天狗尾根〜ツルネ東稜(八ヶ岳)
- GPS
- 08:56
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 1,828m
- 下り
- 1,810m
コースタイム
7:20 出合い小屋
9:25 カニのはさみ
10:00 大天狗
10:40 赤岳山頂
12:00 ツルネ分岐
13:30 出合い小屋
15:00 美し森駐車場
天候 | 曇り/小雨(強風)のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
沢沿いルート、ツルネ尾根道の整備がされてありました。 |
写真
感想
このところ八ヶ岳続きだ。
というか、この時期に気軽に行けるとなると必然的に八ヶ岳になってしまうのかもしれない。
先日、ツルネから天狗尾根を間近に見て機会が有れば登ってみたいと思っていたのだが、
いつも単独で登っているのに、機会なんてあるわけないので自分で作った。
昨日までの雨は朝には絶対上がると信じ、今日は雨上がりの晴天の中の天狗尾根の登攀を確信していた。
あわよくば大天狗にも登れるんじゃないかと勝手に妄想を膨らましていた。
雨は明け方まで降り続いていたが、登山口に着くころには止むだろうと気にせず出発する。
予想通り、美し森の駐車場に着くころに丁度上がった。
しかし、天候は思ったように回復せず、山頂方面は厚い雲に覆われている。出合小屋付近まで行くと雨まで降り出してきた。
もう今日は尾根の様子を見るだけでいいや、というつもりで登りだした。
赤岳沢を20分ほど遡り、適当に目星をつけた尾根に取付く、ここまではほとんど目印は無くこの場所にだけ2.3か所テープがあるのでおそらくここが無雪期の取り付きであろう。
天狗尾根の尾根筋までは15分〜20分ほどで到達出来た。天狗尾根上部は相変わらず曇に覆われていて、上の様子をうかがい知ることは出来ない。
ここからは道なりなのでひたすら登る。小一時間登った辺りでカニのはさみが現れた、ここで一旦樹林帯を抜けた途端、猛烈な風が吹いていて、まともに立っていられない。上を見ると雲がすごい勢いで流れていた。
そこからは再び樹林帯の中へ入り、少しすると岩壁に突き当たった。左側は普通に攀じ登れそうだが、上のテラスの上の様子が分からないので、右に降りて固定ロープの有る溝状を登った。
このころになると、風はいっそう強まり、ガスが出てきて周りの地形がほとんど分からなくなってきた。こうなるともう目の前の踏み跡を追っていくしかない。
一つ目の岩壁を登った後、すぐさまもう一つの岩壁に突き当たった。踏み跡を追って行くと、左が大きく切れ落ちている。風に飛ばされないよう身を屈めながら通過し、正面の岩を登ると、ハイマツの点生する緩い斜面に出た。
そこを登るとガスの中に大きな岸壁のシルエットがうっすらと現れた。どうもこれが大天狗っぽい。岩壁の左側は大きく切れ落ちている様子である。
この風の中、この岩壁を登ろうなどという考えはもう、とうに頭になかった。それどころかほんとに大天狗かどうかも判別がつかない。直登ルートだけでも確認しようと思ったが、それさえも風に持って行かれそうで近寄れもしなかった。
素直に右に続く巻き道に向かい、途中から中段のバンドに登った。バンドには真新しい支点があった。
ここを回り込むと、正面に小天狗っぽいシルエットが現れた。時折ガスが薄くなるとはっきりと小天狗だった。
ということはこの上はもう縦走路である。なにか地形をあまり把握できないまま通過してしまった。
雪が無ければ、この風と雨を除き、巻き道を歩いている分には特に危険を感じるような場所は無かった。
今回、下見のつもりで来たのだが、ガスでほとんど状況が分からず、あまり下見にならなかった。
その後、縦走路に出てから、一応赤岳でも踏んでおこうかと思い赤岳に向かったが、山頂付近には全く人影はなかった。
相変わらず風が強いので、すぐさま山頂を後にし、キレット方面へ向かう。
帰路は、先日登ったツルネの東稜から戻った。ここを惰性で下っていたら、尾根を2度も外してしまい登り返しで20分ほどロスしてしまった。
その後は順調に下り、林道に着いてからはすっかり青空になっていた。
ここは、晴れた日にもう一度まともに歩いてみようと思った。
コメント
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おお!
気合入ってますね。
小生も計画はあつたのですが、朝まだ雨が残っていたので・・・
結局ズルズルの日曜になってしまいました。
TAKA4さん、初めまして。
八ヶ岳東面のヴァリエーションルートは、積雪期に行くものだと思ってましたが、無雪期に行っても変化に富んだ楽しめるルートになるのですね! 「目からうろこ」でした。来季、私も行ってみようかな・・・。
あるちゅ〜さん
僕も勢いで行ってしまいましたが、結果的に行って良かったです。
おお、地蔵尾根ですか!
またハードなコースを選びましたね。
今時期の仙丈は誰もいないんだろうな。
mizukiさんこんにちは。
コメントありがとうございます。
今回、天候は最悪でしたが、そんな中でもそれなりに楽しむことが出来ました。
僕も最近まで東面はあまり入ったことがなかったのですが、はまりそうです。
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