丹沢 寄大橋〜後沢乗越〜鍋割山〜オカラ沢出合〜ユーシンロッジ〜雨山峠〜寄大橋
- GPS
- 08:09
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,244m
- 下り
- 1,244m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇、最後小雨パラパラ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
「水源林林道〜後沢乗越」 地図にないルートです。取り付きからしばらくは道標やテープ等があります。 基本的に沢を直登するルートですが、途中から鹿柵沿いを高巻きます。 高巻き道のサインを見失った為、沢を詰めて強引に後沢乗越に出てしまいました。 「鍋割山稜〜オカラ沢出合」 昭文社地図では灰色波線(登山道ではない小道)です。 鍋割峠と鍋割山の間に分岐道標あり。 やや急な尾根を下り平らになる地点で「沢ルート」と「尾根ルート」に分かれます。 今回は尾根ルートをチョイス、小ピークを越えてから尾根をひたすら下ります。 942mピークに登る手前で沢に降り、沢ルートと合流しオカラ沢出合に至ります。 「ユーシン〜雨山峠」 沢の高巻き道は所々土砂が流れてしまっています。 「雨山峠〜寄大橋」 登山道を示すテープですが、以前は測量用テープ等紛らわしいものがありましたが 今回通ってみて特に気になるものは無かったです。沢の渡渉が数回あります。 橋がない箇所は増水時は渡るポイント探しに苦労するかも、です。 特に寄大橋に一番近い箇所は少しでも増水するとかなり苦労しそうです。 |
写真
感想
前回の「(鍋割山の)鍋焼きうどんを食べたい!」に続いて
「ユーシンに行ってみたい!!」というga-koさんの願いを叶えるべく
またまた丹沢に向かった。
今回の目的は「青のダム」熊木ダムの見学とちょっと遅い紅葉狩り。
ユーシンに行く為のルートはそれほど選べないのだが
雨山峠から往復するのではつまらない。
寄の水源林から後沢乗越にでるバリエーションルートと
鍋割山から熊木沢出合に降りる尾根ルートに挑戦することにした。
どちらもバリエーションルートと言ってもよく歩かれているルートで
ホームページやヤマレコでも紹介されている。
ちょっと調べただけで、大丈夫とたかをくくってしまったのが間違いの元。
一応は1/25000地図は用意したが・・・
寄大橋近くに駐車して水源林に向かう。トイレに立ち寄り身支度完了。
いつもは気にもしない「ボランティア林A」と書いてある看板が取り付きの目印。
調べた通り、最初は道標(と言っても、行くなと書いてあるが)があるので
迷いようがない。いつも歩く一般登山道と同じ感覚でスタートした。
橋もあればテープもある、ちょっとした段差にはロープが垂れている。
全くバリエーションルートを歩いている感覚がなかった。
調べた通り、鹿柵も扉もある。安心しきっていた。
やがて道標らしきものが少なくなり、踏み跡を辿るようになる。
時折地図を見てどこにいるのか確認するのだが、イマイチ把握できない。
そんなこんなしているうちに、確かまた鹿柵沿いを歩くはずが
沢を詰めているだけの自分に気づく。やばい、高巻き道をロストした・・・
ga-koさんも一緒に探してくれたが、高巻き道らしき箇所が沢の右側
高い所にあるような感じがする。ここで一度降りて探し直せばいいのだが
踏み跡を辿って再び登り始めてしまった。
過去、一度道迷いをして踏み跡を、いや正確に言うと迷い踏み跡を
ルートだと信じて登ってしまった経験がある。
今回もそれをまたやってしまった。踏み跡に見えてくる、と言うのが正解かも。
やがて遠くから声が聞こえてくる。どうやら後沢乗越に近づいているようだ。
沢の斜度は上がってきたが、見上げる先には崖もなく「行けそう」な感じ。
幸いga-koさんはこの状況を楽しんでいる気配さえあって心配ない。
道はついに迷い踏み跡すらなくなり、土がフカフカで力が入らない斜面に。
チラチラと上方には人の姿が見える。もう少しだ!
後沢乗越から栗ノ木洞に向かうと直ぐにある痩せ稜線にブチ上がった二人。
通りかかった登山者の奇異の眼差しに晒されながら
本来登ってくるはずの箇所に確認に行く二人。
果たして栗ノ木洞方面にほんの10メートルぐらいの地点に
正解の鹿柵が下に続いているのを確認できた。
やはり高巻き道をロストしたということだ。
ともかくも無事に後沢乗越について一安心、鍋割山に向かう。
時間帯のせいもあるだろうけど、人の多いこと多いこと。
今日も鍋焼きうどんが売れるだろうな、などと考えながらあっという間に鍋割山に到着。
「せっかくだから鍋焼きうどんを・・・」と言うga-koさんを押し切り(笑)
ストイックに本日2度目の勝負に向かう。今回は負けへん!
2年前には鍋割山から熊木沢に降りるルート、沢コースは降りた経験があった。
今回は尾根コースを歩くつもりで調べてきた。
まずは鍋割山荘から鍋割峠方面に向かう。
この部分は実は未踏ルートで、鍋割山稜は全て踏めたことになる。
10分程下ったところにある「この先ユーシン方面踏跡不明瞭箇所あり通行厳重注意」看板から取り付く。
最初から枯葉が散った尾根をズンズンと下っていく。
ブナに直に書かれた赤ペンキのサイン、2年前より薄くなっている。
しかしとにかく尾根を下るだけで、よく見ればサインは分かるので迷い様がない。
踏み跡もあるので安心しておりていける。一度通ったことがあるというのは大きいな。
やがて下りが落ち着き、平らな箇所に降り立つ。
目の前には小ピークがあり、左手にはいかにもな感じで道が続いているように見える。
ここが沢コースと尾根コースの分岐。
尾根コースは小ピークをトラバースするように越えて尾根に出てからは
ひたすら尾根を歩くのみ。沢コースより迷いにくいかも。
やがてコル状のなだらかな尾根になると枝に括り付けられた布がサイン、左側の沢に下る。
あとは沢を下るだけ。途中沢コースと合流、堰堤をいくつか越えて作業道にでる。
実は枝に括り付けられたサインを見逃して、942メートルピークに登ってしまった(笑)
今回は全くバリエーションの適性がないことが露呈してしまった(>・<)
ともあれ無事に降りられたのでOKとしよう。時折現れる綺麗な紅葉を眺めながらの林道歩き。
崖が崩れて完全に道がふさがれている。ちょっとやそっとのオフロードカーでは突破不可能。
歩いて乗り越えるのにもちょっと苦労するぐらい。岩稜帯みたい。
なのに暫く歩くとカーブミラーに反射ポールが一丁前の道路みたいに残っている。
ちぐはぐな風景に人の業と自然の力を感じる・・・税金モッタイナイ
気になるのは大きな声が渓谷にこだましていること。狩猟中みたいで。
河原に目線を移すと猟をしている人が待機していた。集団で鹿を追っているのだと思う。
ユーシンロッジから臼ヶ岳に続く稜線(臼ヶ岳南尾根)あたりで猟をしている様子。
こんな時に山屋がウロウロしていたら鹿と間違えられて・・・と思う。
林道が少し広くなった辺りにはオフロード軽自動車が4・5台路駐してある。
静かな渓谷歩きにとってはあまり歓迎したくない風景だったけど、自然林を守る為には必要なこと。
ユーシンロッジにて昼食にするべく林道を一旦離れる。
橋を渡り、少し歩くと家族連れが7・8人こちらに向かってくる。
ロッジに近づくとたくさんの車がとまっている&人が何組もいる。
こ、これは・・ユーシンロッジ再開したのか???と思った程。
青崩隧道が通れる様になったのは知っていたけど、一般開放しているとは聞いてない。
すぐに猟の関係者と玄倉からのハイカーと判明。ロッジも閉まったまま。
ここでオニギリを頬張りスープを飲む。結構冷えてきていてスープがすぐに冷めてしまった。
猟犬がウロウロする中(犬は一切こちらの食べ物には関心なし)での食事を終えて、帰路につく。
他のグループもゾロゾロと帰り支度。そう、早くしないと暗くなっちゃうし。
雨山峠越えの登山道、ヘッデン付けての下山はちょっと考えたくない。
ちなみにハイカーが玄倉から来たと判明したのはこの帰り。
誰も雨山峠に向かわずに林道を進む。
林道を歩くのは退屈だけど、今から雨山峠に行くのもちょっと面倒だったりする。
雨山峠越えの道、越えてから楽しみなのは沢歩き。本当に狭い沢そのものが登山道になる。
ga-koさんも面白がっている。自分も何度通っても笑えてくる道。
道標はしっかりしているので道迷いの心配もない。下山を急ぎながらも楽しい時間だった。
途中2組ほどを追い抜いた。余計なお世話だけど、もっと早く歩くかもっと早く下山したら?って思う。
ノンビリ紅葉がどうのこうの言ってるけど、暗くなってしまったら結構厄介な道なんだけどな・・・
きっと無事に下山してくれているとは思うけどね。
実際雨山峠からの下山は河を何度も渡渉していくので、暗くなると対岸のマークが見えにくくなる。
渡渉する箇所を探すのにも暗くなると時間がかかるケースもある。
暗くなる前に下山、これ鉄則。言い聞かせるように下山を急ぐ二人。
最後の渡渉、川幅が少し広く渡れそうな箇所を探すのに少し苦労した。
水源林の登山口について一安心、雲が出ていて、谷間だけにかなり暗くなっていた。
ポツポツと雨が落ちてくる。天気予報通り、こういう悪い予報はあたるんだな・・・
さほど強い雨ではないので良かった。
マイカーがいる寄大橋に来てみれば、残っているのは我らの1台のみ。
皆さん、早い下山。感心感心。
もし後沢乗越までの道でもっと苦戦していたら、もっと暗くなっていただろうし
無理は禁物だ、と改めて思う次第。この反省がいつまで続くかな(笑)
ga-koさんは塔ノ岳の様な登山道を歩くより、今日の様なルートのが楽しいと言っていた。
確かに自然も豊かだし静かでホンワカできる風景が多かった。階段歩きもないし。
自分にとっても収穫・反省のある有意義な山行となった。お疲れ様でした。
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