屋久島縦走 淀川IN〜黒味岳〜宮之浦岳〜永田岳〜白谷雲水峡OUT

2022年05月02日(月) ~ 2022年05月04日(水)

• GPS: 15:53
• 距離: 32.3km
• 登り: 2,374m
• 下り: 2,968m

コースタイム

1日目

• 山行: 0:52
• 休憩: 0:00
• 合計: 0:52

14:45 スタート地点
15:06 15:06 淀川登山口
15:37 淀川小屋

2日目

• 山行: 7:27
• 休憩: 3:09
• 合計: 10:36

4:23 淀川小屋
5:30 5:34 小花之江河
5:40 5:42 花之江河
5:58 5:58 黒味岳分かれ
6:18 6:26 黒味岳
6:46 6:56 黒味岳分かれ
7:14 7:14 投石平
7:18 7:18 投石の岩屋
8:06 8:08 栗生岳
8:47 8:55 宮之浦岳
9:06 9:14 焼野三叉路
9:52 10:02 永田岳
10:48 11:03 焼野三叉路
11:24 11:33 平石
11:53 11:54 坊主岩
12:23 12:32 新高塚小屋
13:09 14:13 高塚小屋
14:18 14:57 縄文杉
14:59 高塚小屋

3日目

• 山行: 4:56
• 休憩: 0:29
• 合計: 5:25

5:51 高塚小屋
5:55 6:01 縄文杉
7:08 7:15 ウィルソン株
7:32 7:32 大株歩道入口
8:15 8:20 楠川分れ
9:00 9:05 辻峠
9:17 9:20 太鼓岩
9:29 9:30 辻峠
9:46 9:47 苔むす森
9:58 9:59 白谷山荘
10:58 10:58 さつき吊り橋
11:10 11:10 飛龍おとし
11:16 11:16 白谷広場
11:16 ゴール地点

2日目は高塚小屋で設営後少し休んでから水汲みに行ったのと、水汲みついでに縄文杉を長く見ていたので休憩時間が長い事になっている

天候

3日間とも晴れ

アクセス

利用交通機関：

バス

往路：紀元杉14:37着
復路：白谷雲水峡13:00発

コース状況／危険箇所等

全行程整備万全。
例外はウィルソン株上部の自然観察路。(写真参照)
水が豊富な分、登山道の岩が濡れている事も多いのでスリップには注意。
平石〜新高塚小屋は樹勢旺盛で枝が道に張り出しており若干歩き難い。

水場情報
地図に記載されている水場のうち、以下は水場へのアクセスが不明瞭、又は湧いているように見えなかった。
・焼野三差路(沢は上から見えるので強引に下りればアクセス可能)
・平石
・大王杉
・大株歩道入口〜楠本分れにあるはずの2ヵ所
・楠本分れ〜辻峠の下の水場(こちらも強引に沢にアクセスすれば取水可)
代わりに水場マークが無い沢が大量に有り、基本的には全て飲用可。
水の入手が難しい区間は
・宮之浦岳〜新高塚小屋
・ウィルソン株〜辻峠
となる。
ただし宮之浦岳から焼野に下りる途中に細いが湧水が有るのでそこから取る事は出来る。(時期によっては枯れると思う)
淀川から来た場合は翁岳の水場、永田岳に寄る場合は永田岳登り直下の水場、荒川や白谷雲水峡から来た場合は新高塚小屋、下山時はウィルソン株で上記区間問題無いだけの量を補給しておくことを推奨。

その他周辺情報

地元料理あわほ：https://r.goope.jp/awaho
入山前に安房の街でランチ、美味しかったが提供時間が30分以上とものすごく待たされバスに間に合うか焦らされた。

山岳太郎ショップ：https://www.andes-k.co.jp/
OD缶と携帯トイレを購入。
空港ではプリムス缶しか買えないのでプリムス以外のバーナー所有で純正を使いたければ乗り換えのバス停側で便利。

民宿みよしや：https://www.miyoshiya-yaku.jp/
後泊で利用、料理が美味しく女将さんが良い人。
ただし客室ドアの防音性が甘く、早出のお客さんがいるとほぼ確実に起こされる。
(洗面所共用でその音が部屋の中まで響いてくるため)

写真

5/2 12:37

凄く美味しかったけど提供時間かかり過ぎ、コレが島時間と言う奴か？ガスの購入とバス停までの歩き時間も有ったので間に合わないかと焦った

5/2 14:46

バス停は紀元杉を少し通り過ぎた所にある為、戻ってまでは見に行かなかった

5/2 14:53

スタート直後にある川上杉

5/2 15:04

20分ほど歩いて登山口到着

5/2 15:36

淀川小屋の直前からが世界遺産範囲らしい

5/2 16:27

全然歩いてないけど初日の宿泊所に到着、立派な小屋

5/2 15:58

中もとても綺麗、ネズミが出るらしいけど見なかった

5/2 16:27

流石GW、テントも沢山

5/2 16:00

水場は沢、屋久島の沢は基本的に全て飲用可とアナウンスされている

5/2 16:30

小屋の先で橋を渡るがそこの川が良いロケーション、夕食までこの橋の上で他の方とお話しして時間を潰してた

5/3 4:23

初日は小屋に入ったのでどうしても起こされてしまい、予定より早めの夜明け前に出発

5/3 5:24

花之江河までの登り途中に2ヵ所展望所があり、そのうち1ヵ所はなかなかの眺め、ただこれ以降も良い眺めはいくらでも見れるのでスルーしても良い

5/3 5:31

小花之江河は水も少なくちょっと寂しいか？

5/3 5:40

花之江河は良い雰囲気、曇って写真が暗いのでそうは見えないかもだけど

5/3 5:46

翁岳までは水場がモリモリ有ります

5/3 5:55

黒味岳への分岐、皆ザックをデポして向かう、勿論自分もデポ

5/3 6:06

樹林帯から抜けたら山頂かと思ったらそんなに甘くはなった、写真左奥のピークが山頂

5/3 6:23

まずは縦走第一のピーク到着！宮之浦岳と永田岳が一望できる展望台でおススメと淀川小屋で話した人から聞いていたが、残念ながら早朝は北からの爆風で雲が多かった

5/3 6:23

南側は良く晴れている

5/3 7:11

縦走路に戻って投石湿原

5/3 7:13

この辺りも良い雰囲気です

5/3 7:28

振り返って黒味岳の全容

5/3 7:29

だんだん雲が晴れてきた！天気もってくれ〜と願いながら歩く

5/3 7:34

これは…安房岳だったかな？

5/3 7:36

奇岩と低木で見晴らしがよく気持ちが良い縦走路、唯一残念なのが途中のピークを全て巻いていて登れない事

5/3 7:48

栗生岳への登りが一望できる、左には沢、稜線上なのに沢です

5/3 7:52

こちらが翁岳の水場、道のすぐ脇なので見逃すことは無い、ここで永田岳or新高塚小屋まで行けるだけの水を補給しておく事を推奨

5/3 8:09

栗生岳へ一登り、斜度は結構あるけど短いのですぐ登り切れる

5/3 8:10

縦走2つ目のピーク(と呼んでいいのかは微妙だけど)

5/3 8:10

いよいよ九州最高峰へ

5/3 8:22

登頂！縦走3ピーク目にして九州最高峰！！

5/3 8:27

永田岳からネマチまでの岩の稜線がバッチリ！道のクッキリ見えてます

5/3 8:23

歩いて来た南側

5/3 8:27

東側は安房の街が有り海が一望、雲は取れたけど霞んでいる

5/3 8:27

焼野と縦走して行く尾根

5/3 9:07

永田岳へ寄り道、荷物は永田岳方面に数十m行った所に良い感じの広場が有りそこにデポ

5/3 9:16

振り返っての宮之浦岳、こちらから登る場合も結構な斜度

5/3 9:30

永田岳がカッコ良くて何度でも撮ってしまう

5/3 9:32

こちらが永田岳登り始め地点の水場である沢、写真奥の方に水の流れが速く汲みやすい所が有る(手前の水が溜まっている所で汲んでも良いが)

5/3 9:43

永田岳の登りも地図の等高線の混み具合の通りキツイ、山頂の奇岩までもうチョット

5/3 9:51

山頂へはT字路を右へ

5/3 9:53

こんな所に一匹狼ならぬ一匹猿が！

5/3 9:54

最後はロープ場、ステップに乏しい花崗岩で下りはロープに頼ってしまった

5/3 9:57

縦走4ピーク目登頂！山頂標は分かり難い場所にあり、先のロープ場を登ると左奥に見えるのだが左から行くのは危険で、右から岩を巻くのが正規ルート

5/3 9:57

ネマチから障子岳に続く岩稜の尾根、道は付いてないし凄い難易度だろうけど行ってみたくなる程カッコ良い

5/3 10:03

永田岳からの宮之浦岳、焼野からの道がクッキリ見えるのが個人的には好きな景色

5/3 10:26

水場まで降りてきてドアップの永田岳、何度見てもカッコ良く寄って良かった

5/3 11:12

荷物をピックアップして高塚小屋に向かいます

5/3 11:14

平石付近にあるはずの水場は分からず

5/3 11:25

岩屋の方は展望ポイント、この永田岳も良いがコチラではなく…

5/3 11:26

岩屋の上に登って見る宮之浦岳とその奥の翁岳が大展望

5/3 11:25

ちなみに岩屋はこんな感じ、岩に登っている人の荷物が(苦笑)

5/3 11:27

岩屋を過ぎると樹林帯に入り展望の稜線歩きも終了

5/3 11:55

こちら、第二展望台からの眺め

5/3 12:10

第一展望台はもう展望台とは言えないのでは…

5/3 12:21

新高塚小屋の少し手前でお猿が集会中、登山道をガッツリ塞いでいてコチラが遠慮して通してもらう

5/3 12:23

新高塚小屋へは12時過ぎに着いたのでまだテントを張る準備をしている人2人のみ

5/3 12:29

小屋内は0人、ちょっと古い？でも中は綺麗

5/3 15:50

新高塚小屋の様子を見て高塚小屋でもテント張れそうと判断して進む、この写真は夕方撮った写真でツアー客とガイドさんが入って混んでいた時だけど、到着時はまだまだ空いていた

5/3 14:59

テントはデッキに2張、その他スペースも含めると10〜15張程度、デッキは間に合わなかったけど結構いい場所を取れた

5/3 14:30

縄文杉の水場もモリモリ出てる

5/3 14:31

25年前はデッキ一つしかなかったのに、今は北デッキとか有るんだ

5/3 14:33

北デッキからの縄文杉、現地で見るとイイ感じなんだけど写真にしようとすると木の枝が邪魔

5/3 14:43

撮影にはやはり南デッキからが良い

5/4 5:56

運が良いと朝日に照らされた赤杉が見れる、この写真よりもっと赤くなる

5/4 6:21

夫婦杉

5/4 6:26

大王杉

5/4 6:27

大王杉の下の道が立ち入り禁止で高巻きさせられる

5/4 6:28

こういう事らしい

5/4 6:30

典型的な切株更新

5/4 6:34

メッチャ木道整備されてますね…25年前はもっと登山道だったなぁ…今はもう縄文杉までは登山道ではなく自然遊歩道と言って良い

5/4 6:42

自然観察路への分岐、行ってみると面白いけど登山に慣れずに縄文杉だけ見に来た人にはおススメ出来ない

5/4 6:46

ほぼ整備が入っておらず道が不明瞭、アップダウンも多い、凄く遠回り、ピンテは有るので登山慣れしている人なら迷う心配はない…と思う(一部怪しい所は有るが)

5/4 7:00

それでも立派な縄文杉に直接触れるので行ける人にはおススメ

5/4 7:07

登り方向から来ると如何にも整備されている様な分岐に見えるのだが…これは罠

5/4 7:09

遠回りを楽しみつつウィルソン株に到着

5/4 7:10

この祠は変わってないなぁ

5/4 7:11

下山の場合はこのウィルソン株の水場で補給しておくべき、特に白谷雲水峡に向かう場合は登りも有るので

5/4 7:12

お約束のハート

5/4 7:18

翁杉は倒れたのか

5/4 7:30

登山道終了(縄文杉から既に終わっていたとも言える)

5/4 7:31

この渡し板も25年前は無くて枕木に歩幅を狂わされながら歩いた記憶が

5/4 7:43

仁王杉、吽形は折れました

5/4 8:12

三代杉、分かり難いけど倒木更新と切株更新で3本の杉が重なっている

5/4 8:17

白谷雲水峡にも寄っていきます

5/4 8:54

辻の岩屋、遠くから見た時は巨大な杉の倒木かと思った、ちなみにこの少し上に水場あり、白谷雲水峡の小沢から汲んでも良いけどココでゴールまでの水を汲んでおくのが良い

5/4 9:13

太鼓岩から歩いた尾根を一望、霞んでるけど感無量

5/4 9:53

苔むす森、良い雰囲気で観光客は騒いでいるけど、ブッチャケ登山者にとっては珍しくない光景(八ヶ岳とかもっと凄い苔の沢有るし)

5/4 10:01

くぐり杉、ザックが引っかかった

5/4 10:06

二代くぐり杉、こちらは通りやすい高さ

5/4 10:25

奉行杉

5/4 10:34

三本槍杉

5/4 10:42

三本足杉

5/4 10:57

二代大杉、縄文杉から下りてくるとこの辺の杉の感動は薄れる

5/4 11:08

飛龍落としの滝

5/4 12:02

ゴール、3日間晴天に恵まれ堪能しました

5/5 11:07

ココからは下山翌日にした観光写真、まずはトローキの滝

5/5 11:08

トローキの滝遠景、後はモッチョム岳の岸壁、NHKの番組で登ってましたね

5/5 11:34

千尋の滝

5/5 11:33

千尋の滝遠景、花崗岩の斜面がコンクリ護岸した様にツルツル

5/5 12:48

大川の滝、個人的にはコレが一番見応えあった

5/5 13:55

海亀が産卵する永田いなか浜

撮影機器：

Xperia 1 SOV40 au SONY

装備

個人装備

Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 靴 ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 調味料 飲料 ガスカートリッジ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図（地形図） コンパス ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック ナイフ テント テントマット シェラフ ゲイター 携帯トイレ

感想

shige_verde

25年前、高校の修学旅行で荒川登山口から縄文杉まで往復した。
当時は登山が趣味になると思ってもおらずそれで十分満足だったが、登山を趣味にする様になってもう一度屋久島に行き縦走するのが一つの夢となった。
今回それが屋久島で全く雨に降られないと言う奇跡に近い条件で達成出来て大満足！

屋久島縦走の魅力は何と言っても稜線に出てからの景観。
2000m無いのに森林限界の上に出られるのは最高。
花崗岩の景観も素晴らしい。
縄文杉を始めとした屋久杉もここでしか見れないものだが、登山者としてはやはり景観と歩き応えの方が印象深い。
個人の趣味にもよるだろうが。

ルートには難易度の高い所は無い。
強いて言うなら永田岳の山頂部が高度感が有るくらいか。
避難小屋の充実ぶりは大変なものだし、なにより水の補給が容易なのが登山者にとっては何より助かる。
唯一のネックは天気だが、今回はそれすら恵まれて120%楽しさだけが残った登山だった。

遠征になってしまうのでかかる時間と費用を考えると気軽に行ける所では無いが、次は永田歩道も歩いてみたいしモッチョム岳や太忠岳も登ってみたい。
必ずまた来たい島だ。