著者の能勢博さんは信州大学教授で専門は運動生理学。大学時代は山岳部に所属し、卒業後は中国の未踏峰登山隊に医師として参加し、自らも登頂した経歴を持つ。本書では登山で消費されるエネルギーや水分とそれらの補給法、登山に必要な体力の測定とその向上のためのトレーニング等が、ブルーバックスらしく実証分析とその統計的検証を踏まえて具体的な数値で語られる。
本書で私が最も共感した部分は「終章 なぜ山に登るのか」で、能勢先生は登山は手段ではなくそれ自体が目的で『登山は人の本能の要求に根ざしている』と言う。本書はこうした登山への共感・支持に立脚した『「挑戦的」な登山をしてもらうたえの指南書』(はじめに)である。
実証研究の対象は中高年者が多いが、若い人(やがて中高年になる)も含めて、真摯に山と取り組もうという人にとっての必読書だと思う。
本書で私が最も共感した部分は「終章 なぜ山に登るのか」で、能勢先生は登山は手段ではなくそれ自体が目的で『登山は人の本能の要求に根ざしている』と言う。本書はこうした登山への共感・支持に立脚した『「挑戦的」な登山をしてもらうたえの指南書』(はじめに)である。
実証研究の対象は中高年者が多いが、若い人(やがて中高年になる)も含めて、真摯に山と取り組もうという人にとっての必読書だと思う。
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