記録ID: 2011406
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
北ア・合戦尾根から燕岳(往復)
2019年09月07日(土) ~
2019年09月08日(日)
がくさん
その他4人
体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 12:05
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 1,461m
- 下り
- 1,476m
コースタイム
1日目
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 3:35
- 合計
- 8:35
11:38
11:45
10分
(R)
14:45
4分
燕岳直下
15:08
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
第1駐車場には簡易トイレがあった。街灯などはないので、車のライトを消すと真っ暗(満天の星空)。 合計120台しか停められないため、満車になると宮城ゲート(山のたこ平・有明山神社の先)で林道に入れないように係員に止められてしまう。山のたこ平、しゃくなげの湯、穂高駅すぐの穂高神社、などの近くにある登山者駐車場に停めてバス利用になる。 今回は、連休ではない普通の週末で金曜の22時50分頃に宮城ゲートに着いたが、そのまま林道に入れ、30分ほどで第1駐車場に入れた。第1駐車場が2/3程度埋まっている状況だった。(季節や天候により状況は異なると思う。) |
コース状況/ 危険箇所等 |
〔目次〕 1.中房温泉〜合戦小屋 2.合戦小屋〜燕山荘 3.燕山荘〜燕岳・北燕岳 1.中房温泉〜合戦小屋 中房温泉の登山口は、中房林道の終点になる小さなロータリーの先を50mほど進んだところにある。ロータリーから登山口に入る道の脇に登山ポストがある。登山口にはテーブル・ベンチが多数あるほか、しっかりしたトイレもあり、紙も付いている。また、登山口の向かいには祠があって、その向かいに水が出ていたので、補給させてもらった。早朝だと開いてないが、売店みたいな建物もあり、登山者用に作られた日帰り入浴施設の受付もその建物だったと思う。 中房温泉では、ドコモは圏内である。 中房温泉からの合戦尾根は、北アルプス三大急登と呼ばれる標高差1300mの尾根であり、最初から急登になる。樹林帯の中を九十九折れに登っていき、途中に木の階段なども多い。ただ、約30分ごとに第一ベンチ、第二ベンチ、第三ベンチ、富士見ベンチと休憩ポイントがあり、しかも登るほどに間隔が短くなっているようで、登山者の気持ちをよく分かっている人が付けたに違いないと思う。 ずっと急登を這い上がるように登っていき、尾根を右回りに旋回して少し下る感じになると第一ベンチに着く。第一ベンチは3、4分ほど沢に下ると水場がある。(今回行かなかったので、状況は確認できていないが、以前に降りたときは小川が流れていて、ペットボトルやコップで汲んで飲む感じになる。) 第一ベンチには複数のベンチがあって、そこそこ広い休憩ポイントである。 第一ベンチを出て、再び急登を進む。途中で木々の間から八ヶ岳連峰が見えてきた。30分ほど歩くと、荷物用ケーブルのロープの下をくぐる。このケーブルは、有明荘から合戦小屋まで荷揚げするためのケーブルで、このおかげで合戦小屋でスイカが食べられる。そのほか、燕山荘までの荷物も運んでいるようである。ケーブルの下をくぐると、1、2分で第二ベンチに着く。第二ベンチも結構な広さの休憩場所で、ベンチも多数ある。 第二ベンチを出ると、しばらく水平な道を進むが、まもなく急登に戻る。引き続き樹林の中を進み、30分弱で第三ベンチに着く。第三ベンチは、第一・第二と比べてやや狭い感じだが、一段上にも休憩場所があり、二つ合わせて同じくらいのベンチの数だと思われる。 第三ベンチを出て、また急登が続く。途中で富士山の見える場所もあったが、がんばって急登を這い上がると富士見ベンチになる。富士見ベンチでは富士山が見えるのだが、見える場所は中房温泉側に一番近いエリアの上部のベンチだけである。今までのベンチに比べるとやや少ない数のベンチしかないかと思う。 富士見ベンチを出てもなお急登である。次第に低木なども混じるようになる。このあたりまで来ると、大天井岳が見えるようになり、ピークの左肩にある大天荘の建物が目印になる。最後まで大変な合戦尾根であるが、富士見ベンチから20分少々登れば、途中水平なルートになり「合戦小屋まで10分」という小さい札が木にかけられたポイントに着く。その後少し登ってまた水平になると、今度は「合戦小屋まで5分」という小さい札が木にかけられたポイントに着く。しかし最後まで急登であり、再び樹林の中を上がっていき、左に旋回して合戦小屋に着く。 合戦小屋は、泊まれないが日中は売店が営業している。(燕山荘の人が出向いてきているようである。) 合戦小屋の名物は何といっても「スイカ」。1切れ500円だった。水分補給になり、塩を多めに振れば塩分補給にもなる。苦しい合戦尾根を登る途中のポイントでスイカを食べられるのはありがたい。そのほか、うどんなどの軽食や、飲料も販売している。 合戦小屋のトイレは、かつては小さな汚いトイレだったが、男女別に立派なのが整備されていた。合戦小屋の前には多数のテーブル・ベンチがあり、展望を楽しみつつ休憩できるが、炎天下だと辛い。売店の前にテントがあり、その下にも6つ7つのテーブルとベンチがあり、こちらだと涼しい。 合戦小屋では、ドコモは圏内である。なお、合戦尾根自体がほぼドコモは圏内のようであり、途中のベンチでもメールチェックなどはできた。 2.合戦小屋〜燕山荘 合戦小屋を出ると、低木帯の急登を進む。途中、燕山荘〜大天井岳の稜線の奥に槍ヶ岳が顔を出しているのが目に入ってくる。しかし、最後まで低木帯の中、急登を詰めると、突然広い山頂に出る。合戦沢ノ頭である。ここからは大天井岳、槍ヶ岳や、燕山荘の建物が望める。大人数が休めるほどの広さで、ベンチも2、3個ある。 合戦沢ノ頭を出ると、展望の利く快適な稜線歩きになり、傾斜も緩くなる。時おり標高を稼がされる部分もあるものの、今までと比べれば負担の少ない尾根の登りである。進行方向右手には、白馬岳や鹿島槍ヶ岳なども遠くに見えてくる。燕岳のピークも見えるようになってくる。夏ならば、ウサギギクなど高山植物も多数咲いているエリアである。 途中、大きな岩の多い登りもあり、また階段の先の崖トラバースではクサリの付いた箇所もある。合戦尾根唯一のクサリ場だと思うが、多少経験のある登山者ならクサリを使わずに歩ける程度のレベルである。クサリ場を登り詰めると、ベンチのあるポイントに出る。合戦沢ノ頭で休んだら、次はここまで来られるとよいが、合戦小屋までにかなり足を使っているので、いつもその手前で休憩してしまう。 休憩ベンチを過ぎると、木々の陰で直射日光を浴びない緩い坂になる。しばらく進んで一旦階段を下ると、もう燕山荘のテント場が見えてくる。そこから先は最後の急登であり、見上げるような場所にある燕山荘の建物を目指して、ひたすら階段を上がっていく。テント場のすぐ脇の階段を登り詰めると、いわゆる稜線にたどり着き、眼前に槍ヶ岳、笠ヶ岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳、水晶岳、野口五郎岳と、裏銀座の稜線が飛び込んでくる。たどり着いたところは、合戦尾根分岐であり、右へ(北へ)進むと燕岳、左へ(南へ)進むと燕山荘である。ただ、分岐から燕山荘まで最後に階段20段ほどがある。階段を登り詰めると、燕山荘の玄関前広場で、ベンチも多数あり、先に着いた登山者がジョッキのビールを飲んだりしている。 燕山荘周辺では、ドコモは圏内である。小屋泊の人は水は無料だが、テント泊や通過する人は、1L200円で補給できる。軽食サービスは、小屋内に入る必要があり、登山口は脱ぐことになる。生ビール、ペットボトルなどは玄関に向かって左奥に入ったテラステーブルの売店で買える。 3.燕山荘〜燕岳・北燕岳 燕山荘から燕岳までは、しばらくは軽い登り下りの稜線歩きである。燕山荘前の階段を下り、合戦尾根分岐を過ぎても、しばらくゆるゆると下っていく。多くのルートは花崗岩を中心とした白い岩と砂の、展望の利くコースだが、時おりハエマツ帯に入る。ゆるゆる下って少し登り返すと、左側(西側)にイルカ岩がある。登り返し終えて10mほど進んだところから見ると、一番イルカに似ているので、登り詰めてもすぐに左を見てはいけない。 イルカ岩を越えて、また稜線を進むと、幅の広い尾根になる。右側(東側)は結構な傾斜の谷で、左側(西側)はわりと緩やかな斜面である。ルートの両方にコマクサが咲いているが、すでに9月なので咲き終わったコマクサの残骸が残っていたが、かなりの数の株になっていた。燕山荘が一生懸命に努力して復活させているそうだ。 広い尾根を過ぎて少し登ると、左側(西側)にメガネ岩がある。個人的にはブタの鼻にしかみえない。メガネ岩を越えると、次第に傾斜が増して、ルートは右へ90度曲り、階段を登っていく。途中、燕岳の西側をトラバースする北燕岳への分岐があるが、直進して階段を登り詰めると、今度は左へ90度曲り、花崗岩の隙間を登っていく感じになる。すぐに燕岳の頂上が見えてきて、まもなく到着する。 燕岳の頂上(一番高いところ)はとても狭く、10人立てるかどうか、という感じである。譲り合いながら、お互いに写真撮影。(三脚は立てられないと考えた方がよい。) 山頂を1、2分堪能したら、少し下がったところで休憩してあげるのが一般的だと思う。(景色はほぼ同じなので) 燕岳に登頂したあと、大半の登山者は北側に降りていく。(したがって、山頂手前ですれ違うことはまれ) 北側に降りたらすぐに左へ曲がり、西側へ砂礫地を下っていくと、平らなところに出る。燕山荘から北燕岳、東沢乗越へ続く稜線ルートに合流するポイントである。右へ曲がって北燕岳はすぐそこに見えるが、分岐から10分弱かかる。途中、砂礫地の尾根で緑ロープが張られているが、ガイドによればコマクサの試験栽培地のようである。コマクサは砂礫地に育つが、砂礫地に足跡を付けてしまうと雨による水流の道が出来てしまい、コマクサの株や種が流れてしまうらしい。緑ロープを越えて踏み込まないように歩くべきである。 数分歩くと、東沢乗越へのメインルート(北燕岳の東側を巻く)と別れて、北燕岳へ登る分岐に出る。背丈が低いがしっかりした案内標識が出ている。分岐から北燕岳へは、結構な傾斜であり、最後は岩場の登りである。クサリが付いていないため、登りはそれほど難しくないが、初心者が下る場合は少し難儀していた。岩場を登り詰めると、やや傾斜しているものの、割と広い北燕岳の山頂に着く。特に看板等はないが、槍ヶ岳から裏銀座の稜線がすばらしい。また、燕岳を北側から見ることができる貴重なポイントである。(燕山荘から見た燕岳とは少し違う山容に見える。) 燕岳、北燕岳ともにドコモは圏内である。 |
その他周辺情報 | 有明荘(日帰り入浴、昼食営業) https://www.enzanso.co.jp/ariakeso 日帰り入浴は、10:00〜17:00で、大人700円。燕山荘に泊まった人は、レシートなどを見せると100円割引。洗い場は5つ、ドライヤーは2台と少ないが、露天風呂は広いし、硫黄の香りで泉質もよい。 お食事処「あづみ野」の昼食営業は11:00〜14:30。 穂高町まで戻れば、入浴場所はいくつかある。山のたこ平、しゃくなげの湯、など。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
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