記録ID: 8041361
全員に公開
山滑走
磐梯・吾妻・安達太良
吾妻五色温泉クラシックルート
2006年03月18日(土) ~
2006年03月19日(日)

kpochi
その他2人 コースタイム
-備忘録-
日時: 2006年3月18日(土)〜19日(日)
場所: 吾妻連峰家形山〜五色温泉
メンバー:ぽち、清水山岳会(S鳥、ゴルジュ)
ルート:福島駅−吾妻スキー場−家形山−東海大緑樹荘−板谷鉱山跡(エコポート)−五色温泉(泊)−JR板谷駅
行動時間:8h-30m(リフト含む)
行動距離:12.5km
今年度の航海もようやく終わり、シーズン初の山スキーである。このルートは以前から行きたいと思っていたものの山越えのためなかなか実行出来ずにいた。
今回のメンバーは自分と清水山岳会の2名の計3名である。残念ながら当初の計画メンバーであるデブリ親方は仕事のためドタキャンとなってしまった。
福島駅に8時集合としたので東京始発の新幹線に間に合わせるべく自宅を4時過ぎに出発。ザックを背負いながら前かごにスキーブーツそしてスキー板を肩にかけてママチャリに乗る。周りから見るとかなり変な格好に見えただろうが早朝のため誰にも会わなかった。家から東京駅まで1時間半、東京から福島まで1時間半。とりあえず8時前には福島駅に到着。メンバーと駅で待ち合わせ朝食後タクシーで吾妻スキー場へ向かった。
09:20 吾妻スキー場からリフトに乗る。天気は雲が多めであるが晴れ。気温はやや高めである。
10:30 リフト終点(1303m)から左へ少し下った地点でシールを付けて出発。後に10名くらいの大パーティーが続く。コース上にはすでにトレースがあり、慶應山荘の緑布もあるため迷うことがなさそうだ。しかしこの目印は約5mごとにあり、かなり目障りになってくる。いくら緩やかな樹林帯で迷いやすいといえどちょっと多すぎるのではないか?
11:25-35 1460m地点。歩き始めて約1時間、特に急坂もなく疲れはなかったもののとりあえず休憩。
11:50 慶應山荘入口(1552m)通過。このあと樹林帯を超え尾根に上がる頃から風が強くなる。五色沼のコル付近では雪煙が舞うほど強かったが、気温が高いせいか特に寒さは感じることはなかった。
13:20-13:45 家形山(1877m) 頂上先の樹林帯で昼食休憩。今まで吹いていた風が嘘のように収まりホッとする。
14:00 滑降開始!シールを剥がし滑降準備は万全であったがドロップポイントを探り尾根伝いを行く。樹林が濃いため少々時間ロスしたが下に見える1600mの平坦地に向けて降りることにする。結構斜度があるがおいしそうな斜面だ。先ずはゴルジュが先導するが1ターンしたところで表面の雪が板状にパラパラと剥がれ落ちて行くではないか?これは完全な表面カリカリモナカ!かなり苦しそうにターンを切って行く。何とか滑っているという感じか?続いて御大S鳥氏が降りていくがターンが切れず斜滑降のまま。かなり手強わそうだ。
自分は大丈夫だろうと思いながら突っ込むが1ターン目にあっさりと顔面から撃沈!シーズン初滑りがこのザマである。何とか2ターンは切れるが3ターン目に撃沈。曲がりにくいわ、踏ん張れば顔から突っ込むわ、後傾気味にトップを浮かすとスピード出るわでほとんど操縦不能!この先どうなるか恐ろしくなってくる。やはりアルペンにすれば良かったか?
14:20 何とか1600mの平坦地に着く。S鳥氏はかなり筋力を使ってしまったのか?遅れ気味になってきた。樹林帯に入り少し滑りやすくなってほっとする。本来のツアールートとも合流し、標識がいくつか見えだした。しかしルートは不明瞭で樹林は濃く、こまめに地図をチェックするが地図にない小沢がいくつもありこいつらを越えるのに苦労する。途中で後から来たショートスキーの2人組と出会い同じ五色温泉泊まりであることがわかり、こちらのルートファインディングは怪しいのであまり当てにしない方がいいですよと一言告げる。やはりそれが正解だったようで自分たちは東の方へ行き過ぎ上り返す羽目になってしまった。ここで先ほどの2人組に抜かれる。
15:37 東海大緑樹山荘(1285m)通過。ここまで1時間半近くもかかってしまっている。頻繁にS鳥氏の足が痙攣するようになり、止まる回数が増えてくる。このまま何とか宿までもってくれればいいのだが・・・このあともトラバース気味のルートはアップダウンが続きじわじわとS鳥氏をいじめるのであった。
16:00 県境通過(1176m) 山形県米沢市に入る。いままでなかったツアー標識が現れ、スキーも快適に滑り出すが相変わらずトラバースと小さなアップダウンは続く。
16:50 板谷鉱山上(1130m) ようやく五色温泉に向かう1077mのピークが見えてきたがまだまだ遠い。距離にすると下りのまだ半分しか来ていない。かなりのオーバータイムだ。このままでは到着は19時になるのでは?ヘッデン滑降も仕方なしか?
後方彼方に滑ってきた家形山の斜面と正面に高倉山が見える。この無木立の高倉山の斜面もおいしそうだ。四郎右門沢を渡ったところには先ほどの2人組が滑っておりなぜかほっとしてしまう。
17:50 五色温泉上1042mの鞍部。ここでようやく2人組に追いつく。日は沈み西は少し赤みがかってきた。標識通りに行こうとするが樹林が濃すぎて行く手を阻む。100mほど下ったところで見事なブナ林に変わり快適な滑降となった。あとは闇夜になるかどうかのタイムレースだ。夏道を的確に下りようやく林道に出た。
18:20 五色温泉 宗川旅館(805m)到着。お疲れお疲れ!
あとは温泉につかって米沢牛のすき焼きで一杯やって・・・と思っていたらS鳥氏は茶碗蒸しとリンゴを食べたら部屋に戻って寝てしまった。今回は相当堪えたらしい。まあ時間がかかったとしても70歳を目前にした人とは思えないくらい体力の持ち主だ。しかし翌朝にはすっかり体力も戻ったらしく、「今回は反省点が多かったが、これからも・・・」という頼もしい一言が帰ってきた。やはり恐ろしい爺さんだ!
翌日は天候も悪く予定していた峠駅−栂森の山行を中止、休養日ということでお昼までゆっくりと旅館で過ごし自分は帰路についた。
*登山メモ(2006年当時)
.織シー(小型):福島駅西口→吾妻スキー場 約30分 5,400(小)・・・スキーキャリアを付けている車はほとんどないので、車内に持ち込むことになる。175cmの板で3人乗って全く問題なし。
標識は慶應山荘まで多数有り、家形山〜県境付近まで少なく、蟹ヶ沢付近は迷いやすい。
8淇Р浩瑤ら板谷駅までのルートは現在使えない。(前川を渡る橋が閉鎖されており、渡渉は困難。また新幹線が走っているため、JR線を渡ることは非常に危険とのこと)
じ淇Р浩宗川旅館から駅までの送迎は基本的に列車の時刻に合わせて行っているとのこと。
日時: 2006年3月18日(土)〜19日(日)
場所: 吾妻連峰家形山〜五色温泉
メンバー:ぽち、清水山岳会(S鳥、ゴルジュ)
ルート:福島駅−吾妻スキー場−家形山−東海大緑樹荘−板谷鉱山跡(エコポート)−五色温泉(泊)−JR板谷駅
行動時間:8h-30m(リフト含む)
行動距離:12.5km
今年度の航海もようやく終わり、シーズン初の山スキーである。このルートは以前から行きたいと思っていたものの山越えのためなかなか実行出来ずにいた。
今回のメンバーは自分と清水山岳会の2名の計3名である。残念ながら当初の計画メンバーであるデブリ親方は仕事のためドタキャンとなってしまった。
福島駅に8時集合としたので東京始発の新幹線に間に合わせるべく自宅を4時過ぎに出発。ザックを背負いながら前かごにスキーブーツそしてスキー板を肩にかけてママチャリに乗る。周りから見るとかなり変な格好に見えただろうが早朝のため誰にも会わなかった。家から東京駅まで1時間半、東京から福島まで1時間半。とりあえず8時前には福島駅に到着。メンバーと駅で待ち合わせ朝食後タクシーで吾妻スキー場へ向かった。
09:20 吾妻スキー場からリフトに乗る。天気は雲が多めであるが晴れ。気温はやや高めである。
10:30 リフト終点(1303m)から左へ少し下った地点でシールを付けて出発。後に10名くらいの大パーティーが続く。コース上にはすでにトレースがあり、慶應山荘の緑布もあるため迷うことがなさそうだ。しかしこの目印は約5mごとにあり、かなり目障りになってくる。いくら緩やかな樹林帯で迷いやすいといえどちょっと多すぎるのではないか?
11:25-35 1460m地点。歩き始めて約1時間、特に急坂もなく疲れはなかったもののとりあえず休憩。
11:50 慶應山荘入口(1552m)通過。このあと樹林帯を超え尾根に上がる頃から風が強くなる。五色沼のコル付近では雪煙が舞うほど強かったが、気温が高いせいか特に寒さは感じることはなかった。
13:20-13:45 家形山(1877m) 頂上先の樹林帯で昼食休憩。今まで吹いていた風が嘘のように収まりホッとする。
14:00 滑降開始!シールを剥がし滑降準備は万全であったがドロップポイントを探り尾根伝いを行く。樹林が濃いため少々時間ロスしたが下に見える1600mの平坦地に向けて降りることにする。結構斜度があるがおいしそうな斜面だ。先ずはゴルジュが先導するが1ターンしたところで表面の雪が板状にパラパラと剥がれ落ちて行くではないか?これは完全な表面カリカリモナカ!かなり苦しそうにターンを切って行く。何とか滑っているという感じか?続いて御大S鳥氏が降りていくがターンが切れず斜滑降のまま。かなり手強わそうだ。
自分は大丈夫だろうと思いながら突っ込むが1ターン目にあっさりと顔面から撃沈!シーズン初滑りがこのザマである。何とか2ターンは切れるが3ターン目に撃沈。曲がりにくいわ、踏ん張れば顔から突っ込むわ、後傾気味にトップを浮かすとスピード出るわでほとんど操縦不能!この先どうなるか恐ろしくなってくる。やはりアルペンにすれば良かったか?
14:20 何とか1600mの平坦地に着く。S鳥氏はかなり筋力を使ってしまったのか?遅れ気味になってきた。樹林帯に入り少し滑りやすくなってほっとする。本来のツアールートとも合流し、標識がいくつか見えだした。しかしルートは不明瞭で樹林は濃く、こまめに地図をチェックするが地図にない小沢がいくつもありこいつらを越えるのに苦労する。途中で後から来たショートスキーの2人組と出会い同じ五色温泉泊まりであることがわかり、こちらのルートファインディングは怪しいのであまり当てにしない方がいいですよと一言告げる。やはりそれが正解だったようで自分たちは東の方へ行き過ぎ上り返す羽目になってしまった。ここで先ほどの2人組に抜かれる。
15:37 東海大緑樹山荘(1285m)通過。ここまで1時間半近くもかかってしまっている。頻繁にS鳥氏の足が痙攣するようになり、止まる回数が増えてくる。このまま何とか宿までもってくれればいいのだが・・・このあともトラバース気味のルートはアップダウンが続きじわじわとS鳥氏をいじめるのであった。
16:00 県境通過(1176m) 山形県米沢市に入る。いままでなかったツアー標識が現れ、スキーも快適に滑り出すが相変わらずトラバースと小さなアップダウンは続く。
16:50 板谷鉱山上(1130m) ようやく五色温泉に向かう1077mのピークが見えてきたがまだまだ遠い。距離にすると下りのまだ半分しか来ていない。かなりのオーバータイムだ。このままでは到着は19時になるのでは?ヘッデン滑降も仕方なしか?
後方彼方に滑ってきた家形山の斜面と正面に高倉山が見える。この無木立の高倉山の斜面もおいしそうだ。四郎右門沢を渡ったところには先ほどの2人組が滑っておりなぜかほっとしてしまう。
17:50 五色温泉上1042mの鞍部。ここでようやく2人組に追いつく。日は沈み西は少し赤みがかってきた。標識通りに行こうとするが樹林が濃すぎて行く手を阻む。100mほど下ったところで見事なブナ林に変わり快適な滑降となった。あとは闇夜になるかどうかのタイムレースだ。夏道を的確に下りようやく林道に出た。
18:20 五色温泉 宗川旅館(805m)到着。お疲れお疲れ!
あとは温泉につかって米沢牛のすき焼きで一杯やって・・・と思っていたらS鳥氏は茶碗蒸しとリンゴを食べたら部屋に戻って寝てしまった。今回は相当堪えたらしい。まあ時間がかかったとしても70歳を目前にした人とは思えないくらい体力の持ち主だ。しかし翌朝にはすっかり体力も戻ったらしく、「今回は反省点が多かったが、これからも・・・」という頼もしい一言が帰ってきた。やはり恐ろしい爺さんだ!
翌日は天候も悪く予定していた峠駅−栂森の山行を中止、休養日ということでお昼までゆっくりと旅館で過ごし自分は帰路についた。
*登山メモ(2006年当時)
.織シー(小型):福島駅西口→吾妻スキー場 約30分 5,400(小)・・・スキーキャリアを付けている車はほとんどないので、車内に持ち込むことになる。175cmの板で3人乗って全く問題なし。
標識は慶應山荘まで多数有り、家形山〜県境付近まで少なく、蟹ヶ沢付近は迷いやすい。
8淇Р浩瑤ら板谷駅までのルートは現在使えない。(前川を渡る橋が閉鎖されており、渡渉は困難。また新幹線が走っているため、JR線を渡ることは非常に危険とのこと)
じ淇Р浩宗川旅館から駅までの送迎は基本的に列車の時刻に合わせて行っているとのこと。
| 天候 | 曇り時々晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2006年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
写真
感想
さすがに長かった。吾妻スキー場のリフトを利用するので楽勝と思いこんでいたためか?登りより下りに時間がかかってしまった。これほど雪質と歩きに翻弄されたツアーは久しぶりだ。今回は気温が高めであったこと、後半のアップダウンにシールを使わずに済んだことも幸いだったかも知れない。これが終始ラッセルだとしたら途中の露営も考慮に入れなけれならないルートである。
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