奥穂高岳《無念の撤退》〈テント泊〉
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- GPS
- 15:39
- 距離
- 34.7km
- 登り
- 1,643m
- 下り
- 1,633m
コースタイム
- 山行
- 8:43
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 10:33
- 山行
- 4:28
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 4:58
天候 | 10/2 晴れ 10/3 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
市営第3駐車場(かすみ沢) 24H 700円/台日×2日 普通車410台 長野県松本市安雲4466 沢渡ナショナルパークゲート(バス&タクシー乗場)と駐車場は歩行者専用トンネ ルで繋がっている。 ○沢渡−上高地間 タクシー利用 ・タクシー定額運賃 4,600円/片道=1,150円/片道人 ・4人に乗車すればバス(1,300円/片道人)より安価で早い移動が可 ・沢渡から上高地へは事前予約可 沢渡共同配車センター 筺0263-93-3336 ・上高地から沢渡へは事前予約不可 タクシー受付に並んだ順 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○上高地〜横尾 梓川沿いに平坦な林道が約11辧 ○横尾〜本谷橋 本格的な登山道は横尾を過ぎてからとなり、本谷橋までは左手に屏風岩を見なが ら起伏少ない登山道を緩やかな登りが続く。 ○本谷橋〜涸沢 本谷橋を過ぎてから涸沢までの登山道は急斜となり、Sガレ(S字のガレ場)を 過ぎると奥穂高岳と涸沢が見えてくる。 ○涸沢〜穂高岳山荘 涸沢小屋からザイテングラートでは急登のガレ場を登る。 ザイテングラートに取り付いてからは穂高岳山荘まで急登の岩稜帯が延々と続 く。ザイテングラートは最初はハイマツ帯の岩登りだか、ハイマツ帯を過ぎる と梯子や鎖場もあり、3点支持でゆっくり登れば難しくない。 ○穂高岳山荘〜奥穂高岳山頂 穂高岳山荘の目の前にそびえたつ岩稜が核心部となる。核心部は穂高岳山荘か ら高さ約50mの岩壁の登りになるが、これまでの登りとは比較にならないほど 高度感、難所となるため、十分に注意して登る必要がある。 |
その他周辺情報 | ○日帰り温泉 平湯温泉 ひらゆの森 住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯763-1 時間:10:00〜21:00 電話:0578-89-3338 料金:600円/人 HP:http://hirayunomori.co.jp/ |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
テント
テントマット
シュラフ
シートマット
着替えTシャツ
着替え靴下
携帯充電器
ステンレスカップ
調理機材
|
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共同装備 |
食材
つまみ
ビール(350ml缶×6本)
ウィスキー小瓶2本
ワイン1
8ℓ
紙コップ
紙皿
割箸
スプーン
|
備考 | ○登山届 上高地のトイレ横に有り ○山小屋 涸沢ヒュッテ 130名程度 ・テント泊の場合事前予約不要 ・指定地にてテント設営場所を確保、午後2時頃〜5時まで、テント場中央にあ る受付へキャンプ届を提出 ・コンパネ板のレンタル500円/枚は先着順 ・水場有 ・幕営料 1,000円/人泊 連絡先 090-9002-2534 Am8:00〜Pm7:00 参考HP:https://www.karasawa-hyutte.com/ ※ヘルメットレンタル有 1,000円/日 事前予約不要 ※パノラマ売店で飲食可能 Am6:00〜Pm5:00 ※マスク必須! |
感想
一度は行っていたいと思っていた紅葉の涸沢。
しかし、超人気スポットのため激込みになることからあえて避けてきたが、平日のテ
ン泊ならなんとかなるかと考え、今年は意を決して奥穂高岳登山&涸沢でテン泊を決
行することにした。
市営第3駐車場には4時過ぎに到着。
早々に支度を済ませ、沢渡ナショナルパークゲートのタクシー乗り場に移動。
予約していたタクシーに乗り込み上高地の5時の開門後にすぐに通行できたので、5
時10分には上高地バスターミナルに着くことができた。
靴ひもをしめてすぐに出発。
5時過ぎの上高地はまだ暗いが明神に着くころには明るくなった。
横尾までは約11kmあるが、休憩もとらずに歩き、約2時間半で到着した。
ここまではすこぶる順調だ。
今日は奥穂高岳山頂まで登るので、早めに涸沢に着いて少しでも早く登って下りてき
たいので、横尾ではトイレ休憩だけとり、すぐに出発した。
横尾を出発して間もなくしてNogadaiの足に異変。
鳳凰三山で痛めた左ひざの痛みが完全に治っていなかった。
本谷橋を過ぎたところでkobaとsatotakuには先に涸沢に行ってテント場を確保して
もらうことにした。
本谷橋を登山道らしい道になる。
最初は樹林帯のなかを歩くが、Sガレ(S字カレバ)から空が開ける。
間もなくして遠くに穂高岳と涸沢カールが見え始めると気分が高揚してきた。
Nogadaiのペースが思うように上がらなかったが、涸沢には予定より少し早い11時に
着くことができた。
出発から涸沢まで約6時間、13kg以上の荷物をしょってNogadaiのペースで歩いてき
たため、涸沢に着いた頃は足がガクガク。
しかしここから奥穂高岳まで登って下りてこなければならない。
今日は涸沢までとし、明日、奥穂高岳に登って徳澤にテン泊の2泊3日を提案する
も、Nogadaiの仕事の関係で却下。
また、Nogadaiは負傷のため涸沢まで、kobaとsatotakuの3人で登ることとなっ
た。
テントを設営し休憩を取る間もなく奥穂高岳に向け出発。
涸沢小屋前をとおりザイテングラートから山頂に登る。
涸沢小屋から山頂までは距離にして3km程度であるが、この間で標高差約800mを登
坂しなければならない。
とにかくザイテングラートの登りが長くてきつい!
高山病で頭痛と倦怠感にかかったが何とか穂高岳山荘まで約2時間で登ってきた。
ここからが核心部の登りとなる。
気合を入れて穂高岳山荘脇の大きな岩場にとりつく。
が、ハシゴを2つ登ったところで左足の内転筋が何回もつってしまった。
このまま無理して登ると下りてこれなくなったり、足を踏み外して滑落する危険もあ
るので、山頂は目と鼻の先であったが苦渋の判断で登頂を断念し引き返すことにし
た。
命あっての物種である。
山頂登頂はkobaとsatotakuに託し、また来年来ることを誓って慎重に下山した。
途中、左足をかばって右足もつりそうになり、ガレ場で何度もコケそうになったが、
なんとかテント場まで無事戻ってくることができた。
テント場に戻ると早速Nogadaiと2人でプチ宴会を始めた。
最初の1杯目のビールは足の痛みを忘れるくらいたまらなく旨かった。
kobaとsatotakuも日が暮れる前にテント場に戻ってこれたが、秋の涸沢は15時を過
ぎると夕陽があたらず陰って薄暗くなるので、やはり次回は夏に来ようと思った。
4人で合流すると空が暗くなるまで飲んだ。
寒さのあまり持ってきたお酒の減りはあまり進まなかったが、涸沢のすばらしい紅葉
を満喫しながらのお酒はとても美味しかった。
夜は満月が明るくて星があまり見えなかったが、テントの灯りが色とりどりでとても
キレイだった。
夜中2時に目が覚めてしまったので、涸沢ヒュッテのデッキからしばらく涸沢の景色
を眺めてテントに戻るとなかなか寝付けず、危うくモルゲンロートを見逃すところ
だった。
翌朝はモルゲンロートを見ながらゆっくりと朝食をとった後もしばらく涸沢の紅葉を
眺めてからテントをたたんだ。
今回は山頂で4人揃っての写真が撮れなかったので、涸沢ヒュッテのデッキから記念
撮影をして涸沢を後にした。
Sガレにかかると涸沢に向かう登山者とすれ違うようになり、登山道はときより渋滞
になった。
横尾までにかなりの登山者とすれ違った。さすがに涸沢の紅葉ピークの休日(10/3土)
だけある。
因みに、10/3の天気は、早朝こそ晴れていたが、しだいに天気予報どおりに曇がひろ
がり太陽が見えなくなっていた。
Nogadaiの足の調子も下りの歩き方にコツをつかんだらしく、下山は思いのほか順調
に進み、涸沢を出発してから5時間で上高地に到着した。
12時半時点で沢渡行きのバス乗場もタクシー乗場も空いていたので、すぐにタクシー
に乗ることができ、13時過ぎには沢渡の駐車場に戻ってこれた。
今回の奥穂高岳登山は、山頂にこそ立てなかったことがとても残念だったが、最高の
天候に恵まれ、最高の涸沢の紅葉が満喫できたことは、最高の思い出として記憶され
た。
来年、必ずリベンジに帰ってくるぞ!
お疲れさまでした。
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