天城・万二郎岳万三郎岳縦走、シャクナゲコース周回
- GPS
- 05:20
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 571m
- 下り
- 560m
コースタイム
天候 | 晴れ、時折風強く吹く |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場は88台(昭文社情報)、トイレもあります。路線バスも出ているようです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
道はそこそこ荒れています。ハイキング程度と舐めずに登山靴を履いた方がいいです。 シャクナゲコースは何カ所か沢が崩れて、道が細くなっている箇所があります。 天城は植生に魅力がある山。少しだけ予習していくと楽しめると思います。 稜線のシャクナゲは開花一歩手前。満開になるのは来週かな・・・ 「立ち寄り湯情報」 今回は伊東市街地にある共同湯(銭湯)和田湯に行きました。 大人1人300円です。客の殆どが地元の人。 シャンプーや石鹸・タオルは用意しておく必要あり。 湯温が高めなので、熱いお湯が苦手な人は注意。 |
写真
感想
伊東市の事務所に出向となって早1年、この5月で終了して元に戻ることになる。
そんな中、4月の飲み会の席で伊東のM氏にお別れに飲みに行こうと誘ってもらった。
ここではM氏などと呼んでいるが、実際は20年先輩の上司である。
若い頃は山登りに熱中していたが、最近は昆虫(特にトンボ)採集に興味が移っているそうだ。
山歩きをしたことがある方だし、ただ飲みに行くのではつまらない。
山歩き+温泉+飲み会を逆提案した。M氏は気に入ってくれたようで、プランニングからやると言ってくれた。
一応職場の皆さんにもお誘いしたが反応は少ない。
予定があったり山歩きに興味が無かったり、そもそも私個人にも関心ないんだろうな、と少し自嘲(笑)
M氏も他に人がいたらいたで良いが、いないならいないで良いとの立場。
無理に誘いをかけることなく、アラフォーとアラ還(失礼しました!)の二人で
新緑の天城にハイキングに出掛けることにした。
ノンビリ山行、歩く距離も時間もたいしたことないと判断して、打ち上げの時間から逆算してスタート時間を設定。
10時30分過ぎ、天城高原の登山口駐車場に到着、結構駐まっている。他府県ナンバーも目立つ。
ささっと身支度してトイレに寄ってスタート。
登山口から四辻まで緩い下り、少し登るを繰り返す。
整備されたハイキングロードをイメージしていたら大変。
それなりに荒れた登山道、時折沢を渡ったりと普通に山歩きをすることになる。
倒木や立ち枯れた木が周囲にあり、勝手に抱いた天城山系のイメージが変わった。
万二郎岳の登りは途中から急登の様相。
それまで山の話やら趣味の話やら、時事ネタ、職場ネタで話が弾んだ二人だが
登りがきつくなると静かになる二人(笑)
「(登るのに)辛くない山頂はない」何やら格言めいた感想が漏れたのはこの時。
M氏も大いに賛成してくれた。
万二郎岳では時間を取らずに小休憩して出発。
この万二郎岳と万三郎岳の間の縦走路は楽しかった。
最初にガレた下りがあるが、そこにビューポイント発見。
ガイドブックでよく見るショット、馬の背から万三郎岳を望むことができる。
M氏と二人でワイワイ写真を撮っていると、ムッツリ顔した高齢の単独男性がカメラを持ってずっと待っている。
「もういいですか?」の声が飛んでくる。これは「早くどいて」の意。
しかしM氏、流石である。「二人で並んで撮って下さい」と依頼。
お陰で良い場所で良い写真が撮れた。お爺さんアリガトね(笑)
馬の背の登りでも静かになる瞬間あり(笑)ちょっと登りがあります。
四辻方面にドッサリ流された箇所があり、こうした自然の傷跡に心が痛む。
登り終えると気持ちいいトレイル♪馬酔木のトンネルがオッサン二人を歓迎してくれた。
残念ながら石楠花は・・・まだまだ蕾の状態。ほころびかけているの発見して喜ぶ。
その後もブナの林が続き、新緑に心が躍り話にも華がさいた。
過去にどういう山に登ったか、常念(岳)から蝶ヶ岳あたりからの眺望は良かったとの話に。
そこで生まれた二人の共通認識その2
「常念小屋からの常念の登りはキツイ」M氏も大いに賛意を示してくれた(笑)
万三郎岳の山頂手前で昼食タイム。
風が時折強く吹く中、なにも山頂での食事に固執するのは得策ではない。
二人して愛用のバーナーでお湯を沸かしてカップ麺とコンビニおにぎり。
M氏は紅茶がお好き、ティーパックでのストレートティーで甘い物を食す二人。
優雅な時を過ごした。本の話や少し去りゆく職場の話・・・
あっと言う間に1時間が過ぎようとしている。
いくら打ち上げ時間に合わせて下山しようと言ってもノンビリし過ぎだ。
いそいそ歩き初めてすぐに万三郎岳山頂。伊豆の最高峰だ。
遅い時間の為、誰もいない。二人の独占。写真を撮って出発。
帰りは同じ道を通るのは性に合わないのでシャクナゲコースを廻って帰ることにした。
石楠花が咲いているかも、の一縷の望みを託しての帰りである。
最初にガツンと下る。膝を悪くしているとのことでM氏はユックリと歩みを進める。
「下り番長」などといつまでいい気になっていられるのかな?とか自戒しつつM氏の背中を追いかける。
歩きにくい下りを終えて振り返ると先ほど歩いたピークからかなり高度を落としたことが分かった。
すでに標高1100メートルぐらいまで降りた形に。殆ど登山口と変わらないところまで下りたことになる。
ということで、ここからのトレイルは緩い登り下りを繰り返す。
山の北面特有の陰気くさい杉林と緑鮮やかな自然林が混交している。
中腹につけられた道の宿命か、山の地形そのままに道ができているので
クネクネした道が延々と続くかのように伸びていた。
しかしながら流石の天城である。シャクナゲコースの所以たる石楠花が咲いているのをついに発見!!
M氏と歓喜の声をあげる。先ほど石楠花は咲いていないとツイートしてしまったのだが・・・
その後もミツバツツジが新緑に映え、艶めかしい木肌の姫沙羅が群生している
気持ちの良いトレイルをノンビリ歩く。
四辻に再び戻り、下山口にそのまま急ぐ。道を登って下山するというのが奇妙な箇所である。
「おつかれさまでした」の道標(登山口の裏面)が最後、山行を労ってくれた。
伊東市内にある「和田湯」という銭湯(大人300円)で汗を流す。
当然シャンプーも石鹸も自分で用意する所です。
お湯が熱めなのが特徴だそうで、熱いお湯が苦手な方は注意。
そこから歩いて打ち上げ会場に向かう二人にまたも共通認識が。
「あれだけ山を歩いておいて、こういう移動が面倒臭いのはどうして(笑)」
6時ちょっと前、打ち上げ始めるには丁度良い時間だ。
M氏が馴染みの店で乾杯!久しぶりに美味しい生ビールだった。
下山直後の風呂後の一杯は格別なようだ。
美味しい料理に舌鼓を打ちつつ、日本酒が進む進む!
磯自慢の純米酒などという、自分からするとブルジョアジーな飲み物をドンドン飲む二人。
何をどう話して過ごしたか3時間近くもやってしまった(笑)
今度嫁さんになる人が佐賀の人だと告白したら佐賀はトンボ王国だと、M氏。
一つのことを話すとまた違う話題に自然に広がる展開。
その中でこの日一番盛り上がった話題。
「常願寺川はスゴイ」
なんのこっちゃ分からない方が殆どでしょうけど、こんな所に共通認識があったと嬉しかった・楽しかった。
強がりでもなく、二人きりで登山して正解だったと思う。
あと一人誰か居たら、今日話した内容は殆ど出なかったはずだ。
Mさん、ご馳走様でした。
お開きとなり、M氏の奥さんが迎えに来られていた。
そのままお別れするつもりが、駅まで歩いて3分の所を送ってくれた。
先ほどの「平地を歩くのは・・・」が伏線になった形だ(笑)
2週続けての単独じゃないノンビリ登山。
夏山シーズンが始まる前に再び脚をつくっていかなきゃ、の思いもあるが
楽しい山行が一番だな、とも思える心境になっている。
人生においても単独行が終わることもあり、山歩きの形態を変える時期でもあるのかな・・・
天城は伊豆が誇る自然豊かな山。新緑と花の素敵なトレイルだった。
来週以降は石楠花がきっと綺麗なはず。
今度は満開の時期に植生好きなga-koさんを連れてきてあげたいな。
本日はお疲れ様でした。
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