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Yamareco

記録ID: 6482925
全員に公開
雪山ハイキング
東海

花房山〜雷倉 寡雪とヤブで

2024年02月17日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
11:08
距離
17.6km
登り
1,666m
下り
1,651m

コースタイム

日帰り
山行
10:10
休憩
0:58
合計
11:08
距離 17.6km 登り 1,666m 下り 1,670m
6:47
124
高地谷林道
8:51
8:53
36
10:16
10:26
149
12:55
13:21
68
14:29
14:43
72
15:55
21
下降点
16:16
48
P827
17:04
51
白倉谷林道
17:55
ゴール地点
3年前の3月モレ谷から登った時に、今度は此処から雷倉への稜線を歩いて見たいと思い情報を集めていました。無雪期はヤブが酷くて私の手に負えないので、ヤブが隠れる残雪期にと最新の情報を集めていましたが2月の初めに花房山に登られた方が雷倉の写真を撮られていてそれを見ると稜線が雪で繋がっています。それから半月間は降雪も有りましたが暖かい日が続いたのでかなり減っていると予想はしましたが、取り敢えず行って見ることにします。

麓まで来て見ると花房山から派生している尾根には雪は全くなく、稜線付近に残雪が有る程度で最近の暖かさで気にはなっていましたが予想以上に融雪が進んでいる様です。取り敢えず花房山に登って稜線の雪の状態を見て、行くか否かを決めることにして出発します。

3年前は1部ショ-トカットしながら林道を歩きそこからの登山道を登りましたが、今回は林道がモレ谷横切る所から稜線へ上がる支尾根を登った記録が有ったのでこのル-ト登る事にします。急な尾根ですが途中から崩れかけた九十九折の杣道を登り、林道からのル-トと合流して稜線に登り着きます。

稜線に登り着く頃から雲行きが怪しくなり今にも降りそうな天気で展望もなくなり、P1096に登り着く頃には霧雨模様になって来ます。此処からは残雪は繋がっているのでワカンを履きます。稜線には比較的新しいツボ足のトレ-スが残っています。雪は吹き溜まり、雪庇で残っていますが稜線上には20cm程度で花房山の最後の急斜面にはほとんど残っていないのでワカンを脱いで登ります。

花房山の山頂には誰もおらず、天気は少し持ち直して周囲の山々は見えるようになります。雷倉への稜線を見ると下りの部分(北向)は残雪が繋がっていますが、登りの部分(南向)は残雪は余りありません。雨も上がり天気も持ち直して来たので後半部分の残雪プラス、ヤブを覚悟して雷倉の稜線へ進み出し

花房山山頂で観察した通りヤブは有るものの残雪に抑えられているのでほぼ予定のペースで下って行き、最低コル手前でワカンを脱ぎます。

灌木のヤブは尾根芯が酷いので北側の薄いヤブを進み、杉林が現れて来ると踏み跡がはっきりするようになり歩き易くなりますが高度を上げるに従って中途半端に残雪が現れて来て、ヤブだけの時より登りにくくなり体力を消耗し、ペースも大幅にダウンします。何とかジャンクションピ-クまで登り付き着き昼食。

昼食後最後の登りに掛かりますが、杉林が終わると再び灌木のヤブの中を登り続け、Co1000m辺りでヤブは無くなりヤレヤレと一息つきますが、そうは問屋が卸さないの言葉通り、登るにつれて雪が繋がる様になり再びワカンを履きますが、ザクザクの雪でワカンを履いても一足ごとに大きく沈み込みツボ足の方がましかなと思う程で、それに加えて灌木のヤブが始まり、数10歩毎に息を整えないと登れなくなり、更にペースが落ちてひたすら雪面を睨みつけながら登り続けますが、唐突にヤブが終わり振り向くと曇り空の下に奥美濃の山々が広がっています。現金なもので途端に元気が出て来てペースが戻って来ます。登り着いた雷倉は花房山と同様誰も居ませんが日没までに下山する為に設定した時間ギリギリの到着なので、しばし休憩し周囲の写真を撮り早々に下山に掛かります。山頂から少し下ると林道が始まり、殆ど分からないくらい緩やかに下って行く林道では10cm程の沈み込みですが疲れた体には堪えますが、下降点から一気に下降しP827でワカンを外して更に下降し白倉谷林道に着地すると心底ホッとします。駐車地まで3km程の高知谷沿いの林道を歩いて駐車地に戻る頃に再び霧雨が降り出し後片付けをしている間にすっかり暗くなって来ますが、滑り込みセ-フです。
天候 曇り時々霧雨
過去天気図(気象庁) 2024年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
高地谷林道上のモレ谷林道入口道端に駐車
コース状況/
危険箇所等
・モレ谷林道〜小津権現山・花房山の稜線
 モレ谷左岸尾根を登ります。急な尾根ですが、下生えは殆ど無く登り易い。途中から杣道が有ります
・小津権現山〜花房山の稜線
 無雪期は通常の登山道。P1096より雪が繋がりますが、花房山への最後の登りは雪は有りません
・花房山〜雷倉
 ヤブの稜線で、最低コル迄の下り部(北面)は寡雪ながら概ねヤブは雪の下。只、コルに近づくと雪は無くなり、尾根芯を外しヤブが少し薄い北側を進みます
 最低コルからは雪は有りませんが杉林になると踏み跡が有り、比較的歩き易いですが、ジャンクションピ−クへの登りは残雪プラス灌木、枯れた笹のヤブで難渋します
 ジャンクションピ−クからは雪が現れて来て途中でワカンを履きますが、雪がザクザクでかなり沈み込み、加えて灌木のヤブも有り、雪が無い方がまだましかと思う程難渋します。
・雷倉〜白倉谷林道
 林道には20〜30cmの積雪ですが10cm程度の沈み込みが有り疲れた体には堪えます。
 林道までの下山尾根はP827までは残雪有り。それ以降は下生えの無い尾根で歩き易い。
此処に駐車します
此処に駐車します
花房山への支尾根には全く雪は無く、稜線にも雪はすくなそう
花房山への支尾根には全く雪は無く、稜線にも雪はすくなそう
此処から左の林道に入ります
此処から左の林道に入ります
モレ谷取付き点。中央の岩の間を右上の杉に向かって登ります
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モレ谷取付き点。中央の岩の間を右上の杉に向かって登ります
取付いた尾根、急ですが下生え少ない
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取付いた尾根、急ですが下生え少ない
途中から杣道が現れて来るので、それを辿ります
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途中から杣道が現れて来るので、それを辿ります
稜線に到着
P1096に到着。霧雨模様になって、視界が悪くなります
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P1096に到着。霧雨模様になって、視界が悪くなります
小津権現山も霞んで来ます
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小津権現山も霞んで来ます
雪が繋がって来ますのでワカンを履きます。最近のツボ足のトレ-スが残っています
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雪が繋がって来ますのでワカンを履きます。最近のツボ足のトレ-スが残っています
花房山への稜線
花房山への最後の登り、山頂はガスで見えません
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花房山への最後の登り、山頂はガスで見えません
天候は少し好転して徳山ダム湖は見えて来ますが、背景の山々は雲の中
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天候は少し好転して徳山ダム湖は見えて来ますが、背景の山々は雲の中
花房山山頂より雷倉からの下山ル-ト。中央から右下に派生する尾根を下る予定です。
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花房山山頂より雷倉からの下山ル-ト。中央から右下に派生する尾根を下る予定です。
山頂より雷倉への稜線。山頂付近を除いて、下りは何とかなりそうですが、登りは雪が少なく難渋しそうですが行くことにします
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山頂より雷倉への稜線。山頂付近を除いて、下りは何とかなりそうですが、登りは雪が少なく難渋しそうですが行くことにします
1.花房山から雷倉へ出発
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1.花房山から雷倉へ出発
2.最初の岩は乗り越えます
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2.最初の岩は乗り越えます
3.雪庇のギリギリの所を進みます
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3.雪庇のギリギリの所を進みます
4.Co1120mピ-クから雪に覆われた笹原を見下ろします
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4.Co1120mピ-クから雪に覆われた笹原を見下ろします
5.降りて来た斜面振り返る。下りには支障なしですが、登りは雪がグズグズで大変です
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5.降りて来た斜面振り返る。下りには支障なしですが、登りは雪がグズグズで大変です
6.Co1050mピークからの斜面を振り返る。此処も同様ですね
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6.Co1050mピークからの斜面を振り返る。此処も同様ですね
7.Co930mコル付近、この程度の密度だと未だ歩き易い
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7.Co930mコル付近、この程度の密度だと未だ歩き易い
8.Co980mピーク付近のヤブ。尾根芯を外し北側を巻きながら
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8.Co980mピーク付近のヤブ。尾根芯を外し北側を巻きながら
9.Co900mコル手前。この手前でワカンを脱ぎ
9.Co900mコル手前。この手前でワカンを脱ぎ
10.Co900m付近のコル手前から花房山を振り返る
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10.Co900m付近のコル手前から花房山を振り返る
11.杉林になると踏み跡が出て来ますのでホッとします
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11.杉林になると踏み跡が出て来ますのでホッとします
12.こんな所が多ければ随分楽なのですが、そうは問屋が卸さず
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12.こんな所が多ければ随分楽なのですが、そうは問屋が卸さず
13.ジャンクションピ−クへの急登、体力消耗します
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13.ジャンクションピ−クへの急登、体力消耗します
14.ジャンクションピークに近づくと歩き易くなります
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14.ジャンクションピークに近づくと歩き易くなります
15.ジャンクションピーク付近、此処で昼食。ヘルメットが有るとの事ですが当然雪の下
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15.ジャンクションピーク付近、此処で昼食。ヘルメットが有るとの事ですが当然雪の下
16.最後の登り、Co1000m付近、楽になりそうと思いきや
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16.最後の登り、Co1000m付近、楽になりそうと思いきや
17.ここでも期待は裏切られ、雪が深くなりグズグズで一歩一歩踏み込む上に、小さなヤブが顔を出しているので堪えます
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17.ここでも期待は裏切られ、雪が深くなりグズグズで一歩一歩踏み込む上に、小さなヤブが顔を出しているので堪えます
18.ヤブを突破して振り向くと蕎麦粒山を初め奥美濃の山々が曇天下に顔を出して来ます。
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18.ヤブを突破して振り向くと蕎麦粒山を初め奥美濃の山々が曇天下に顔を出して来ます。
19.2月中旬なのにもう大きなツリーホ-ル。積雪40cm程度
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19.2月中旬なのにもう大きなツリーホ-ル。積雪40cm程度
雷倉に到着
彼方に徳山ダム湖。背景の金草山、冠山も見えて来ます
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彼方に徳山ダム湖。背景の金草山、冠山も見えて来ます
花房山から辿って来た尾根を眺め、満足感を味わいます
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花房山から辿って来た尾根を眺め、満足感を味わいます
花房山を初め、奥美濃の山々
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花房山を初め、奥美濃の山々
これから辿る下山尾根
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これから辿る下山尾根
林道の始まり。中央付近に道標が有り近づくと
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林道の始まり。中央付近に道標が有り近づくと
林道の道標「雷倉 300m」。新しい道標で高地谷からのルートが整備されているようです。
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林道の道標「雷倉 300m」。新しい道標で高地谷からのルートが整備されているようです。
林道のブナ林
林道より花房山〜雷倉の稜線
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林道より花房山〜雷倉の稜線
稜線からの下降点。此処にも「雷倉 3Km」の道標が有ります。背面方向の林道を辿るとタンポ
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稜線からの下降点。此処にも「雷倉 3Km」の道標が有ります。背面方向の林道を辿るとタンポ
P827。此処でワカンを脱いで
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P827。此処でワカンを脱いで
白倉谷の林道に着地
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白倉谷の林道に着地
高地谷林道に合流
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高地谷林道に合流
合流点の道標。「丹保 6.8km 雷倉 10.3km」
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合流点の道標。「丹保 6.8km 雷倉 10.3km」
やっと戻って来ました。車に辿り着くと直ぐに暗くなり滑り込みセ−フです。これから車で2時間余りの行程が残っています
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やっと戻って来ました。車に辿り着くと直ぐに暗くなり滑り込みセ−フです。これから車で2時間余りの行程が残っています

装備

個人装備
雨具 防寒具 昼ご飯 非常食 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 ツェルト カメラ ストック ワカン スバッツ
共同装備
無し
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コメント

shikakuraさん
グズ雪と薮漕ぎの長距離周回、単独でお疲れだったでしょう、ご苦労さんでした。
旺盛な気力に敬意を表します。
既に高齢の身には羨ましい限りです。
2024/2/21 12:22
sshibachan さん
コメントありがとうございます。何とかなりましたが限界です。
2024/2/21 13:14
プロフィール画像
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