記録ID: 236111
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
蔵王・面白山・船形山
秋色の船形連峰 分水嶺をゆく(寒風山〜白髪山〜船形山)
2012年10月20日(土) [日帰り]
体力度
6
1~2泊以上が適当
- GPS
- 10:20
- 距離
- 25.7km
- 登り
- 2,279m
- 下り
- 2,275m
コースタイム
05:50 関山峠(坂下口)
06:40 コブの背995m
07:05 アオノ背1065m
07:25 寒風山(かんぷうさん)1117.4m
07:45 奥寒風山1132m
08:00 奥戸立山1100m
08:35 前白髪山1142m
09:00 白髪山(しらひげやま)1284.4m
09:20 栗畑
10:05 仙交小屋跡分岐点
10:35 P1254
11:10 船形山1500.3m
休憩
11:45 出発
12:30 仙交小屋跡分岐点
13:20 栗畑
13:40 白髪山
14:00 前白髪山
14:20 奥戸立山
休憩
14:35 出発
14:50 奥寒風山
15:10 寒風山
15:20 アオノ背
15:40 コブの背
16:10 関山峠(坂下口)
06:40 コブの背995m
07:05 アオノ背1065m
07:25 寒風山(かんぷうさん)1117.4m
07:45 奥寒風山1132m
08:00 奥戸立山1100m
08:35 前白髪山1142m
09:00 白髪山(しらひげやま)1284.4m
09:20 栗畑
10:05 仙交小屋跡分岐点
10:35 P1254
11:10 船形山1500.3m
休憩
11:45 出発
12:30 仙交小屋跡分岐点
13:20 栗畑
13:40 白髪山
14:00 前白髪山
14:20 奥戸立山
休憩
14:35 出発
14:50 奥寒風山
15:10 寒風山
15:20 アオノ背
15:40 コブの背
16:10 関山峠(坂下口)
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
利用できる既存の公共交通機関はないので、自家用車を使えない方はタクシーかレンタカーの利用となる。登山口に電話BOXあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【関山峠(坂下口)〜栗畑】 昭文社の山と高原地図では破線ルートになっている。藪漕ぎ覚悟で挑んだが、夏に刈り払いされたのだろう、意外と歩きやすかった。ただし下草がややうるさく、朝露で靴が浸水ぎみになった。 コースとしては寒風山までならハイキング。さらに奥の白髪山までだとアップダウンの激しい縦走路を満喫できる中級者向けコース。全体的に寂しい雰囲気、かつワイルドな印象。前方には黒伏高原の山群や仙台カゴ、船形山が美しい。振り向くと二口山塊が眺められる。 【栗畑〜船形山】 栗畑から観音寺コースに合流する。ここではじめてこれまでの行程がやっぱり破線だったことに気づく。急に歩きやすくなったのだ。それに登山道の雰囲気も明るくなる。これまでの下草のうるささや、急なアップダウンは無い。紅葉美しい緩やかなトラバース路を行く。ただし、船形山山頂直下はキツい登り坂。 |
写真
感想
仙台行きのトラックがバンバン走る登山口に夜明けとともに降り立った。本当に登山口なんてあるのだろうか。ちょっと見ると路肩が広くなっただけの場所なのだが。一抹の不安を覚えたが、赤い文字で書かれた消火器庫の横から一歩足を踏み入れた。薄暗い静寂の森に細いつづら折りの登山道が伸びていた。なんだかもうひとつ、別な世界に来てしまったような不思議な感じがする。ちょうど村上春樹の小説1Q84でヤナーチェックのシンフォニエッタが流れるタクシーから青豆が首都高速の避難階段を降りたときみたいに。
入り口の案内板によると、関山峠から栗畑までのこの破線ルートは2000年に開拓されたようだ。夏場に刈り払いされた様子が窺えたが、伸び始めた下草がうるさく今にもクマが出てきそうな寂しい道だった。全体を通してアップダウンが激しく縦走するにはそれなりの体力と膝に優しい歩き方が求められる。
栗畑から観音寺コースに合流すると、歩きづらさから解放されて雰囲気が明るくなった。やはり破線は所詮ハセンだったのだ。ハセンという名のパラレルワールドに迷い込んだ僕はなんとか元の世界に戻れたらしい。山頂の賑やかさ。昼食を採りながら山頂を目指す人を観察していると、多くは宮城側から来ているようだ。凍えるような冷たい風が吹き抜ける山頂。重い腰をあげて僕は再びパラレルワールドに迷い込んだ。
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コメント
この記録に関連する登山ルート
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tooleさん、ブナ林きれいですねぇ
仙台カゴ、なぜか荒船山を連想してしまいました!?
山行後の立ち寄り湯、高級旅館でしたか
でも夕食の「中国ラーメン彩龍」さんもそこそこのお店ですか?
そうでなくても「たびやかた嵐湯」と合わせ技でちょうどつり合いがとれたとか
東北のブナ林はどこ歩いてもゼッピンですよ〜
妙義の荒船山の方が迫力あるかもしれませんね。
こちら仙台カゴは奇妙なポッコリ山といった印象です
何気なく立ち寄った嵐湯ですが、高級感たっぷりでした。
みすぼらしい恰好から門前払いされるかとも思ったのですが、丁寧な接客でしたよ
宴会の時間だったのかちょうど空いていて湯船は貸し切りなのでした
入浴800yenとちょっと高めです
これまたよく解らず立ち寄った中国ラーメン彩龍でしたが、本格的な中国料理の店で美味しかったですよ。
餃子も一からつくっているみたいでしたからね
これはもうtooleさんしか歩けない道だよ
素晴らしすぎる
分水嶺の旅だね。先週の栗駒と今度は船形、ずいぶん遠征するじゃないですか 冬が楽しみ
この道、一件だけネットで見たことあるよ。tooleさんよりちょっとだけ早かったスーパーな記録でしたが、写真はtooleさんの圧勝だね
1Q84、私も好きでヤマレコの日記にオマージュを書いたことを思い出した。2010年の4月の日記ですので、お暇な時にでも読んでくださいね
tooleさん、再びの乱入です
機会があれば是非お供させていただき、東北の秘境(?)を探訪してみたいです
なにせ移動するだけで丸々1日かかってしまいますので縁遠く、
ようやく訪れる機会があってもメインルートしか歩けないんですわ
やっぱりロマン溢れる分水嶺に惹かれてしまうのでした
そう言われれば、kiyoshiさんのお庭にお邪魔しっぱなしですね
僕はそんなに早く歩けません
装備がいつも重いというのもありますが、写真もそれなりにまじめに撮っていますからね
kiyoshiさんも村上春樹読む人だったんだ
僕も今回のルートは初めてですよ 〜
確かに東北の山はメインルートを少し外すと誰もいなくて秘境に早変わりです
そういう僕にはその昔、行きそびれた関東甲信越の歩いてみたい山がたくさんあります
timothyさんにもご案内頂きたいです。
東北の山にいらっしゃる際はご一報ください。
わかる範囲でお供させて頂きます
tooleさんの力量は知っているつもりだけど、毎週毎週すごいな いやはや、すごいです
いい稜線ですね。雪山のレコも見てみたいです
白髪山付近は今時期でも抜群の眺望でしたから、雪山も良さそうだと思いました。
麓のスキー場から上がるとちょうど良いかもしれませんね
遠征続いてますが、今週末はどうでしょうね。
一息入れるかもしれません
破線で示されたルートは、どこか日常を離れた非日常的な世界を感じさせます。
レコと同じ日に、私の方はダイグラ尾根に登った訳ですが、tooleさんと同じような感覚を私も抱きました。
核心部の宝珠山を越えて、登山者が立つ本山頂上が見えた時、あそこが日常と非日常の世界の境界のような感じがしたものです。
一度迷い込んだ非日常のパラレルワールドは居心地が良く、なぜか去り難い。
不思議な世界ですね。
船形山、実は宮城に住んでいながら、いまだに一度も行ったことはありません
ですが、このパラレルワールドも居心地よさそうですね!
近場だし、行ってみようかな
偶然にもお互い破線ルートでしたが同じことを考えていたとすると、おもしろいですね
宝珠山を無事に越えたときは僕も何度も振り返りました
心の持ち様で魔の山に見えたり、語るべき相手に見えたりしました。
去りがたいと言う気持ちはよく解ります。
白髪山までの道のりはダイグラと比べようもないですが、低山の稜線歩きを楽しめると思います。
Luskeさんならどのようなコンディションでも歩けると思いますが、展望が無いと魅力半減のコースです。
晴天の日を選んで出かけてみてください。
仙台カゴの姿が美しかったです
こんなところからも船形山に行けるんですねぇ…
というか、どこからも船形山に行ったことないですけど
確かにR48のその場所は、トラックがバンバン通りますね
私も、ジャングルに行くとき、サクランボ狩りに行くときに通過するだけの場所だと思います〜。
嵐湯行ったことありますよ!
砂利に寝っ転がって薬石浴しました。
おそようございます。
宮城の方はあまり船形行かないのでしょうか
Luskeさんも行かないみたいですしね。
山頂に立派な小屋があっていい山でしたよ
Springさんもぜひ歩いてみてくださいね。
そうでした
嵐湯は別途料金で岩盤浴みたいなのも薦められました。
今度入ってみま〜す
このところ奥羽山脈あたりがすごく気になっていて、仕事中もこっそり昭文社の山と高原地図「蔵王・面白山・船形山」を眺めている私です^^;
次は黒伏山に行きたいな。行けるかな。船形山もすごく興味あるけど私の力量で行けるのだろうか(;一_一)
あれこれ考えながらも、今年ではなくてもいつかは船形山!!と考えていました。
そんなところにtooleさんのレコ
さすがです!
破線ルートはチェックしていました。
R48号から入れるなら冬季通個止めも関係ないぞ (*^_^*)なんて^^;
アップダウンある道
それにしても長いですね。それを一日で往復してしまうtooleさん、さすがです。こちらのレコ、お気に入りに登録させていただきました。
仕事中もあの地図広げているとはかなりの重傷ですね
黒伏山ですか。いいですね〜
白髪山から見える南壁はひときわ美しかったです
R48からの破線ルートですが、雪が積もってしまえば雪山のエキスパートでなければ厳しいでしょうね。
それよりも冬であれば、スノーシューかワカン履いてJJスキー場から白髪山を目指すのは面白いかなと思いましたよ
この破線コースから行く船形山ですが、体力勝負です
僕は山頂小屋で一泊もいちおう考えましたよ。
観音寺コースから船形であれば、特に問題はないと思います。
それと、黒伏高原はkiyoshiさん、yamaya7さん、kamadamさんの記録が参考になります。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-146502.html
積雪期であれば、runrun08さんの記録が理想です。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-182684.html
だんだん日の入り時刻が早くなって来ましたので、僕もこれからは低山歩きが中心になります。
山形にはいい山がたくさんありますからね
kimberliteさんが地図を眺めては妄想されるのもわからんでも無いです
何度もすみません^^;
なるほど!
この冬どこを歩こうか物色中でして
冬季通行止めにかからず、しかも迷わなそうなところ…
スキー場からさらに上を目指すのは結構いけそうな感じですよね。
しかもJJから白髪山はずっと稜線ですね。(南斜面がちょっと怖い感じですがいかがでしょうか)
冬山もまだまださらに力量不足ですが、歩きたい気持ちでいっぱいです^^; また明日も地図を隠し持って妄想ですよ。
仰るとおりで、雪が積もれば入山できる山は限られてくると思います。
でもよく考えると制限される登山道は一般的な夏道であることが多いです。
冬に限っては山と高原地図に記された登山コースよりは、等高線のはっきり見える1/25000地形図を眺めて、尾根伝いに自分でルートを開拓して行くことになります。
例えば僕の積雪時の記録を見てみましょうか。
初冬の11月〜12月初旬はなんとか細い登山道に車で入ってスノーシューで新雪の山歩きを楽しんでいます。積雪は30〜40cmで、まだ夏道を辿って楽しめるというレベルの積もり具合です。
12月中旬以降から年末にかけては里山の積雪は50〜70cmになり、柔らかい雪をラッセルしながら山歩きを楽しめます。でも積雪がそれなりですから、車で登山口にたどり着ける場所が限られてきます。使えるのは思いつくだけで次の5つのバリエーションがあります。
a. スキー場
b. 温泉施設
c. 通年通行可の国道
d. 鉄道の駅
e. 道の駅
aは雪山を楽しむ上で最もポピュラーな選択肢と思います。人がたくさんいますからね。リフトを利用してゲレンデの外に出てピークハントする場合はスキー場側から登山計画書の提出を求められる場合があるようです。
b冬期でも営業する温泉施設は除雪もきちんとしていますから、利用しない手は無いです。下山後はそのまま入浴して帰れます。
c国道はスキー場や温泉施設に比べるとちょっとだけレベルが高いです。どうしてかと言うと、車を停めるスペースがあるかどうかわからないからです。なので、webで情報が得られない場合は自分で下見しに行かなければなりません。たいていは路肩が広くなった駐車スペースを利用します。それから国道脇には除雪で2mとか3mの雪壁ができているのが普通ですから、この壁を乗り越える方策を考えなければなりません。
dは面白山駅みたいなところですね。帰りの電車に乗り遅れないようにだけ注意ですかね。
eもすぐ裏に山があれば、起点として使えるのではないでしょうか。
1月〜2月にかけては2m〜3mと最も積雪の多い時期です。山形も秋田も日本海側ですからお互い晴天のチャンスはそんなにないでしょうね。
僕のもっとも悩ましい季節です。あまりに積雪が多すぎるのと、悪天に阻まれて山行回数は減ってしまいます。
3月になると降雪量も減ってきて、お天気も良い日が出てきますが、雪崩の恐い季節です。もう少し待って4月、5月になると雪が締まってきて快適な残雪期の雪山ハイクを楽しめます。僕の最も好きな季節です。
長くなりましたが、楽しもうと思えば除雪のしっかりした場所を足がかりに低山の雪山ハイクを楽しむことが出来ると思います。
kimberliteさんの記録、楽しみにしていますよ。
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