山の頂上には魔物がいる
昔、ヨーロッパでは山には魔物が棲んでいると言われていました。
山の向こうの土地へ行きたければ、頂上を目指さなくても、谷を超えて行けば良い。わざわざ頂上に行く必要はない。実際に誰も頂上に行った事がないので、夜の酒場では、山の魔物について語るのが酒の肴でした。
ことの始まりは1760年。ジュネーブの博物学者、ホーラス・ベネディクト・ド・ソシュールは自然科学的な観測目的から、モンブランへの経路を見つけた物に懸賞金を与える事を約束しました。
1786年8月、モンブランが初登頂されてからは、山にいる魔物の迷信がなくなり、次々とその他のヨーロッパの山々が登頂されていきました。
山の向こうの土地へ行きたければ、頂上を目指さなくても、谷を超えて行けば良い。わざわざ頂上に行く必要はない。実際に誰も頂上に行った事がないので、夜の酒場では、山の魔物について語るのが酒の肴でした。
ことの始まりは1760年。ジュネーブの博物学者、ホーラス・ベネディクト・ド・ソシュールは自然科学的な観測目的から、モンブランへの経路を見つけた物に懸賞金を与える事を約束しました。
1786年8月、モンブランが初登頂されてからは、山にいる魔物の迷信がなくなり、次々とその他のヨーロッパの山々が登頂されていきました。
ピークハントから、さらに高みへ
山々の頂きが次々と制される中、とどまる事の知らない人間の欲望は、どのように山を制するかという競い合いになりました。
出来るだけ難しいルートで登頂しようというものです。
ヨーロッパの三大北壁であるアイガー、マッターホルン、グランドジョラス。切り立った壁を垂直に攀ってゆく。冬期登攀。多くの命も犠牲となりました。
今ではどれだけ早く登頂するかという、スピードクライミングも行われています。
出来るだけ難しいルートで登頂しようというものです。
ヨーロッパの三大北壁であるアイガー、マッターホルン、グランドジョラス。切り立った壁を垂直に攀ってゆく。冬期登攀。多くの命も犠牲となりました。
今ではどれだけ早く登頂するかという、スピードクライミングも行われています。
そして今、レジャーとしての登山
季節により色々な表情を魅せてくれる自然と山々。トレイルが整備され、地図も充実し、全ての人がレジャーとして登山が出来るようになりました。
春は桜に始まり、夏は高原植物、秋は紅葉、そして冬は霧氷の美しさ。
山小屋やマウンテンギアの助けが、私たちの登山をより豊かにしてくれます。
交通網が発達し、休日に気軽に山行を楽しめることに感謝です。
春は桜に始まり、夏は高原植物、秋は紅葉、そして冬は霧氷の美しさ。
山小屋やマウンテンギアの助けが、私たちの登山をより豊かにしてくれます。
交通網が発達し、休日に気軽に山行を楽しめることに感謝です。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
※この記事はヤマレコの「ヤマノート」機能を利用して作られています。
どなたでも、山に関する知識や技術などのノウハウを簡単に残して共有できます。
ぜひご協力ください!
山の頂上に魔物がいる、というのは、わたしの地方でも、よくある歴史で、山に、赤鬼が居て、山の上から岩を落とすとか―とにかく、いろいろです。海外でも、あるんですね。どういう心理で、そうなるのか解からないけど、いまみたいに、地図やGPSのない時代に、どうやって、山を捉えていたのか、地形を捉えていたか、興味を啜りますね。最初から、どこになにがあると解かって居れば、そうした興味は、湧かないんですよね。とても、意味深で、おもしろく読ませて貰いました。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する