権現岳、大迫力の厳冬期八ヶ岳の主峰たち。


- GPS
- 32:00
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 1,456m
- 下り
- 1,440m
コースタイム
4:30(?)天女山ゲート前→5:30(?)ハナちゃんベンチ(テント設営、ricalonテントキーパーに)6:30(?)→8:30前三つ頭→9:15三つ頭→10:15権現岳→権現小屋10:30→13:00ハナちゃんベンチBC(テント泊).
二日目(19日)、
8:00(?)ハナちゃんベンチBC→9:10天女山ゲート前。
注)ルートは手書き、時間も正確ではありません。デジカメ忘れていったため。
天候 | 一日目、 晴れ、無風、、、予想外の好天。 二日目、 真夜中から粉雪、後風強し。 下山時間まで、風強しだが、晴れ。 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車スペースは、8台ぐらいです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<天女山から権現岳までのルート> 先週の入山者が多かった事から、前三つ頭まではしっかりしたトレースが付いています。前三つ頭、三つ頭と進むにつれトレースは薄くなり(風によって消えた)ますが、問題なし。 権現岳下部のトラバース個所は、風によってトレースはかき消されています。ルーファイに注意。 私たちは、まばらに樹林がある部分をトラバースし大岩を回り込んで通過しました。夏道よりはだいぶ下でトラバースした事になります。 夏道どおしは、たいへん危険&たいへんそうに見えましたので。 <青年小屋からギボシ経由権現小屋までのルート、、、権現小屋から観察して> あくまで、権現小屋から観察しただけの見解です。この日ギボシにはすでにトレースがトラバースルートにありました。 直登ルートにはなし。 どちらのルートを取るか、悩ましい感じ。 今後、積雪が増えると直登でしょうが、権現小屋に下るにはロープ必須じゃないでしょうか。あくまで私見です。 権現小屋から眺めて、ruuさんとも意見交換したのですが、二人とも「どちらも、いやらしい。」と意見は一致しました。 当初の計画では、ギボシを青年小屋方向からテント泊装備で越える計画でしたので、正直、計画変更して良かったなと思いました。 manepyonさん、Daveさん、アドバイスありがとうございました。 なお、権現小屋は冬季閉鎖されています。冬季小屋として使用できません。 青年小屋は、冬季小屋が開放されています。 by ricalojp |
写真
左奥に蓼科山&北横岳。
手前、阿弥陀岳。
もっと手前真中に旭岳(?)、たぶん。
真中奥に硫黄岳、右に横岳。
そして、赤岳です。
大迫力ですよね。(jp)
感想
【計画】慎重な、、、ちょっと慎重過ぎたかも。
積雪期の権現岳は、昨年3月に敗退しています。
その時、初めて登山口で偶然お会いして、ご一緒したのが、ruuさんです。前線通過とのオッかけっこだったのですが、、、、敗退原因は、私かな。この時の私のパートナーは、Bebe1043さんで、この人も速いんですわ。
その時がきっかけで、ruuさんもヤマレコに登録、、、、リベンジしなきゃね、一緒に。
ruuさんは、黒戸尾根を5時間でピストンするトレランの強者でもありますが、雪山でのテント泊経験はないので、、、とのこと。
「雪山生活技術は任しといて!体力ないけどね。」
当初は、観音平から入山し、青年小屋でテント泊。翌日、ギボシ、権現、天女山に縦走の計画でした。しかしながら、ギボシについてのmamepyonさん、Daveさんのアドバイスに加え、どうも天候が思わしくない予報(あくまで予報、風です。どう見ても稜線はねぇ)。
あっさり、変更して天女山からのピストンとしました。
ただし、ですが、、、天気からは、どうも18日(土)の正午までに権現岳の頂上に立つのが良いと判断。真っ暗な4時集合の計画となりました。
ruuさん、御免なさいね。
【山行経過】天気予報は、良い方に外れ。テントキーパーを楽しんだ方も?
真っ暗な中の出発でしたが、月明かりもあり、トレースもばっちりでした。
誤算は、奥(lon)が体調不良。無理はせず、テントキーパーとして待機する事としました。1780m地点の所にある「ハナちゃんベンチ」(勝手命名)で、テント設営します。まだ暗いのですが、眺望は良さそうです。
ruuさんと私は、ここから権現岳ピストン。このルート緩やかな長い登りの後に前三つ頭への急登、ここが体力的には肝ですね。昨年は、ここでバテバテ、ruuさん達に先に行ってもらいましたが、今回は私のペースに合わせていただきました。トレースばっちりですし、快晴、無風。時間的ゆとりあり過ぎです。
前三つ頭から稜線に出ますが、相変わらずの快晴、無風。富士山は霞んで見えず、南アは、やや霞気味。春山見たい。
さて、三つ頭に到着。
いやはやの大迫力です。権現岳の向うに雪を纏った八ヶ岳主峰たちの登場です。
「こんなに大迫力だったかしら?」
そう言えば、昨年の積雪期はブリザードで眺望なしだったしね。
危険なトラバースも乗り切り、頂上へ。おっと赤岳と中岳のコルの向うに、横岳。その奥に硫黄岳。南八ヶ岳全部です。しかも、無風、、、、、思いっきり眺望を楽しみました。が、時間余り過ぎです。
権現小屋まで足を延ばして、日だまりで大休止。
昼寝しそうだわ、こりゃ。
テントキーパーの奥も、暖かく心地よいお昼寝(朝寝)を、むさぼってるだろうな、なんて想像しながら、出来るだけゆっくり下山です。
たまには、こんな雪山もいいですよねぇ。罰が当らんかしら、、、、。
【ruuさん初の雪上テント泊は、いかに?】
好条件に恵まれてサクッと山行を終えテント場に、シェルターを設営。3時まで眺望を楽しみ、宴会。今日は塩こうじ漬け鶏肉うどんすき、美味しかったよ、奥。
ruuさんは、トレランで鍛えまくっていて私たちのように余分な脂肪の持ち合わせがないんですよねぇ。こういう方は、相対的に寒さに弱い。そこが不安なようでした。
翌朝、
「生きてる?」
と声をかけると、、、、、。
「ゆとりで、寝れたぁ〜。」
どうも、この方、寒さにも強いようです。寒さに対しては、個人差が大きいから経験してみるのが、大事ですね。それから、自分の寒さへの耐性と担げる荷物の重量、そして、お財布と相談して、自分なりの装備を揃えていった方が良いと思います。
そして、日の出。富士山と金峰山の山並が正面に、ど〜ん。「ハナちゃんベンチ」は、こちら方向の絶景ポイントでした。
とにかく、天候、トレース、パートナーに恵まれた山行でした。こんなに楽して、いいのかしら?
兜の緒を締めなきゃいけませんね。
ruuさん、雪上テン泊デビュー、おめでとうございます。
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【パーティとしてのリスク管理、私の場合】
今まで夫と二人での山行が大半だったのですが、ヤマレコに登録して以来、様々なご縁に恵まれまして、夫と共に他の方との山行を経験できるようになりました。
本当にありがたいことだと思っています。
今回ご一緒したruuさんは、私は初対面でしたが、夫とruuさんとの出会いと今回のいきさつは、夫の感想にある通りです。
私には特に冬山登山において、自分なりの決め事があります。
無雪期に必ず下見をしていること(これは私自身が未実施でもリーダーが実施済みなら可)、そして積雪期が初めての場合、少なくとも体調万全で入山するということです。
やはり下見をしていても、雪のついている状態は緊張しますし、時間が読めない状況も多く、無雪期よりもリスクファクターが多い。そこで、せめて体調は、、、というわけです。
特に腰にヘルニアという「小さなエイリアン」が存在するようになって以来、無理はしないよう、自分の身体の状態は、常にチェックするよう心がけています。
今回、自宅を出発した時も、登山口で準備の時も、さほど異変は感じていませんでしたが、歩き出してしばらくすると、どうもおかしい。
汗の出方がいつもと違うし、少し熱っぽい気がする。風邪でもひいたのかな、、、?
予定では、天気予報からBCでテント設営後、午前中勝負で権現をピストン。
BC以降は空身で行けるが、今日の私の体調では、スピードのあるruuさんについて行くのは難しいだろうし、私の亀足スピードに合わせてもらうのは、パーティの行動として余計なリスクとなる、、、。
この体調不良も即下山をするほど深刻ではないし、BCのテント内で横になっていればそのうち回復するだろう。
鎮痛剤をはじめ常備薬も持参している。
万が一39℃以上の高熱になっても、BCから登山口までは自力で下りられる。
夫とruuさんの出会いのきっかけとなった権現。是非二人には登頂してほしい。
BCに到着するまでにそんなことを考え、CLの夫に自分はテントキーパーをすると伝え、テント設営後、二人の出発を見送ってから、ひたすら寝ていました。
日が上がってくると、テントの薄いナイロン生地を通して、登ってくる登山者のキュッキュと雪を踏む足音が耳元で聞こえるものの、とてもテントから顔を出して挨拶する気力もなく、、、。
結局、昼間のポカポカの陽射しですっかり暖まったテントから出て、ちょっと冷たい空気にあたろうかと、フライのファスナーを開けている最中に、二人が無事戻ってきました。
私の方もずいぶん長いこと横になっていたおかげで、だいぶ調子を取り戻せ、その後のシェルター設営や夕食等、残りの行程は予定通り遂行できて、この山行の目的は8割方達成でき、よかった。
というわけで、素晴らしい好条件だった権現の様子は、登頂した二人の感想で。
テントキーパーの結論としては、たとえ冬山でも天気が良く微風であれば、テント内はポカポカで、昼寝に最適。
ruuさんの雪山天泊初体験の感想を翌朝伺ってみると、、、。
「余裕でグッスリ眠れた」
とのことで、お山を始める前は、キャンプしながらの渓流釣りを長く楽しまれてきたアウトドアマンのruuさんは、雪山であっても適応能力が高いんだな、、、、と。
普段、お仲間とトレランの練習に励み、時に大会に出場し、普段から食事管理やトレーニングを続け、自分の好きなトレランを、怪我なくもっと楽しめるようになりたいと、行動されているruuさんと、お話できて、非常に刺激を受けましたし、地味なトレーニングに楽しさを見出せるruuさんの心の持ちようも含め、素敵な方だなぁと思いました。
トレラン界の基準はわからんのですが、トレランを始めて1年で、20kg減量し、黒戸尾根往復5時間は凄いことだと思うのですが、、、。
今回は私の自己管理不足で一緒に歩けませんでしたので、また機会がありましたら、是非、歩きの技をこの目で確認させてください。
ご一緒できて楽しかったです。本当にありがとうございました。
最後に。
計画段階から、特に私の高所恐怖症に焦点を当てた具体的なアドバイスを下さったmamepyonさん。
頂いたアドバイスは熟読し、暗記して、恐怖を感じるところではマントラの如く自分に言い聞かせられるまで準備して行ったのに、、、、。ご好意を活かせず申し訳ありませんでした。
いつか必ず、万全の体調で再度チャレンジしますので、しばしお待ちください。
本当にありがとうございました。
厳冬期雪山テント泊
今回はricalojpさんにお願いして
厳冬期初のテント泊デビュー去年のリベンジも含めて!
勢いでダウンのインナー各種を買って
テント泊挑戦しに行きました。
当初の予定は観音平→編笠山→青年小屋(テン泊)→
ギボシ→権現岳→三ヶ頭天→女山入口ゲートでしたが
18日午後から19日の天候が悪いとの事だったので
予定を変更し天女山入口〜権現岳〜下山途中で(テン泊)の変更で
出発!
天候も良く風が全く無く最高の天候w予報は・・・
難なく権現登頂も
余裕でかなり時間があまりギボシの様子見で権現小屋まで行き
ギボシ頂上付近のトラバース結構怖そうww風があったら大変そう
予定変更して良かった??
早めに下山しBC着メインであるテン泊
夕飯はricalonさんお手製鍋!ショウガ鳥鍋〆にうどん
ワインを飲みながら鍋をつつき上手かったw
食べ終わり日も沈みそろそろ寝る準備寒そ〜だな〜ほんとに耐えれるだろうか
半信半疑で・・以外にも寝れないほど寒さも感じず寝れました
装備はエアーマットのみ改善の余地Zの銀マットの方がいい
寝袋はキャラバン-5°用にricalojpさんからお借りしたモンベルの3番で重ねでおkでした。
今回はricalojpさんricalonさんお付き合い有難うございました
これで厳冬期初のテント泊可能となりましたので、
次回のお誘いお待ちしております(笑)
文作がなものでこの辺で・・
みなさん、こんばんは
ruuさんが早いとはqwg01230さんから聞いていましたが黒戸尾根往復5時間は凄まじい!!! 僕も減量しなければご一緒した際に置いて行かれますね(笑)
ricalojpさんricalonさん、昨年のリベンジ成功おめでとうございます!!! いろいろな方との山行で見ていて本当に楽しそうです
さぁ、今から久しぶりのボクシング鑑賞しましょうか
kaikairei さんこんばんは〜意外な組み合わせでおどろきでしょ〜(笑)
去年のリベンジ達成です
痩せすぎに注意です
暖かくなったらqwg01230さんも完治してるので黒戸尾根でも行きましょう
kaikaireiさん、おはようございます。
ruuさんと権現岳を楽しんできましたぁ。
今シーズンの八ヶ岳は東面から。当面は、、、、、、
東面以外のいいルートがあるとか言って、止ーめんでくださいね(笑。
kaikaireiさん、おはようございます。
逆にruuさんの方が、私たちがkaikaireiさんとヤマレコ上でお知り合いだったことが意外に思われたようで。
そりゃそうですよねぇ、脂肪に恵まれた中年夫婦が、ご家族でマラソン大会に出場するアスリートなトレラン族のkaikaireiさんと、なんて、、、。
で、「ヤマレコですけど、話してるのはボクシングとサッカーの話です。」と、秘密を暴露したら、とっても納得してました。
権現、私は次回に見送りとなりましたが、その時を楽しみにしてます。
コメントありがとうございました。
予定変更で天女山から登られたんですね
でも、お天気にも恵まれ、無事権現登頂おめでとうございました
ギボシのトラバースの写真、権現から見ると結構しびれますね
今更ながら、何事もなくてよかったな~と思いました
先週末はかなり寒かったと思うんですが、あの寒さのなかテント泊なんて私には絶対無理ですね
Daveさん、おはようございます。
そう、しびれますね。雪山のトラバースってやっぱり一番危険。確保も効きにくいですし。
しかしながら、直登は良いとしても、リッジを下降するのも、しびれそう。
特に風があれば、、、。
これからの時期のギボシの通過は、明らかに赤岳の地蔵や文三郎より危険そうです。
テント泊、、、、個人差大きいですから、一度どうですかぁ。意外と大丈夫ってケースも。
Daveさん、おはようございます。
雪中テント泊、夜は寒〜いですけど、日中はポカポカでした。
たまにはテントキーパーもいいかも、、、なんて。
マジメな話、冬の天泊は山行の生活技術のスキルが格段に上がるので、夏山にも非常に役立ちます。
確かに寒さに対する耐性は個人差がありますが、、、。
機会があったら是非チャレンジしてみてください!!
ずいぶん近くにいらしたのですね。
権現登頂が、午前と午後、残念でした。
お互い、初日に登って大正解でしたね!
もしかしたら延命の湯で一緒だったかも?
どこかであえそうな予感がします。
kaitoさん、コメントありがとうございます。
計画書をチラ見してたので、三つ頭の分岐点ではトレース確認しました。下山時もなかったのですが、もう近くまでいらっしゃっていたんですね。
雪の状況、先行きの天候からも、この日登ってこられるんじゃないかと思ってました。
権現の頂上直下のトラバース、ハイ松よりもリスク回避って事で、S女史には謝っといてください。
権現岳お疲れ様でした。
人気のルートなのでトレースもすぐにバッチリなんですね。
この時期、三ッ頭から積雪したオールスターズの
眺めは最高ですね
三ッ頭までの急登が何気にハードなので
ricalonさんは無理しなくて正解ですね。
kankotoさん、南八ヶ岳の東面でも天女山ルートの権現が一番入山者が多いようですね。
ソマゾエ尾根、県界尾根、真教寺尾根となると、、、。
私の見てる範囲では、レコもないような。
当面(ひつこいか?)、東面の上記三つの内、一つは今期行きたいですぅ。
今週末は天気悪そうですが、その後は、安定。
いつもながらのスーパーなレコを、待ってます〜。
そうなんですよね、、、。
kankotoさん、こんにちは。
体調よければ「何気」で済むんですが、ワタクシここのところ満身創痍なので、、、。
自分としては限られた条件で最良・最善の選択と思ってます。
もともとピークハンターでもないし。
せっかくの地味に歩き応えのある良いルートなので、いずれ再訪したいと思います。
来月は、丹沢の積雪期初ルートをじっくり歩くつもりです。
皆様こんばんは。
計画段階で少し不安を煽ってしまったでしょうか?
おそらく皆様の力量ならお天気等の条件が悪くなければ当初の計画通りのルートでギボシからも行けたのでは??
とは言え、こちらからのルートでも素晴らしい天気と眺望を楽しまれたようで良かったです。赤岳なんかは南からの方が格好イイですし
ricalon さん今回は体調が残念でしたね
アドバイスと言う程大したコメントをできていたとは思ってませんが、今後もどこかで役に立つことがあるかもしれないので参考にして下さい
天気予報では、もっと悪いと思ってたから拍子抜けというか、とっても得した気分です。
奥をのぞけば、、、。
ほんと、春山でした。
富士山方向や、南アは霞んでましたもの。
一転翌日は、たいへんな寒波でしたから、何か一日違いで申し訳ないような、、、、。
テント張らんとさっさと下山せぇ、と叱られそう、、、、。
今後とも夫婦ともども、よろしくお願いいたします。
mamepyonさん、こんにちは。
いえ、もう本当に感謝しています。
私程度のお山の経験では、丸腰で突っ込んで、現地で目がテン、、、というのが最悪ですから、、、。
計画、準備段階のナミダは喜んでいくらでも流したいものです。
これからも、ビシビシ、コメントください。お願いします。
南からの赤岳、私も大好きです。
大好きなので、いい状態で歩きたい、、、ということです。
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