燕岳〜大天井岳〜常念岳
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- GPS
- 16:30
- 距離
- 22.9km
- 登り
- 2,462m
- 下り
- 2,608m
コースタイム
[16日]大天荘5:05−5:10大天井岳5:35−5:40大天荘5:50−8:15常念小屋8:30−9:15常念岳9:30−10:30常念小屋10:45−13:35ヒエ平
天候 | ほぼ晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
前泊前も、下山後も安曇野のほりでー湯。下山後は登山客は思ったほどいなかったが、親子連れで大混雑。 |
写真
感想
[14日]
17時15分出発で、豊科インターについたのが8時ちょっとすぎ。
そのまま安曇野にあるほりでー湯へ。
セブンイレブンに行って翌日の朝食と行動食を買い、一路中房温泉へ。
無料駐車場は合計で120台で我々の入った時間は問題なく停めることができたが、いざライトを消してみると本当に真っ暗。
懐中電灯すら持たなかったことに後悔しつつ、缶ビールで乾杯し、車中泊。
[15日]
起床は4時50分。
とりあえず朝食を食べ、荷造りをして6時近くになってスタートしたが、これはさすがに出遅れで、登山口は人でごった返している。
結局トイレ待ち20分のため、6時30分すぎに登山口出発。
服装はすでにTシャツ1枚。
最初の上りは合戦尾根で、北アルプス三大急登に数えられるらしく、かなりきつい。
混雑しているので、何度もつまる。
その分休めるから、比較的ゆったり登ることができる。
第1〜第3、富士見のベンチと通り過ぎ、8時55分には最初の大休憩となる合戦小屋に到着。
名物はスイカ800円。
甘いし、水分もほしいから最高にうまい。
合戦尾根をすぎると、それほどきつい登りではない。
ほんの20分ほど歩いただけで、燕山荘の大きな建物が目に入り、10時15分には燕山荘に到着。
昼食の開始は11時からということで、まずは山荘の前に荷物を置いて、燕岳の山頂をめざす。
荷物がないというのは楽なもので、これまでとは格段に軽い歩きで、イルカ岩などをながめる。
10時45分には山頂に到着。
この縦走初のピークハントで、この時間はまだ眺めもかなりよかったが、槍ヶ岳はどうしても見えない。
山頂には10分ほどいて、再び燕山荘へ。
11時10分に燕山荘に到着し、昼食は1200円のカツカレー。
街で食べれば高いだろうが、この場所を考えればリーズナブル。
ビールも飲みたいところだが、まだ今日の行程は半分残っているので我慢。
11時50分に大天荘に向けて出発。
ここからは尾根筋に歩いていくわけだが、それほど激しい上りはないはず。
楽しみは右手に見える槍ヶ岳のはずだったが、かなりガスっている。
また、燕岳まではあれだけたくさんの人がいたというのに、このあたりは歩いている人が圧倒的に少ない。
ただひたすら大天荘が近づいてくるのを待つだけなのだが、しまいには雨がポツポツする始末。
2時間ほど歩いたが、ところどころにある標識のキロ数がどうもあてにならない。
2時をすぎたあたりからかなりきつい上りが始まるが、相変わらず山小屋は見えないが、「いきなり目の前に現れるんじゃないか」なんて冗談交じりに言っていると、14時25分ガスでほぼ視界のない中、目の前に急に現れ、1日目の行程が終了。
[大天荘]
すでに大天荘はたくさんの人でごった返しているし、テントも多数。
早速受付し、1泊2食つきで9000円。
初めてだからなんともいえないが、まあこんなもんなんだろう。
大天荘は蚕棚と和室があるが、一応蚕棚の下段で、予想どおり1畳に2人寝ることに。
夕食は3回に分かれているのだが、それでも我々は早く着いた方で、第1回目の食事時間である4時30分。
着替え、荷物の整理をすませ、3時すぎにはやることがなくなったので、食堂に行って生ビール800円なり。
4時前になると夕食の準備ということで、一度食堂から追い出され、寝床でウダウダ。
4時30分よりちょっと前には夕食呼ばれ、肉料理を選んだのでハンバーグ。
下界同様普通においしい。
ごはんと味噌汁はおかわりできるというのもよく聞く話だが、普段晩御飯にごはんを食べない身としては、そもそも茶碗1杯食べているだけでも例外中の例外。
5時にもならないうちに食べ終わり、今日やるべきことはすべて終了。
まだ5時45分、6時30分に夕食の人達がいるので、とりあえず談話室へ。(消灯は部屋が8時で、談話室が9時)
しかし、そこは夕食を待つ人、素泊まりで自炊している人、宴会をやっている人で
わずかなテーブルと椅子は埋まっていて、床の上に直に座っている人がたくさいんいる。
りあえず本棚から雑誌や漫画を持ってきて、地べたに座って読み始めることにした。
「孤高の人」なる漫画が意外と面白く、結局4巻まで読んだところで7時になったので、部屋へ。
昨日の夜もそんなに寝てないし、朝から散々歩いて疲れているはずだから、きっと眠れると思いきや、ちっとも眠くならない。
1時間ほど粘った末に8時すぎに談話室にもどり、再び漫画を読み、400円出して缶チューハイ。
6%のアルコールに望みを託しつつ、「孤高の人」を6巻まで読んだところで9時近くになり、再び部屋へ。
さあこれで眠れるかと思ったが、やはり眠れない。
結局記憶がないのは11時すぎから2時くらいまでの間で、あとは全部記憶にある。眠れなかったなあ。
朝食は4時、4時30分、5時で、4時に食べるには3時45分くらいには並ばなければならないが、夜明けの瞬間を山頂で迎えたいので、3時40分に飛び起きて食堂へ。
朝食はしっかりとごはん2杯食べて、かなりご機嫌になったが、その後はトイレで20分待ち。結局大天荘を出たのは4時50分。
[16日]
天候は晴れで、下を見ると雲海が広がっている。
もちろん外は寒く、昨日と違って、長袖Tシャツの上に長袖シャツ、さらにその上に雨合羽を着てちょうどいい。
とりあえず荷物は小屋の前に置いて、5分で行ける大天井岳へ。
今日の日の出は5時15分くらいだから、すでに山頂にはたくさんの人がいてカメラを構えていて、いざ山頂に行くと、360度どこを見ても素晴らしい眺め。
一番人気はやはり槍ヶ岳。
雲海から朝日が出てくる瞬間も素晴らしい。
そして遠くには富士山。
写真を撮りまくり、本当に素晴らしい25分を経て大天井岳を下りる。
荷物を背負って5時50分に大天荘を出ると、常念岳直下の常念小屋を目指す。
しばらくは右手に槍ヶ岳や穂高の山々を見ながら移動。
尾根筋の道は急すぎず、ゆるすぎず。
すれ違う登山客も多すぎず、少なすぎず。
緑の絨毯のような中を進んでいく感じも気持ちいい。
最後の下りはきつかったが、常念小屋に着いたのは予定より早い8時15分。
小屋の前にザックを置いて常念岳に向かうが、上りは今回の縦走の中で最もきつい。
岩の上を進んでいくので神経を使い、9時15分頃に山頂に到着。
山頂は大混雑でおなじみの記念撮影大会。
槍ヶ岳も穂高を目に焼き付けて15分で山頂を切り上げ、下山を開始。
下りの方が神経を余計に使い、さらには同行者の靴の裏が剥がれるというトラブル発生。
とりあえず応急措置をしたが、危険な状態のまま30分近く。
結局常念小屋まで1時間と、上りより時間がかかってしまった。
すぐに小屋に行ってシューズの補修方法を確認し、借りたテープでグルグル。
ヒエ平のタクシーを2時に予約し、最終の下山を開始。
3時間も下り続けるのは正直しんどいが、常念小屋とヒエ平の標高差は約1200メートルあり、景色は全くなく、木々に囲まれた中を突き進んで、標高差を稼いでいくしかない。
途中からは沢伝いに進んでいくが、単調だし、石の上に乗ると、やたらと滑りやすい。
今回はトレランシューズなのでなおさら。
同行者の靴は更に悲惨な状態だが、なんとかギリギリもった。
完全に飽きてしまった後も修行のように歩き続け、13時37分にヒエ平に到着し、今回の北アルプス縦走の全行程を終了。
次はタクシーで、車のある中房温泉までもどらなければならない。
中房温泉への上りに入ると、予想通り、下ってくる車も多く、タクシーの運転手さんも苦慮している。
残り1キロくらいでは道の両側に駐車している区間もあり、通過するのに5分くらいかかる場面も。
結局約55分、10170円かけてよやく駐車場に到着。
そしてここからは我々の車が下っていく。
すれ違うたびにヒヤリとしながらなんとか通過し、3時30分にはほりでー湯へ。
行きに寄った時はガラガラだったが、さすがにこの日はは大混雑。
30分ほどで出ると、すぐに豊科インターへ。
インター横のお店で腹ごしらえし、5時前にはインターに入ったが、最後に調布インターを出たのは11時前。
さすが連休中の中央高速、35キロの渋滞にはまいった。
家に着いたら11時20分。
発泡酒と冷酒でバタンキュー。
長かった。
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