雪山ではトレースを考えてつけています。
最初にことわっておきますが、スキートレースの概念を知らない方に文句をいっている話ではありません。
徒歩登山者にクレームつける話でもないし、雪の上を歩くのはどこを歩こうが各個人の自由です。
ただ、スキートレースとは考えて苦労しながら構築するものであり、それが台無しになっていると悲しい気持ちになるので、知らない方に紹介するためのノートです。
徒歩登山者にクレームつける話でもないし、雪の上を歩くのはどこを歩こうが各個人の自由です。
ただ、スキートレースとは考えて苦労しながら構築するものであり、それが台無しになっていると悲しい気持ちになるので、知らない方に紹介するためのノートです。
図はとある山域の地形図です。
上が標高高くなっています。
赤〇の位置から左手にある尾根筋に取りつこうとしています。
上が標高高くなっています。
赤〇の位置から左手にある尾根筋に取りつこうとしています。
ツボ足登山者、シールハイク不慣れな山スキーヤーは最短距離の黄色線を辿る事が多いです。
ツボ登高、シールハイクであれば一旦下ってから登る事に問題はありません。
ツボ登高、シールハイクであれば一旦下ってから登る事に問題はありません。
シールハイクに慣れていて、下山時にルートバック(登りのトレースを滑ってくる)の予定の山スキーヤーは青線を辿ります。
一見すると遠回りになり、非効率的に見えます。
しかし、よく見ると徐々に高度を上げて尾根筋に合流しています。
シールハイクのキモは「下りを作らない、常に登り続ける。」なのです。
これは帰路の効率を考えているからです。
一見すると遠回りになり、非効率的に見えます。
しかし、よく見ると徐々に高度を上げて尾根筋に合流しています。
シールハイクのキモは「下りを作らない、常に登り続ける。」なのです。
これは帰路の効率を考えているからです。
仮に、青トレースが先にあり、後続の別パーティーが忠実に青トレースを辿ったとします。
また、別の後続は遠回りを嫌い黄色トレースをつけたとします。
この場合、尾根筋に入った時点で再び青トレースと合流しています。
結果的に、赤矢印部分から青トレース、黄色トレース全て後続の踏み跡がつきます。
こうなるとツボ足の跡であれ、シールハイクの跡であれ、最初に青トレースをつけたトップの登山者(スキー)は滑走時にどれが自分のトレースか見分けがつかなくなります。
特に、滑走しているのですからある程度の移動スピードです。
GPSを見ながら…とならず、トレースを目視で確認しながら滑っています。
ここで見誤りが発生し、黄色トレースに滑りこんでしまうと、その先にあるのは登り返しです。
シールハイクやツボ足なら、何のことはないちょっとした登りですが、滑走モードになっているスキーヤーには絶望の壁に見えます。
山スキーヤーならまだマシで、山ボードは最悪でしょうね。
スキーならカニ足で登れるかもしれませんが、ボードは完全に詰みです。
また、別の後続は遠回りを嫌い黄色トレースをつけたとします。
この場合、尾根筋に入った時点で再び青トレースと合流しています。
結果的に、赤矢印部分から青トレース、黄色トレース全て後続の踏み跡がつきます。
こうなるとツボ足の跡であれ、シールハイクの跡であれ、最初に青トレースをつけたトップの登山者(スキー)は滑走時にどれが自分のトレースか見分けがつかなくなります。
特に、滑走しているのですからある程度の移動スピードです。
GPSを見ながら…とならず、トレースを目視で確認しながら滑っています。
ここで見誤りが発生し、黄色トレースに滑りこんでしまうと、その先にあるのは登り返しです。
シールハイクやツボ足なら、何のことはないちょっとした登りですが、滑走モードになっているスキーヤーには絶望の壁に見えます。
山スキーヤーならまだマシで、山ボードは最悪でしょうね。
スキーならカニ足で登れるかもしれませんが、ボードは完全に詰みです。
文句を言っているのでも、怒っているのでもありません。 山スキーヤーの悲哀をわかっていただきたいだけなのです。
多分、滑走系登山者以外の多くの方はこのスキートレースの概念を知らないのではないでしょうか。
また、シールハイクのトレースを「ラッセルしなくて良いからラッキー」と言って辿ってきたとのレコを散見します。
先行のトレースを踏むのは特別に悪い事とは思いません。
それを非難するつもりもありません。
ですが、知らないと思うので周知しますが、ツボ足の(ワカンやシューも含む)足跡で穴の開いたトレースを滑ると膝にガクガクと衝撃が伝わり、ほとんど拷問です。
スキートレースを踏まないで下さいと言っているのではありません。
山は皆の物ですし、私も先行のトレースを辿らせていただく事は多々あります。
そんな時は先行者はどの様な思いでトレースをつけているか想像しながら辿ります。
自分が先行で頑張ってラッセルした時に、帰路のトレースがぐちゃぐちゃになっていると、とても悲しい気持ちになるのです。
例えるなら、「皆で食べようよ」とお菓子を差し入れして、しばらくして見に行ったら自分の分が残っていなかった時のような…。
皆さんのご理解をお願い致します。
また、シールハイクのトレースを「ラッセルしなくて良いからラッキー」と言って辿ってきたとのレコを散見します。
先行のトレースを踏むのは特別に悪い事とは思いません。
それを非難するつもりもありません。
ですが、知らないと思うので周知しますが、ツボ足の(ワカンやシューも含む)足跡で穴の開いたトレースを滑ると膝にガクガクと衝撃が伝わり、ほとんど拷問です。
スキートレースを踏まないで下さいと言っているのではありません。
山は皆の物ですし、私も先行のトレースを辿らせていただく事は多々あります。
そんな時は先行者はどの様な思いでトレースをつけているか想像しながら辿ります。
自分が先行で頑張ってラッセルした時に、帰路のトレースがぐちゃぐちゃになっていると、とても悲しい気持ちになるのです。
例えるなら、「皆で食べようよ」とお菓子を差し入れして、しばらくして見に行ったら自分の分が残っていなかった時のような…。
皆さんのご理解をお願い致します。
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※この記事はヤマレコの「ヤマノート」機能を利用して作られています。
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とてもよくわかります。代弁ありがとうございます(笑)
滑走系登山者の多くは同じ悩みを抱いていると思うのですよ。
でも文句言う話でもないので黙ってるのが現状ですよね。
とは言え愚痴る位は許されるかとしたためてみました。
雪不足が悩ましい今季ですが、安全滑走で楽しみましょう。
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