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Yamareco

記録ID: 349636
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

<槍ヶ岳 - 大キレット - 北穂高> 色々学んだ北アルプス3日間

2013年09月21日(土) ~ 2013年09月23日(月)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
39.5km
登り
2,299m
下り
2,292m

コースタイム

>1日目
 ・6:00上高地(河童橋)- 8:30横尾 - 10:10槍沢ロッヂ - 12:00天狗原分岐
  - 13:30播隆窟 - 14:05殺生分岐 - 14:55槍ヶ岳山荘
 (水分摂取量 約2L)※うち350mlは横尾、400mlは槍沢ロッヂで入手

>2日目
 ・5:40槍穂取付き - 6:00槍ヶ岳山頂 - 6:30槍ヶ岳山荘
 ・7:30槍ヶ岳山荘 - 7:50大喰岳 - 10:20南岳小屋 - 11:50長谷川ピーク
  - 12:20A沢のコル - 12:50飛騨泣き - 14:00北穂高小屋
 (水分摂取量 約2L)※うち500mlは南岳小屋で入手

>3日目
 ・6:20北穂高小屋 - 9:00涸沢 - 12:30横尾 - 14:50上高地(河童橋)
 (水分摂取量 約1.3L)※うち500mlは涸沢、350mlは横尾で入手
天候 9/21 晴れ
9/22 晴れのち曇り
9/23 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2013年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
・沢渡第2駐車場のとなりに新しい大きなバスターミナルと、
 第3駐車場が出来ていました。
・往路のタクシーで聞いたところによれば、今年からバスでの
 アクセス方法も変わったそうで、一旦上記のバスターミナルで
 下車する必要があるそうです。(詳細不明)
コース状況/
危険箇所等
<上高地〜槍沢〜槍ヶ岳>
 ・危険個所はありませんが、槍沢の登りはだるいの一言です。
 ・槍穂アタックは慎重に。
 ・山頂到着時点でテント場は一杯で、殺生ヒュッテまで下ろされていました。
  (槍ヶ岳山荘の入り口前に看板が出ていました)
  テント泊の方は殺生分岐までに、下山者に山頂の状況を確認されることを
  お勧めします。

<槍ヶ岳〜大キレット〜北穂高>
 ・南岳小屋までは左に切れ落ちた所が1ヶ所ある程度で、とくに危険個所は
  ありません。ただ、思いのほかアップダウンはありました。
 ・南岳からはまず200mほど、槍穂と同程度もしくはそれ以上の急坂を下ります。
  途中、梯子が2つ。その後しばらく進むと長谷川ピーク、A沢のコル、飛騨泣き、
  そして北穂高への最後の登り、と続きます。
 ・全体的に浮石が多く、特に南岳からの下りと北穂高への登りは落石に
  神経を使いました。

<北穂高〜涸沢〜上高地>
 ・北穂高からの下山ルートは、危険個所というほどではないですが
  鎖場が2カ所ほど。うち1カ所は梯子、鉄杭とセットの長丁場です。
 ・涸沢以降は危険個所はありません。

<これまで行ったコースとの比較>
 ・剱岳と比べると、以下の3点でハードルが高く感じました。
   \鞍度(剱のほうが整備されています)
   ▲襦璽箸猟垢機塀乎耄呂肇好織潺覆琉飮が大変でした)
   2拱量(ルートの特性からアタックザックでは無理)
 ・また、個人的には北穂→奥穂よりも距離や険しさの点で難しく感じましたが、
  北穂高小屋でほかの宿泊客の方々と話した限りでは少数派意見でした。

<その他>
 ・1日目の槍ヶ岳山荘、2日目の北穂高小屋とも、大混雑でした。
  (1日目は1枚の布団に2人、2日目は4枚の布団に10人)
沢渡にはきれいなバスターミナルが新設されていました。
2013年09月25日 07:07撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
9/25 7:07
沢渡にはきれいなバスターミナルが新設されていました。
朝日に染まる焼岳
2013年09月25日 07:06撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
9/25 7:06
朝日に染まる焼岳
槍沢ロッヂ
2013年09月25日 07:06撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
9/25 7:06
槍沢ロッヂ
天狗原分岐。このあたりの登りはほんとだるい。
2013年09月25日 07:06撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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9/25 7:06
天狗原分岐。このあたりの登りはほんとだるい。
槍が見えてテンション爆上げ。
2013年09月25日 07:05撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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9/25 7:05
槍が見えてテンション爆上げ。
とはいっても1日で登るのはしんどいです。
2013年09月24日 06:27撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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とはいっても1日で登るのはしんどいです。
大渋滞
2013年09月25日 07:05撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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大渋滞
とりあえず1日目に乾杯
2013年09月25日 07:04撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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とりあえず1日目に乾杯
星降る槍
2013年09月24日 06:28撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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星降る槍
2日目は穂先アタックから。槍影がみえました。
2013年09月25日 07:04撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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9/25 7:04
2日目は穂先アタックから。槍影がみえました。
山行の無事を祈願。
2013年09月24日 06:24撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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山行の無事を祈願。
国内高山ベスト10制覇!
2013年09月25日 07:04撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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国内高山ベスト10制覇!
南岳をめざします。
2013年09月25日 07:02撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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南岳をめざします。
きもちいい稜線
2013年09月25日 07:02撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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きもちいい稜線
南岳を過ぎ、いよいよ大キレットへ急降下。
2013年09月25日 07:01撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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9/25 7:01
南岳を過ぎ、いよいよ大キレットへ急降下。
降下途中、梯子が2カ所。取り付けの際まで砂利や小石があり、ちょっとの所作でパラパラと落ちます。先行するS君降下中に砂利を落としてしまい、冷や汗をかきました。
2013年09月28日 08:06撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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9/28 8:06
降下途中、梯子が2カ所。取り付けの際まで砂利や小石があり、ちょっとの所作でパラパラと落ちます。先行するS君降下中に砂利を落としてしまい、冷や汗をかきました。
Hピークのペンキは見つけられず。
2013年09月25日 07:01撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
9/25 7:01
Hピークのペンキは見つけられず。
気がつけば長谷川ピーク核心部へ。
2013年09月25日 07:01撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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気がつけば長谷川ピーク核心部へ。
長谷川ピーク
2013年09月24日 06:23撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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長谷川ピーク
長谷川ピーク遠景。我ながらよくあんなところ通ったもんです。
2013年09月24日 06:22撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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9/24 6:22
長谷川ピーク遠景。我ながらよくあんなところ通ったもんです。
飛騨泣きに向かう急坂からA沢のコルを見下ろす。
2013年09月25日 07:00撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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9/25 7:00
飛騨泣きに向かう急坂からA沢のコルを見下ろす。
飛騨泣き
2013年09月25日 07:00撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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飛騨泣き
飛騨泣き上部
2013年09月25日 07:00撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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飛騨泣き上部
集中力が途切れがちに。でも北穂高までは気が抜けません。
2013年09月28日 08:04撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
9/28 8:04
集中力が途切れがちに。でも北穂高までは気が抜けません。
北穂高への最後の登り
2013年09月24日 06:25撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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9/24 6:25
北穂高への最後の登り
越えてきた道
2013年09月25日 06:59撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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越えてきた道
北穂高小屋到着!
2013年09月25日 06:59撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
9/25 6:59
北穂高小屋到着!
もうすぐご来光
2013年09月24日 00:34撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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9/24 0:34
もうすぐご来光
浮かび上がる槍とキレット
2013年09月24日 06:25撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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浮かび上がる槍とキレット
人情交差点、グレポンの間
2013年09月25日 06:59撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
9/25 6:59
人情交差点、グレポンの間
陽光
2013年09月25日 06:58撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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9/25 6:58
陽光
もうすぐ紅葉ですね
2013年09月25日 06:58撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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もうすぐ紅葉ですね
涸沢
2013年09月25日 06:58撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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涸沢
無事帰還!
2013年09月25日 06:57撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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9/25 6:57
無事帰還!
撮影機器:

装備

共同装備
ザック(OSPREY EXOS34L) ザックカバー アタックザック 帽子 ヘルメット ヘッドランプ サングラス コンタクト&眼鏡 日焼け止め ハイドレーション(1L&2.5L) ナルゲンボトル500ml 非常用水500ml レインウェア ツェルト 寝間着一式(Tシャツ ダウン フリース タイツ ステテコ 靴下) グローブ 時計(プロトレック) ダブルストック ウィンドブレーカー 速乾性ロングT アンダーウェア パンツ サポートタイツ ゲイター 登山靴(Scarpa Triolet Pro GTX) 速乾性タオル エイドキット 乾電池 携帯用トイレットペーパー 行動食(4食分) カメラ

感想

おととし、初めての北アルプス山行で挑んだ槍ヶ岳。
去年、涸沢にベースキャンプを張って臨んだ北穂高、涸沢岳、奥穂高。

その点と点の間にまたがる大キレット。
剱岳をやったいまなら繋げられるはず。
ということで、剱に一緒に登ったS君と、3日間の山行に
行ってきました。(以下、チーム剱)

1日目早朝は沢渡から、福島から来られた槍アタッカーIさんと
タクシーに相乗りして上高地入り。
前回は2日かけて登った槍まで1日で行くという行程に
一抹の不安を感じましたが、殺生ヒュッテで心折れそうになりながらも
なんとか辿りつけました。

見上げる穂先は大渋滞。
陽が落ちてもまだヘッデンがちらほら、な状況でした。

2日目はまず穂先へ。
渋滞にまきこまれることなく山頂までいけました。
初めて登ったときは遠く急峻な崖に思えた穂先でしたが
とても短く、緩やかに感じられたのは自分でも不思議でした。
経験を積むって大事なことですね。

そしていよいよ稜線を南下。まずは大喰岳を踏み、
国内高山TOP10を制覇。アップダウンはあれど気持ちいい稜線を進み、
南岳小屋到着。

南岳から眺める大キレットは遙か崖下。
正直、この時がいちばんビビりました。

穂先と同じかそれ以上に急な坂を200mほど下り、キレットの稜線へ。
もう引き返せないと腹を括って進むと、雑誌で見たことのある鎖が。
いつの間にか長谷川ピークに着いてました。
あれ、「Hピーク」のペンキは??

長谷川ピークを余裕ない感じで通過。
ヨコバイの上位変換みたいなところでした。

A沢のコルからみあげる北穂高はまたうんざりするような急坂。
南岳からほぼ同じペースで進むテント装備のチームと、
無事4人で北穂高についたら乾杯、3人だったらお通夜でも
やりますか、と冗談をいいつつ、飛騨泣きへ。

飛騨泣きは長谷川ピークほどの難所には感じられませんでしたが、
手足の順番間違えたらテンパるんじゃないかと思いました。

落石が多発しそうな最後の200mの急登を終え、
チーム剱、無事北穂高小屋に到着。

同じく大キレットを越えてきた方々と、ツマミを持ち寄って
ワインとビールで乾杯、大盛り上がりで部屋に戻ったら
4枚の布団に10人が寝るという物理的に無理な状況になってました。

そこからは奥の女子部屋の方々に毛布を貸して頂いたり、
傍らのザック置き場を整理してスペースを作って頂いたり、と
ものすごくお世話になりました。
半分寝てて十分お礼が言えなかったので、
この場を借りて、ありがとうございました!m(_ _)m

翌朝は絶景の撮影タイムからスタート。
散々撮りつくして、ゆっくり下山。
涸沢で知り合った奥穂高アタッカーの方と3人で、
無事上高地までもどってきました。

いやほんと無事もどってこれてよかった!
いまの自分のレベルと足りないものが、よくわかった気がします。

ジャンダルム、、遠いなあ。。

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