出羽三山と鳥海山(御浜小屋まで)
- GPS
- 07:42
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 630m
- 下り
- 1,091m
コースタイム
- 山行
- 6:26
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 7:12
鉾立4:40〜賽の河原5:50〜御浜小屋6:20/6:40〜賽の河原7:05〜鉾立8:30
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※20日月山8合目より月山に登り、湯殿山まで縦走、湯殿山からシャトルバスに乗り、いでは文化記念館で鶴岡駅行きのバスに乗り換えて鶴岡駅に向かう。鶴岡駅前のビジネスホテル泊まり ※21日鶴岡駅から7時発の月山8合目行きに乗り車を回収してから、鳥海山4合目の大平山荘に向かう ※22日鉾立登山口から登りはじめる |
コース状況/ 危険箇所等 |
※特に危険なところはありませんが、湯殿山に向かう途中にある月光坂はハシゴが続き滑りやすいので要注意 |
その他周辺情報 | バス代 ※羽黒山から駐車場\600 ※湯殿山から仙人沢駐車場シャトルバス\200 ※湯殿山から羽黒山までのシャトルバス(土日限定)\1500 ※湯殿山神社発臨時観光バス時刻表 http://bussyouike.travel.coocan.jp/yudonobasu29.html ※いでは文化記念館で乗り換えて鶴岡駅行きバス\840 ※鶴岡駅前から月山8合目\2040 宿泊 ※鶴岡駅前ホテルステイイン山王プラザ \4200(1泊) ※大平山荘 1泊2食付き\7200 |
写真
感想
もうずいぶん前から出羽三山と、出羽富士とも呼ばれる鳥海山を登りたいと思っていた。そして出来るなら月山から湯殿山まで縦走したいと思って調べてみると、湯殿山からの足の便が悪く縦走するのはなかなか難しい。有るときネットで調べていたら、夏の期間の土日祝だけ湯殿山から羽黒山までのシャトルバスがありそれを使って縦走している人の記録を見つけた。その方は8合目に車を置いて翌日車を回収していてこれだと思い、その方の計画を参考に念願だった羽黒三山と鳥海山に行くことにしました。今回は車中泊をするので自家用車で山形に行くことにした。
19日 曇り時々雨
自宅を5時に出発、東北道と山形道をひたすら走り11時過ぎに羽黒山の無料駐車場に着きました。随神門から参道に入ると空気が一変した、石段を下って行くと神社が建ち並んでいたのですべての神社にお参り、次に良く写真で見る国宝羽黒山五重塔を参拝し国天然記念物の爺杉はじめ山頂まで杉並木が続く、こんなにたくさんの杉並木は戸隠神社の参道もそうだったなと思い出す。一の坂・二の坂と三ノ坂、全部で2446段石段を登っていきますがなかなかの登りなので、体力に不安のある人達は羽黒山頂まで車でとバスで登れます。
三ノ坂の石段を登っていくと左に斎館の門があり、参考にさせて貰ったブログ主もここでお昼を食べていたので私も予約をして食べました。素朴な精進料理で美味し頂きました、ここは宿泊も出来るようですね。斎館を出て手水舎で手と口を清めて、山頂の鳥居をくぐる。茅葺き屋根の立派な出羽三山の神々を合祀している三神合祭殿の前に出ました。たくさんの参拝者の方達に交じり私も参拝、奥に立ち並んでいる末社にもお参りをしてからバスで無料駐車場に戻り車で月山8合目駐車場に向かいます。駐車場に着いたら突然の雷と土砂降りの雨が降ってきましたが1時間ほどで止んだ、でも外はガスガスで明日の天気が心配だ。ところで駐車場にいたら19時過ぎに車が来て登っていったので今から登るの?と思いましたが、後で判ったけど10分ほど登ったところに御田原参籠所がありそこに行ったんだと納得。そして3時30分頃に大型バスが着いて白装束の参拝者の人達が真っ暗な中登っていった。
20日 晴れ
4時には目が覚め昨日の雨が嘘のように晴れてきたので嬉しい、支度を始めるとまたまた大型バスが来て白装束の参拝の方達がきて登りはじめた。やはり月山は信仰の山なのです出来れば私も白装束で参拝したかったな。私も参拝者の方達の後からゆっくりと登りはじめる。木道を歩いて緩やかな坂を登ると御田原参籠所に到着、駐車場から直ぐなのでここに泊まれば良かった来年はそうしよう。私が着いた時神職による朝の祝詞が始まっていた、私は御朱印を貰い参拝してから鳥居をくぐり入山する。
登山道に入ると石が敷き詰められたなだらかな道が続き、弥陀ヶ原の点在する池塘群を眼下に見ながらゆるゆると登っていく。先には白装束に身を固めた参拝者のグループが見え、この歴史有る道をどれだけの人々が歩いたのだろうか。今年は雪解けが遅かったからか、登山道の周りにはお花畑が広がっている。歩いているとなんとも言えない気持ちになって極楽ってこんな所じゃ無いかななんて思った、そういえば出羽三山の中でも月山は「擬死再生」の死後の世界を体験する場所だからそんな考えも浮かんできたのか・・・・と、そんなことを感じながら登っていくと仏生池小屋に着きました。先に歩いて居た参拝者の方達が休んでいてここで追い越し先に進むことにしました。
小屋を過ぎると下山してくる人達とすれ違う、行者返しの岩場を登ると木道が出てきて平坦なもっくら坂を歩いて行くと月山神社本宮の石鳥居へ到着。ここから石鳥居の内側は神域のため、写真撮影は禁止です。鳥居をくぐると参拝料500円を払ってお祓いを受け、人形の紙で頭から足先まで全身を清めてその人形を水に流してから本宮に参拝します。二礼二拝一礼して、本宮を反時計回りでぐるりと一周。御神酒をいただき御朱印と兄が手術を受けるので病気平癒のお守りを貰った。その後、祖霊安鎮のために、ロウソクをあげてから外に出ました。小屋で少し休んでいるとさっき追い抜いた参拝者の方達が来て休んでいたので聞くと毎年月山に参拝している講の方達でした。私も歴史有る月山に登拝させていただき本当にありがたく、登らせて貰ったという思いでした。
本宮を出てから側にある頂上小屋で一休みしてから湯殿山方面に向かう、鍛冶月光の急坂を下っていくと月山リフトの方面からの登山者が次々に登ってくる。山頂から牛首までは急斜面の登りなので登るなら8合目からのほうが登りやすいなと思う。牛首からは石畳が続きまだ残雪も残っていました、正面に姥ヶ岳を見ながら下ると金姥分岐に着き一休み。右の湯殿山へ下る登山道に入ると途端にひとけが無くなった、登山道はしっかりとあるので迷うことは無い下って行くとここもお花畑が広がり目を楽しませてくれます。沢を渡ったところで女性3人の登山者と会いこの後も4人の人に会っただけだった。装束場に着いて地図を見ると正面の山が湯殿山らしいが登山道は無い、後で聞いたところ昔はあったらしいが神様を上から見るのはいかがな物かと言うことで登山道を廃止したらしい。
装束場から今日一番の悪路、月光坂の下りになる。ハシゴが出てきますが北アにあるようながっちりとした物では無く揺れたり途中で隣のハシゴに移ったりで慣れない人は危ない。ハシゴが終わっても岩ゴロの登山道の下りは滑るので要注意だ、堰堤を越えて沢沿いの道に入るとまもなく湯殿山神社に到着です。出羽三山とは「羽黒山で現世利益を、次に月山で死後を体験し、湯殿山で新しい命をいただいて生まれ変わる」という。この湯殿山で私は生まれ変わります。
湯殿山神社では参拝者は裸足になり、月山本宮と同じくお祓いして人形で身を清めてから鳥居をくぐり参拝します。湯殿山神社は「語るなかれ、聞くなかれ」と戒められた地ですので湯殿山神社も撮影禁止。一通りお参りをしてから、シャトルバスで仙人沢駐車場に戻り大鳥居を出て私の出羽三山の登拝は終わりました。やはり昔から信仰されている山は違った、来年もまたこのコースで歩きたい。
21日・22日 曇り後雨
月山のレポが長くなりましたのでこの後はさらっと書きます。21日は移動日、まずは鶴岡駅前から7時発の月山8合目行きのバスに乗り車を回収してから鳥海山に向かう。1日余裕があるのでまえから行ってみたかった加茂水族館に行きましたが夏休み中で満員、クラゲ鑑賞もゆっくりと出来ず残念だったけど行って良かった。日本海沿いを走り鳥海ブルーラインの入り口に十六羅漢岩のドライブインがあったので寄ってみた。説明書きを読むと「吹浦海禅寺の寛海和尚が海難事故の諸霊供養と海上安全を願い、1864年より5年をかけて石工たちに彫らせた石像群である」とのことで岩に刻まれた羅漢様たちは少し風化していましたが大きくで立派でした。
ブルーラインは月山8合目に行く道路よりは走りやすく、今日泊まる予定の大平山荘に着きましたが時間が早いので明日登る鉾立に行ってみることにした。山形と秋田の県境があり鉾立は秋田側にあます、駐車場は広く観光バスが登ってきていた。展望台からは鳥海山が見えていましたが、明日の天気は下り坂なのでここでしっかりと目に焼き付けておきました。
翌朝は天気が悪くなる前にと予定より1時間早く歩き始める、登山道は石畳が敷き詰められ良く整備されていています。月山もそうだけどたくさんの人が歩くところは石畳にしておかないと荒れてしまうからなのかなと思った。賽の河原まで登ったらガスはますます濃くなり風も強くなってきた、御浜小屋まで登ったところで一休みして天気予報を見ながら先に進むか考えた。鳥海山は独立峰なので特に風が強く吹くと危険だし、山頂付近は岩場なのでこのガスで迷って下山出来なくなっても困る。もろもろ考えてここから戻ることにしました、やはり鳥海山は天気の時に登りたい。今回来て様子も分かったのでまた来年再チャレンジだ!!と誓って月山を縦走出来たことに満足して帰路につきました。そうそう、来年はこんなロングドライブは疲れるので電車にします。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
出羽三山、山形の山岳信仰の山というのは存じていましたが(確か以前にBS-TBSの絶景探訪でも特集していたような)、このようになっているのですね。山旅の途中で精進料理を頂けたり、行く先々で鳥居があったり。山とそこに暮らした人々の歴史の重さを感じずにはいられないでしょうし、厳かな気持ちで歩けますね。稜線の景観も素晴らしいです。いつか行ってみたいなぁ。
ryo555 さん、おはようございます。
私の登山の原点は山岳信仰にあるのではと思います。日本は山国、北から南から様々な山がありそれぞれの物語が有りますから これからも日本の山を楽しみましょう
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する