記録ID: 1541524
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科
台風後の北八ヶ岳の白駒池・ニウ・天狗
2018年07月29日(日) ~
2018年07月30日(月)
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体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 10:51
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 886m
- 下り
- 858m
コースタイム
1日目
- 山行
- 2:44
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 4:01
2日目
- 山行
- 4:12
- 休憩
- 2:13
- 合計
- 6:25
6:20
6:28
35分
(R)
9:10
9:19
20分
(R)
11:00
11:07
17分
(R)
12:35
駐車場
天候 | 初日は曇り時々雨、2日目は晴れのち曇りか霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
もともと日曜〜月曜の1泊で、北アルプスの常念岳に登る予定だったが、台風12号の影響で一ノ沢ルートには倒木や増水の懸念があったため、行き先を変更して、北八ヶ岳にした。沢ルートではなく、山小屋が多く、すぐに引き返すことも可能なエリアということで選んだ。妥当な判断だったと思う。 〔目次〕 1.白駒池周辺 2.白駒池〜ニウ 3.ニウ〜中山峠・黒百合ヒュッテ 4.中山峠〜東天狗・西天狗 5.中山峠〜中山〜高見石 6.高見石小屋〜白駒十字路 1.白駒池周辺 白駒池駐車場には売店、トイレがあるが、トイレは使用料50円が必要。かなりの駐車台数が停められる。また茅野駅行きのバスは売店すぐ横から出る。駐車料金は1日500円。山中1泊する場合、入るときに500円払い、下山して出るときに2日目の500円を払う。払っていないと、請求の紙が挟まれているようだ。白駒池駐車場ではドコモは圏内だった。 白駒池入口の駐車場から白駒池へは、メルヘン街道を横切って山中に入っていく。しばらくは観光客も歩くため、かなり整備された道である。広く、板木でおおわれたルートが続いていく。山中に入ってすぐに、左から麦草峠へのルートと合流する。駐車場から10分少々で十字路に着く。左へ曲がると青苔荘、直進が白駒荘、右へ曲がると高見石への登りになっている。 十字路を直進して、白駒荘の前に出る。今年の正月に火事で焼失したが、それは新館だけのようで、旧館は営業していた。白駒荘の前を通り過ぎ、すぐに沢を渡る。その橋からも高見石へ登るルートが分岐している。半時計周りに池を周回し、すぐにニウ分岐に出る。一周してからニウに登るつもりだったので、まずは通過。ニウ分岐は、白駒荘側と青苔荘側とに2つあり、すぐ先で合流する。いわゆる三角形の分岐になっている。 ニウ分岐を越えてしばらく進むと、苔が美しいエリアに出る。そこを過ぎると、八千穂高原への分岐があり、さらに進むと青苔荘のテント場、そして山荘に出る。青苔荘から駐車場に戻るには、小屋の前を通り過ぎれば先ほどの十字路に出る。池周回コースは、山荘から湖畔まで降りると、池の縁にコースが取られていて、数分も進めば十字路と白駒荘の中間のあたりに合流する。 白駒池の周回ルートは、白駒荘の周辺を除いて木道がほとんどである。雨のあとは滑りやすく、気を遣った。駐車場を出発したときは晴れていたものの、苔の美しいエリアを過ぎてから雨が降ってきて、青苔荘で雨具を着ることになった。 白駒池周辺は、ドコモの電波は来なかった。 2.白駒池〜ニウ 白駒池のニウ分岐からは、ゆるやかに登る木道が続くが、20分ほど進むと白駒湿原というところに出る。平らな湿地帯で、池塘が美しい。このあたりで晴れてきて、きれいな青空も見えた。 白駒湿原を過ぎると、再びゆるゆると登っていく。台風直後ということで、道は水浸しで、滑りやすい。一部のルートは水没しているに近い感じだった。次第に傾斜が出てきて、ひたすら登りになる。白駒湿原から20分ほど歩いて、最初の稲子湯分岐に出た。さらに登りが続き、雨上がりの樹林帯の中で湿気も高かっただろう。汗をかきかき登っていった。さらに20分登ると、二つ目の稲子湯分岐に出る。 二つ目の分岐から10分ほどでニウの肩に出る。白駒池からだと標識が目に入りにくいが、登り詰めた先に明るい稜線が見えてくるので、そこを目指す。林から抜け出た稜線のところがニウの肩で、左方向に岩を積み上げたニウが見える。 ニウの先端には、ニウに向かって左から時計回りに進むルートが付いている。白ペンキが付いているので、間違うことはない。佐久側はかなり切れ落ちている。ニウ先端からは、白駒池や北八ヶ岳などが望め、反対側は東天狗・西天狗が望める。 ニウではドコモは圏内だった。 3.ニウ〜中山峠・黒百合ヒュッテ ニウの肩から再び樹林帯の中に戻ると、しっかりした指導標がある。『にう←→中山峠』という小海町の標識だが、「にう」はすぐそこである。中山峠の方向に向かって進むと、まずは小ピークを2つほど乗り越える感じのルートになる。ときおり、佐久側が切れ落ちているすれすれを通る。小ピークを乗り越えて、小さな谷を横断すると、ゆるやかに登りになっていく。ここも台風直後で湿っていて、滑りやすかった。またかなり蒸し暑く、時おり佐久側から吹き上げる冷たい風に何度となく助けられた。 傾斜はゆるいものの、結構な時間登らされた。50分近く登って、中山からのルートに合流する。合流地点は林の中で展望はない。合流地点のすぐ横で、台風による倒木がルートをふさいでいて、またいで通過した。合流地点からしばらく下ると、小さな展望ポイントがあり、さらに下ると中山峠に着く。中山峠に着く最後の部分は大きな岩が積みあがったルートで、足腰を使わされる。 中山峠は樹林帯の中でまったく展望はない。以前はドコモの電波が来ていたが、この日は不調だった。峠から黒百合ヒュッテまではほぼ木道のルートで、5分で着く。中山峠で雨がまた降ってきたので、小走りに進み、小屋前のテント場に出ると木々という傘がなくなって、雨粒が直接頭皮に刺激を与えてくれたが、林を出てから1分とかからず黒百合ヒュッテになだれ込んだ。 黒百合ヒュッテは、以前はドコモの電波が弱かったが、今回はばっちり4Gが届いていた。 4.中山峠〜東天狗・西天狗 黒百合ヒュッテから東天狗に直接登るコース、天狗の奥庭のコースは、岩場を越えていくため、小さな登り下りが多く、疲労する。今回は、中山峠からの往復とした。 中山峠から樹林帯を10分ほど登っていくと、少し開けたところに出る。北アルプスや御嶽山などが望めた。その後は、低木帯の急登を上がっていく。途中に、何度か開けた場所があり、黒百合ヒュッテや天狗の奥庭付近を見下ろせる。ただこの日は晴天で暑かったため、開けたところよりは日蔭での休憩が望まれた。昨日同様に、佐久側から冷たい風が時おり吹き上げる。 高度を上げていくと、岩場も出てくる。岩場を上がりきったら、右からルートが合流する。天狗の奥庭を経由したルートとの合流地点である。合流地点はそこそこの広さで、休憩にも適している。 合流点からさらに岩場を登り詰めると、東天狗の山頂にある標識が見えてくる。東天狗の直前は森林限界を超えたガレ場で、山頂まで直登するルートのほか、西天狗寄りにトラバースするルートもある。西天狗まで往復するなら、山頂やや下(西天狗寄り)に荷物を置いて、空身で東天狗の山頂に這い上がった方がよいだろう。(それほど標高差を上がるわけではないが・・・) 東天狗から西天狗へは、まずはザレ場をジグザグに下っていく。下りきると、ほぼ水平なコルを進む。この水平部分の南側にコマクサが咲いているが、7月終わりなので終盤であった。水平部分を終えて西天狗への登りになると、再びザレ場を登っていく。それなりの急登ではあるが、10分ほどで上がれる。 西天狗の山頂はかなり広く、多くの登山者が休憩していることが多いが、この日は台風直後の月曜日ということも影響してか、山頂にはほとんど人がいなかった。360度の展望である。西側は、御嶽山・乗鞍岳から北アルプス連峰まで、北には蓼科山・北八ヶ岳と妙高火打、その右に浅間山、東側は奥秩父、そして南側には八ヶ岳南部の硫黄岳、赤岳、阿弥陀岳と、その右に北岳、甲斐駒・仙丈、中央アルプスと、見事である。 展望が得られるようになって以降、東西天狗の山頂まで、ドコモはほぼ圏内。 5.中山峠〜中山〜高見石 中山峠まで戻り、中山への登りに差し掛かる。最初は、昨日下ったルートの登り返しで、ニウ分岐を過ぎると次第に傾斜が出てきて、中山直前は岩場を登ることになる。ストックは中山峠でしまっておいた方がよいだろう。 岩場を登りきると、樹林帯に入る。その中に中山の山頂指導標があるはずだが、この日は気づかずに通り過ぎたようだ。樹林帯を2、3分進むと突然開けたところに出る。中山展望台である。御嶽山から北アルプスまで、見事な展望のはずだったが、すでにガスが上がってしまい、いずれの山にもガスがかかってしまった。御嶽山だけがその山容が分かる程度に姿を見せていた。 中山展望台を出ると、しばらくは水平に進む。軽く登り返して、ルートが右へ折れるといよいよ下りになる。そこからは樹林帯の中をぐんぐんと下っていく。足元は岩が多く、台風通過後で湿っていて滑りやすい。50分くらい下って、ようやく道が水平になると、かなりぬかるんだ道を進む。その後、少しだけ登り返すと、高見石小屋の前に出る。 高見石小屋では、冷たい飲料やかき氷などが売られているが、なにより有名なのは揚げパンである。ロールパンを揚げて、粉末状のもので味付けしている。きなこ、ココア、抹茶、チーズの4つから2つの味を選んで400円。ドリンク付きで800円でした。 高見石へは、小屋の脇から4、5分上がればよい。どこまで登るかは人それぞれだが、白駒池が見えれば十分である。岩を積み上げたポイントなので、赤丸ペンキを参考にして標準ルートを登る。(標準ルートをそれると登るのは大変) また、登り口に注意喚起されているが、ペットボトルやスマホなどを落としたら、まず拾い上げる(回収する)ことはできないだろう。ポケットなどから滑り落ちないように、サブザックやポーチにきちんとしまってから登りたい。 高見石小屋ではドコモは圏内だったと思う。 6.高見石小屋〜白駒十字路 高見石から白駒池へ下るルートは2つある。高見石小屋の外トイレの脇から下るルートは、白駒荘のすぐ脇に降りられる。傾斜は少し急だったと思うが、普通に下れるルートである。今回は、十字路に降りる方のルートを選んだ。高見石小屋の売店側の端からルートが付いており、丸山・麦草峠へのルートの方へ入っていく。すぐに右へ白駒池の分岐がある。傾斜はゆるく、ルートも広く、観光客でも上がってこられそうなルートであるが、やはり台風の後で濡れていて、歩きにくかった。 30分ほど下ると、十字路に着いた。左へ進んで駐車場に下山した。 |
その他周辺情報 | 蓼科温泉協同浴場 大人500円。11:00〜21:00。電話 0266-67-2100。 http://tateshina.ne.jp/onsen/tateshina_onsen.html バス停プール平すぐ。駐車場4,5台。内湯のみの銭湯スタイル。洗い場は十数個程度と小さい。湯舟脇でぼこぼこ湯が沸き出ている(たまにうるさい)。ボディソープは付いているが、シャンプーは別途購入。 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
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