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更新日:2013年08月22日 訪問者数:0
登山・ハイキング 技術・知識 下書き
登山計画を立てよう!
ヤマレコ公式 - (著者:aspeman
山の歩き方を知りましょう
登山は非常にたのしく、老若男女問わず人気のレジャーです。しかしその楽しさの反面、事故などの危険を伴うレジャーでもあります。事故を少なくするためには、きちんとした登山計画を立て、自分の力量に合った山を選ぶことが大切です。

1、山の選び方
 登山は、自分の技量や力量に合った山を選ぶのが大切です。登山道での転落・滑落などの事故は、多くの場合疲労が原因で興ります。特に下山時、登頂した安心感から気が抜けてしまい、それに疲労が相俟って、ふらついたり、石に躓いたりするのがよくある事故の原因です。
「自分の技量や力量に合った山」というのは、自分の力が十だとしたら、十の力で登れる山ということではなく、六か七の力で登れる山のことを指します。なぜなら、三から四の力は、天候の悪化や遭難など、不測の事態に備えるために温存しておく必要があるからです。

2、体力を測る
 上記のように登る山を決める際には、自分の体力が決め手となります。そのためには自分の体力を知らなければなりません。自分の体力を知るには、休日等を利用して、何時間くらい歩けるかを試してみればいいのです。
 ただ歩くのではなく、実際の登山さながらの装備に近い格好で歩くのがポイントです。装備の重量や服装を考慮に入れたうえで何時間歩けるかを知るためです。歩くのも、街や一般道を歩いたのでは余り意味がありません。坂道や階段がなるべく多い道を選んで歩くようにしましょう。
 こうして自分の体力を知ったならば、歩ける時間の60〜70%の時間で登り切れる山を選びましょう。こうすることで山での事故を随分と減らすことが出来ます。

3、山の情報を集めよう
 登る山を決めたならば、その山の情報を集めましょう。これは、ガイドブックを購入することがお勧めです。ガイドブックには目的別にコースが紹介されていたり、そのコースの歩行時間や地図、難易度なども併せて解説されているため、非常に役立ちます。例えば、自然散策をしながらの登山が目的であれば、ただ歩くのとは違い歩行時間も増えるでしょうし、見所も知っておいた方がいいでしょう。このような目的がある場合には、ガイドブックは特に役に立ちます。
登山における時間の概念
1、無理のない計画を
 自分の体力を考慮しつつ登る山を決めたら、ガイドブックなどで山の情報を集めましょう。ここから、具体的な登山計画を立てて行きます。
 ガイドブックには具体的な登山計画を提示してくれている場合もありますが、決してこれを鵜呑みにしてはいけません。ガイドブックの多くは平均的年齢の平均的体力を基準にして登山計画を提示していますので、自分がそれより劣っている場合にその登山計画を踏襲してしまえば、非常に無理な計画となってしまいます。この点には注意しておきましょう。
 また、普段スポーツをしているからと言っても、登山をなめてかかってはいけません。いくら体力に自信があっても、登山経験のない人は5時間以内と設定して挑戦しましょう。歩行時間だけでなく、途中休憩の時間や食事の時間も忘れずに計算するようにし、下山する時間を設定しておきましょう。慢心は事故の元、余裕をもって計画を立てましょう。

2、行動時間は多くとっておく
 時間をたっぷりと取っておくことは、安全な登山の為の基本中の基本です。
 行動時間を少なくとっていることで、自己の確立は急増します。時間を少なくとっていたために下山までの時間が少なくなり、急いで下っている途中に転倒などの事故が起きるのです。単に転倒といっても甘く見てはいけません。転倒は骨折や捻挫に繋がる重大な事故であり、怪我をしてしまえばそこから動けなくなる場合もあります。
 また、登山事故に多い「遭難」も、多くの場合は気持ちにゆとりがないために注意力が低下した時に起きるものです。時間に余裕があれば落ち着いて行動ができるため、遭難の危険性も減ります。
 また、ガイドブックに書かれている所要時間には、実歩行時間しか考慮されていない場合もよくあります。それらには休憩時間や食事の時間、または何かの事態に対処する時間や、生物を観察しながら歩く時間は含まれていません。その場合には、実歩行時間の二時間くらいを見込んでおくと、ゆとりのある山歩きができます。
 行動時間はたっぷりととっておくと言う事を頭に入れておきましょう。
装備をチェックしよう
 装備品は充実させましょう。無駄なものの携行は荷物の重さを増すので削る必要がありますが、必要なものは省かずに持っていきましょう。また、登山の際の服装にも注意を払うようにしましょう。以下を参考にしてください。

1、着替えを持っていく
 突然の雨や、登山で汗を書いて服がぬれたならば、すぐに着替える必要があります。なぜなら、濡れた衣服は体を冷やし、体力の消耗につながるからです。
2、乾きやすい服を着用する
 上記の通り、濡れた服は体力の消耗に繋がります。汗を通し乾きやすいシャツと登山ズボンを着用するようにしましょう。ウールなどがお勧めです。
3、靴について
 登山に適した靴を履きましょう。登山靴やトレッキングシューズがオススメです。また、新品は足になじんでいないため、マメが出来てしまいます。履きなれた靴を履くようにしましょう。
4、帽子と手袋の準備を
 夏場など日差しが強い時期の登山では、日射病が大きな敵となります。それを防ぐための帽子を着用するようにしましょう。また、登山に払いのけた枝に棘があって怪我をするのは良くある小さな事故の一つです。手袋を着用するといいでしょう。
5、連絡手段の携行
 万が一遭難した時などのために、携帯電話を持っていきましょう。しかし山深い場所では携帯電話の電波が届かない場合も考えられますので、無線機があればなお安心です。
6、地図の携行
 登山道が記載された地図を携行しましょう。また、コンパスも忘れずに。地図があってもコンパスがなければ正しく歩くことができません。
7、食糧の携行
 登山は非常に多くのカロリーを消費するものです。決して無理はせず、食事はきちんと取りましょう。登山用の携行食を持っていきましょう。また、チョコレートやあんぱん、レーズン、チーズなどの高カロリーな予備食品も携行しましょう。
8、照明器具の携行
 日没までに下山できなかった時の為に、照明器具を携行しましょう。懐中電灯もいいですが、片手がふさがることはあまり好ましくないので、ヘッドランプを携行する事をお勧めします。
9、薬の携行
 持病がある人は、薬も忘れずに持っていきましょう。
10、救急セットの携行
 店頭によって傷を負ったり、折れた枝の先端などによって切り傷を負う事があります。三角巾や包帯、傷薬などの救急セットを携行するようにしましょう。
11、非常道具
 万が一の時の為、救援を求めるために、目立つ色の大きなタオルや、ホイッスルを携行するようにしましょう。
その他の注意点
1、早出早着き
 山登りでは日没後の歩行は困難であるため、日没前に下山まで完了させるのが基本です。日没の写真を撮るとか、月見をしながら歩くのでなければ、日没前に下山を済ませましょう。
 ベストなのは早朝に出発することです。早朝の爽やかな山を味わえますし、空気が澄んでいるので山頂からの眺めは絶景です。また、万が一トラブルに合った時にも後続の登山者に助けてもらう事も出来ます。
 他の登山者が現れる前に山頂に立ち、早めに下山すれば、人気の山であっても他の登山者に煩わされずに山を楽しむことが出来ます。

2、エスケープルート
 エスケープルートとは、途中から下山できる道のことです。想定外の疲れや怪我、天候の急変などによって危険を感じてしまったならば、このルートを使って下山することとなります。エスケープルートがあるかどうかの確認を事前にしておくことはもちろんのこと、そのエスケープルートが安全かどうかも調べておくことが大切です。

3、パーティを組む
 単独登山はよほど実力のある人でなければおすすめ出来ません。パーティを組んで、山の知識や経験が豊富な人をリーダーに選んで登りましょう。なにかアクシデントが起こった時にも助かる可能性がかなり高くなります。単独登山での遭難は命の危険に直結します。
 また、複数で登った方が楽しいというのも利点の一つです。

4、天気予報のチェック
 山登りの際、悪天候に見舞われることで危険な状況に陥ることがあります。さらに山の気候は変わりやすいので、出発前に現地の天気予報を調べておくことは大切なことです。
 悪天候が予想されるならば雨合羽や着替えなどの装備品を増やす必要もあるかもしれませんし、場合によっては中止を考えるのも大切なことです。
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