奥穂南稜 トリコニー

2021年08月08日(日) ~ 2021年08月09日(月)

• GPS: 15:05
• 距離: 14.4km
• 登り: 1,846m
• 下り: 1,722m

コースタイム

1日目

• 山行: 10:36
• 休憩: 2:10
• 合計: 12:46

5:36 上高地バスターミナル
5:39 5:39 無料トイレ
5:44 5:44 日本山岳会上高地山岳研究所
5:51 6:00 岳沢湿原・岳沢登山口
6:43 6:45 見晴台
7:49 8:03 岳沢小屋
9:49 10:06 南稜取り付き
10:59 11:30 ルンゼ分岐
13:19 13:25 モノリス
13:29 13:38 トリコニーＩ峰
13:39 13:45 トリコニー2峰
13:49 13:51 トリコニーＩ峰
14:00 14:20 トリコニー2峰
15:49 15:57 南稜の頭
17:01 17:07 紀美子平
18:22 宿泊地

2日目

• 山行: 2:03
• 休憩: 0:01
• 合計: 2:04

5:31 宿泊地
6:29 6:30 見晴台
7:12 7:12 岳沢湿原・岳沢登山口
7:20 7:20 日本山岳会上高地山岳研究所
7:25 7:25 河童橋
7:35 上高地バスターミナル

天候

8日霧のち晴れ、午後14時頃から雨
9日朝から雨

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

関西から車であかんだな駐車場へ
2:00到着、4:00.にゲートが開くまでゲート前に駐車して仮眠(少し早めに3:40に開いた)
濃飛バス上高地への往復2,090円

コース状況／危険箇所等

南稜の取付までの雪溪はアイゼンなしでも歩けるが
ツルツルと滑るので念のための軽アイゼンを使用
スラブ帯や凹角の壁などには古いハーケンあり
トリコニー1峰からの懸垂支点はしっかりしている
クライムダウンでもいけるとのことだが、ちょうど雨が降り始め濡れていて怖いのでロープで懸垂下降
もう1箇所懸垂箇所あるはずだったが巻いたのか、通らなかった

その他周辺情報

バスターミナルの上高地食堂で朝定食(珈琲付で1,200円）

写真

8/8 5:39

ガスガスの河童橋
台風のせいか、こんなに空いている上高地見たことない

霧で幻想的

8/8 6:32

7番標識
明神主稜の入り口がある

8/8 6:35

霧の為思った程暑くはないが
それでも重荷を背負って歩くと汗だく
風穴で少し涼む

岳沢まで2時間半だが
久しぶりの歩荷で息が上がる
お酒を持ってきすぎた

8/8 7:05

左のスラブが畳岩
真ん中がコブ尾根
そして右に雪溪が見えているのが
目指す南稜

8/8 7:49

岳沢小屋に到着
早速テン場の受付をします

岳沢小屋から
霞沢岳、乗鞍岳、焼岳

テント設営後準備して、9:00に南稜へ出発

雪溪が見えているところが南稜の取付き
あんな上まで上がるのか...

8/8 9:01

ガレを雪溪目指して登っていく
ポタポタと音を立てて溶けている雪溪の上に乗っているだけでいつ岩が崩れるかわからなくて怖い

8/8 9:32

雪溪の方がましかと雪溪に乗ったが、滑るので軽アイゼンをつけた
左側の雪溪が低いところから降りて取付きへ

南稜の取付き

8/8 9:56

取付き直下はこんな感じなのでここまでくると降りられない

8/8 9:59

下の滝

易しいのでフリーで登る

8/8 10:31

だいぶ上がってきて岳沢を振り返る
向こう側は晴れているが
目指す奥穂は霧の中

この辺りは快適に登って行く

後ろに明神岳

凹角の壁
下部をリードし、上部は交代してビレイ

8/8 13:18

霧の中やっとのことでトリコニー1峰
ハイマツの藪を超えて取り付く

8/8 13:26

ハーケンがあるが
この辺りは易しいのでフリーで登れる

8/8 13:32

多分モノリス岩？

8/8 13:36

階段状のチムニー
中に入って奥の階段を上がって右側へ登り
左の岩に飛び移る
私はちょっと怖かったのお助けスリングを出してもらった

リッジを超えてきた後
写真は撮る余裕なし

トリコニー1峰を振り返って
晴れていたら絵になるポイントなのに残念

8/8 15:45

南稜の頭に何とか到着
一般道に出て、ほっとした
本当はここから10分くらい登れば奥穂高岳山頂だが、
時間が押していて天候も不安だったので山頂はパスして吊尾根から岳沢へ

8/8 16:29

雨が止み、登ってきた南稜の稜線が見えた
奥はコブ尾根か

吊尾根で雷鳥の親子
近づいても逃げずにお花を食べていた

初めて雷鳥見れた

前穂方面
生憎ガスの中

岳沢小屋にビール買いに行った時にテラスから
無事に岳沢に戻って来れて良かった

とりあえずビールを飲みながら荷物を片付ける
お隣のテントは昨日南稜で今日は早朝からコブ尾根に出かけたと聞いたが、暗くなっても帰って来ず、ビバークしてるのかなと思っていたら
21時頃帰還していた
凄い...

8/9 7:54

上高地食堂で朝定食
温かい食事で濡れた体が癒された

撮影機器：

iPhone 7 Apple

装備

備考

初め、奥穂南稜はノーザイルで行けるのではと考えていた
念のため30mロープ、ハーネス、アルパインヌンチャク、カムなど最低限持って行っていたが、
結果持って行っていて良かった
下部はフリーで登っていたが、凹角の壁などフリーで登るのはなかなか怖いのでロープで確保した
懸垂箇所も乾いていればクライムダウンできそうだったが雨が降って濡れていたので懸垂下降した

感想

marron1208

台風9号、10号の影響でギリギリまで悩んだものの、8日のみ晴れ予報を信じて決行。
前日夜に関西から運転し、あかんだな駐車場に到着。1時間半の仮眠で上高地へ。
岳沢までとはいえ、たっぷりお酒と食材を担ぎ、息が上がった。
午後からは崩れるかもしれないので、午前中にできるだけ進んでおきたいとテント設営後すぐに出発した。南稜はどこからでも行けるようでもあるが、すぐに行き詰まったりルーファイ力が必要だと感じた。スラブ帯はフリーで登るには少し辛い。残置ハーケンがあったのでロープを出したら良かったが、出さずに左端のハイマツ漕ぎで上がる。凹角の壁は確かに下部が核心、ゆるゆるのハーケンもあったのでカムも使用した。
寝不足と歩荷の疲れで思うように進まない。
想定していたより大幅に時間がかかり、トリコニー1峰過ぎた辺りでとうとう雨が降り出したので焦った。このまま雷雨になればビバークすることも頭を掠めたが、幸い雷は鳴らず、南稜の頭へようやく到着したときにはほっとした。雨が酷ければ穂高岳山荘に逃げ込もうと考えていたが、ちょうど雨も上がったので、奥穂の山頂へは登らずに岳沢へ下山を急ぐことにした。

コメント

kurinneko

無事の帰還おめでとう。
見ているだけでハラハラする(-_-;)
マロンさんが緊張の連続の時に私は焼肉キャンプ・・・(笑)

大変やったけど、経験値がとても上がる山行になったね。
山は恐れ多いもの。決して過信してはならない。準備は周到に。体調は万全に。
これからも色々と経験値を高めていこう！

marron1208

焼肉キャンプ羨ましかったわ〜
帰還後のテントでお鍋も美味しかったけどね（笑）
体調は万全に！
教訓になりました〜

sampei

大変参考になりました。
ありがとうございます😊
9月に行こうと思っています。

marron1208

sampeiさん、拙い文章で上手く伝わらなかったかもしれませんが、少しでも参考になれば幸いです(^^)
私もレコを沢山参考にしましたが、
天候や体調次第でコースタイムは大きく左右されるので
余裕を持って行って下さいね！
9月に行かれる際は穂高の絶景に恵まれますように〜♫