飯豊連峰(オンベ松尾根-大日岳-飯豊本山-ダイグラ尾根)
- GPS
- 51:48
- 距離
- 33.4km
- 登り
- 2,702m
- 下り
- 2,599m
コースタイム
- 山行
- 11:13
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 12:13
天候 | 14日 晴れ 15日 晴れ 16日 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー 自家用車
※到着後、小国タクシーに飯豊山荘まで自家用車を回送依頼。 小国駅-坂町駅-新潟駅-津川駅:JR 津川駅-実川ゲート:タクシー |
コース状況/ 危険箇所等 |
●区間別状況 [実川ゲート-湯ノ島小屋] 約8kmの林道歩き。渓谷沿いであるため滑落しないように。 終盤に880mのトンネルあり。照明必須。中央が水路になっているため躓き注意。 我々がタクシーでアクセスした時点で実川ゲートは閉まっていたが、夕方ごろ小屋前まで車でアクセスしてきたパーティがいた。ゲートの開放タイミング、不明... [湯ノ島小屋-月心清水] 実川林道を少し進むと工事現場があり、その左奥からアシ沢に下りて飛び石で渡渉。 増水時は厳しそう。渡渉直後からやせ尾根の急登が始まる。そこから緩い傾斜と急傾斜を繰り返しながら月心清水へ。水場は未確認だが、トラバースで行けるとのこと。1張分の天幕スペースあり。 [月心清水-一服平] 清水から少し登ると景色が開けて崩落地帯のトラバースが連続するようになる。危険個所にはロープなど補助あり。トラバースの合間には尾根の急登が続く。 [一服平-早川のつきあげ] 尾根の急登。前区間よりも崩落地帯は少なく感じた。 [早川のつきあげ-大日岳] 岩混じりの尾根歩き。牛首山まではアップダウンあり。 この区間だけで熊の糞が5つあった。 [大日岳-飯豊本山] 稜線歩き。特に難しい場所はない。 [飯豊本山-休場の峰] 休場の峰まではアップダウンの繰り返しで全然標高が下がらない。また全体を通して登山道脇が切れ落ちているところが多いため、足の置き場に注意したい。 宝珠山までは岩が多い、傾斜していたり、とっかかりがない岩が多いため歩きづらい。最初(だったと思う)の鞍部への下り途中、1870m付近で左手のガレ場に下りそうになるが、下らず右手へ進むのが正解。そのすぐ先にも谷へ下る紛らわしい踏み跡あり。また宝珠山山頂は通過しない。山頂へは踏み跡程度の急登を登るとすぐにたどり着けるが、落石に注意したい。 [休場の峰-飯豊山荘] 前の区間と違い樹林帯でひたすらに標高を下げる区間。吊橋を渡ってからは玉川左岸を進み、長い林道歩きを経て飯豊山荘に至る。 ●水場、山小屋状況 湯ノ島小屋 :〇 月心清水 :未確認 惣十郎清水 :未確認 御西小屋 :未確認 弘法清水 :未確認 本山小屋 :〇 長坂清水 :未確認(水場までの道はだいぶ荒れているように見えた。) 湯ノ島小屋 管理人:× トイレ別棟。裏手に水場あり。テン場なし。 本山小屋 管理人:〇 トイレあり。水場はテン場から100m程度。テン場は30張分くらい? ●その他状況 登山者数 オンベ松尾根は自分達以外に1組。 稜線は時間が遅いためか10数組。 ダイグラ尾根は5〜6組程度。 ●グレーディング 9D 沿面距離 33.36km(GPSログ) 累積標高+ 2962m(GPSログ) 累積標高- 2828m(GPSログ) C/T : 24.2h(山と高原地図) ルート定数 : 84.1 技術レベル : D(ダイグラ尾根が該当) |
写真
感想
今年の集大成として、初秋の飯豊の破線と破線を繋ぎました。オンベ松尾根は最高峰大日岳にダイレクトアクセスできる点が魅力のルートです。ちなみに「オンベ松」という名はこの尾根に「御幣」のような松があったことに由来するとか。そして言わずと知れたダイグラ尾根は飯豊屈指のロングコースで、憧れのルートでした。
まとまりが無くなると困るので日程ごとに感想を...
1日目
移動日でした。駅弁とビールを入れながらののんびり移動。林道は長かったけどトンネル探検や湯ノ島小屋のロケーションの素晴らしさ、登る前から既に充実しています。
2日目
いよいよオンベ松尾根に取り付き。暗くてよくわからなかったけれど、序盤はかなりやせ尾根だったと思います。けどタイミングに恵まれていたのか全体的に狩り払い等整備がしっかりされていて、急登厳しい中でも登りやすかったのかなぁと思います。
早月のふきあげからは大日岳を目指しての縦走。稜線は熊の糞が多数。人が少ない分、いるのでしょうね。大日岳ではガスで展望があまりよくなく、少し残念でした。
大日岳から縦走している間に徐々に天候が回復。秋色の稜線、進行方向には本山、振り返れば大日岳がはっきり見えるようになってきました。この2つの峰を望んだ感想いついて、ぐるぐるいろんなことを考えましたが、文字に起こしてみたらなんだか詩のような内容になり恥ずかしかったため、ここでの記載は控えさえせていただきます笑
3日目
最終日。下山でいよいよダイグラ尾根を歩くわけですが、まず厳しかったのは虫の多さ。尾根を歩き始めてほどなくして体長5mmくらいの大量の羽虫に囲み取材を受ける始末。いっそ仲良くなれればと思ったのですが、払わず止まっているとすぐに噛まれるため断念。結局宝珠山の手前まで、3時間くらいの間付きまとわれっぱなしでした。刺された場所6か所、ひどく腫れてしまいました。虫対策は今後の課題です。
虫と格闘していたため、その間の登山道の記憶は...薄い...。けど全体通して切れ落ちたところが想像より多かったです。長いの印象に加えて、危険な尾根ということも今回実感。破線ですねぇ...。
全体を通して
2年前に飯豊に初めて登った時からは想像のできないルートを今回歩くことができました。私の登山歴の中でも深く心に残る山行になりました。企画していただいた同行者には感謝しかありません。
そして更に膨らむ飯豊踏破の夢。まだ歩いていない尾根はもちろん、石転び雪渓や残雪期限定のルートまで...私の飯豊旅もまだまだ始まったばかりだなぁと、また地図を広げながら思いにふけています。
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