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Yamareco

記録ID: 1098865
全員に公開
雪山ハイキング
中国山地西部

県下最高峰 残雪の恐羅漢山に登る

2017年04月01日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:36
距離
3.8km
登り
385m
下り
385m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:10
休憩
0:23
合計
3:33
12:29
12:30
24
12:54
13:13
7
13:20
13:20
42
14:02
14:04
1
14:05
ゴール地点
天候 晴れ後曇り
過去天気図(気象庁) 2017年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
牛小屋高原に無料の広い駐車場あり
コース状況/
危険箇所等
残雪の恐羅漢山に登る

日時:2017年4月1日(土)
天気:晴れ後曇り  登山口の牛小屋高原から恐羅漢山山頂まで雪道。さらに昨日の雪で新雪15cm以上積もる。恐羅漢山頂は積雪1.5m以上  
コース:牛小屋高原〜百本杉手前から支尾根に取っつく〜主尾根に出る(夏焼峠と恐羅漢山との中間点辺り)〜恐羅漢山〜スキー場(ヒエバタコース)〜牛小屋高原
メンバー:単独

 昨日、一日中降った雨は広島県の北部では雪だったらしく新雪と戯れるため広島県の最高峰恐羅漢山に出かける。1月半ばにスタッドレスタイヤに替えたものの未だに雪道を走らず。今シーズン最初で最後の雪道を走れると期待したが、残念ながら登山口の牛小屋高原までは雪は無かった(道路脇にはあったが)。

 途中、深入山に立ち寄ると昨日の雪のせいか、4月にしては珍しく全山真っ白。自宅を出るまではこの山に登ろうとさえ思っていたが、今年に入って2回も登っている。目の前の雪を被った深入山を眺めているとこれ以上雪が多いと思われる恐羅漢山へ行ってみようという衝動に駆り立てられ、車で30分先の牛小屋高原に向かう。山麓の二軒小屋からスキー場の脇を(車で)登るとセンターハウス上の広い駐車場に着いたが、車はたった2台のみ。

 登山の準備を済ませ10時33分駐車場を出発。車道を横切るとすぐに雪道となったのでスノーシューを装着。リフトの動いているカヤバタゲレンデの下を通って山の中に入る。今日のコースは夏焼峠経由で無雪期の最も一般的なもの。ところがこのコース、登山道が雪に隠れると分かりにくいことこの上ない。登山者の踏み跡は全くなく、あるのはゲレンデから外れて滑っているボーダーのシュプールだけ。それもカーブを描きながら滑っているので当てにならない。出来るだけ沢から外れないよう慎重に登るものの、気が付くと砥石郷山の位置がいつもとは違う。支尾根に迷い込んだと思うが、歩行時間から判断すると夏焼峠手前の支尾根ではないかと思った。ところが近づくはずの砥石郷山が登るにしたがってどんどん離れて行く。どうもおかしいと思い、スマホを取り出して現在地を確認するが、明るすぎて見えない。周りを暗くして覗き込むと何とか読み取ることが出来た。すると夏焼峠の手前どころかわずか1/3位の所で迷い込んでいたことがわかった。

 ここから引き返すよりもこのまま支尾根を登った方が時間的にも早い。ところが登るにしたがって傾斜は増してくるばかり。古い雪の上に新しい雪が15cm以上積もっている。まさか表層雪崩が襲ってくる可能性はないと思うが、つい最近栃木県の高校生など8人が雪崩に遭って亡くなっている。そのことを思い浮かべると気が気ではなくなる。立木はあるもののまばらで身が隠れるほどのものではない。5〜6m先には杉の木が2〜3本位立ち並んでいるのでそこまで登れば大丈夫と自分に言い聞かせながら必死になって登る。すると杉の木立の上からは傾斜も緩くなって一安心。そしてじき広くて緩い傾斜の主尾根に出て、ようやっと緊張感から解放された。その後は踏み跡の無い広い雪原を太陽の光を一杯浴びながら自由に歩いた。これこそまさに雪山の醍醐味と言った感じだった。
 ところがこれも束の間の出来事。山頂に近づくにしたがってボーダーやスキーヤーのシュプールがあちこちに残され、新鮮な気分がふっ飛んでしまった。

 山頂には牛小屋高原の登山口から2時間足らずで到着。山頂標識は新しく建て替えられ、積雪量が分かる目盛りまで付いていた。1.5m以上はあったのではないか。
下山は立山尾根を使う予定だったが、間違えてヒエバタゲレンデに出た。しかしこれが正解で立山尾根はゲレンデに出るまでが分かりにくく悪路が続くので内心不安があった。
今回のコースはゲレンデの最上部まで意外と簡単に出られ、ゲレンデの中には多少急斜面もあったものの
短時間(45分)で出発点の牛小屋高原に戻ることが出来た。
昨日(3月31日)の雪のせいか、4月に入って全山が真っ白と言うのは珍しい(深入山)。
2017年04月01日 09:30撮影 by  SLT-A65V, SONY
4/1 9:30
昨日(3月31日)の雪のせいか、4月に入って全山が真っ白と言うのは珍しい(深入山)。
支尾根を登って主尾根に出ると明るい雪原が広がった。
2017年04月01日 12:03撮影 by  SLT-A65V, SONY
4/1 12:03
支尾根を登って主尾根に出ると明るい雪原が広がった。
4月にしては珍しく霧氷が付いていた。
2017年04月01日 12:17撮影 by  SLT-A65V, SONY
1
4/1 12:17
4月にしては珍しく霧氷が付いていた。
恐羅漢山山頂付近、今年はまだまだ雪山が楽しめそう。
2017年04月01日 12:28撮影 by  SLT-A65V, SONY
4/1 12:28
恐羅漢山山頂付近、今年はまだまだ雪山が楽しめそう。
苅尾山(左)と深入山(右)を見る。
2017年04月01日 12:39撮影 by  SLT-A65V, SONY
4/1 12:39
苅尾山(左)と深入山(右)を見る。
広島県最高峰、恐羅漢山(1346m)。山頂の露岩もすっかり雪に埋もれている。したがって積雪量は2m近くあるのではないか。
2017年04月01日 12:42撮影 by  SLT-A65V, SONY
4/1 12:42
広島県最高峰、恐羅漢山(1346m)。山頂の露岩もすっかり雪に埋もれている。したがって積雪量は2m近くあるのではないか。
新しい山頂標識。目盛りは2mを指している。
2017年04月01日 12:49撮影 by  SLT-A65V, SONY
4/1 12:49
新しい山頂標識。目盛りは2mを指している。
向かいの内黒山ならびに1166m峰や彦八の頭などを見る。
2017年04月01日 13:05撮影 by  SLT-A65V, SONY
4/1 13:05
向かいの内黒山ならびに1166m峰や彦八の頭などを見る。
スキーヤーが山頂からスキーゲレンデを目指して滑降していた。
2017年04月01日 13:06撮影 by  SLT-A65V, SONY
4/1 13:06
スキーヤーが山頂からスキーゲレンデを目指して滑降していた。
ターンを繰り返しながら滑降。目の前の杉の大木は厳冬期にはモンスターとなる。
2017年04月01日 13:06撮影 by  SLT-A65V, SONY
4/1 13:06
ターンを繰り返しながら滑降。目の前の杉の大木は厳冬期にはモンスターとなる。
中央が奥三つ倉。その左が前三つ倉で手前は丸子頭か?
そして右端は十方山。
2017年04月01日 13:08撮影 by  SLT-A65V, SONY
4/1 13:08
中央が奥三つ倉。その左が前三つ倉で手前は丸子頭か?
そして右端は十方山。
恐羅漢山頂より樹間越しに旧羅漢山を見る。
2017年04月01日 13:09撮影 by  SLT-A65V, SONY
4/1 13:09
恐羅漢山頂より樹間越しに旧羅漢山を見る。
ヒエバタのゲレンデ。下のリフトは動いていたが上は座席が取り払われていた。
2017年04月01日 13:34撮影 by  SLT-A65V, SONY
4/1 13:34
ヒエバタのゲレンデ。下のリフトは動いていたが上は座席が取り払われていた。
スキー場から牛小屋高原を俯瞰する。中央の長方形の黒い部分が駐車場。
2017年04月01日 13:37撮影 by  SLT-A65V, SONY
4/1 13:37
スキー場から牛小屋高原を俯瞰する。中央の長方形の黒い部分が駐車場。
深入山も帰りに立ち寄ると雪はすっかり融けていた。これが春の雪なのか。これほどまで融けるとは思いも寄らなかった。
2017年04月01日 15:11撮影 by  SLT-A65V, SONY
4/1 15:11
深入山も帰りに立ち寄ると雪はすっかり融けていた。これが春の雪なのか。これほどまで融けるとは思いも寄らなかった。
今回の歩いた跡の概念図。
2017年04月03日 17:19撮影
4/3 17:19
今回の歩いた跡の概念図。
撮影機器:

装備

備考 積雪期の夏焼峠までのルートは分かりにくい。百本杉辺りから支尾根に取っつくと距離的にも時間的にも早い。

感想

夏焼峠まではコース取りが非常に難しい。したがって百本杉辺りから支尾根に取っつくのが正解。主尾根(縦走路)に出ると尾根は広く緩やかになるので快適そのもの。下山はヒエバタゲレンデを使うと迷うこともなく短時間で牛小屋高原に戻れる。

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コメント

あるね〜
4月に入ったのにこんなに雪があるなんてビックリ! でも中々行けないので(´;ω;`)ウッ…
2017/4/3 20:50
Re: あるね〜
深入山の雪はわずか1日で融けてしまいましたが、恐羅漢のスキー場にもまだ沢山雪は残っています。初めての人は少し傾斜のきつい所もありますが、ひえ畑ゲレンデを直登するのが一番だと思います。雪の山は楽しいですよ。
2017/4/5 8:50
プロフィール画像
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