20キロ背負って歩くことは可能だけれど、それではただの苦役になってしまう、女性の目でのザック選びです。
1.使用目的と山行スタイルを決める。
使用目的
無雪期一般縦走までなら、ギアはストックが取り付けやすい程度で、余分なバンド類は重くなるだけなので、外せるか後付け出来るようブタの鼻だけ縫い付けて有る物。
ハードな使用向けの厚くて重い生地よりも、薄地の強化ナイロンの方が軽いです。
ザックの底部分だけは傷みやすいし、岩場で怖々お尻を擦りながら下ると穴が空くので、少し厚目が良いです。
ハイキング向けメーカーには、普通のナイロンなどの強度の無い生地を使用している場合が有ります。素材にも目を向けると、装備選びが更に楽しめる、と私は思っています。(面倒?)
山行スタイル
ウルトラライトが可能なのは、タフな体と精神力体力の有る人か、お天気と行く山を厳選する場合のみです。
重いカメラ、あるいは珈琲セットや美味しい山ごはんの為の食材を担ぎ上げる為には、体力が必要です。
大抵の場合、一般的な装備は全て持つけど、お金をかけて軽量コンパクトな物にしたり、拘りは1つにしぼるなどして、ちょっとライトになっていると思います。
ですが、目標を持って努力すれば、一般縦走に必要な体力は女性でもつきますし、慣れと工夫で不便は解消出来ます。
大まかに上二つを決めて、揃える装備を考えてから、必要な容量と対応重量を予測します。
軽量タイプに無理に重いものを入れると、ショルダーハーネスがずれて伸びたりして、頻繁に閉め直しする場合が有ります。
2.自分の体格を考える。
レディースモデルは、ただ背面長やショルダーハーネスやウエストベルトを短くしたものから、ショルダーハーネスの角度やカーブなどを工夫した物が増えてきましたが、それでも全ての女性に合うわけは有りませんから、やはり試着は必須です。
特に小柄な方は小さな背中で大きな用量を求めるなら、スラッとした形は諦めて、洋梨型の方が安定します。パッキングの基本は重いものは上に入れると楽なのですが、小さな足で軽い体重で筋力が弱いと、肩より上に積み上げると岩場やはしごでバランスを崩しやすく危険です。腹筋背筋バッチリの方は別。二色使いですらりと見せたデザインも有ります。
細い方は、肩パットが分厚い方が痛くなりにくい場合も有れば、逆に軽い荷物でしならず肩にそわない場合も有ります。ショルダーハーネスのカーブがグラマラスさん向けでしっくりこなかったりするので、予定の重量を入れての試着をお勧めします。
ユニセックスモデルは、ウエスベルトを締めてもまだ緩い場合が有ります。腰のパットの位地がずれていると長時間だと痛いですよ。
グラマラスさんは…………ごめんなさい、うらやましいだけで分かりません。m(__)m
3.自分好みの収納について考える。
ポケットが沢山有りすぎると、何処へ仕舞ったか直ぐに忘れて探しまくる人(私?)
サイドポケットが弛くて浅くてボトルを無くした事が有る人(私です)
二気室だと足で押し込めるパッキングが出来ないと言いつつ、使いなれると便利だなと思う人(私だ!)
サイドジップはテン泊用には雨が心配と言いつつ、パッキングの済んだ息子のサイドジップを開けて押し込んで喜んでいたのは誰でしょう?
あまぶた無しのザックに憧れますが、やたらあまぶたに物を入れたがるので、諦めました。
体に合うのが優先なので妥協が必要な点ですが、使用してみて満足度に大きく影響します。
4.その他の気になる点(個人的に)
汗と背面形状
汗かきさんにはネットタイプが人気ですが、肩と腰だけに重量が掛かるより、背中に子ともがおぶさるように添ってくれる方が楽だし安定します。
私は背骨に添って風が通る設計の方が好みですが、背負って自分がしっくりくる形でOK
腰や肩のパットの厚み
厚みがあるほど歩き初めは楽ですが、長時間になるとベルトとの段差で擦れてくることも有りますし、雨に濡れると厚いほど乾きが遅いです。軽量化するなら程々の厚みでもOK
背面長の合わせ方
腰骨の上に、ウェストベルトがくるようにして合わせるのが正しいようですが、私は少し上げて腰骨の上にウェストベルトの下側がくるように締める方がしっくりくるので、調整を一つ短くしています。多分肩凝りなので腰に重量が多目に掛かる方が楽なのだと思います。
チェストベルトその他
普段はチェストベルトは外して歩いています。その方が肩もらくですし、呼吸も楽です。
何時もつけて歩く方でも、チェストベルト無しで安定するものが良いです。
その他、体フィットさせるためのベルト
ウェストベルトのサイドや、ショルダーハーネスのザック本体との肩側の取り付け部分のベルトを締めると安定感が増すので、痩せ尾根の通過時に慣れない重いザックに振られて滑落の恐れを減らします。
少し価格と重量が増えるけど、あえて大型のザックにしておくとパッキングも楽だし最後にお土産も仕舞えて、やっぱりテン泊向きだねと思います。
昔、一人で買ってきたザックを見た先輩に、魂胆まで見透かされて笑われた私ですが、
すこしでも、楽に背負えるザックに出会える事を願って書きました。
1.使用目的と山行スタイルを決める。
使用目的
無雪期一般縦走までなら、ギアはストックが取り付けやすい程度で、余分なバンド類は重くなるだけなので、外せるか後付け出来るようブタの鼻だけ縫い付けて有る物。
ハードな使用向けの厚くて重い生地よりも、薄地の強化ナイロンの方が軽いです。
ザックの底部分だけは傷みやすいし、岩場で怖々お尻を擦りながら下ると穴が空くので、少し厚目が良いです。
ハイキング向けメーカーには、普通のナイロンなどの強度の無い生地を使用している場合が有ります。素材にも目を向けると、装備選びが更に楽しめる、と私は思っています。(面倒?)
山行スタイル
ウルトラライトが可能なのは、タフな体と精神力体力の有る人か、お天気と行く山を厳選する場合のみです。
重いカメラ、あるいは珈琲セットや美味しい山ごはんの為の食材を担ぎ上げる為には、体力が必要です。
大抵の場合、一般的な装備は全て持つけど、お金をかけて軽量コンパクトな物にしたり、拘りは1つにしぼるなどして、ちょっとライトになっていると思います。
ですが、目標を持って努力すれば、一般縦走に必要な体力は女性でもつきますし、慣れと工夫で不便は解消出来ます。
大まかに上二つを決めて、揃える装備を考えてから、必要な容量と対応重量を予測します。
軽量タイプに無理に重いものを入れると、ショルダーハーネスがずれて伸びたりして、頻繁に閉め直しする場合が有ります。
2.自分の体格を考える。
レディースモデルは、ただ背面長やショルダーハーネスやウエストベルトを短くしたものから、ショルダーハーネスの角度やカーブなどを工夫した物が増えてきましたが、それでも全ての女性に合うわけは有りませんから、やはり試着は必須です。
特に小柄な方は小さな背中で大きな用量を求めるなら、スラッとした形は諦めて、洋梨型の方が安定します。パッキングの基本は重いものは上に入れると楽なのですが、小さな足で軽い体重で筋力が弱いと、肩より上に積み上げると岩場やはしごでバランスを崩しやすく危険です。腹筋背筋バッチリの方は別。二色使いですらりと見せたデザインも有ります。
細い方は、肩パットが分厚い方が痛くなりにくい場合も有れば、逆に軽い荷物でしならず肩にそわない場合も有ります。ショルダーハーネスのカーブがグラマラスさん向けでしっくりこなかったりするので、予定の重量を入れての試着をお勧めします。
ユニセックスモデルは、ウエスベルトを締めてもまだ緩い場合が有ります。腰のパットの位地がずれていると長時間だと痛いですよ。
グラマラスさんは…………ごめんなさい、うらやましいだけで分かりません。m(__)m
3.自分好みの収納について考える。
ポケットが沢山有りすぎると、何処へ仕舞ったか直ぐに忘れて探しまくる人(私?)
サイドポケットが弛くて浅くてボトルを無くした事が有る人(私です)
二気室だと足で押し込めるパッキングが出来ないと言いつつ、使いなれると便利だなと思う人(私だ!)
サイドジップはテン泊用には雨が心配と言いつつ、パッキングの済んだ息子のサイドジップを開けて押し込んで喜んでいたのは誰でしょう?
あまぶた無しのザックに憧れますが、やたらあまぶたに物を入れたがるので、諦めました。
体に合うのが優先なので妥協が必要な点ですが、使用してみて満足度に大きく影響します。
4.その他の気になる点(個人的に)
汗と背面形状
汗かきさんにはネットタイプが人気ですが、肩と腰だけに重量が掛かるより、背中に子ともがおぶさるように添ってくれる方が楽だし安定します。
私は背骨に添って風が通る設計の方が好みですが、背負って自分がしっくりくる形でOK
腰や肩のパットの厚み
厚みがあるほど歩き初めは楽ですが、長時間になるとベルトとの段差で擦れてくることも有りますし、雨に濡れると厚いほど乾きが遅いです。軽量化するなら程々の厚みでもOK
背面長の合わせ方
腰骨の上に、ウェストベルトがくるようにして合わせるのが正しいようですが、私は少し上げて腰骨の上にウェストベルトの下側がくるように締める方がしっくりくるので、調整を一つ短くしています。多分肩凝りなので腰に重量が多目に掛かる方が楽なのだと思います。
チェストベルトその他
普段はチェストベルトは外して歩いています。その方が肩もらくですし、呼吸も楽です。
何時もつけて歩く方でも、チェストベルト無しで安定するものが良いです。
その他、体フィットさせるためのベルト
ウェストベルトのサイドや、ショルダーハーネスのザック本体との肩側の取り付け部分のベルトを締めると安定感が増すので、痩せ尾根の通過時に慣れない重いザックに振られて滑落の恐れを減らします。
少し価格と重量が増えるけど、あえて大型のザックにしておくとパッキングも楽だし最後にお土産も仕舞えて、やっぱりテン泊向きだねと思います。
昔、一人で買ってきたザックを見た先輩に、魂胆まで見透かされて笑われた私ですが、
すこしでも、楽に背負えるザックに出会える事を願って書きました。
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