『動物たちのナビゲーションの謎を解く なぜ迷わずに道を見つけられるのか』デイビット・バリー著 熊谷玲美訳 株式会社インターシフト 2022年4月20日第1刷
■超小型軽量の電子機器が でてきたことによって 移動する動物が どこをどう通って 地球上の超長距離を 迷うことなく ピンポイントで 動いているのか わかってきている。
本書には 電子追跡機器を使ってみてわかってきた 驚異的な移動距離が紹介されている。
北極と南極を行き来する キョクアジサシは 273日で9万キロ飛行。
ワタリアホウドリは 33日間で1万5000キロ飛行。別の一羽は27日間で1万427キロ飛行。中には1日で936キロも飛行していた。
鳥に限らず さらには 昆虫 アリ ガ クジラ ウミガメ 蛇 クジラ 魚、 大きな動物から 小さな 生き物まで、地球上の陸・海・空を 驚くような 超長距離を短時間で かれらは迷うことなく ピンポイントを目指して 的確に移動している。
しかし 動物が どのような 能力をどのように使って センサーを働かして 自ら ナビゲーションして 移動しているかの詳細は まだ 多くは謎で いまだ解明されていない。
■総じて言えることは 動物は 人間よりも はるかに優れた様々な感覚を持っていて 嗅覚 研ぎ澄ませれた聴力 視覚 更には 磁気を感じるセンサーを活用している のかもしれない。
本書を読むと 長距離移動の謎は まだまだ さらに深まる ばかりになる。
本書には 謎ときの 最近の研究例が 数多く記述されているほかに 並外れた ナビゲーション技術を保持する 世界各地の先住民のナビ能力についても紹介されている。
本書には 電子追跡機器を使ってみてわかってきた 驚異的な移動距離が紹介されている。
北極と南極を行き来する キョクアジサシは 273日で9万キロ飛行。
ワタリアホウドリは 33日間で1万5000キロ飛行。別の一羽は27日間で1万427キロ飛行。中には1日で936キロも飛行していた。
鳥に限らず さらには 昆虫 アリ ガ クジラ ウミガメ 蛇 クジラ 魚、 大きな動物から 小さな 生き物まで、地球上の陸・海・空を 驚くような 超長距離を短時間で かれらは迷うことなく ピンポイントを目指して 的確に移動している。
しかし 動物が どのような 能力をどのように使って センサーを働かして 自ら ナビゲーションして 移動しているかの詳細は まだ 多くは謎で いまだ解明されていない。
■総じて言えることは 動物は 人間よりも はるかに優れた様々な感覚を持っていて 嗅覚 研ぎ澄ませれた聴力 視覚 更には 磁気を感じるセンサーを活用している のかもしれない。
本書を読むと 長距離移動の謎は まだまだ さらに深まる ばかりになる。
本書には 謎ときの 最近の研究例が 数多く記述されているほかに 並外れた ナビゲーション技術を保持する 世界各地の先住民のナビ能力についても紹介されている。
何故か 現代人は 多くの「道迷い遭難」を惹き起こすことになっているか?
■ところで 例年6月に発表される警察庁山岳遭難統計。これによると令和3年の遭難者は 3,075人で うち最も多いのは「道迷い」で41.5%を占めているという。
人間には 五感があり、場合によっては 第六感も働かすこともでき、さらにはGPSなど発達した電子機器の恩恵を受けているはずなのに、何故か 現代人は 多くの「道迷い遭難」を惹き起こすことになっているか?
人間には 五感があり、場合によっては 第六感も働かすこともでき、さらにはGPSなど発達した電子機器の恩恵を受けているはずなのに、何故か 現代人は 多くの「道迷い遭難」を惹き起こすことになっているか?
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「周囲をよく観察し、自分がどこにいて どの方向に進んでいるのかを(無意識であっても)たえず把握するという古くからの習慣を、私たち都市住民のほとんどは あっさり捨ててしまっている。」
「衛星ナビゲーションシステムには実用的なメリットが数多くあるものの、それを採用することはウェイファインディング・スキルの低下につながる。もっと一般的にいえば、「土地を理解する力が弱まる」ということだ。」
「面倒な負担から解放してくれたように思える電子機器のせいで、私たちは力を失っただけでなく、自然界から遠ざかってしまったのである。」
「気がついていないかもしれないが 、私たちは急速にナビゲーション音痴になりつつあるのだ。」
『動物たちのナビゲーションの謎を解く なぜ迷わずに道を見つけられるのか』デイビット・バリー著 熊谷玲美訳 株式会社インターシフト 2022年4月20日第1刷
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「周囲をよく観察し、自分がどこにいて どの方向に進んでいるのかを(無意識であっても)たえず把握するという古くからの習慣を、私たち都市住民のほとんどは あっさり捨ててしまっている。」
「衛星ナビゲーションシステムには実用的なメリットが数多くあるものの、それを採用することはウェイファインディング・スキルの低下につながる。もっと一般的にいえば、「土地を理解する力が弱まる」ということだ。」
「面倒な負担から解放してくれたように思える電子機器のせいで、私たちは力を失っただけでなく、自然界から遠ざかってしまったのである。」
「気がついていないかもしれないが 、私たちは急速にナビゲーション音痴になりつつあるのだ。」
『動物たちのナビゲーションの謎を解く なぜ迷わずに道を見つけられるのか』デイビット・バリー著 熊谷玲美訳 株式会社インターシフト 2022年4月20日第1刷
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『野生のナヴィゲーション 民族誌から空間認識の科学へ』野中健一編 2004年10月1日初版 古今書院
現代人が捨てさってしまった ナビ能力を 今でも しっかり 保持している 先住民のナビ技術については 以下の本に書かれている。
『野生のナヴィゲーション 民族誌から空間認識の科学へ』野中健一編 2004年10月1日初版 古今書院
「 「道に迷う」という表現は 道がたくさんあるからこそ使える表現であって、野生の空間には、そもそも道がない。 」『野生のナヴィゲーション 民族誌から空間認識の科学へ』野中健一編 2004年10月1日初版 古今書院
■この本には 人間でも 優れた ナビゲーション能力を保持している 世界各地の 先住民のナビ技術について詳しく解説されている。
極北で活躍するイヌイット、カラハリ砂漠で活躍する先住民、太平洋を的確に移動するミクロネシアの先住民の航海術。
彼らは 長年 自然から多くのことを学び、研ぎ澄まされた感覚を磨き上げつつ保持していて、現代人には とてつもなく厳しい 気象条件のもとであっても 砂漠 大海原 大氷原などを 的確にナビゲーションして 移動している。
■現代人が忘れてしまったであろう 自然から得られるはずの多くの感覚。
先住民が 人間の本来持っているはずのセンサーをいかに的確に使って 移動しているのかは 本当に驚きだ。
■「道迷い」しがちな 現代の登山者は とかく コンパスの使い方や読図力の不足を やたら指摘したりするものだ。
だが 「現代人」と「先住民」との根本的な違いが はたして 何であるのか とても気になるところだ。
間違いなく 「先住民」は「現代人」に比べて 自然から より多くのことを 素直に学び より多くのことを 知っていて、人間の本来 持っているはずの センサーの能力 自ら磨き上げている。
それらを使えば 的確にナビゲーションできるのだろう。
昆虫 鳥 魚 各種の生き物が 移動にさいして はたして どのような 能力を使って的確に移動しているのか?
謎は さらに深まるかもしれないが これらの本からは 我々が失ってしまっているものについての 多くの 貴重なヒントを 与えてくれる ような 気がした。
『野生のナヴィゲーション 民族誌から空間認識の科学へ』野中健一編 2004年10月1日初版 古今書院
「 「道に迷う」という表現は 道がたくさんあるからこそ使える表現であって、野生の空間には、そもそも道がない。 」『野生のナヴィゲーション 民族誌から空間認識の科学へ』野中健一編 2004年10月1日初版 古今書院
■この本には 人間でも 優れた ナビゲーション能力を保持している 世界各地の 先住民のナビ技術について詳しく解説されている。
極北で活躍するイヌイット、カラハリ砂漠で活躍する先住民、太平洋を的確に移動するミクロネシアの先住民の航海術。
彼らは 長年 自然から多くのことを学び、研ぎ澄まされた感覚を磨き上げつつ保持していて、現代人には とてつもなく厳しい 気象条件のもとであっても 砂漠 大海原 大氷原などを 的確にナビゲーションして 移動している。
■現代人が忘れてしまったであろう 自然から得られるはずの多くの感覚。
先住民が 人間の本来持っているはずのセンサーをいかに的確に使って 移動しているのかは 本当に驚きだ。
■「道迷い」しがちな 現代の登山者は とかく コンパスの使い方や読図力の不足を やたら指摘したりするものだ。
だが 「現代人」と「先住民」との根本的な違いが はたして 何であるのか とても気になるところだ。
間違いなく 「先住民」は「現代人」に比べて 自然から より多くのことを 素直に学び より多くのことを 知っていて、人間の本来 持っているはずの センサーの能力 自ら磨き上げている。
それらを使えば 的確にナビゲーションできるのだろう。
昆虫 鳥 魚 各種の生き物が 移動にさいして はたして どのような 能力を使って的確に移動しているのか?
謎は さらに深まるかもしれないが これらの本からは 我々が失ってしまっているものについての 多くの 貴重なヒントを 与えてくれる ような 気がした。
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