槍ヶ岳 中崎尾根
- GPS
- 32:00
- 距離
- 28.9km
- 登り
- 2,320m
- 下り
- 2,320m
コースタイム
- 山行
- 10:31
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 11:35
天候 | 1日目、快晴、風は粗なし 2日目、快晴、風は粗なし |
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過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【新穂高〜滝谷の手前】 沢以外は雪無し、完全夏道。 葡萄谷、チビ谷は、デブリ雪渓が残っており横切る必要がある。雪崩もそうだが、落石にも注意を払う必要あり。 葡萄谷に巨大なクレバスあり、落ちたら大変なことになりそうであった。 【滝谷〜槍平】 滝谷の沢は出て来ているが、まだ橋はない為、上部のスノーブリッジから渡るか、適当なところで渡渉が必要。上部の雪渓も強度に不安があった為、渡渉した。ここから槍平までは雪道となる。 【槍平〜中崎尾根】 取り付き5m程が崩落しており他の所から登るがかなり藪が出ており難儀する。それ以降は雪道8割の中に夏道が見え隠れする形となる。細いリッジの通過等が数箇所ある。最後の尾根への上がりは、転落に要注意。 【中崎尾根〜千丈乗越】 こちらも雪道8割の中に夏道が見え隠れするが、雪庇も随所に残っており、中には崩落間近の大きな物もあり、自身でルートを見ながら進む必要がある。 【千丈乗越〜槍ヶ岳山荘】 一部に雪が残っている程度であるが、雪渓を横切る箇所が2〜3箇所あるので、面倒がらずに都度アイゼンを装着した方が良い。 【槍の穂先】 粗雪無し 残雪状況は日々変わっていくと思いますが、特に沢筋のデブリ跡の雪渓を通過する時は、状態を確認し、意識しながら通過するよう方がよいでしょう。実際、雪渓の下が空洞になっており、足を置いた瞬間崩れ去る場面もありました。 |
その他周辺情報 | 中部縦貫道は、5月13日〜7月12日まで、飛騨清見〜高山西間は終日通行止め。 高山〜高山西間は利用可能。 槍平小屋の営業は7月からですが、水場、トイレは使用可能。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
バラクラバ
靴
ザック
アイゼン
ピッケル
ビーコン
スコップ
ゾンデ
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
常備薬
日焼け止め
携帯
時計
サングラス
ナイフ
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
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感想
約1ヶ月前、敗退となった槍ヶ岳中崎尾根、今季これだけはやり遂げたかった為、最後のチャンスにトライした。
いつも山に行く前日限り、残業が多く出発が遅れる。仕事の終了後、急ぎ新穂高へ車を走らせ、少しの仮眠の後、身支度を整え出発。
駐車場は日陰で思いのほか涼しく、淡い期待をするが、林道を歩き始めて直ぐに暑くなる。しかし、新緑の隙間から差し込む木漏れ日と、時折吹く涼しい風が心地よい。
林道を歩ききり、この日の第一関門クリア。ここで少し休憩をとる。
白出沢〜滝谷までは粗夏道で快調に進む。
滝谷は1ヶ月前は全て雪で覆われていたが、今日は沢が出ており、下部の雪渓は崩壊し、上部まで上るか渡渉するかだが、上部の雪渓の強度も信頼ならないので、渡渉した。
このあたりからペーダウンしながら、槍平小屋へ向かう。
槍平小屋で少し長めの休憩を取り、中崎尾根に取り付くが、夏道の最下部は雪が全くなく、崩壊箇所もあり、入り口らしき所には藪が多く難儀した。
少し登ると、基本は雪道となり、時折、夏道が見え隠れしながら、高度を上げていく。
尾根の手前で本来右にトラバースするところを、誤って奥丸山方向に大きく上がってしまい、余分に登ってしまう。奥丸山から少し下がったところで幕営とした。
翌朝、出発が遅れ、5時半過ぎのスタートとなる。
雪庇が多く残っており、クラックが走り崩壊間近の大きなものもあり、ルートを見ながら進む。
アップダウンと強い日差しに、またも大きくペースダウンをしながら、なんとか千丈乗越に到着。千丈乗越の50m程手前から雪がなくなったが一部残っているところもあり、アイゼンの着脱を数回繰り返し、槍ヶ岳山荘に到着。
途中、ルートではない岩がガレガレのところに入り込んでしまった時は焦った。
自分の体重で周りの一帯の石全体が動いているのが分かり、少し動くだけでガラガラと崩れ落ち、一帯から抜け出すのに非常に難儀した。
山荘についた時点で13時前、急ぎ荷物を山荘前にデポし、穂先に取り付くが、半分程来た時点で、スマホまでザックに入れたままだったことを思い出し、非常に後悔する。
戻る時間はもう無いので、景色は目に焼き付けることにする。
下山は飛騨沢を一気に下降し、急ぎ白出沢へ向けて下山とした。
前回の山行時に自身の体力不足を痛感し、
このヤマレコの質問箱で体力強化の質問をさせいただき、多くの方より温かい回答をいただき、色々と実践してきた。
まだあれから1ヶ月程なので、効果が現れるのはまだもう少し先であるが、意識の面で大きな変化があった。
時間がかかり過ぎていることや、下山時刻を考えると、反省点が多くあることは明白だが、今回無事に山行を終えられたことに、まずは回答を下さった方々に感謝したい。
今季の雪山登山はこれにて終了。
ウェアやギアのメンテナンスをし、夏山シーズンまで、体力トレーニングに勤しんでいこうと思う。
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