奥丸山〜槍ヶ岳〜穂高〜ジャンダルムの大縦走
- GPS
- 58:30
- 距離
- 29.9km
- 登り
- 3,563m
- 下り
- 3,549m
コースタイム
04:00 新穂高発
05:34 奥穂高登山口
06:56 滝谷出合
07:50 槍平
08:57 奥丸山分岐
09:19 奥丸山(絶景でしばし休憩)
09:45 奥丸山分岐
12:04 千丈乗越
13:49 槍の肩
13:50 槍ヶ岳山荘着
山荘で少し寝る
15:30 槍ヶ岳山頂
9月10日(火)晴れ時々曇り
05:00 槍ヶ岳山荘発
05:21 大喰岳
06:00 中岳
07:13 南岳小屋
09:00 A沢のコル
10:15 北穂高小屋(休憩)
10:45 北穂高小屋発
12:58 涸沢岳
13:18 穂高岳山荘
9月11日(水)晴れ
04:30 山荘発
05:20 奥穂高山頂
05:30 奥穂高山頂発
06:45 ジャンダルム山頂
08:15 天狗のコル
08:42 天狗岳
09:38 間ノ岳
11:00 西穂高山頂
12:45 西穂山荘着(休憩)
13:00 西穂山荘発
13:45 西穂高口駅
ロープウェイで新穂高へ。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
あこがれの槍穂高縦走2泊3日の山行です。
3日間天気に恵まれ本当に幸せの連続になりました。
1日目、奥丸山でこの上ない360度のパノラマビューを満喫、
2日目、初めての大キレット超え、
3日目、奥穂高西穂高縦走
とやりたかったことをすべて無事にクリアでき、大満足!
1日目 新穂高から槍ヶ岳
この日が一番の快晴でした。奥丸山への登頂は、ちょっと余分かな?って考えたりもしましたが、行ってみて大正解。めちゃくちゃすごい景色が見れました。穴場ですね、ここは。わざわざ行く価値あり。三ツ星。
しかしそのあと中崎尾根を登っている時からすこししんどかったのですが、千丈乗越で、なんと吐き気、寒気(快晴なのに)でくるしみました。きっと高山病ですね。初日に高山病だなんて、この先どうなるの?って心配になりましたが、西鎌稜線上で少し休みをとりました。途中、多くの方に「大丈夫?」の声をかけてもらいました。みなさんお気遣いありがとうございました。
思わぬトラブルでしたが、時間に余裕があったのでそのあともぼちぼちゆっくり進んで、山荘に到着。バタン、キュー。速攻、布団で寝ました。
寝たら、体が楽になりました。気を取り直して、槍の穂先へ出発。天気がいい日でよかったよかった・・・。
2日目 槍ヶ岳山荘から穂高縦走、穂高岳山荘
晴れてても朝から風が強かった。しかし、生まれて初めてご来光を見ました。大喰岳のあたりでひとり静かに味わいました。今日は体調も回復。いざ大キレットへ。
こ、こわっ・・・。大キレットって下がりすぎ。すごい、下るじゃん、の連続でした。なんか、キレットのどこを歩いてるのかよくわからないまま、長谷川ピークを通り過ぎちゃいまして、飛騨泣きもどこだか意識しないうちに通過、気づいたら北穂への激登りで、ヒーハー、ヒーハー。ヘロヘロになって北穂高小屋にて休憩。昼食。
これ以上休んでも多分変わらないだろうってことで、涸沢岳に向けて出発。途中、南稜テラスの方へ間違って降りてしまわないように気をつけなければならない、って意識して歩いていたにもかかわらず、南陵テラスに降りてキャンプ指定地についてしまいました。実は、去年もここに間違えて降りてしまったんですが、また同じ失敗するとは、自分でびっくりしました。そして、元来た道に登り返し・・・汗だくです。
去年は雨の中歩いたのですが、今日は滝谷ドームも見れました。ガスだらけのなか歩いた去年と違って、難所の奥壁バンドのくだりも、今年は丸見えで怖すぎです。
鎖場の連続も先の方まで見えすぎて、ひえーっってなりました。涸沢岳への上りはほんときついですね。
3日目 修羅場 奥穂高からジャンダルム、西穂高へ
クライマックスです。あこがれのジャンダルム超えです。もしも天気が悪かったら白出沢から下って帰るつもりでしたが、めっちゃ天気が良さそうです。行けちゃいます。
奥穂高に登頂したあとも、ご来光を見るためにまったり待つこともせず、この日一番に私は奥穂高を出発しました。どうせ抜かされるので、人より早めに進んでおけば、途中でいい感じのタイミングで人に出会えて、道の確認ができるなと思ったからです。
いきなり、馬の背の下りがやばかったです・・・。下りって基本的に怖いんです。下を見ながらいかなくちゃいけないので。ここは風があったらどうなっているんでしょう。絶対風の強い日は行かないほうがいいですよー。
ロバの耳は登りながらのトラバース。わかりやすい手がかり、足がかり、結構あります。ゆっくり慎重に行きましょう。
じゃーん、目の前にジャンダルム。直登ルートは私は無理ですから、西穂側へ回ってから登ります。ジャンダルムのトラバースもなかなかスリルあり。
ジャンダルムの上って、以外に広くて、安定したところなんですね。青空のもと、ここへ立てて幸せです。最高に気持ちいいですね。
で、このあとは下りまくりです。天狗のコルまで時々道がわかりにくい下りが続きます。いろんな人に追い越してもらいつつ、ルートを確認しました。この辺って、丸印が少ないんですよ、私にとっては。ガスってたら、私は遭難するところでした。晴れててよかった、改めて。
天狗岳からの逆層スラブの下りも、行く前から心配していたポイントでした。前の人の鎖使い?をじっくり観察してから、自分もゆっくり慎重に降りていきました。はい、鎖を使えば大丈夫でした。心配していたほどではありませんでした。
辛いのぼりのあと、間ノ岳山頂にてお腹がすいていたので、お弁当タイムにしました。穂高岳山荘の朴葉すし弁当美味しかったです。間ノ岳までくればだいじょうぶかと思いきや、結構ここからの上り下りの連続がしんどいんです。おまけに無名の岩峰で、私のけっこう前を行く誰かが落石を起こし、それが引き金になって、ものすごい量の落石が連鎖して起こったのを目の前で見てしまったので(山自体が崩れるかと思いました)、その岩峰を登るときはすごく緊張しました。
落石って本当にこわいですね。ヘルメットなんて役に立たないじゃん、って思いました。
とにかく、西穂高まで登ったり下りたりを繰り返して、ようやくたどり着いたときは感無量!西穂山荘まではまだありますが、帰れる目処がついたって気持ちになりました。生きて帰れそうだぞー。
もちろん西穂独標までは気が抜けませんが、嬉しくて途中でにやけてしまいそうになりました。「まだ、気を引き締めていくんだ!笑うな!」と自分に言い聞かせて、無事に西穂山荘に到着。ふー、水が美味しい。やっと、地に足がついた気がしましたね。とにかく私は、下りは膝が痛くなるので、ロープウェイはありがたいっておもいます。
最後は、にやけながら下山届けを記入して、この度の山を終えました。
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