埼玉県 伝菅谷屋形跡 平城

2010年11月15日(月) [日帰り]

• GPS: 01:10
• 距離: 4.1km
• 登り: 13m
• 下り: 14m

コースタイム

大手筋13:00　本丸小口13:24　東外堀14:06

天候

曇り

アクセス

利用交通機関：

電車

東武東上線　武蔵嵐山

コース状況／危険箇所等

武蔵嵐山駅南口を出て徒歩10分ほど。コンビニは遠い。駅前に食堂、菓子屋有り。国道沿いにラーメン屋あり。味は未確認。トイレは城内2箇所。城内に県立歴史博物館　月曜休館

写真

国道254線に面する

平入り小口　中に博物館

堀と土塁

案内板による全体図　手前が北　上が主郭部　背面となる南は都幾川に任せている　後堅固などと軍学にいわれる構え　欠点は主郭が低位置になること
土塁の高さで上手く解決している

たいへん判りやすい立体模型を鳥瞰図風にとる

主郭部のアップ

多分、城西面を敵の主攻面に想定しているらしい
外郭と空堀をはさんで木橋で連結　内側(写真上)土塁上から横矢(側面射撃)が効いている　対峙する郭の小口を塞ぐように蔀土塁(しとみどるい)と呼ばれる遮蔽物を置く　同じ蔀土塁はなんと函館五稜郭に見られる!

技巧的な小口　全体図写真の��部分

土塁上に立つ畠山重忠公像　時代相の違う城の構えに困惑ぎみのお顔

解説

主郭小口　空堀に囲まれた主郭に土橋で直線で入る右側に出枡形と呼ばれる構えがあり横矢を効かしている　主郭部アップ写真のでっぱり部分を見てください

土橋左側の空堀

土橋右側の出枡形　土塁上から敵を攻撃します。弓矢、投石など飛び道具を用いるといわれています。急角度の土塁の高い技術力を御覧ください

出枡形の一部アップ　角度は45度以上ありそう

出枡形を別のアングルから

主郭部南西面　堀残し式の土塁　主郭は完全に空堀で囲まれている。後北条氏城郭の特徴といわれている。同様に空堀を掘り廻した結果、帯状に土塁線が残る例は尾張末森城にもある。

掘り残し土塁を南の削平地から見る　兵の収容のため城域を無理に広げるとこうなるのかも　戦略的には効果の不明な場所

空堀も主郭南東部では浅い

微妙な浅い空堀　整備途中で終わったのかと想像する

主郭南東部の土塁　低い

主郭中央から振り返る

北西部土塁は完成度を感じる

主郭の内側から小口を見る

県立歴史博物館

外郭北西部の空堀　自然の谷を利用したのか　

外郭北西部の空堀　別アングルから　後世に田圃利用されていそう

帰り道　学校のフェンスに見られる毛抜型太刀。金属製である。合戦の際に小中学生が使用するのだろうか?

撮影機器：

NS01 KDDI-KC

感想

jimzaemon

これで菅谷屋形は三回目の訪問となりました。大規模な平城の割に記録に出てこない城として関東では有名です。兵站線の確保のための「繋ぎの城」という一般解釈では納得しきれない規模の城郭です。

有名な杉山城問題でもあきらかにされたように、地表面の遺構観察には限界というものがあると感じます。アマチュアの域を過ぎない解釈で慎みたいと思いました。

城郭ハイキング、はじめての掲載をさせていただきました。本サイトの主旨に逸脱するとのお叱りがあれば、削除いたします。甚左衛門謹言

コメント

きみどり

トライしましたね
城跡・記録としては、思ったより見やすくグーでした。
これでいける！と思いますが、
山記録の中に紛れてしまうのは惜しい。
専用のサイトがあれば良いのだけれど・・

jimzaemon

やってしまいました
整備の行き届いた場所なので表現しやすく助かりました。
専用の(出会い)サイトがあればハッテン場にできるのですが。

立体模型、平面図より状態を把握できます。こういうのが無い山城などはどうーしましょう

きみどり

少し気がかり
山行き記録では、自動的にランキングや個人の記録に
集計するようなので、山名の無い記録は、やはり問題では？
マニアとしては無念ながら、平城は諦めるべきかも

jimzaemon

うむむのむ
菅山城