"myTracks" はMac OS X 用に開発されたGPSのトラックログを簡単に編集することができるアプリケーションで当初はフリーウェアとして出まわっていましたが、現在は有料($14.99)版が Mac App Store経由で簡単に購入できます．日本のApp Storeでも購入できる筈です．Mac OS X 版の他に、iOS版、Andoroid版が出ているようですが、モバイル版とMac OS版では機能も用途も違うので、同じ事ができる訳ではありません．今回はMac OS X 版についての紹介です．
　
　"myTracks" についての詳細は開発元の Dr. Dirk Stichlingさんのページ

　　　http://www.mytracks4mac.info/c/index.php/en/

をご覧下さい．
　

　国土地理院のWEBマップシステムを利用している方も多いかと思いますが、この度『地理院地図』として正式に公開されました．まだ新しい地図は一部（主に東日本）しか整備されていないようですが、従来の地図データに関しては全地域見ることができます．
　
　地理院地図の詳細は、
　　『ヘルプ > 地理院地図の使い方』http://portal.cyberjapan.jp/help/howtouse.html
をご覧下さい．

　今回の『地理院地図』では地図タイルの中身その物も変わったのですが、それよりも地図データの中身（タイル画像）にGoogle Mapsなどで使われている簡単なURL記述方法(XYZスキーム）でアクセスできるようになった事が挙げられます．業界標準な手法でアクセス可能になったことで、ちょっとした手間で "ArcGIS"などのGISソフトウェアや　"myTracks" のようなWEBマップを利用したアプリに簡単に取り込めるようになります．
　　
　国土地理院の一貫性の無い開発方法や目まぐるしい方針転換は困りものですが、まあ世間の流れにそれなりに対応して頑張ってくれているようなのでもう少し長い目で見てあげましょう．

　"myTrack" 自体はユーザが任意にWEBマップを組み込めるような仕組みにはなっていませんが、アプリの中身をハッキングすることでユーザがXYZタイプのWEBマップを無理矢理組み込むことができます．但し、この方法は私が独自に調べた方法で、公式に公開されている方法ではないので、あくまでも個々の責任に置いて実施するかどうか決めて下さい．
　
　詳しい実施手順は敢えて示しませんので、自分のコンピュータスキルで実施可能かどうか判断して下さい．尤もGPSを駆使するような人達であれば必要十分な内容だと思います．
　
　1．"myTracks" アプリを右クリックしてアプリの中身を覗いて見て下さい．"Resources"フォルダ配下に "MapLayerPlugins"というフォルダがあり、その下に "50_NASABlueMarble.plist" などのファイルが幾つか置かれています．

　2．"50_NASABlueMarble.plist" の中身をテキストエディタで開き中身を確認して下さい．中身は単純なXML形式のテキストデータですので、この中身を必要に応じて修正して、新たに "61_GSIJNewStandardMap.plist" のような名前で同じフォルダ内に置いて下さい．修正内容は表示させたい地図の種類で内容が異なるので、名前やURL情報を書き換えて下さい．ファイル名の先頭の数字はマップの表示順序をソートするための番号の様です．他のマップとぶつからない適当な番号を付けて下さい．
　
　以上でマップの追加作業は終わりです．作業内容としてはこれだけです．

もしこの記述内容で何をやって良いのかさっぱり分からないという人には無理だと思いますので、コンピュータのスキルの在る人に助けを求めるか、このアプリの作者に次のアップデート国土地理院の地図をサポートするように頼み込んでみて下さい．

・『“myTracks”（Mac版）で地理院地図を表示させる方法』
　　http://y2web.net/trip/2013-11-04/how-to-show-gsij-maps-on-mytracks/
　
・『電子国土V4の背景地図のタイル形式』
　　http://y2web.net/blog/computer/webmap/tiled_map_images_on_cj4-3259/