渡島駒ヶ岳(過去山行)


- GPS
- 04:30
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 976m
- 下り
- 1,047m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コ−スはかなりラフに書いています。 |
写真
感想
過去の山行記録です。
快速ミッドナイトから森駅で普通に乗り換えい、大沼駅で6時に下車。
ところが、「この大沼駅が大誤算であった。駅にコインロッカ−があるだろうと信じていたがない。手荷物預かり所はあるが、そこは9時から開く予定だ。駅窓口も9時から。
ビデオカメラ、三脚等、登山に関係ない荷物を背負っていかなければならない。しかもここで水を調達しようとしたものの、トイレも鍵が掛かって使用できない。
「どうしよう…」、一瞬そうおもったが、どうになるものでもないので、とにかく、タクシーを呼ぶことにする。
タクシーは思いの他、早く来てくれた。途中でコンビニによってくれるように頼みそこでウ一口ン茶を買う。これで水の問題は解決。当面の心配はタクシー料金となる。当方の心配をよそにタクシー料金はどんどん上がり、登山口に着いたときは6千円となってしまった。
7時、登山開始。「よっこらしょ!」とウ一口ン茶でさらに重くなった荷物を担ぐ。こんな重い荷物は2年ぶりか…。一歩一歩歩くしかない。牛歩戦術である。しかし、コースタイムも気になる。軽装でスケジュールを考えた為、あまり遅くなると取り返しがつかなくなる。
行く手には、駒ヶ岳の針峰がそそりたち、青い空が広がっている。北海道に来て5日目でやっと晴れた。心は軽やかに足は重やかに歩く。
馬の背迄はほぼコースタイムどおり。ここから、あの針峰群に登る。案内版はここまでで、ここからは危険の為、登頂禁止となっている。しかしここまで来たのに登らないなんて考えられない。
登頂禁止の為、山頂を示す立て札はなく、適当に広い火口原を有視界飛行的に歩く。道がはっきりしない為、ウロウロしながら進む。
途中で家財道具の入ったザックを置き、アタックザックだけで登る。あの針峰群の岩場はこの大荷物では無理だ。
やがて、針峰群基部に取りつく。岩場をがむしゃらに登っていく。途中でどうも様子のおかしいことに気がつく。どうも道を間違えたらしい。
仕方ない。一旦下る。道は、針峰群最高点の下を回りこむように続いていた。
再び登りはじめる。今度は何とか針埠群稜線に立つことができた。
「こわい」。大キレットでもそんなことは思わなかったが、ここは、それ以上だ。
傾斜は50度くらい、反対側は60度ぐらい。そして頼は1〜1.5M程度。まさに針群である。
稜線にはでたものの最高点は少し戻らなくてはならないが、こわくてとても稜線を歩く気にならない。少し思案したが、反対側にペンキの印がついているのをみつけてここを歩くことにした。道は稜線を少し下ったところに稜線と平行するようについていて歩きやすい。
この道を辿って再び稜線へそしてそこは最高点岩場直下であった。最高点まではほんの5メートル程度。しかし、この岩場は本当に三点確保を忠実にやらなければ落ちてしまうだろう。
目で一生懸命、手かがりを捜したが無い。『あきらめよう。ザイル確保もないのにこんなところ登ってもバカなだけだ』。
とりあえず、反対側の岩場は登れそうだったので、少しでも高いところと思って 反対側に登る。何とそこには駒ヶ岳の標識があった。思わず写真をパチリ。良かった。でも振り返ってみてみると、やはり、あちらの岩場の方が3M程度高い…。
(この後、最高岩場の反対側から登れないかと反対側にまわってみたがやはりダ
メだった)。
山頂でゆっくり休むようなところではないので急いで下山。それに時間の予定コースタイムの2倍以上かかっている。慎重に下山。家財道具ザックのところまで戻った。
次は、砂原岳を越えて、渡島砂原に下山予定である。すでにコースタイムを30分近く超過。急がなくてはならない。
相変わらず、道ははっきりせず、適当にあるく。火口原の真ん中でぽっかりと口を開けた噴火口が見えてきた。とても写真にはいらない程おおきい。少し近づいていたが、底は造か下のほうで見れない。どれぐらい深いのか更に近づいてみたが、まだ、見通せない。これ以上近づくと危なそうなので引き返す。
少し先にまた別の噴火口があったがここはパスして先を急いだ。
稜線近くになってようやく登山道らしきものが現れる。あまり歩かれていない様子で時々ズルッと滑る。特に砂原岳稜線近くなり、それは更にひどくなり、滑る前に次の足を運ぶという猿飛佐助方法により歩く?ようやく、稜線に這い上がりやっとの思いで一息ついた。
さて、ここから、渡島砂原に下山する為の通があるはずだかと見渡しても『××岳・危険』と書いた立て札と砂原岳山頂を示す立て札がそれぞれ反対方向にあるだけである。荷物はここに置いていきたかったが、『もしかするとこの先に下山道が・・・』と思い、「どっこいしょ!」と声を出し最後の気力で登り始めた。
砂原岳山頂にはすぐに着いた。しかし下山道は見当たらない。ガイドブックを引っ張り出し読み返す。
どうやら、先程の『××岳・危険』の道を行くらしい。そして結構急な下りであ
るということがわかった。
渡島砂原に下山するのは無理らしい。残された時間はコースタイムぎりぎり。空身ならともかくこの重装備ではとても無理だ。「引き返そう…」、それが結論だった。単独行では無理をしてはいけないのが鉄則だ。
もちろん、元にもどるであれば登山口のどこかにこの荷物を置いておけばよかったのである。結果的には意味の無い荷物を背負ってしまったことになる。そう考えるととてもバカバカしいが仕方ないことであった。
相変わらず、道のよくわからない火口原を適当に馬の背に向かってもどる。
馬の背で小休止した後、登山口にむかってくだりはじめる。荷物が重くで足元がフラフラする。しかし、最大の心配は登山口からどうするかということであった。
バス等はないし、電話もない。タクシーを呼びようもない。
「やはり、ヒッチハイクかな」。
登山口では、数多くの車が止まっていたが、これから登ろうとする人ばかりであ
った。
仕方なくトボトポと歩き始める。ガイドブックによると6KM。しかし、歩く人
はいないと考えてか、地図はない。
6合目を少し過ぎたところで後ろから1台の車がやってくる。手をあげたが無視されてしまう。「ケチ!少しぐらい乗せてくれてもいいじゃないか!」。そんな毒舌が思わずでる。また、1台来る。どうせダメだろうと思いつつも今度は止まってくれた。下迄とお願いして駅の近くまで送ってもらい山行を終えた。
この後、函館に出たが、列車のダイヤが乱れて大波乱で乗り継ぎ列車に乗れず。結局、駅員の交渉結果、北斗星に急遽乗せて頂いたというおまけ付きでした。
momohiroさん
なんだ見つけました。
21年前の記録を。
momohiroさんも結構無茶していたのですね。
少しホッとしました。(笑)
今日は新潟ですが山歩きません。
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