源次郎尾根から剱岳
- GPS
- 28:45
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,656m
- 下り
- 1,603m
コースタイム
室堂9:25〜(55)〜雷鳥沢テン場10:15/10:25〜(1時間45)〜剱御前小屋12:10/12:20〜(40)〜剱沢小屋13:00
※歩行時間:3時間20分(小休止含む) 休憩:20分
8/21
剱沢小屋4:00〜(55)〜源次郎尾根取付点4:55/5:10〜(3時間10)〜1峰8:20/8:30〜(50)〜2峰9:20(懸垂下降)9:50〜(1時間05)〜剱岳山頂10:55/11:35〜(2時間45)〜剣山荘14:20
※歩行時間:8時間45分(小休止含む) 休憩:1時間35分
天候 | 20日晴れのち曇り 21日晴れ 22日晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
富山から室堂まで直行バス(¥3000) |
コース状況/ 危険箇所等 |
※源次郎尾根は喫までが長く、取り付きから最初に出てくる岩場が私的に核心だった。 ※踏み跡は明確だが痩せ尾根の急登が1峰まで続き気が抜けない、喫から曲までは岩稜帯歩きになる ※お世話になった山岳ガイド: 福田浩道 http://www.go.tvm.ne.jp/~fhiro216/ |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
去年長次郎谷から登った剱岳の山頂で源次郎尾根から登って来たパーティーを見て、直接山頂に来るルートが有るのかと驚いたのが事の始まり。一昨年の剱岳から北方稜線を歩いたときも長次郎谷から剱岳に登ったときも山頂はガスの中で何も見えなかった。山頂からの景色を見てみたいと無謀にも源次郎尾根からもう一度登頂してみようと思って去年の9月にsarasawaさんを誘って福田ガイドに打診してみたら、ガイドしてくれるとのことで天気の安定するお盆明けのスケジュールを空けて貰った。1年はあっと言う間に過ぎ8月に、今年はクワンナイや八幡平の遡行が入ってなんとも忙しい8月の最後に三度目の剱岳に挑戦です
8/20
夜行バスで富山に来て直行バスで室堂に入る、福田さんは私達の前に源次郎尾根のガイドが入っているので今回は剱沢小屋に現地集合現地解散となったのでsarasawaさんと2人室堂から雷鳥沢を登り剱沢小屋に向かった。3回目の雷鳥沢の登りはいつ登っても急で暑い。今回も剱御前小屋からの剱岳はガスが掛かっていて見えなかった、今年の夏山は天気に恵まれずちょっとトラウマになっていたので今回も心配だったがあまり心配していても仕方ない。剱沢小屋に着いたらガスが取れて剱岳が見えたのでなんだか安心した、いつも混んでいる剱沢小屋で福田さんと合流明日の源次郎尾根のレクチャーを受ける。sarasawaさんはアルパインクライミングの経験があるが私は沢での経験しか無いのでちょっと心配になったが、自分で頼んだことだしここまで来たら頑張るしか無い。明日は3時起き4時出発とのことで早々に寝ます。
8/21
2時半には暑くて目が覚めてしまったがまだみんな寝ているので静かに支度をする。大体のことは昨日の夜に済ませてあるので玄関脇にザックを持って行き食堂でお弁当を食べて暗いうちに出発。しばらくは夏道を歩いて雪渓まで下り福田さんの指示でアイゼンを付けて剱沢雪渓を下る。私達の後からは八ッ峰に取り付くパーティーが続いて来ていた。1時間ほど歩いて平蔵谷に差し掛かる頃には明るくなってきた。取付き点の大岩のところでアイゼンを外して登る準備、草付には踏み跡が付いていてそれをたどって急登を登りはじめる。
登りはじめてすぐに最初の難関が、昨日レクチャーして貰った岩場だ。ロープを付けて確保して貰い登るがこれが案外難しい。一枚岩が重なっていてホールド・スタンスが無い、残置してあるロープを手がかりに登ろうとしてもバランスが取れず下にいたsarasawaさんに登って貰い左足を押さえて貰ってなんとかよじ登る。sarasawaさんは残置してあったロープに足を掛けて登って来た、今回の源次郎尾根で私的には一番難しかった所だった。この後も岩場が出てきましたがホールド・スタンスともあってロープで確保して貰っていたのですんなりと登れた。
福田さんは藪漕ぎだと言っていましたが、踏み跡は明確で藪漕ぎと言うよりは松の木やダケカンバをまたいだりくぐったり腕力で登ったりとまるでアスレチックのような所でそれだけ体力がいりますけどそんな感じの所でした。森林限界を過ぎると痩せ尾根やガレ場通過も有り気が抜けない登りが続き、ルンゼコースと合流した所から岩稜帯になり必死に福田さんの後を登りやっとの事で1峰にたどり着いた長かったなぁやっとここで一休み〜回りを見回せば八ッ峰から剱岳山頂・別山や剱沢小屋などが見え凄い景色〜天気が良くて暑いくらいだ。源次郎尾根は剱のバリエーションの中では入門コースでいつもなら順番待ちとか有ると聞きましたが今回取り付いているのは私達だけみたいなのでゆっくりと出来てよかった。
喫から2峰に向かいますがここからsarasawaさんが先頭でクライムダウンしいく、ロープで確保して貰ってはいても慎重に下りて鞍部に到着、鞍部からは今度は岩とハイマツの急登を登り曲の山頂に着いた。懸垂下降点は山頂から少し下がったところに有りここで福田さんがセットするのを待つ。福田さんが下りて行き次に私が下りますがここでやっぱり緊張していたのがポカをしてしまい2人に心配を掛けてしまったがなんとか無事に懸垂で下りられてホッとひと息、去年登った長次郎谷がよく見えて去年は何も見えなかったけど天気が良かったらこんな景色が見られたのだと改めて回りを見回した。
この懸垂が無事に終われば後は山頂まで一直線に登るだけ、山頂を見上げると遠いなぁ〜と思ったけど思っていたよりは淡々と登れ11時の予定時間5分前に山頂に到着〜3人で握手!山頂には4人の登山者のひとがいた、少しガスってきましたが念願だった山頂からの360度の景色も見られて頑張って登って来て本当に良かった。山頂から今回歩いたコースを振り返って見てみると良く登ってきたよなぁと思う。登りはじめたときは山頂にたどり着けるだろうかと内心思っていたけれどやれば出来るのね。
山頂で休んでいると1人の単独の女性が登って来た、聞くと朝5時に馬場島を出て6時間で早月尾根を登って来たそうで日帰りだという・・・・凄い人もいるものだ。40分ほど山頂でのんびして下山は別山尾根を下る、ほとんどの登山者は下山した後で渋滞も無くすんなりと下りられて剣山荘に到着。泊まりは剱沢小屋ですがなにはともあれ剣山荘の生ビールで乾杯!!3年続いて剱のバリエーションをガイドしてくれた福田ガイドさんありがとう、今回つき合ってくれたsarasawaさんもありがとう。私の剱岳も今回で卒業かなと思っていましたがまだ早月尾根が残っていた、ここはまたそのうちにと言うことで取りあえず3年続いた剱岳はいったん終了。
そして明日は天気が良く元気が残っていたら前から歩いてみたかった奧大日から大日岳を縦走して帰る予定である。
moguさんコンバンワ&はじめまして。
先ほどテレビで源次郎尾根をガイドとサポート付きで芸人が登っているに驚いて、さっそくヤマレコで登山記録を検索したどり着きました。なんと最初の記録がこのHPでしかも女性で先輩です。
先週剱岳に登った事も有り、確か源次郎尾根は通行禁止の様な道標を見たばかりに、その驚きは通常の3倍ぐらいになりました。でも結構登っている方がいらっしゃるんですね、文中の点の記の事が出ていましたので、その事を含めて何だか感無量でした。
kintakunteさん、おはようございます。
私もテレビ見てました〜彼女も根性有りますよね。源次郎尾根は剱のバリエーションの中では入門コースなので私にも登れたのですよ。私も点の記の小説と映画に触発されて去年は長次郎谷から剱に登り感無量でした。
kintakunteさんは早月尾根から登ったのですね、私も何時か登って見ようと思っています。 コメントありがとうございました。
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