長沢背稜リベンジ(その1) 三ツドッケから上成木に向け都県境を歩く
- GPS
- 10:09
- 距離
- 26.5km
- 登り
- 1,878m
- 下り
- 2,178m
コースタイム
天候 | 晴れ。無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
奥多摩氷川キャンプ場町営駐車場(700円)利用 奥多摩駅〜東日原 バス(450円) 【復路】 上成木バス停〜東青梅北口 バス(380円) 東青梅〜奥多摩 電車(290円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
日向沢ノ峰から長尾丸山間、踏み跡薄くルートファイディングを要する。日向沢ノ峰から直ぐの場所には残雪があり、急な斜面を下る場面が多い。雨天時の歩行は危険と思われる。 その他の場面は、添付写真、および感想文にて紹介。 |
写真
感想
今週は、遅ればせながらの夏休み。山を楽しむことにした。
今日は、長沢背稜リベンジ第一弾と位置付け、三ツドッケから蕎麦粒山、日向沢ノ峰、棒ノ嶺をこなし上成木へと行くルートを選んだ。
以前、雲取山から長沢背稜を行く計画を立てたが、雪が残っているのと、未踏ルートであること、また、あまりに距離が長すぎることから断念した。
何故、長沢背稜にこだわるのか。それは、都県境を歩いて見たいためだ。
【東日原から一杯水避難小屋】
奥多摩駅発、東日原行き0602発のバスに乗るため、自宅から車で奥多摩町営氷川有料駐車場に到着。駐車場には明かりが灯され、不安を感じることはない。
定刻通りバスは出発し、定刻通り東日原に到着。ここから三ツドッケを目指すのは、自分一人だけだ。
出発の準備を済ませ、登山開始。いきなり、急登が始まる。来た道を見下ろすと、東日原集落が眼下に広がる。良い眺めだ。この後、本格的な山道が始まるが、急な九十九折りの山道を行くこととなる。
九十九折りの登りを終えると、勾配は緩み歩き易い山道へと変化する。ヨコスズ尾根の登りの始まりだ。山道は滝入ノ峰を巻く様に付けられており、更に進むと尾根歩きとなる。一杯水避難小屋には、地図の時間通り2時間20分で到着。
この間の道だが、落ち葉が堆積し山道を埋めている箇所があり足元が滑りやすい。また、斜面に付けられた山道からの谷が深い場面もある。
一杯水避難小屋に到着するまでに、下って来た登山者1名と出会う。山荘泊まりをして、三ツドッケをピストンして下って来たそうだ。この日出会った登山者は、この方一人だけだった。
【一杯水避難小屋から三ツドッケ】
避難小屋は綺麗に使用されていた。
三ツドッケへの山道は、小屋の裏手右側から延びている。急な斜面を上がるが、危険は感じない。これを登り切ると、1つ目のピークに達する。目指す三ツドッケは、まだこの先である。
1つ目のピークからは、一旦、岩場を2・3m下る。岩と木の根を利用して、慎重に下って貰いたい。下り切ると三ツドッケへの登り返し。これまた急な斜面を登る。
登り着いた三ツドッケ山頂からは、北から秩父の山並みが湧いて来て、蕎麦粒山への稜線、奥に大岳山の山容があり、遠くに丹沢山塊。更に進むと手前に石尾根が高さを増して来て、その奥に見事な富士山が聳えている。本当に素晴らしい景色に出迎えられた。山深さを感じられる場所だった。
山深さを感じていると、一人ポツンいる寂しさも感じて来た。まだ、この先の行程も長いので、山頂を後にした。
一杯水避難小屋へは、来た時と同じルートを戻る。
【一杯水避難小屋から日向沢ノ峰】
この間のルートは、非常に気持ちの良い山道だった。これも陽が照って山道を明るく照らしてくれているお陰だろう。
眺望が得られぬ巻き道の様な山道を行くが、高低差のない道なので歩行速度は速い。
やがて仙元峠への分岐に到着。巻き道あるが、仙元峠の様子を観たかったので、仙元峠への山道を上がる。山頂には小さな祠があるが、ひっそりとした山頂だ。ここから仙元尾根への道を分けるが、山道はハッキリとは分からなかった。
仙元峠を後にして、蕎麦粒山を目指す。蕎麦粒山へは、再び登り返しが始まる。ここにも巻き道は存在する。蕎麦粒山山頂に上がると、これまたひっそりとした山頂。遠くからの山容はそれと分かる主張のある山容をしているのに、山頂は非常にひ大人しい。
ここから大きく下り、日向沢ノ峰へと向う。途中、桂谷ノ峰があり、その登り返しはしんどかった。
これを登り切ると、間もなく有間山への分岐に到着。更に先へと進めば直ぐに日向沢ノ峰分岐に到着。予定では、ここから棒ノ嶺方面の道を行くが、一旦、この先の日向沢ノ峰に寄る事にした。
日向沢ノ峰にて再び富士山を確認し、食事タイムとした。あまり時間がないので、アルファ米の赤飯を3口、一口あんドーナッツを食べて再出発。日向沢ノ峰分岐へと戻る。
【日向沢ノ峰から棒ノ嶺】
このルートの序盤では、この様に急な斜面を下る場面が幾つかある。
また、ルートも不明瞭な箇所があり、ルートファインディングを要する。歩いて見た感じだが、ルートは途中の小さなピークを進む方が良いと思う。小さなピークばかりなのだが、それにも巻き道は存在する。しかし、この巻き道は突然途絶え、ピークの方に上がると踏み後が確認できた。
日向沢ノ峰分岐から直ぐの道には、未だ雪が残り凍結していた。やや急な下り道ではあったが、アイゼンを付けることなく通過。雪が無くなった所で、急な斜面を下る場面を迎えた。見下ろすと非常に急な斜面だ。雪がなかったこと、また、道が乾いて助かった。
急な斜面を下り切ると、案内標識があった。しかし、それにはこれから向うべき棒ノ嶺への案内がない。しかも、地図には載っていない有間山への案内がある。道迷いを心配した。棒ノ嶺方面に進むと、東電の50号鉄塔方面を示す棒標識が出て来るだけだ。やはり、道を誤ったか?。回りの景色を確認すると、北に金比羅尾根が確認できたので道誤りはしていないだろうと判断した。更に行くと、また東電の棒標識。それには、50号と共に49号とあった。49号は下って行くので、50号のルートを進む。ここにも棒ノ嶺への案内はない。50号鉄塔も近くなった頃、やっと棒ノ嶺への標識が現れた。ルート誤りはしていなかった。そして、50号鉄塔に到着。
50号鉄塔を後にしても、眺望のない山道歩きは続く。ルートを淡々と辿り、長尾ノ丸山頂に到着。三角点があったので証拠写真を撮ったが、長尾ノ丸と書かれた看板には気付かなかった。疲れもピークに達していたのだと思う。
更に進み、槇ノ尾山に到着。ここから先、棒ノ嶺までのルートは踏み跡がハッキリしていた様に記憶する。
そして、やっとのこと棒ノ嶺への登り返しに到着。今朝の登山者とお会いして以来、誰とも会っていない。誰か山頂にいてくれ。そして、話をしよう。などと思いながら、棒ノ嶺山頂に到着。しかし、誰もいなかった。
棒ノ嶺で赤飯を数口、口にする。この時点では、上成木までの行程を諦めていた。奥多摩側に下る道を吟味するが、予定通り上成木へ下るルートが急でなさそうだ。現在時刻1500。上成木からのバスは1650発。地図からだと、ここから2時間掛かる。残りは、1時間50分。まあ行けるだろうと判断した。
棒ノ嶺から先も眺望はなく、要所、要所の写真を撮りながら上成木へと急ぐ。だが、良い感じで来ていると思えど、一向に高度を下ろさない。やがて、車道を走る車の走行音が聞こえて来た。頻繁に聞こえて来るので、それなりの車道が通っているのだろう。恐らく上成木も近いと思うが、高度も未だあるし過度な期待はせずに歩く。時間的にも、この先まだ掛かるだろうと思っていると、急な下り階段が現れた。それを下ると案内板があり、上成木部落と書かれていた。しかし、地図と案内板の情報が一致しない。ここは、案内板を信じて上成木方面への道を選択。それを行くと直ぐに登山道出口に到着した。これは、地図の情報と一致していた。
【総括】
上成木に到着したときには、ホッとした。
日向沢ノ峰から棒ノ嶺へのルートは、今後、歩くことはないだろう。都県境を歩きたいという目的がなければ、気にもしないルートだ。
先にも書いたように、日向沢ノ峰からの急な下り後の標識に棒ノ嶺への案内がないのに不安になったし、その先も暫く標識がないのも不安にさせられた。
それでも、このルートを歩き終えられたことには満足している。
このルートに興味を持たれている方は、慎重にルートファインディングをして、急な登り下りに注意して歩いて貰いたい。
三ツドッケからの眺望は最高だったし、そこから日向沢ノ峰へのルートも気持ち良かった。
さて、日向沢ノ峰から棒ノ嶺へのルートを取らない場合、どのルートを取ろうか…。それを考えるのもまた楽しい。
今回、このルートをやったことにより、長沢背稜リベンジ第二弾として雲取山〜三ツドッケ間のルートをいつか歩きたいと思う。
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