3連休なのに超静か！金峰山御小屋尾根と石楠花新道

2018年07月14日(土) ~ 2018年07月15日(日)

• GPS: 32:00
• 距離: 21.3km
• 登り: 1,334m
• 下り: 2,436m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:14
• 休憩: 0:21
• 合計: 5:35

8:29 アコウ平登山口（アコウの土場）
9:06 K.K分岐
9:20 9:26 御室小屋（廃屋）
9:34 鎖場
10:09 片手廻し岩
11:47 五丈石
11:56 12:11 金峰山
13:04 朝日岳
14:04 大弛峠

2日目

• 山行: 6:17
• 休憩: 0:31
• 合計: 6:48

5:46 大弛峠
5:58 夢の庭園
6:19 前国師ヶ岳
6:24 三繋平
6:29 6:40 北奥千丈岳
7:44 奥千丈岳
8:29 白檜平(窪平)
8:58 ゴトメキ(御止木)
9:30 9:50 2047m標高点
10:16 大ダオ
11:29 大ダオ方面登山道入口
12:03 長尾ノ滝
12:11 乾徳山登山口（オソバ沢ルート）
12:34 乾徳山登山口バス停

2日目　北奥千丈岳〜奥千丈岳間で落とし物（地図）をしたため引き返した（タイムロス約25分）。

その他周辺情報

毎年、海の日三連休はどうしようか悩む。どこ行っても混んでるから。特に今年のように連休前に梅雨明けした年はなおさら。
そういえば最近奥秩父に行ってなかった。奥秩父、未踏コース、混んでなさそう、という条件で地形図を眺めてたらこの2つのコースを結んで歩くというアイディアが浮かんだ。
標高がそれほど高くないので、時期的に暑さがどうか心配だったけど、行ってみることにした。

写真

7/14 8:20

大弛峠に登る途中にある「アコウ平」という場所から出発。上の方は雲がかかったり取れたりしていたが、とりあえず今はいい天気。でもって（予想通り）暑い！虫が多い！

7/14 8:33

一旦、谷筋に向かって下降する。林鉄の廃線跡を、下流側に向かって歩く。

7/14 8:43

この場所で林鉄跡から離れる。

7/14 8:46

徒渉点。水量が多いと結構大変らしい。この日は水量は普通だったけど足場の確保にやや苦戦。少し下流にあるロープ伝いに渡った方が楽だったのかもしれない。

7/14 8:50

すぐ先で、なんかいかにも「はいまた徒渉ですよー」という感じの沢にぶつかるけど、これは徒渉しないのが正解。

7/14 9:06

水晶峠への分岐点。ここも徒渉するのかな？って雰囲気だけど、水の枯れた沢底を登っていくのが正解（一度間違えた）。

7/14 9:11

どうにもペースが上がらないのは暑さのせいだと思っていたけど、歩き始めて1時間足らずにしちゃ異様に疲れてきた。平日に引いていた風邪が尾を引いているのかもしれない。

7/14 9:20

御小屋跡。もうすっかり倒壊して、残骸が積まれているだけになっていた。

7/14 9:33

御小屋出発直後にさっそくはしごが登場する。

7/14 9:34

ここから金峰山まで比高約700m。果たしてイマイチな体調で登りきれるのか心配になってきた。

7/14 9:35

鎖場。岩の表面が濡れてトゥルットゥルで全く靴がグリップしない。鎖を全力で手繰り寄せ、腕力で強引に登らざるを得なかった。

7/14 10:04

はしごその2。

7/14 10:09

片手廻し岩。

7/14 10:10

お、シャクナゲ。この先たくさん見れることに。

7/14 11:08

標高上がって暑さは和らいだ。しかし急登を登っていると体調の悪さが如実にわかる。息も絶え絶え、今にもゲロ吐きそう。

7/14 11:08

あれは鉄山か。ようやく奥秩父主稜線が近づいてきた。

7/14 11:40

五丈石。近く見えるんだけど、それは五丈石がでかすぎるがゆえの錯覚。まだまだあるぞー。

7/14 11:47

五丈石直前、こんなほこらがあったのを初めて知った。かつてはこちらが表参道だったんだもんな。

7/14 11:49

岩の隙間から這い出て見れば、これまで一人の人とも会わなかったのがこの状況であるw

7/14 11:56

朝日岳、大弛峠方面。この先は少しは楽になるはずだ。

7/14 11:56

北西、八ヶ岳山麓方面。

7/14 14:05

金峰山から大弛峠間は実に賑やかであった。今日はここでテント泊。テント設営中、何度も立ちくらみに襲われる。こりゃやべえと早々に寝袋に潜り込んだ。

7/14 14:38

テントの中から。車道も来ているこの場所は「テント場」というより「キャンプ場」みたいなもんで、まあ終夜賑やかでありました。騒音は耳栓でシャットアウトできたけど、アイマスクを忘れたのをちょっと後悔。

7/15 5:20

翌朝。今日もいい天気になりそうだ。昨日悩まされた体調不良も解消、いい山歩きができそうだ。

7/15 5:55

昔奥秩父縦走でここを歩いたときはパスした「夢の庭園」に行ってみることにした。

7/15 5:58

おお、こりゃ確かに夢のような眺望だ。

7/15 6:18

北奥千丈岳とバックに富士山。

7/15 6:24

雲ひとつ無い空は、夏の早朝の特典ですな。

7/15 6:29

奥秩父最高峰、北奥千丈岳。ここまで結構すれ違う人が多かったので混んでるかと思ったけど、写真家の人が一人いるだけだった。

7/15 6:29

ハイマツの楽園って感じ。

7/15 6:44

昨日登ってきた御小屋尾根が見えた。

7/15 6:57

北奥千丈岳から石楠花新道に入る。これまでの賑やかさ華やかさから一瞬にして表情を変え、「体と心が山に溶け込んでいくような」静寂があたりを支配する。これがあるから奥秩父というのはやめられないんだよなあ。

7/15 7:55

とはいえ整備があまり入らないこの道、楽なだけではない。倒木がとても多い。

7/15 8:01

こういう開けた場所は特に、倒木をかわすのに夢中になってルートロスしないよう注意しなければならない。目を皿のようにして赤テープを探す。

7/15 8:02

こんな小さな赤テープでも実にありがたい道しるべ。

7/15 8:20

しかし本当に静かなコースだ。北奥千丈岳の山頂から出発しようとしたちょうどその時に、石楠花新道から登ってきた方がいたのだけど、この先他には誰一人とも出会わないこととなる。

7/15 8:25

あたりは緑の絨毯。

7/15 8:29

やがてシラベ平というところに着く。車道が走っているのでここから北奥千丈岳に登る人もいるのかな？

7/15 8:31

まだまだいい天気は続きそうだ。一台の車の気配すらしない車道を横切って「ゴトメキ」に登る。

7/15 8:59

比高100mほど、急ではないがゆるくもない、そんな感じの登りを経て「ゴトメキ（御止木）」のピークに立つ。逆コースの場合ここが道迷いポイントらしい。大きな木の切り株の右に入っていくのが正解になるのだが、確かに分かりづらい。

7/15 8:59

地面に落ちてるこの標識を見つけられれば、その方向に向かえばよい。

7/15 9:05

奥秩父名物、林業用ワイヤー。

7/15 9:21

ゴトメキから先はまさに倒木天国。倒木を乗り越えながら薄い踏み跡を探しながら赤テープを見つけるゲーム。

7/15 9:24

奥秩父主脈が見えた。あれはどこの山だろう。

7/15 10:10

やがてガスってきた。標高が下がって暑くなってきたところなのでちょうどいい。このあたりで昼食大休止とした。

7/15 10:15

大ダオ。もっと薄暗い峠をイメージしていたのだけど、広々とした笹原だった。ここで昼飯にしとけばよかったな。

7/15 10:16

大ダオの道標。ここから徳和に向かって下る。比高約1100m、ここからが本当の「下山」だ。

7/15 10:17

まずは笹原を急な下りで下降（滑りやすい！）、すぐに樹林帯に入る。

7/15 10:31

水場。浴びるように飲んだ。

7/15 10:42

両サイドから沢の流れが迫ってくる。

7/15 10:45

徒渉。

7/15 10:47

徒渉。

7/15 10:48

徒渉点にはかつて吊橋（のようなもの）がかかっていたらしい。

7/15 11:19

また徒渉。

7/15 11:20

徒渉天国だ！全般的にかなーりワイルドな道だった。ある意味飽きなくてよい。

7/15 11:25

砂防ダムを乗り越えるために、こんなとんでもない斜度の高巻きを要求される。

7/15 11:27

その砂防ダム。

7/15 11:29

しかしそれがあるおかげで早い段階で車道（といっても砂防ダム工事用道路で、今は車両通行止め）歩きに移行することができる。もう徒渉はお腹いっぱいなのでこれはありがたい。

7/15 12:04

車道沿いにある「長尾の滝」にて。虹がかかっていた。

7/15 12:19

道端に咲いてたでっかいヤマユリ。

7/15 12:23

徳和集落が見えてきた。

7/15 12:34

徳和の乾徳山登山口。ここから満員のバスに揺られて帰宅した。

撮影機器：

SCV36 samsung

感想

KutamiRaku

期待した通り、実に静かなコースだった。金峰山から北奥千丈岳のいわゆる主脈に当たる区間以外では、ほぼ誰とも会わなかったわけだからむしろ期待以上だ。また一つ奥秩父が好きになってしまった。