八ヶ岳・赤岳(真教寺尾根・県界尾根)
- GPS
- 25:05
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,397m
- 下り
- 1,387m
コースタイム
10月2日 7:35赤岳天望荘発(下山トラバース道)-(県界尾根)-10:35美し森ファーム駐車場
天候 | 両日とも晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
県境尾根を登りにする場合は登山口近くに路駐できそうです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
真教寺尾根も県界尾根も赤岳山頂付近は岩場鎖場が連続します。一つ一つは決して難しくないですが、そこまでに体力や気持ちが落ちているとキツイかも。 http://www.yatsugatakes.com/index.html ↑このサイトはとっても詳しく八ヶ岳の登山道について記されています。 自分の記録より遙かに参考になりますので是非ご覧になって下さい(笑) 下山後の立ち寄り湯としては中央道への道すがら、甲斐大泉パノラマの湯がおすすめです。700円。 天気が良ければ富士山が見えるとか。広々して綺麗な温泉です。 参照URL:http://panoramanoyu.sakura.ne.jp/panorama.htm |
写真
感想
「槍ヶ岳に登りたい!」ga-koさんの無邪気な願いを叶える為
そして最近山歩きのモチベーションが落ちたオッサンを奮い立たせるため
八ヶ岳一般登山道では難しいとされる真教寺尾根と県界尾根を歩くことにした。
そして赤岳から横岳や阿弥陀岳へ歩き岩稜慣れして貰えれば完璧。
先々週は残暑厳しい丹沢大倉尾根を往復し体力の確認を行っている。
槍ヶ岳の穂先の岩場鎖場を歩く訓練と思って企画した本山行だが
実際考えると槍ヶ岳登るより遙かにキツイ山行な気がしてきた。
ま、オッサンも未踏ルートを辿りたかった訳で問題なしってことで。
朝3時に起きて4時に自宅を出発。順調に高速道路を運転中事件は起きた。
ga-koさん「あああっ・・・ごめんっ!!」
オッサン「ええ?何何??」
すぐに嫌な予感が・・・登山靴を持ってくるの忘れたんじゃないか・・・
果たしてその通り!日頃山歩きでは服着るより靴が大事だって言っていたのに!
そういえば出かける時、靴をしまった手提げが他の荷物と離れて置いてあった。
内心「靴忘れるなよ」と思ったが、まさかと思い言わなかった。
運転中色々考える。
甲府や八ヶ岳の麓で登山用品店があれば・・・
いや、まだ開店してないし・・・
・・・家に帰るしかない・・・
近くのインターで降りて帰宅を決意する。
コースタイムからして何とかなる。ただ初日に岩稜歩きは無理。
真教寺尾根を辿り赤岳天望荘に行くだけでギリギリ。
オッサンも気が動転してETCレーンじゃないレーンに入り急ブレーキしたり
高速道路の上下線を間違えて進入してしまう・・・初めてだこんなの(泣)
何とか帰宅して靴を取って再出発。運転はga-koさん。
負い目があるのか飛ばす飛ばす。ガンガン追い越し車線を行く。
10時に登山口に着けば、天望荘にコースタイム通りとしても16時に着けると目算していたが
実際は9時30分前に到着。身支度して出発、先を急ぐ。
先頭はここでもga-koさん。登りは苦手なはずだがいいペースで飛ばしていく。
樹林帯の歩き、結構暑くて汗をかく。いつもなら不満を言うところだが負い目もあってか
黙って先を歩いていく。あっと言う間に賽の河原、牛首山に到着。
かなりコースタイムを短縮できた。これならば赤岳頂上に14時に着けそう。
真教寺尾根は全編岩稜歩きという訳じゃなくて、行程の殆どが樹林帯歩き。
眺望もあまり効かない我慢の歩き。すれ違うのは男性ばかり、山ガールは一切いない。
赤岳がどーんと正面に望めるようになると岩場・鎖場が始まる。
どんな岩場かと警戒していたが手がかり足がかりがしっかりあって鎖に頼りきらないでも登れる岩場が殆ど。
ga-koさんもゆっくりだが確実に登ってこれる。曰く「経ヶ岳(佐賀と長崎の県境にある山)の鎖場より簡単」
しかしながら次々と現れる岩場鎖場、やや食傷気味になる二人。
結局赤岳には14時を少し過ぎてしまったが、コースタイムからすれば十分早い。
山頂で記念撮影して天望荘に向かう。
結構な人が赤岳に登っていたようで、この天望荘への道は混雑していた。
人が少ない真教寺尾根から来た二人にはちょっと戸惑う人の多さ。
この天望荘への道でちょっとサプライズ。ブロッケン現象が出現。
しかも二重三重にボヤボヤと現れる。それも何カ所も。
有り難みもあったもんじゃない。
天望荘はそこそこの混み具合、布団は1枚で2人で寝ることになる。
とりあえず食堂で生ビールを注文する二人。うーん美味しい!
15時30分まで女性が風呂に入れるのでga-koが風呂に急ぐ。
オッサンは再びビールを飲む。山で飲む酒は格別だ。
風呂が男性の番になり、オッサンも風呂に向かう。
ちょっと混んでいて少し待ったりもする。入ってみると五右衛門風呂。
お湯の衛生状態についてはノーコメント(笑)汗を流せるだけで幸せ。
風呂上がりに談話室で持ち込んだ赤ワインで再度の乾杯。
談話室は暖かくて(寝床は寒い)最高。たくさんの登山者で賑わっていた。
夕食。ここはバイキング形式。使い捨てのプレートを持ちおかずを登山者自ら盛っていく。
ご飯とみそ汁は山小屋のスタッフさんがよそってくれる。
全てお代わり自由、空いている席に自由に座れば良いシステム。
これはこれで合理的でありだと思った。
朝早くから出発して計らずたくさん運転をしてしまった&真教寺尾根の疲れで
消灯時間前に寝てしまう二人。山小屋初体験のga-koさん、堂々としたもんだ。
オッサンは相変わらず眠りが浅い。なかなか寝付けない。
しかし経験上、目を閉じて横になっているだけでも十分休めると分かっている。
焦らずジッと布団の中で時が過ぎるのを待つ。
ga-koさんは夜トイレに起きたついでに星空を眺めてきたそうだ。山の上での星空は初めてだったようで感激していた。
ご来光はやや雲が厚くて完璧じゃないけど、雲海も見事で納得の出来。
朝食はバイキング、ゆっくり身支度して出発するのだが、帰りの高速道路の渋滞を避ける為
ささっとトラバース道から県界尾根を降りることにした。
トラバース道、その名の通り巻いている道なはず、その通り最初は順調な足取り。
しかしすぐにガレ沢に付いた登山道が連続、ハシゴに鎖、アップダウンもそこそこある。
ちょっとやられた感があったが、すぐに県界尾根が赤岳から下りてきた道に合流した。
上を見ると赤岳山頂まで真っ直ぐに道が出来ている。鎖も垂れている。もちろん登りません(笑)
県界尾根を降りる。当然、岩場鎖場が待っている。
登りと違い、ga-koさんの足取りは重い。三点支持がどうのこうの言ってカタツムリの様にゆっくり降りてくる。
写メ撮ってツイートできるぐらい時間がある。
オッサンは基本を無視した、後ろ手で鎖を掴みながら前向き降りでささっと降りる。
その後、一応基本を見せると言うことで、偉そうにクライムダウンをレクチャーする。
赤岳山頂への道を省いた分だけ、県界尾根の岩場鎖場は短く感じた。
すぐに道は樹林帯の道、振り返ると木々の間から赤岳がのぞく。
順調な下山、おしゃべりしながら登山口に。
登山口からは堰堤がある沢についた準舗装路を歩く。ハイキング気分。
これが案外と長くて退屈したりして。車道に出てからも長い。やはり林道歩きは苦手だ。
駐車場がある美し森ファームの手前でga-koさんの趣味である植生いじり。写真を数枚パチリ。
ファームの社員さんと言葉を交わして懐かしのマイカーに。
下山後の汗を流すべく甲斐大泉パノラマ温泉に向かう。
ここの施設は綺麗で広くてお湯も良かった。おすすめです。
風呂上がり後は寄り道せずに一気に帰路に。お約束の笹子トンネルの渋滞もなくて良かった。
登山靴を忘れるというハプニングはあったけど、所期の目的である真教寺尾根と県界尾根を歩くことができた。
来週の槍ヶ岳は大丈夫だと思う。ga-koさんもお疲れ様でした。
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