白馬三山(鑓温泉〜祖母谷温泉)
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- GPS
- 58:21
- 距離
- 30.8km
- 登り
- 3,136m
- 下り
- 3,605m
コースタイム
※歩行時間:4時間50分(小休止含む) 休憩:10分
21日鑓温泉5:35〜(2時間)〜大出原7:35〜(40)〜稜線8:15/8:30〜(35)〜白馬鑓ヶ岳9:05/9:25〜(1時間05)〜杓子岳10:30/10:45〜(1時間20)〜白馬岳頂上宿舎12:05/12:30〜(15)〜白馬山荘12:45/13:05〜(20)〜白馬岳山頂13:25/13:45〜(35)〜頂上宿舎
※歩行時間:6時間50分(小休止含む) 休憩:1時間55分
22日頂上宿舎5:45〜(15)〜雪田入り口6:00〜(2時間)〜清水岳8:00/8:15〜(1時間40)〜不帰岳避難小屋9:55/10:20〜(4時間40)〜林道15:00/5:10〜(20)〜祖母谷温泉15:30着
※歩行時間:8時間55分(小休止含む) 休憩:50分
天候 | 20日晴れ時々曇り 21日晴れ 22日ガスのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:欅平から黒部峡谷鉄道で宇奈月駅、宇奈月から富山電鉄で新魚津、 魚津駅からJRで越後湯沢経由で帰路につく |
コース状況/ 危険箇所等 |
※猿倉に登山ポスト有り、常駐隊の方が指導している(予約時にパンフレットを送ってもらうと登山届けと割引券が送られてくるらしい) ※鑓温泉までの登山道は小日向のコルまでは歩きやすいが、そこから先は雪渓等があり道は良くない。 ※鑓温泉から白馬岳まではゴールデンルートで特に問題は無いコースです ※祖母谷に下りルートは清水岳までは雪渓にもベニガラがまかれていて道標等もしっかりとあるので問題なく行ける ※不帰岳避難小屋から先がこのルートの核心で、特に百貫の下りの先が山肌を巻くトラバースになっていて何本か沢を渡るが非常に道が悪く神経を使うので要注意、特に最後に出てくる沢は遅くまで雪渓が残るようなので必ず小屋に確認のこと。 |
その他周辺情報 | ※白馬鑓温泉小屋 http://www.hakuba-sanso.co.jp/yarionsen/ ※白馬岳頂上宿舎 http://vill.hakuba.nagano.jp/index2.html ※祖母谷温泉 http://www.kurotetu.co.jp/onsen/babadani/ |
写真
感想
今年の縦走第一弾はchiyomiちゃんと白馬鑓温泉小屋に泊まって白馬岳から祖母谷温泉に降りる3泊4日コース、18日の夜行バスが取れなくて1日ずらした。直前まで天気が不安定で心配だったが取りあえず現地に行って決めようと出発。結果的にこの1日ずらしたのが良かったのか縦走の間雨に降られることは無かった。
20日
久し振りに夜行バスで登山口の猿倉までやってきました、前回来たのは9年前その時はムーンライト信州で白馬まで来てバスで猿倉まで入った。その時も一睡もしていなかったが今回の毎日アルペン号も寝られる状況では無く一睡も出来ませんでした。9歳年取った分やっぱりきつい!!朝の4時に着いて取りあえず猿倉山荘の中に入れて貰い少し休憩出来たので良かった。
5時過ぎに明るくなって来たので出発、前回は大雪渓を登りましたが今回は白馬鑓温泉小屋までなのでゆっくりと登る。登山道からいったん林道に出たらすぐに鑓温泉の分岐が出てきた分岐からの登山道は比較的傾斜も緩く一睡もしていない身には助かる。小日向のコルに到着して少し休む、登山道が歩きやすかったのはここまでで、ここからはいったん下りになり雪渓もみえてきた。下ってくる登山者も増えて来ました、遠くに見える雪渓をトラバースしている登山道が見えて大丈夫かなと心配になるが近くに行けばちゃんと整備されていて問題は無かった。雪渓よりも登山道がグズグズで神経をつかった、鑓温泉直下の雪渓でアイゼンを着けて登り、10時過ぎに鑓温泉小屋に到着〜こんなに早く小屋に着いたのは初めてです。温泉にゆっくりと入れたので良かったけど、私達が昼寝をしている間に続々と登山者がやってきていつの間にか満員になっていた。私達は自炊なので関係なかったけど食事も4回戦と大変そうでした。テント場も満員で5時近くに降りてきた人達は張るところがあったのかな?三連休の中日だからしかたたないけど、テント泊もこうなると大変ですね。
21日
今日も良い天気で嬉しくなる。小屋のうしろから雪渓が有り朝一番なのでアイゼンを着けた、15分ほど雪渓を登ると右に登山道が出てきたのでそこでアイゼンを外して登るが結局アイゼンを使ったのは今日はここだけだった。上に伸びる登山道は沢を横断していてくさり場が続く場所に出た、岩が濡れているので慎重に登るがこの場所が下りの時事故が多いところらしい。岩場を抜けると視界が広がりここが大出原、上を見上げると真っ青な空と稜線が見えてきました。小さな雪渓を横断してひと登りで稜線に出ると絶景が広がって遠くには剱岳の稜線と日本海も見える。
白馬三山は人気のルートらしく行き交う人が多い、今はウルプソウなどのお花が咲いていて歩いていて飽きません。天気が良い稜線歩きほど楽しいことは無い、鑓ヶ岳山頂からは白馬岳もその先の雪倉岳まで見渡せ去年の栂海新道もこんな天気に歩きたかった。鑓ヶ岳から下り次の杓子岳に向かう、ここは巻き道があるようですが私達はもちろん登ります。今回の行程は時間的にも余裕があるので気分もゆったりのんびりです、杓子岳の登りはガレ場の直登なので結構大変山頂に着いたら大雪渓側からガスが上がってきていた。休憩していると大きな音とともに岩が落ちていったのには驚いた。
杓子からいったん下り鞍部から丸山までの登り返しが今日一番の登りだったかな〜頂上宿舎と白馬山荘が見えていましたが遠かった。頂上宿舎に着き荷物を置いてから白馬岳に向かいます、白馬山荘までの稜線からは明日歩く旭岳のルートが見えました。おなかが空いたので白馬山荘の食堂に寄りラーメンを食べてから山頂に向かう、残念ながらガスが湧いてきて360度の展望とは行かなかったけど久し振りの白馬岳はやっぱり良いお山です。
山頂から下っていく時旭岳方面を見ると人がこちらに向かってくるのが見えたので、chiyomiちゃんと二人でその人が登ってくるのを待って状況聞くことにしましたがその方は清水岳往復とのことで祖母谷温泉コースの最新の状況は聞けなかった。宿舎に戻りお疲れ様の乾杯、食事はバイキングで美味しいと言われていたけど私的には?でしたねぇ。今宵の宿舎は空いていて一部屋に4人でゆったりと出来たけど昨日寝過ぎたせいか寝付きが悪かった。
22日
さて,今日が今回の行程で一番長く大変なコース、chiyomiちゃんが祖母谷温泉に電話で確認したときは「最後の沢に雪渓があるけど、トラロープを渡してあるのでそれにつかまって渡ってください」と言われたとのこと最後の沢ってどこ?と地形図で確認すると百貫の大下りの下に大きく切れ込んでいる谷が有り多分そこだろうと思った、でも実際に現場に着いてみると想像していたのと大違いでした。
朝起きたら小屋の周りはガスガスで何も見えないのでがっかり、朝食もバイキングでした種類もたくさん有り私は食べきれないと思いそこそこ取ったけど、chiyomiちゃんは全種類取ったようで食べきるのが大変そうでした。小屋に常駐隊の方が居たので最新情報が得られるかと聞いたところまだ祖母谷降りた人は少なく18日が最初で数名くらいらしく常駐隊の人も判らないらしかった。
ともかくガスってはいても天気が良い方向なの出発、昨日の分岐まで登り雪田に下っていく。上からでは見えなかったが近くに行くとベンガラがはっきりと判りほっとした。取りあえずアイゼンを着けて歩き出し10分ほどで夏道に出ました。ガスガスですが登山道はしっかりしていて目印もたくさんあります。途中雪渓もありましたがベンガラがまかれているので迷うことは無かったがこのベンガラも雪どけとともに移動するのかしらね。小旭岳のガレ場にはコマクサが群生していました、ガスって居るのでお花畑もイマイチですがもう少ししたら雪渓もとけて一斉に咲くのでしょう。清水平から緩やかに登ってくと清水岳頂上直下の標識があったので山頂があるのかと思い踏み跡をたどって行ったら行き止まりで何なかったので戻る
さてこれから清水尾根の下り、天気もだんだんと良くなり見晴らしが良くなってきた。遠くに山並みが見えてchiyomiちゃんに聞かれるが答えられないで居ると「北アルプスに何度も来ているんだから覚えてよ〜」と突っ込まれる。でもさ、山って見る角度で違うしねぇ〜と答える。そんな事を話しながら下っていくとchiyomiちゃんが人が登ってくると言った、よく見ると単独の男性が登ってくるではありませんか!!合流してこれ幸いとばかりに登山道の状況を聞くと、雪渓が崩落しているとのことでした。私達にどう渡ったら良いか教えてくれた。後でその沢の所に出たときに思い出して渡ることが出来たので本当に助かった、もし聞いていなかったら途方に暮れていたかも・・・・
その登山者と別れて尾根から樹林帯の中に入ると程なく不帰岳避難小屋に到着、ここまで小休止以外取っていないので大休止でお昼を食べる。頂上宿舎でお弁当を頼んでいたのですがこれは無いのでは?というお弁当でがっかりでした。それでもなんとか食べましたが全部は食べられなかった。小屋の中は鍋釜やシェラフがあった、たぶん登山道整備の人達のでは無いかなと話す。
コースタイムではこの小屋から祖母谷温泉まで4時間となっています、今は日も長いので焦らずに降りようねと話して歩き出す。小屋から15分ほど行くと垂直のくさり場短いけど足場があまりないので慎重に降りた。森の中の道を上ったり下ったりして百貫の大下りはロープやハシゴがありましたが問題なく通過、核心はこの後のトラバースです。小さな沢を何本か渡るのですが崩壊していたりガレガレだったりで気が抜けない道も細くて油断すると足を踏み外しそうになる。そして出てきました最後の雪渓の有る沢が、思っていたよりも谷が大きく雪渓がUの字に抜けていてトラロープが宙に浮いている。
ここで先に会った登山者の方のアドバイスを思い出して、とにかく沢まで降りることにしましたが垂直の斜面を滑り落ちるように降りた。chiyomiちゃんも怖いと言いながらも降りてきた。chiyomiちゃんは雪渓の下をくぐるの?と聞いてきたけどくぐれる雪渓では無い。縁を少し下降してから雪渓の上を渡りトラロープが垂れていたのでそれを使って登山道まで登った。あの登山者の方は大きなザックを背負ってここを渡ったのかと思うと凄いなと思った。ほんとにアドバイスありがとうございました、お陰で助かりました。でも後か考えてみると崩落していて良かったのかも・・・もし渡っているときにと思うとぞっとした。8月には無くなっているとのことですが、これだけ広い沢の渡渉も大変そうなのでここを歩く人は気を付けてくださいね。chiyomiちゃんとは無事に渡り終わったときにこの沢の話しで生ビール三杯は行けるねと話した。
この沢からは普通の登山道でしたが途中3カ所大木が登山道をふさいでいて乗り越すのに苦労しました。下に名剣沢が見えてきてからの下りが長くやっとの事で河原に降り河原を渡ったところが林道でした。ヨロヨロに成りながら祖母谷温泉に着き玄関を入ったところで、chiyomiちゃんがご主人に「話が違うじゃないですか」と、いかに大変だったか話していました。何はともあれ無事にたどり着けてほっとしました。温泉は私達だけの貸し切り状態で部屋も内風呂の隣だった。大変だった山行の後の温泉と美味しい食事とお酒はほんとうに極楽気分、これが有るからやめられません。
23日
今日は帰るだけなのでのんびりと支度をして美味しい朝食を食べて祖母谷温泉を後にしました。祖母谷温泉のカテゴリーは山小屋なんですね。欅平まで筋肉痛の足を引きずりながら、のんびりと歩きトロッコに揺られながら帰路につきました。この山行も終わってみれば大変だった分思い出に残る山行になりました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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moguさんこんばんは
山の頂上でバイキングがいただけるとはいいですね〜
あの雪渓は・・・ありえないですね
長丁場おつかれさまでした〜
slowwalkerさん、祖母谷の雪渓でビビっていては沢やはつとまりませんよ。
先週行った白沢はもうね、大変でした から
山の上のバイキングも考え物です、つい取り過ぎて食べきれなくなる。
久し振りにMOGUさんの山行記録を拝見しました。
相変わらずバイタリティーのある行動に敬服です。
それ以上に記録感想の中身の濃さとそのボリュームにはただただ驚きです。
私も同じ日の同じ時間に大雪渓回りで白馬三山に行き二度びっくりです。
今後もパンチのある山行記録を楽しみにしています。2月のシルフレーで足止め時ご一緒したyukifukuでした♪
なんと同じ日に白馬三山登っていたのですね。
時間的には大出原あたりですれ違っていたようです。
20日は最高の天気で楽しい縦走が出来てきましたね。
コメントありがとうございました、また遊びに来て下さい(^^)
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