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更新日:2013年12月29日 訪問者数:6190
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私の携行用2万5千分の1地形図の作り方
HighWister
有名な登山道では山と高原地図などの5万分の1地形図でも大丈夫だと思いますが、標準的にはやはり2万5千分の1地形図があるといいと思います。

しかし、いずれも大きすぎて携行してても開くのが億劫で、結局確認すべき時にサッと確認できず、仕舞ったままだと意味がありません。

そこで、使い易い形で携行する必要があります。
皆さん色々工夫されていると思いますが、私が今行っていることを少し整理して書きます。

簡単に言うと、実物を購入して実寸でコピーする、ということです。

ただ、計画している地域が幾つかの地図にまたがることもあるので、複数の地図を合成し、できるだけ最低限の枚数で収まるようにする必要があります。

ここで記述する内容以外で、
2万5千分の1地形図を用意する最も手軽なのはwebでダウンロードする方法。

■電子地形図(pdf,jpgなどで A4〜A2まで1枚170円)
さて、ここで記述する内容はあくまでも実物を購入して実寸コピーする方法です。
滅多に行かない山域の地図をこのように用意するのは面倒ですが、よく行く山域の地図は面倒でも一度この作業を行っておくと、いつでも用意できるので便利です。

■作成手順

1.地形図を折る

 購入した地形図の周辺の余白部分を織り込んだ上で、
 地図の面を横3等分に折り、縦2等分に折る。

 オリジナルが、   ヨコ約51cm タテ約41cmなので、
           (ヨコ約45cm タテ約37cmのパターンも僅かにある)
 6分割の大きさは、 ヨコ約17cm  タテ約21cmとなる。
 この大きさは、A5(14.8×21.0)よりもヨコが大きく
 B5(17.0×24.5)よりもタテが小さい。

 小さ目のマップケース(17×24)にも丁度よく入るサイズであり、
 A4(21.0×29.7)に配置したものは、周囲を折り込んで使い易い形になる。

 B5程度のサイズに拘るのは、携行しやすさと拡げやすさです。

 2万5千分の1地形図だと、4cmで2kmだから、

 B5サイズだと最大で、
 ヨコ4.25km × タテ6.125kmの範囲を表示できることになります。

 車のドライブではないので、山行ならこの程度の範囲が一覧できれば充分です。

 携行する際はこのB5程度のものケースに入れて2つ折りぐらいまでにしてます。
 これ以上折り畳んで折り皺が多くできるとコンパスが使い辛くなります。

2.折り込んだ面ごとに地形図をスキャンする

 折り込んで6分割された面ごとにスキャンする

3.スキャンした画像を編集する

 色調整やトリミングをして最適化する

4.パワーポイントにスキャンした画像を取り込む

 A4縦白紙の状態のページに画像を取り込む

5.スキャンした画像のサイズを調整する

 ここが一番の問題。
 どの程度の拡大縮小をすればオリジナルと同じサイズになるのか?

 簡単な方法は、一旦手を加えずに印刷し、
 そのアウトプットとオリジナルとを比較し倍率を確認すること。

 この倍率数値は恐らく決まったものはなく、

 ・使用するプリンター
 ・プリンターのオプション
 ・パワーポイントの印刷オプション
 ・読み込んだ画像の解像度

 などの条件で変わってくると思います。
 決まったら、それらの条件をドキュメントの印刷されない欄外にでもメモしておく。

6.磁北線を入れる

 赤の垂直線を挿入する
 地図欄外に記載されている西偏を垂直線の回転プロパティで設定する。

 出来た赤の斜め線を適当な間隔でコピーして画面全体に配置。

7.印刷

 印刷したものと、オリジナルとを比較し等倍になっているか確認。
 B5サイズ内であれば、画像を繋げて合成しても使用しやすいサイズ。
 ヨコ方向は追加できないが、タテ方向は3cm分余裕がある。

8.アレンジ

 従って、複数の画像にまたがる場合、
 B5サイズ内で複数画像を合成してもよいと思う。

以上です。

1枚の地図でこの作業が6回ありますので結構面倒です。

5万分の1地形図の山と高原地形図も同様の方法で行ってますが、こちらは最初から折り皺がついていてとれませんが、あまり厳密な使い方をするのではなく、2万5千分の1地形図にないタイムなどの情報参照ですから、あまり気にしません。

同じエリアの2万5千分1地形図も携行するのであれば、縮尺も気にせず、使いやすく見やすければよいと思います。
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