<槍ヶ岳 - 大キレット - 北穂高> 色々学んだ北アルプス3日間
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 39.5km
- 登り
- 2,299m
- 下り
- 2,292m
コースタイム
・6:00上高地(河童橋)- 8:30横尾 - 10:10槍沢ロッヂ - 12:00天狗原分岐
- 13:30播隆窟 - 14:05殺生分岐 - 14:55槍ヶ岳山荘
(水分摂取量 約2L)※うち350mlは横尾、400mlは槍沢ロッヂで入手
>2日目
・5:40槍穂取付き - 6:00槍ヶ岳山頂 - 6:30槍ヶ岳山荘
・7:30槍ヶ岳山荘 - 7:50大喰岳 - 10:20南岳小屋 - 11:50長谷川ピーク
- 12:20A沢のコル - 12:50飛騨泣き - 14:00北穂高小屋
(水分摂取量 約2L)※うち500mlは南岳小屋で入手
>3日目
・6:20北穂高小屋 - 9:00涸沢 - 12:30横尾 - 14:50上高地(河童橋)
(水分摂取量 約1.3L)※うち500mlは涸沢、350mlは横尾で入手
天候 | 9/21 晴れ 9/22 晴れのち曇り 9/23 晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
第3駐車場が出来ていました。 ・往路のタクシーで聞いたところによれば、今年からバスでの アクセス方法も変わったそうで、一旦上記のバスターミナルで 下車する必要があるそうです。(詳細不明) |
コース状況/ 危険箇所等 |
<上高地〜槍沢〜槍ヶ岳> ・危険個所はありませんが、槍沢の登りはだるいの一言です。 ・槍穂アタックは慎重に。 ・山頂到着時点でテント場は一杯で、殺生ヒュッテまで下ろされていました。 (槍ヶ岳山荘の入り口前に看板が出ていました) テント泊の方は殺生分岐までに、下山者に山頂の状況を確認されることを お勧めします。 <槍ヶ岳〜大キレット〜北穂高> ・南岳小屋までは左に切れ落ちた所が1ヶ所ある程度で、とくに危険個所は ありません。ただ、思いのほかアップダウンはありました。 ・南岳からはまず200mほど、槍穂と同程度もしくはそれ以上の急坂を下ります。 途中、梯子が2つ。その後しばらく進むと長谷川ピーク、A沢のコル、飛騨泣き、 そして北穂高への最後の登り、と続きます。 ・全体的に浮石が多く、特に南岳からの下りと北穂高への登りは落石に 神経を使いました。 <北穂高〜涸沢〜上高地> ・北穂高からの下山ルートは、危険個所というほどではないですが 鎖場が2カ所ほど。うち1カ所は梯子、鉄杭とセットの長丁場です。 ・涸沢以降は危険個所はありません。 <これまで行ったコースとの比較> ・剱岳と比べると、以下の3点でハードルが高く感じました。 \鞍度(剱のほうが整備されています) ▲襦璽箸猟垢機塀乎耄呂肇好織潺覆琉飮が大変でした) 2拱量(ルートの特性からアタックザックでは無理) ・また、個人的には北穂→奥穂よりも距離や険しさの点で難しく感じましたが、 北穂高小屋でほかの宿泊客の方々と話した限りでは少数派意見でした。 <その他> ・1日目の槍ヶ岳山荘、2日目の北穂高小屋とも、大混雑でした。 (1日目は1枚の布団に2人、2日目は4枚の布団に10人) |
写真
装備
共同装備 |
ザック(OSPREY EXOS34L)
ザックカバー
アタックザック
帽子
ヘルメット
ヘッドランプ
サングラス
コンタクト&眼鏡
日焼け止め
ハイドレーション(1L&2.5L)
ナルゲンボトル500ml
非常用水500ml
レインウェア
ツェルト
寝間着一式(Tシャツ
ダウン
フリース
タイツ
ステテコ
靴下)
グローブ
時計(プロトレック)
ダブルストック
ウィンドブレーカー
速乾性ロングT
アンダーウェア
パンツ
サポートタイツ
ゲイター
登山靴(Scarpa Triolet Pro GTX)
速乾性タオル
エイドキット
乾電池
携帯用トイレットペーパー
行動食(4食分)
カメラ
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感想
おととし、初めての北アルプス山行で挑んだ槍ヶ岳。
去年、涸沢にベースキャンプを張って臨んだ北穂高、涸沢岳、奥穂高。
その点と点の間にまたがる大キレット。
剱岳をやったいまなら繋げられるはず。
ということで、剱に一緒に登ったS君と、3日間の山行に
行ってきました。(以下、チーム剱)
1日目早朝は沢渡から、福島から来られた槍アタッカーIさんと
タクシーに相乗りして上高地入り。
前回は2日かけて登った槍まで1日で行くという行程に
一抹の不安を感じましたが、殺生ヒュッテで心折れそうになりながらも
なんとか辿りつけました。
見上げる穂先は大渋滞。
陽が落ちてもまだヘッデンがちらほら、な状況でした。
2日目はまず穂先へ。
渋滞にまきこまれることなく山頂までいけました。
初めて登ったときは遠く急峻な崖に思えた穂先でしたが
とても短く、緩やかに感じられたのは自分でも不思議でした。
経験を積むって大事なことですね。
そしていよいよ稜線を南下。まずは大喰岳を踏み、
国内高山TOP10を制覇。アップダウンはあれど気持ちいい稜線を進み、
南岳小屋到着。
南岳から眺める大キレットは遙か崖下。
正直、この時がいちばんビビりました。
穂先と同じかそれ以上に急な坂を200mほど下り、キレットの稜線へ。
もう引き返せないと腹を括って進むと、雑誌で見たことのある鎖が。
いつの間にか長谷川ピークに着いてました。
あれ、「Hピーク」のペンキは??
長谷川ピークを余裕ない感じで通過。
ヨコバイの上位変換みたいなところでした。
A沢のコルからみあげる北穂高はまたうんざりするような急坂。
南岳からほぼ同じペースで進むテント装備のチームと、
無事4人で北穂高についたら乾杯、3人だったらお通夜でも
やりますか、と冗談をいいつつ、飛騨泣きへ。
飛騨泣きは長谷川ピークほどの難所には感じられませんでしたが、
手足の順番間違えたらテンパるんじゃないかと思いました。
落石が多発しそうな最後の200mの急登を終え、
チーム剱、無事北穂高小屋に到着。
同じく大キレットを越えてきた方々と、ツマミを持ち寄って
ワインとビールで乾杯、大盛り上がりで部屋に戻ったら
4枚の布団に10人が寝るという物理的に無理な状況になってました。
そこからは奥の女子部屋の方々に毛布を貸して頂いたり、
傍らのザック置き場を整理してスペースを作って頂いたり、と
ものすごくお世話になりました。
半分寝てて十分お礼が言えなかったので、
この場を借りて、ありがとうございました!m(_ _)m
翌朝は絶景の撮影タイムからスタート。
散々撮りつくして、ゆっくり下山。
涸沢で知り合った奥穂高アタッカーの方と3人で、
無事上高地までもどってきました。
いやほんと無事もどってこれてよかった!
いまの自分のレベルと足りないものが、よくわかった気がします。
ジャンダルム、、遠いなあ。。
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