八幡平・戸繁沢下降〜葛根田川〜中ノ又沢
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- GPS
- 72:30
- 距離
- 21.9km
- 登り
- 1,034m
- 下り
- 1,024m
コースタイム
蟹場温泉登山口11:40〜蟹場分岐12:45〜戸繁沢下降点13:15〜戸繁沢下降〜金堀沢出合15:35(金堀沢出合付近で幕)
8/13
泊まり場7:50〜大石沢出合9:30〜葛根田川9:45/10:00〜葛根田川遡行〜中ノ俣沢出合10:30(中ノ俣沢の台地で雨のため停滞)
8/14
泊まり場8:15〜中ノ俣沢遡行〜H851二俣〜左又遡行〜姫潟13:0513:10〜登山道14:25〜大白森山荘14:30
8/15
大白森山荘7:55〜大白森山頂8:45〜小白森山頂9:20〜鶴の湯分岐9:50〜蟹場分岐10:55〜蟹場温泉11:30
天候 | 8/12 晴れ 8/13曇り後雨 8/14晴れ 8/15曇り後晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
蟹場温泉(日帰り湯¥500) |
コース状況/ 危険箇所等 |
※戸繁沢の下降は特に問題なく下りられる途中に泊まるところは余りない ※中ノ又沢を登る場合テープの有る二俣は左に行くと玉川ダムの分岐に突き上げる、姫潟に行くと藪漕ぎを強いられます。 ※大白森山荘は森の中に有り水場は側にあるが流れは細い ※大白森の湿原は一見の価値あり |
写真
感想
さわねの夏合宿で八幡平の沢に行ってきた、集合場所は田沢湖駅に10時集合。丁度お盆の時期で当日の新幹線が取れず一緒に行く女性3人は盛岡出身のクマチさんのお姉さんの家に前泊させて貰った。
8/12
田沢湖駅に今回の参加者7人が無事に集合、当初の予定では安栖沢(アヅマイ沢)を遡行して千沼ヶ原へ抜け、乳頭山を経て葛根田川支流の戸繁沢を下降して葛根田川から関東沢経由で大深沢を遡行する予定でしたが、安栖沢の林道情報が取れなかったようで無理に行かずに乳頭温泉から戸繁沢を下降することになった。
田沢湖駅からバスで乳頭温泉に向かい蟹場温泉から登山道を登り稜線に出る。二泊の装備(予備日を入れると3泊)は肩にズッシリと食い込み重い、大汗をかきながら乳頭山からの稜線に到着ここで沢装備を調える。蟹場温泉の分岐から大白森方面に下り地形図を見ながら下降点を探す。10分ほど下った右側に明確な沢形がありここを下る事にした、藪漕ぎ無しで沢形に出られるなんて沢下降は下降点を見つけるのが大変なので有りがたい。後で判ったけどこの戸繁沢は葛根田川のエスケープルートになっているようで登山道に直接出られるルートとして知られているのかも。
ここの沢下降はなかなか面白い、初めは何も無いゆるやかなゴーロ歩きから水が少しずつ出てきて小川のように成りいつしか沢になっていく。下って行くと4m程の滝が出てきてどう見ても直接は下りられない、回りを見回したら左側にちゃんとした捲き道が着いていた。沢巾も広くなり水量もふえてH950m付近で右からの支流と合流するところにはピンクのテープが有った。ここで少し休憩をとりさらに下降していくと釜を持ったナメ状の小滝が現れここは右岸から下りられる。時間が15時を過ぎたのでそろそろ幕場を探しながら下降していくがなかなか良い所が無く金堀沢と出会う頃には時間も15時30分を過ぎた。出合に荷物を置いて幕場適地を探しに行くが下方面には無く金堀沢を少し登った右岸になんとか7人横になれるスペースを見つけた。今宵の幕場が確保できて一同ホッとし皆で整地をしてみたらなかなか良い幕場の出来上がり〜男性陣は薪集めで今回女性陣が食当になり早速夕食の支度、私はサラダ担当でいつもの海草サラダは明日にして今回初めて春雨サラダを作る。薪に火が着き焚き火の回りでいつものように早速乾杯!!
8/13
出てくるときの天気予報では今日は曇り後雨の予報だったがそんなに天気が崩れるような感じでは無くのんびりと朝食を食べて8時に出発する。出合まで戻り沢巾が広くなった戸繁沢を下って行く、時々ナメが出てきたりして楽しい。左から入る枝沢のところに何やら古い看板が掛かっていてなんて書いてあるのか聞いたら蟹場温泉の看板だった、昔から蟹場に登られていた沢なのだなと納得した。その先2m程の滝を下っていくとナメ床が続きその先に幅広の滝が落ちている。誰かがミニナイアガラだと言っていたけど本当に綺麗な滝です、ここは右岸から下りましたが少し滑りそうで慎重に下り滝の下で一休み。
ナメ滝の下はミニゴルジュになっていてここは左岸から下りられます、H754のところで右から大石沢との出合いで沢巾もますます広くなって水量も多くなってきましたが沢全体はゆったりとした流れでとても歩きやすく15分ほど下降していくと葛根田川に着いた。葛根田川は渓友塾で遡行したことが有りこの大石沢の出合いでお昼を食べたことを思い出す、私達もここで小休止。空を見上げるとなんとも怪しい雲行きになって来たので先を急ぐ、沼ノ沢を過ぎたところから雨が降ってきてあっと言う間に本降りになってしまった。本流の葛根田川は増水するのが早い、中ノ俣沢の出合いまで来たときにこれからどうするか協議する、ここから八瀬森まで行くとなると5時間は掛かる。本降りの雨の中を歩くのはやはり増水の心配があるので恐いしこの先には大滝がありここから先にいくとエスケープ出来るところは無く八瀬森まで頑張って行かなくてはならない、世話人の下野さんの判断で様子を見ることにした。
幸いな事に中ノ俣の出合左上5m程登ったところに広いテントサイトが有りタープを二張り十分に張れるスペースがあったので早速皆でタープを張る。なんとか張り終えてタープの中には入れたのは12時を廻る頃だったここだったら沢が増水しても安心だ。雨はますます強くなってきて沢を見に行くとずいぶんと濁ってきていて水量も増えてきていた。釣り師の下野さんと玉木さんは釣りに出掛け残った私達はお茶を飲んだり待ちきれない人はお酒をちびちびと飲んだりして釣果を待っていると下野さんが大きな岩魚を釣り上げてきた。30僂魃曚┐觴楷箋だそうで聞くとこういう濁ってきた沢が岩魚も油断していて絶好の釣り日和だそうだ。なかなか帰って来ない玉木さんでしたがなんと4匹の岩魚を釣り上げてきた。さっそくお刺身にしてくれ残ったあらは唐揚げにして骨から頭まで全部頂いた、焚き火で岩魚の塩焼きは食べた事ありますがお刺身と唐揚げは初めての経験で脂がのっていて美味しかったです。雨はますます強くなり葛根田川はいっきに増水して先にいかなくて良かったねと一同胸をなで下ろすも、夜中まで雨は止まず明日はどうなるのかと不安になったがいつしか寝ていた。
8/14
朝になると雨は止んでいたがラジオの天気予報を聞くと東北方面はまだ大気が不安定とのこと、結局北ノ又から大深沢に行くのは止めにして中ノ又沢を登り乳頭温泉に戻ることになった。そうと決まれば急ぐことも無く支度をする、ちょっと沢の様子を見に沢に下りてみたらまだ濁ってはいたけど水量は減ってきていた。8時過ぎに出発中ノ又沢は出合に綺麗な滝が掛かっていますがその先はブナの森の中を平坦な流れが続いて天気もだんだんと良くなってきて木漏れ日がいい感じで沢の中に落ちている。途中で竿を持ってきている人全員で釣り大会が始まり、なんと全員岩魚をゲット!!入れ食い状とのことで初めての人も釣れて大喜びだった。
釣り大会の後は淡々と沢を遡行していく、沢巾もだんだんと狭くなって二俣に到着。テープが有ったのでここが大白森に行く標高860m付近の二俣かなと思ったがみんな確信が持てず取りあえず右に行ってみたが方角が違ってきたので二俣まで戻り左に入る。すぐに左から支流が入って来たので地形図をみて左に入ったが本当は真っ直ぐに行かなくてはダメだったみたいで結局姫潟に続く沢を登ってしまった。藪っぽい沢を詰めて行くと突然目の前が開けて姫潟に着いた、森の中にひっそりとある池は何とも神秘的。目の前をこの池の主なのか大きな魚が悠々と泳いでいた、きっと突然現れた私達を見に来たのに違いない。
さてここから登山道まで藪漕ぎ〜そんなにに密藪では無かったがコンパスと地形図とちょっとGPSを見ながら藪漕ぎして登山道に出た。登山道を少し登ると森の中に大白森山荘がひっそりと建っていて時間も押してきているので今宵はここに泊まる事になった。山荘内は2階建てで1階にはストーブがあり2階はあまり広くなく5人寝れば一杯だったがなかなか綺麗な避難小屋です。外には薪も置いてあったのでストーブ使わせて貰い釣ったイワナを玉木さんがホイル焼きにしてくれてみんなで食べる、釣り師さんって何でも出来るのね。本来は今日下山予定だったので今宵は予備食のラーメン、残り少ないおつまみとお酒をみんなで飲んで最後の夜を楽しんだ。
8/15
今日は下山日、お世話になった避難小屋を後に乳頭温泉に戻る。小屋から緩やかな登山道を登ると大白森の湿原に着いた、ガスってはいたけどなんとも雄大でここにこんな湿原があるなんて来て驚きここは一見の価値はある!!晴れていたら八幡平の山々が見えるのだろうな。秋田駒から鶴の湯分岐までは縦走したけどその先にこんな綺麗な湿原があったなんて知らなかったなぁ〜小白森にも湿原が広がっていて乳頭温泉鶴の湯の分岐からも近いので機会が有ったらもう一度来て見たいところだ。
蟹場分岐に戻り蟹場温泉に無事下山、蟹場温泉で日帰り入浴をしてバスで田沢湖駅まで戻り解散した。今回も雨で停滞したり岩魚のお刺身を食べさせてもらったり、人の行かない姫潟に行ったりといろいろと有り3泊の沢登りは大変でしたが終わってみたら楽しい夏休みの沢旅でした。
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