19.安達太良山 「蒼穹(そら)をさがして」
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.6km
- 登り
- 347m
- 下り
- 339m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年08月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
○交通手段としては、直通のバスが走っていなかったので、偶然出会った登山者と割勘でタクシーに乗ったのですが、JR二本松駅からあだたらエキスプレス山頂駅までは、タクシーが一番有効な交通手段かも知れません。 ちなみに帰りは一人でタクシーに乗って二本松駅に戻りました。 ○あだたらエキスプレスと呼ばれるゴンドラのお陰で、比較的楽に登ることが出来ますので、遠方の方で東北遠征で一番最初に登る山として打ってつけの山だと思います。 |
写真
感想
第19座 蒼穹(そら)をさがして
詩人でもあり彫刻家でもある高村光太郎の妻、智恵子は
「東京には空が無い ほんとの空は阿多多羅山(安達太良山のこと)の山の上にある」
といったと光太郎の詩の中にあった。僕は智恵子の言う「ほんとの空」がどういう蒼穹(そら)なのか見てみたくて安達太良山に向かった。
二本松駅前で出会った一人の登山者と一緒にタクシーに乗ってあだたらエキスプレスの始発駅がある奥岳へと向かった。
奥岳のあたり一帯はスキー場になっており、リフトの支柱がポツンポツンと建っているのみである。そのはるか向こうに安達太良山が見えるはずなのだが雲の中に隠れていた。
僕はあだたらエキスプレスと言うゴンドラに乗って山頂駅へと向かった。
山頂駅に着いて、空を見上げてみたが、あたり一面曇っていて晴れ間はなかった。
取りあえず登り始めた。登山道はよく整備された木道をポクポクと靴音を鳴らしつつ歩いた。木道が途切れても登り坂は緩やかで比較的登りやすかったが、僕の周りを飛ぶ蜂のうっとうしさには閉口したが・・・・。
表登山道分岐を過ぎ、しばらく高度を稼いでいくと安達太良山の山頂が見えてきた。別名が乳首山と言われているだけあって、その山容はお椀に砂を詰めて逆さにひっくり返してお椀だけ取り除いた状態に似ていた。
「あぁ、本当に乳首に見えるわぁ〜」
卑猥ながらも思ったりもした。
僕はその「乳首」によじ登った。無難に安達太良山の山頂に立った。
その時に空を見上げてみたら曇り空を割ってわずかながら青空が見えていた。その空がいつもより澄んで見えたのは僕だけだったのだろうか?
智恵子が言っていた「ほんとの空」が少しだけだけれどわかった様な気がする。そんな山旅だった。
磐梯山へ続く・・・・
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