立山縦走そして剱岳へ
- GPS
- 13:50
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 2,256m
- 下り
- 2,259m
コースタイム
剣山荘 5:15 〜 5:32 ② 〜 5:37 一服剱 〜 6:06 ③ 〜 6:15 ④ 〜 6:21 前剱 6:30 〜 6:37 鉄橋&⑤ 〜 6:46 前剱の門 〜 7:03 ⑦平蔵の頭 〜 7:10 ⑧ 〜 7:15 平蔵のコル 〜 7:19 ⑨カニのタテバイ 〜 7:38 早月尾根分岐 〜 7:43 剱岳山頂
剱岳山頂 8:15 〜 8:26 ⑩カニのヨコバイ 〜 8:30 ハシゴ 〜 8:33 トイレ 〜 8:40 ⑪ 〜 9:00 ⑬前剱の門 〜 9:38 武蔵のコル 〜 9:42 一服剱 〜 9:57 剣山荘 10:26 〜 11:33 別山乗越 11:50 〜 12:41 雷鳥沢キャンプ場 〜 13:03 雷鳥荘 〜 13:21 ミクリガ池 〜 13:30 室堂
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
剣山荘から軽アイゼン持参を勧められ慌てて購入したが、使用せずとも大丈夫。 別山尾根の危険箇所は各ガイドブックの通り。剣山荘でもらった富山県作成の尾根マップをポケットイン。これが最も役に立った。捨てられません。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
東北の山しか知らない小生、富山出張のチャンスを得たとき、ぜひとも立山へと考えていた。初めての北アルプス、できることなら高校の時から憧れていた剱岳にも登ってみたいと、怖れを知らぬ自分は妄想を膨らませた。ただし、行けるのは18日と19日のみ。天気は雨の予報が続いていた。ところが、ほんの3日前頃からだったろうか、天気予報は一変して晴れの可能性を伝え始める。慌てて準備開始。クルマで行くのは決めていたので少しは気が楽とはいえ、日帰り山行ばかりで、山中泊など高校以来だし、ましてや有人の山小屋泊の経験などないものだから、何を持って行ったらよいか迷いに迷った。また、20日の仕事も頭を離れず、初の北アルプスに心が躍るというよりも不安の方が大きかった。そんなものだから、体調不良や転校不順ならば立山縦走や雄山往復などの日帰りコースも可能性大だし、山小屋泊だとしても剱岳は当日中止ありだなと、16日は腰がひけていたのだった。
17日、仕事を15時頃に終わらせ仙台から6時間かけて22時頃、えらく暑い富山市内のホテル到着。明日はまずまずの天気とのこと。剣山荘に泊まることは決断した。18日、立山駅7時20分発の一番ケーブルカーに乗る。初めて見る剱岳と立山に感動するが、天気が気になるところ。玉殿湧水を水筒に満たして出発した。室堂山展望台で展望ゼロに落胆するが、浄土山への登りで雷鳥に出会い、運がいいかもと思い始める。登るほどに体調は良くなるし、雄山では峰本社の入口で思いっきりデジカメを落とすも壊れなかったし、槍穂を初めて望めたし、一人でもお祓いしてもらえたし、なんと言っても天候は回復傾向の様子だし。剱沢からの剱岳は雲で見えず仕舞いでも、明日に期待しつつ剣山荘に到着した。きれいな夕焼けの別山を見て、明日の天気を期待する。剣山荘の宿泊は今日剱に登ってきた2人組、これから登る3人組と2人組、そして小生の計8人、女性はゼロ。登り終えた男性2人は、自分らは初心者だが登ることができたこと、アイゼンは必要ないこと、2時間くらい山頂に滞在したが残念ながら展望は開けなかったこと、間違ってヨコバイを登りそうになったことなどいろいろ教えてくれ、単独行、北アルプスデビュー戦の小生を励ましてくれた。それにしても剣山荘は水洗トイレ、シャワーありで大変快適で、宿泊者が少ないため小生を10畳間に一人で泊まらせてくれた。初めての山小屋でこんなにいい思いをしたのでは他の小屋に泊まれなくなるかも(笑)。サブザックに明日の準備を詰め込み、缶ビールをいただいて就寝した。
18日、5時起床、風が少しあるが素晴らしい天気。今日も幸運に恵まれそうだ。3人パーティーは3時半頃出発したようだ。極度の緊張と不安と恐怖感、そして少しの期待を抱きながら出発した。パートナーがいれば、周囲に登山者がいれば、もっと楽なコースであれば、こんなに緊張しないだろうに。一服剱から見る前剱、どうやってここを登るのか。単独行の岩尾根初心者はもうびびりまくりだ。前剱から仰ぐ剱岳に神々しさを感じつつ、さあ、コースのキモに入る。鉄のブリッジは、このコースで最も怖かった。高度もだが、風の強さに恐怖感maxだ。渡る直前、しゃがんで気を落ち着かせてから前進、5番鎖を握りしめた。6番鎖の記憶がなく、前剱の門に下りるのに13番の鎖を使っていた(これで正解?)。平蔵の頭から平蔵のコルは緊張しながらも一気に進み、雪渓を歩いてカニのたてばいへ。腕で登る感じで登り切れば、もう頂上はすぐそこだ。頂上に着いたとき、下山しようとする単独行さんが親切にも小生の写真をとってくださるため待っていて下さった。有難きことこの上なし。この方とは下山しての剣山荘でいろいろとおしゃべりさせていただいた。そういえばこの方、間違ってよこばいを登ってきたとのこと。凄いの一言。山頂の大展望を独り占めしつつ、弁当をゆっくり食す。なんとも贅沢な時間。来てよかった。30分ほど滞在して出発。よこばいから緊張が続くが、気を抜かないようにゆっくり慎重に下りる。前剱からの下山路で、また雷鳥に会えたのには相当癒された。立山剱の神様に歓迎されたような気がしたもので(笑)。武蔵のコルまで来ればもう大丈夫。剣山荘に着いたときは達成感と安堵感、緊張からの開放感で一杯だった。ちなみに、ここまで会ったのは同宿した5人のほかに単独行2人、そしていい天気なので遠足だという剣山荘のバイト君達約5人ほどであった。荷造りしつつ大休止して帰途についた。剱沢雪渓登りは、充分な雪だからショートカットで歩行距離を節約。剱御前小舎でも大休止してあとは室堂を目指す。暑いし、疲労で雷鳥沢から室堂までがかなりきつかった。
猛烈な日焼けで顔はボロボロだが、それだけ好天に恵まれたということ。これだけ幸運が続く山行は滅多にないだろう。歳甲斐もなく不安と緊張で一杯だった剱岳だが、これを書いていてまた行ってみたいという気持ちが沸いてきた。
アルプスの神様に感謝感謝。
ヤマレコに初めて投稿する前の去年・7月同じコースで
劔岳に夫婦で挑戦しました
剣山荘到着後のシャワーとビールの美味しかったこと
忘れられません!!!
しかし違うのは、登山者の数
私たちは特にカニの縦バイで、残雪の横で待つこと
15分程度だったのですが、劔岳を登頂後に横バイを
下りきったとき・・縦バイの待ち時間はなんと・・
1時間半位という程の混雑でした
solo-soloさんは、劔岳頂上に単独でお立ちになった
様子・・なんと幸せなことでしょうか
よくぞ単独の登頂・おめでとうございました(^^)/
コメントいただきありがとうございます
最盛期はそんなに渋滞するんですか
1.5時間とは想像以上です
立山には結構登山者がいたので、剱岳にもそこそこ来てるだろうと思ってたんですが、あまりに人が少なくて、登りはホントに怖かったです。山頂の単独行さんに会うまで剣山荘から誰にも会わず、ですからね。
それにしても、劔の山頂独りぼっちなんて、大袈裟ですが異次元空間にでも入ってるような不思議な感覚でした
感謝の気持ちは、山頂の祠に御賽銭で表してきました(笑)
夫婦で剱岳ですか、いいですね
ウチは、剱岳チャレンジ猛反対でしたよ
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