甲斐駒ケ岳/黒戸尾根(滑落救助とリベンジ登頂)
- GPS
- 30:09
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 2,638m
- 下り
- 2,652m
コースタイム
5:00 竹宇駒ヶ岳神社駐車場発→5:05 竹宇駒ケ岳神社→6:50 笹平→8:14 刃渡り→8:40 刀利天狗/8:53発→9:35 五合目小屋→10:40 七丈小屋/11:20発→12:20 約2600m地点で休憩中に先行の単独男性が滑落・救助→14:05 山頂へ再出発→14:37 約2750m地点で固定ロープ設置→15:23 約2840m地点でコンティニュアスビレイ準備→16:10 甲斐駒ケ岳山頂/16:15発→16:57 固定ロープ設置地点でロープ回収・懸垂下降・ザックの滑落と回収/17:43発→18:20 七丈小屋着
4/14
6:30 七丈小屋発→7:24 五合目小屋/8:10 刀利天狗/8:17発→8:40 刃渡り→9:32 笹平→10:40 尾白川の川原/10:46発→10:51 竹宇駒ヶ岳神社→10:57 竹宇駒ヶ岳神社駐車場着
天候 | 4/13 快晴ほぼ風なし 4/14 晴れ 午前中少し風あり |
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過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・残雪は刃渡りの直前までほぼなくなっていました。アイゼンはここで着けました。 ・刃渡りの岩部分もほぼ雪なし。アイゼンで通過する場合は歯を岩にひっかけないよう注意。 ・刃渡り〜七丈小屋までのロープ・鎖は全部利用可能。 凍って足場の悪い梯子やトラバースに注意。 ・八合目〜九合目までの登りとトラバースは、雪質によってはとても通過しにくいです。特に八合目を越えた後の岩の巻き道は新雪で足元が崩れやすく、危険でした。滑落事故もここで発生しました。ピッケルと前爪付きのアイゼンは必須です。 ・山頂直下の急登は疲れた足で踏ん張りが弱いと滑る可能性があります。 下りは特に注意。 ・下山後の立ち寄り湯:「尾白の湯」 竹宇駒ケ岳神社の駐車場から車で5分位にある名水公園内にあります。 入浴料大人1人700円。広くて綺麗です。「甲斐駒ケ岳の湯」という露天風呂に浸かりながら甲斐駒ケ岳を眺めて山行の余韻に浸るのも乙です。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
前回(2週間前の3/30・31)にトライしたものの、登頂できずに撤退した黒戸尾根。
そのリベンジと言う事で再度挑んできました。
今回も天気の推移を考慮して、初日の登頂を目指しました。
標高が低い所はだいぶ雪解けが進んでいましたが、七丈小屋より上は数日前の降雪があったようです。場所によっては新雪で崩れやすく、一方で腐った雪で滑りやすい箇所もあったりしました。トラバースの箇所はかなり神経を使いました。
滑落の瞬間を目撃したのは今回が始めてでした。
話には聞いていましたが、本当に山ではこういう事が起こるものなんだと知りました。
雪煙に巻かれながら、ダミーの人形を落としたかのようにみるみるうちに落ちて行く様子を見て、正直死んでいてもおかしくなかったと思いました。
幸いな事に、滑落ラインには木が生えていましたが岩はほとんどなかったようで、止まれる位の斜度の谷が広がっていたために大事には至りませんでした。
登山道まで自分の足で戻ってきたのを見て、心の底からほっとしました。
6本爪のアイゼンに、ストックの装備で山頂まで行こうと思ったものの、これでは無理だと思い引き返した所で滑落したそうです。
この方に限った事ではありませんが、ピッケルではなくストックで山頂に向かう人は少なくなかったと思います。山頂を目指すからには相当の装備は怠ってはいけないと痛感しました(もちろんその装備をしっかり使えるようにしておかなければなりませんが)。
また、救助の仕方についてももっとよく知っておかなければいけないと思いました。
今回は落ちた人がたまたま自力で歩けたので何とかなりましたが、もし意識がなかったり行動不能だったりしたら対処の仕方も大きく違ったと思います。
いざという時、すぐに適切な対処ができるようにしたいものです。
そのほか、登頂後小屋に戻る間にメンバーのザックが滑落する事件があったりと、すったもんだの一日でした。雪山では物が本当によく流れていきます。。。
(ザックも無事に回収できました)
いろいろありましたが、全員無事に戻る事ができて何よりでした。
小屋に戻って飲んだビールが、とってもおいしかったです。
レスキューご苦労様でした。
写真の雪山でピッケルなし・・よく停まりましたね
また、ロープは、やはり装備しておくべきですね(^^)
しっかりしたパーティの目前で、よかったですね。
基本ソロのわたしですが、8.5mm30mのロープは装備
してます(重戦車装備と言われてますが )
やはり・・必要ですね。万が一ですが
でわでわ
uedayasujiさん、こんにちは。
本当に無事で良かったです。
夏山もそうですが、雪山では特にこうした備えが必要だと思いました。荷物が重くなっても命には変えられませんからね。
ロープ持参で単独山行とは、すごいですね!私にはできるかなあ。。。重くて萎えそうです(笑)
お互いこれからもこうした心構えを忘れずに登山を続けていきたいですね。
同じ週末、お向かいの仙丈ケ岳に登っていました。
絶好の登山日和でよかったですね〜
河原歩きから仙丈ケ岳山頂まで、まさに甲斐駒を眺めながら
「あっちは険しそうだね〜」と話しながら歩いていました。
だからあの山に6本アイゼン&ストックとは驚きました
まだまだ雪山初心者の私たちには非常に参考になるレコでした。
ありがとうございます。
滑落者の救助もされつつ、このルートからの登頂、すばらしいの一言です!
こちらこそコメントいただきありがとうございます。
kamehibaさんの仙丈ヶ岳の記録、見させていただきました。
2日間で戸台から仙丈ヶ岳までの往復とは、タフな山行ですね!
良い天気で小仙丈から仙丈ヶ岳までの稜線もさぞ気持ちよかったでしょうね。甲斐駒ケ岳の山頂から仙丈ヶ岳を眺めて、以前同じ時期にこの稜線を歩いた時の事を思い浮かべてました。大好きな稜線です。
この記録が参考になれば嬉しいです。
これからもお互いに怪我や事故なく山登りを楽しんでいけるといいですね^ ^
「今回も登頂できないかもしれないなあ」と思ったりもしましたが、結果的に満足の行く登頂ができて嬉しかったです。
小屋に戻ったのが私たちが一番遅かったので、小屋番さんに心配かけさせてしまったかもしれませんが(苦笑)
登山歴浅いのですが、最近残雪の雪山に興味が出てきてます。
12本爪アイゼンを買おうかなと思っている自分にはとても参考になりました。
やはり道具だけではなく、それに慣れ親しんで、いざというときに使える様にしておくという心構えが重要だと感じます。
おつかれさまでした。
このヤマレコを参考にさせていただき、昨日甲斐駒に行ってきました。
残念ながら、体力、経験のなさから刀利天狗手前で断念しました。
残雪のあるうちにもう一度、挑戦します。
返信が遅れてすみませんでした。
この記録が少しでもsnwlさんのお役に立つなら嬉しいです。
しっかりした装備と質量共に十分な雪上訓練の大きな必要性を、私も雪山を登る度に実感しています。
登れば登るほど、まだまだ修行が必要だな〜と凹んで帰ってきます(笑)
snwlさんも、安全な雪山登りを楽しんでいかれるといいですね!
記録拝見しました。
駐車場から刃渡りまでの登りは地味で長いですよね。
残雪で滑りやすくなると余計に疲れるし時間もかかるので、私達が登った時は潔くアイゼンを着けてしまいました。
今回のチャレンジで登頂できず残念でしたが、無事に下山されて良かったです。
次回は是非登頂して、喜びのレコを投稿して下さい!^ ^
あの日助けていただいた者です。あのときは救っていただきありがとうございました。
いまだに右足脛の腫れは若干残っていますが、3週間近くが経ち、全身の痛みはなくなりました。ちなみに、あの日下山に14時までかかりましたが、無事に下りられました。また、帰宅後、アイゼンの爪が曲がってしまっていたことに気づきました…。
あの事故で、自身の技術の未熟さと自然の怖さを痛感しました…。それを教えてくれた皆さんと甲斐駒には感謝して止みません。
いまは、あの救助の中で教えていただいたロープの使い方や、基礎技術から勉強しなおしています。
あらためてありがとうございました。
ご連絡いただけてとても嬉しいです!
下山中、足が痛そうに歩いていらしたので少し心配しましたが、無事に戻られて何よりです。
アイゼンの歯が曲がるとは、滑落した時にそれほど大きな力が足にかかっていたんですね。恐ろしいですね。。。
今回の山行で私達も教訓になるものを得られましたが、誰よりも得たものが多かったのはきっとkouotsuさんだっただろうと思います。
ロープワークや雪山を登る技術、私達と一緒に身につけてみませんか?みんなでワイワイ知恵や技術や経験をシェアしながら登るのも結構楽しいですよ^ ^
良かったら例会に遊びにきてください。
早く右足の腫れが治るといいですね。
お互いこれからも安全登山を楽しんで行きたいですね!
tanooさん、こんばんは。
温かいコメントありがとうございます。
みんなで、技術や経験を共有して楽しく登るのいいですよね。あの日、トラバースしながら実感したことでもあります。
例会へのお誘いもありがとうございます。
あれだけ迷惑かけ、心配かけたのにありがたいです。。。
これからも登山を、楽しく安全に続けていきたいですね。
私も山岳会に入る前はほとんど単独でしたし、今でもたまに気ままに1人で山を歩きたくなったりします。
山岳会に入ってからみんなと一緒に山を登るのも楽しいな〜と思うようになりました。
今回の甲斐駒ケ岳も、みんなと一緒に登頂できた事が何より嬉しかったですね。
来年もまた黒戸尾根を登ろう!とみんなで話しているので(今年2回登ってるのにどれだけ好きなんですかね…笑)、kouotsuさんともいつか一緒に登頂できたらいいなあ、なんて思います。
山岳会の例会は毎月第3週目の水曜日に市ヶ谷で行ってます。
もしどんな様子かご覧になりたければメッセージください。
詳しい場所などお伝えしますね^ ^
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