ヘッテンが無くとも歩ける薄暗い4時40分頃歩き始めました。早月尾根の案内表示に従い進行して行くと、名文句が書かれている大石碑があります。「試練と憧れ」を三回復唱し、大きく深呼吸をして歩き始めます。道中には水場はなく、早月小屋で販売しているだけですので、今回も6リットル積んで飲み放題状態です。
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8/10 4:38
ヘッテンが無くとも歩ける薄暗い4時40分頃歩き始めました。早月尾根の案内表示に従い進行して行くと、名文句が書かれている大石碑があります。「試練と憧れ」を三回復唱し、大きく深呼吸をして歩き始めます。道中には水場はなく、早月小屋で販売しているだけですので、今回も6リットル積んで飲み放題状態です。
最初からいきなりの急登が続きます。流石は北アルプス三大急登、一番の難所の早月尾根だな〜ぁと感心したのも束の間でです。
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8/10 4:44
最初からいきなりの急登が続きます。流石は北アルプス三大急登、一番の難所の早月尾根だな〜ぁと感心したのも束の間でです。
1000mと書かれた標識がある休憩スペースに到着です。ここからしばし平らなコースを進み、再び急登が始まります。山道の雰囲気は、北アルプスの山を歩いている気分は一切なく、低山を歩いているみたいな感じです。
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8/10 5:08
1000mと書かれた標識がある休憩スペースに到着です。ここからしばし平らなコースを進み、再び急登が始まります。山道の雰囲気は、北アルプスの山を歩いている気分は一切なく、低山を歩いているみたいな感じです。
根っこが張られた岩交じりの山道に変わり、道幅も狭くなります。白毛門(谷川)の登りを連想するかのような樹林帯の中の急登です。大雪で長年圧縮された立山杉の巨木が、随所でオブジェのようになっていて目を引きます。
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8/10 5:21
根っこが張られた岩交じりの山道に変わり、道幅も狭くなります。白毛門(谷川)の登りを連想するかのような樹林帯の中の急登です。大雪で長年圧縮された立山杉の巨木が、随所でオブジェのようになっていて目を引きます。
以降は200mごとに標高を示した標識があり、励みになります。 風通しが悪く、予想通り暑くなり、喉が渇きます。
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8/10 5:40
以降は200mごとに標高を示した標識があり、励みになります。 風通しが悪く、予想通り暑くなり、喉が渇きます。
奥大日岳、中大日岳、大日岳方面がちらほら見えてきます。登山道は土嚢が多く用いられていて整備された跡が残っています。
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8/10 5:56
奥大日岳、中大日岳、大日岳方面がちらほら見えてきます。登山道は土嚢が多く用いられていて整備された跡が残っています。
丸太の古ぼけた階段がポツンとあるのが印象的でした。ここまで2人のハイカーを追い越して、1人のランナーに抜かれました。
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8/10 6:32
丸太の古ぼけた階段がポツンとあるのが印象的でした。ここまで2人のハイカーを追い越して、1人のランナーに抜かれました。
標高1,800m付近から、山道に岩が多くなってきましたが、まだまだ樹林帯を抜ける気配はありません。
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8/10 6:48
標高1,800m付近から、山道に岩が多くなってきましたが、まだまだ樹林帯を抜ける気配はありません。
振り返り馬場島方面を見下ろすと、随分登って来たのが分かります。
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8/10 7:01
振り返り馬場島方面を見下ろすと、随分登って来たのが分かります。
山道のまん中に、「山」と書かれた三角点らしき物があります。明治に柴崎芳太郎測量官が埋設したと云われる三角点と間違われる標石で、何処となく新しい感じがします。
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8/10 7:03
山道のまん中に、「山」と書かれた三角点らしき物があります。明治に柴崎芳太郎測量官が埋設したと云われる三角点と間違われる標石で、何処となく新しい感じがします。
ここから少し歩くと、避難小屋跡スペースがあり、もうひと歩きで標高2,000メートル地点に到着です。
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8/10 7:21
ここから少し歩くと、避難小屋跡スペースがあり、もうひと歩きで標高2,000メートル地点に到着です。
日が高くなるに従い、雲は少なくなり快晴となって来ました。途中に池塘があります。
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8/10 7:30
日が高くなるに従い、雲は少なくなり快晴となって来ました。途中に池塘があります。
標高2,200m地点の早月小屋が見えて来ました。
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8/10 7:51
標高2,200m地点の早月小屋が見えて来ました。
管理人のご主人が小屋の前にいますので、挨拶を交わすと「午後から天候が崩れるかもしれないよ!」と言っていました。
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8/10 7:54
管理人のご主人が小屋の前にいますので、挨拶を交わすと「午後から天候が崩れるかもしれないよ!」と言っていました。
小屋の前には椅子とテーブルがありますので休憩場所として最適です。小屋の後方から、剱岳の山頂方面がようやく見えてきました。
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8/10 8:01
小屋の前には椅子とテーブルがありますので休憩場所として最適です。小屋の後方から、剱岳の山頂方面がようやく見えてきました。
小屋を出発して程なくすると、室堂方面から風に乗って地獄谷からの硫黄臭がしてきます。
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8/10 8:23
小屋を出発して程なくすると、室堂方面から風に乗って地獄谷からの硫黄臭がしてきます。
森林限界を越え、室堂のホテル等の人工物が見えて来ました。
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8/10 8:24
森林限界を越え、室堂のホテル等の人工物が見えて来ました。
標高を上げ振り返ると、早月小屋が随分下になり、薄ら富山湾や能登半島が見えて来ます。
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8/10 8:27
標高を上げ振り返ると、早月小屋が随分下になり、薄ら富山湾や能登半島が見えて来ます。
ロープのかかる急登を過ぎると、残雪歩きになりますが、すべり止めの装着の必要は全くありません。登山道は、ハイマツや岩場の道へと変わって行き、気分は高まります。
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8/10 8:59
ロープのかかる急登を過ぎると、残雪歩きになりますが、すべり止めの装着の必要は全くありません。登山道は、ハイマツや岩場の道へと変わって行き、気分は高まります。
クルマユリ
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8/10 9:06
クルマユリ
トリカブト
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8/10 9:14
トリカブト
基本的に足場は良くく、しっかりしていますので難易度はそれほど高くはありません。
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8/10 9:30
基本的に足場は良くく、しっかりしていますので難易度はそれほど高くはありません。
鎖をよじ登って少しすると、標高2,800m地点に到着です。ここから早月尾根の核心部に突入です。
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8/10 9:40
鎖をよじ登って少しすると、標高2,800m地点に到着です。ここから早月尾根の核心部に突入です。
高標高の岩場と鎖場の連続になります。急いで登ると心拍数があがりますので、ゆっくりと登ります。時折下山してくるハイカーと交差しながら慎重に登って行きます。
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8/10 9:41
高標高の岩場と鎖場の連続になります。急いで登ると心拍数があがりますので、ゆっくりと登ります。時折下山してくるハイカーと交差しながら慎重に登って行きます。
左眼下に谷を巻くようなトラバース気味の鎖場が唯一、スリルを味わう鎖場です。足のステップ用にボルトが突き出ていますので片足を乗せて渡れば大丈夫です。もし、足のステップが設置されていなければ難儀な場所になります。
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8/10 10:00
左眼下に谷を巻くようなトラバース気味の鎖場が唯一、スリルを味わう鎖場です。足のステップ用にボルトが突き出ていますので片足を乗せて渡れば大丈夫です。もし、足のステップが設置されていなければ難儀な場所になります。
途中の岩間から立山の前剱、剱御前、別山、大汝山、雄山、龍王岳、浄土山等の眺望が開けます。
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8/10 10:01
途中の岩間から立山の前剱、剱御前、別山、大汝山、雄山、龍王岳、浄土山等の眺望が開けます。
イワベンケイ
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8/10 10:01
イワベンケイ
ハクサンイチゲ
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8/10 10:02
ハクサンイチゲ
長く鎖が張ってある場所付近が、通称「カニノハサミ」付近だと思います。
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8/10 10:08
長く鎖が張ってある場所付近が、通称「カニノハサミ」付近だと思います。
岩場にペンキでしっかりマークされていますので、コースから外れることもないでしょう。※ガスで視界不良の場合は、極端に難易度は上がると思いますが・・・。
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8/10 10:10
岩場にペンキでしっかりマークされていますので、コースから外れることもないでしょう。※ガスで視界不良の場合は、極端に難易度は上がると思いますが・・・。
この付近で滑落事故が発生していますので、注意を払って登って行きます。
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8/10 10:11
この付近で滑落事故が発生していますので、注意を払って登って行きます。
最後の鎖を登り上がると、前方に別山尾根との分岐の標識が見えてきました。
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8/10 10:13
最後の鎖を登り上がると、前方に別山尾根との分岐の標識が見えてきました。
剱岳山頂に到着です。。後方には前剱、剱御前、浄土山〜龍王岳、左に雄山〜大汝山〜別山室堂に国見岳等が見え、遠く穂高連峰〜薬師岳等が見渡せます。
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8/10 10:20
剱岳山頂に到着です。。後方には前剱、剱御前、浄土山〜龍王岳、左に雄山〜大汝山〜別山室堂に国見岳等が見え、遠く穂高連峰〜薬師岳等が見渡せます。
映画「劒岳点の記」の撮影時、祠は一旦撤去され、現在の祠は近年新しくなったそうです。
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8/10 10:44
映画「劒岳点の記」の撮影時、祠は一旦撤去され、現在の祠は近年新しくなったそうです。
2004年8月に新しく設置された三等三角点に記念のタッチ!です。そして三等三角点の設置により、剱岳の標高2999mであることが確定しました。
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8/10 10:21
2004年8月に新しく設置された三等三角点に記念のタッチ!です。そして三等三角点の設置により、剱岳の標高2999mであることが確定しました。
早月尾根はガラガラだったのに、室堂からの登山者で一杯です。
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8/10 10:21
早月尾根はガラガラだったのに、室堂からの登山者で一杯です。
立山の後方には槍ヶ岳と穂高連峰(左)。竜王岳・浄土山が見えます。
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8/10 10:26
立山の後方には槍ヶ岳と穂高連峰(左)。竜王岳・浄土山が見えます。
白馬三山
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8/10 10:27
白馬三山
五竜岳〜白馬三山
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8/10 10:27
五竜岳〜白馬三山
源次郎尾根方面
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8/10 10:28
源次郎尾根方面
白馬三山から、不帰キレット-唐松岳-五龍岳-八峰キレット-鹿島槍ケ岳方面
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8/10 10:32
白馬三山から、不帰キレット-唐松岳-五龍岳-八峰キレット-鹿島槍ケ岳方面
別山尾根を眼下に望みます。「平蔵のコル」と「平蔵の頭」が見えます。
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8/10 10:50
別山尾根を眼下に望みます。「平蔵のコル」と「平蔵の頭」が見えます。
この角度から眺めると急斜面に見えますが、実際はさほどではない岩場だと後で分かりました。
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8/10 10:47
この角度から眺めると急斜面に見えますが、実際はさほどではない岩場だと後で分かりました。
山頂プレートを標高3,000m地点に持ち上げワンショット!です。
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8/10 10:47
山頂プレートを標高3,000m地点に持ち上げワンショット!です。
別山尾根との分岐
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8/10 10:53
別山尾根との分岐
そして早月尾根の岩場へと注意を払いながら下山です。
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8/10 10:54
そして早月尾根の岩場へと注意を払いながら下山です。
眼下に望む早月尾根!
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8/10 10:56
眼下に望む早月尾根!
幾つかの鎖場を下がって行きます。高山植物を鑑賞しながらのんびり歩きます。
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8/10 11:00
幾つかの鎖場を下がって行きます。高山植物を鑑賞しながらのんびり歩きます。
振り返ると山頂にいる人の姿が微かに見えます。名峰剱に登ってた時間が湧いてきました。
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8/10 11:41
振り返ると山頂にいる人の姿が微かに見えます。名峰剱に登ってた時間が湧いてきました。
早月小屋に到着すると山荘前ベンチは賑やかっていました。昼食休憩に入り、おにぎりを頂きます。山小屋の主人が言った通り天候が怪しくなり、ガスが巻いてきました。良いタイミングで山頂にいられた事に感謝です。
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8/10 12:33
早月小屋に到着すると山荘前ベンチは賑やかっていました。昼食休憩に入り、おにぎりを頂きます。山小屋の主人が言った通り天候が怪しくなり、ガスが巻いてきました。良いタイミングで山頂にいられた事に感謝です。
樹林帯の中に入り、黙々と標高を下げて行きます。ザレって滑る箇所が多分にありますので、足元に注意を払います。
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8/10 13:29
樹林帯の中に入り、黙々と標高を下げて行きます。ザレって滑る箇所が多分にありますので、足元に注意を払います。
申し訳気分で数組を追い越しながら下がって行きます。標高1,000メートル付近のベンチまで下がってきました。ここまで下がって来ると、樹林体の中の山道は風通しが悪く、暑くなってきます。
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8/10 14:34
申し訳気分で数組を追い越しながら下がって行きます。標高1,000メートル付近のベンチまで下がってきました。ここまで下がって来ると、樹林体の中の山道は風通しが悪く、暑くなってきます。
14:55分、馬場島登山口に予定通り帰着です。「試練と憧れ」の石碑を、腰に手をやり改めて拝みます。これほど率直に早月尾根を表現する言葉はないでしょうね。そして自分との挑戦をいかに試練ではなく、精神力を高めプラス思考の憧れを持って望む事が大事だと思いました。
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8/10 14:56
14:55分、馬場島登山口に予定通り帰着です。「試練と憧れ」の石碑を、腰に手をやり改めて拝みます。これほど率直に早月尾根を表現する言葉はないでしょうね。そして自分との挑戦をいかに試練ではなく、精神力を高めプラス思考の憧れを持って望む事が大事だと思いました。
馬場島キャンプ場は長閑です。
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8/10 14:57
馬場島キャンプ場は長閑です。
夏場の早月尾根は必要以上に汗を掻きます。温泉エリアまで1時間以上も掛かりますので、下の駐車場にある馬場島荘でお風呂(@500)に入り、汗を流します。内風呂のみで温泉ではありませんが、大変助かった!の一言です。
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8/10 15:13
夏場の早月尾根は必要以上に汗を掻きます。温泉エリアまで1時間以上も掛かりますので、下の駐車場にある馬場島荘でお風呂(@500)に入り、汗を流します。内風呂のみで温泉ではありませんが、大変助かった!の一言です。
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