白峰三山(広河原-北岳-間ノ岳-農鳥岳-奈良田)
- GPS
- 33:15
- 距離
- 26.2km
- 登り
- 2,637m
- 下り
- 3,322m
コースタイム
- 山行
- 5:14
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 6:32
- 山行
- 7:51
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 9:32
天候 | 1日目 晴れ、夜弱い雨 2日目 晴れのち小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
落石の為、現在全面通行止め。7/26時点で復旧見通し立っておらず。 自宅 -奈良田 自家用車 奈良田-身延駅 バス 身延駅-甲府駅 電車 甲府駅-広河原 バス で移動。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●区間別状況 [広河原山荘-白峰御池小屋] 樹林帯の登り。序盤は平坦だが折れ登りの急登メイン。2200mを超えたあたりからトラバース基調となり白峰御池山荘に至る。 [白峰御池小屋-小太郎尾根分岐] とにかく登りで、特に危険個所なし。 後半は花畑通過。 [小太郎尾根分岐-北岳-北岳山荘] ガレ場が多くなる。北岳周辺は花畑。 [北岳山荘-間ノ岳-農鳥岳-大門沢下降点] ガレ場がメインで急な登下降も増える。西農鳥岳-農鳥岳付近はマーキング多数。 [大門沢下降点-大門沢小屋] 主に樹林帯の急下降。足元は岩や土混じり、ガレ場、崩落地帯も一部あり。 [大門沢小屋-森山橋] 一部荒れている区間もあるが、マーキングや赤布豊富なため道迷いの心配はないと思われる。1500m付近で森の中のトラバースになり、1516mの尾根を越えると滑降開始。その後もなだらかな森歩きの区間もあり。渡渉を数回。橋、ロープ等ストラクチャーも多彩。森山橋直前では砂防工事(?)現場を通過する区間もあり。 [森山橋-奈良田] 森山橋をこえるとすぐ林道歩きとなる。途中崩落地帯もあるので注意。 ●水場、山小屋状況 広河原山荘 090-2677-0828 テント場 500円/人 水場あり ・道路の通行 奈良田-広河原間は復旧見通し立っていない。 ・予約 テント場不要 ・食事提供 前日までに予約 夕食2000円 北岳山荘 現地電話:090-4529-4947 テント場 800円/人 水場あり ・予約 テント場不要 ・登山道状況 大樺沢ルートに雪渓あり。 ・食事提供 到着時に言えばよい 大門沢小屋 090-7635-4244 水場あり 通信状況 発電機が回っている間のみ(16-20時、4-7時) 小屋の前に限って3Gで入る また40分登ったあたりなら4Gで入る。 いずれもdocomo。 ●その他状況 登山者数 広河原-間ノ岳 たくさん 間ノ岳-奈良田 10名程度 ●グレーディング 7C 沿面距離 25.1km(カシミール3D) 累積標高+ 2596m(カシミール3D) 累積標高- 3284m(カシミール3D) C/T : 19.4h(山と高原地図) ルート定数 : 65.3 技術レベル : C(ハシゴ、ロープ、橋など多数通過) |
写真
感想
初めての南アルプス。他の候補として甲斐駒-仙丈ケ岳、仙塩尾根などを挙げていたが、初めてということで、王道の縦走路、白峰三山縦走を計画。通常なら2泊3日の行程になるのだが、休みの関係で今回は1泊2日で計画。日本最高所の稜線をスピードハイクで通過してしまうのはなんだか勿体ない気もするが...
もともと6月から計画しており、7月頭には計画書作成済みだった。
しかし、1週間前に最終確認していると、奈良田-広河原が災害の為通行止めということが発覚。広河原に前乗りするための生命線であったが、どうしよう。悩んだ末、奈良田-身延駅-甲府駅-広河原の大周回アクセスすることとした。移動の負担が増えてしまったが道中で山間部の集落の生活を肌で感じることができたし、また芦安山岳館に寄ることもできたので結果オーライ。
広河原でテン泊して翌日から登山開始。2週間前の朳差を予習として臨んでいたが、山中の雰囲気は飯豊とは全然異なるもので、同じ急登でも苔むした開放的な森歩きで、加えて相当数の登山者がいて精神的な安心感があった。
しかし、稜線上はやはりアルプスだった。南アは北アと比較してなだらかな印象だったが、実際に歩いてみると北アのようなガレ場の通過もあり、場所によっては落石も頻発しているようであった。一方で、稜線上は北岳を中心に高山植物豊富。肩の小屋では、キタダケソウを見ることができた。
また、南アの山々を見るのも今回が初めてであった。広河原からの登りでは背後に鳳凰三山、稜線に出ると加えて仙丈ケ岳、甲斐駒、塩見岳など、北部の名峰一望でき大興奮だった。東側がガスっていて富士山は諦めかけていたが、農鳥岳を通過したところでガスが晴れるタイミングがあり、ガスの切れ間から辛うじて富士山を見ることができた。すぐ近くということもあり、やはり大きい。完全に晴れているコンディションよりも、この日のようにガスが掛かりかけたコンディションの富士山のほうが、なんだかドラマチックだし感動する。
一応、今回の核心部は大門沢の長く急な下りと踏んで覚悟して臨んでいたが、登山道の開放的な雰囲気と、また登山者もいたので、飯豊の丸森尾根と比較しても心のゆとりを持てたと思う。とはいえ長いものは長い。やっとの思いで麓まで下りた時には、既に体力はがっつり削られていた。
準備段階でばたばたしてしまったが、何とか無事初南アルプス山行を終えられた。
北アルプスや東北の山とはまた違った雰囲気で世界が広がった気分。
南アルプスではここの他に南部、深南部、甲斐駒、仙塩尾根あたりが気になっている。遠いので踏破までまだまだ時間が掛かりそうだが、時間をかけてじっくり南アルプスを楽しみたい。
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