冬季蝙蝠岳への挑戦(畑薙ダムより自転車＋ラッセル祭り)

2022年12月30日(金) ~ 2023年01月02日(月)

• GPS: 32:25
• 距離: 73.6km
• 登り: 3,944m
• 下り: 3,958m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:41
• 休憩: 0:21
• 合計: 8:02

8:45 畑薙ダムゲート前
9:07 9:07 青薙山登山口
9:40 9:41 中ノ宿吊橋
11:02 11:02 聖沢登山口
11:11 11:12 聖岳東尾根入山口
11:21 11:21 牛首峠
11:25 11:25 赤石岳東尾根コース登山口
11:28 11:28 滝見橋
14:16 14:16 二軒小屋ロッジ
14:52 15:11 蝙蝠岳登山口
16:47 中部電力施設

2日目

• 山行: 7:39
• 休憩: 0:00
• 合計: 7:39

7:27 中部電力施設
15:06 徳右衛門岳

3日目

• 山行: 9:11
• 休憩: 1:17
• 合計: 10:28

4:49 徳右衛門岳
7:49 7:50 四郎作ノ頭
8:38 8:50 蝙蝠岳
9:24 9:25 四郎作ノ頭
11:11 12:14 徳右衛門岳
15:17 宿泊地

4日目

• 山行: 5:46
• 休憩: 0:24
• 合計: 6:10

6:30 宿泊地
6:53 7:08 中部電力施設
8:15 8:21 蝙蝠岳登山口
8:47 8:49 二軒小屋ロッジ
10:32 10:32 滝見橋
10:40 10:40 赤石岳東尾根コース登山口
10:56 10:56 牛首峠
11:00 11:00 聖岳東尾根入山口
11:06 11:06 聖沢登山口
11:54 11:54 中ノ宿吊橋
12:14 12:14 青薙山登山口
12:36 12:37 畑薙ダムゲート前
12:40 ゴール地点

天候

超快晴！

アクセス

利用交通機関：

自家用車 自転車

畑薙ダムまでは凍結してませんでした
沼平ゲート〜椹島までは凍結少な目でそこそこ乗れる
椹島〜二軒小屋は凍結多めで乗れないので、
椹島に自転車デポしてもいい気がする

コース状況／危険箇所等

蝙蝠岳登山口からアイゼンつけた方が良いです
2300mくらいでスノーシュー
稜線でたら外して山頂まで
ピッケルは出番無かったです

写真

12/30 8:35

自転車でスタート

12/30 8:43

沼平登山指導所
今年もお世話になります！

12/30 8:56

畑薙大つり橋

12/30 10:00

凍結路面あり
しかし自転車はお尻が痛すぎる

12/30 10:18

快晴なり

12/30 10:44

上河内岳せんぱい
今年の元旦に敗退してから縁のある一年でした
年末にまた見ることになるとは思ってなかった

12/30 10:47

来年は兎年だけどカモシカ年は無いの？という目

12/30 12:09

思えば遠くまできたもんだ
結構きついです

12/30 13:26

凍結多くて自転車に乗れなくなったのでデポ
ケツがめっちゃ痛い

12/30 13:31

初日はおにぎりにしてみたけどやっぱパサパサになるからダメだった
コンビニのだといいのかな

12/30 14:18

ようやく二軒小屋に到着

12/30 14:19

その先のゲートの脇を抜けます

12/30 14:25

田代湖の水めっちゃ綺麗
写真じゃ伝わらないから実際見に行ってみて！(6時間かけて)

12/30 14:51

スタートから6.5時間かけてようやく蝙蝠岳登山口に到着
どんだけ遠いんだよ
幌尻岳より遠い

12/30 15:03

わかっていたけどトレース無し
頑張っていきましょう
最初の急登がこのルート一番の難所です

12/30 15:24

途中でアイゼンつけたけど最初からアイゼンでよかった

12/30 15:24

辛すぎてゲボ吐きそう

12/30 16:49

ようやく中部電力管理棟まで上がってこれた

12/30 17:16

1700メートル地点で没
すっごい疲れた

12/30 17:30

お湯沸かし専用の自作スプーン
使わない時は平にできます

12/30 17:31

形がいまいちだったので改良が必要

12/30 17:40

自作アルファ化米＋乾燥白菜

12/30 17:41

お湯を作るついでにチキンを湯煎

12/30 17:45

スクリューロックでしっかり蓋してシュラフに放り込んで保温

12/30 17:48

その間にチキンを食べながら水作り再開

12/30 18:38

結構ちゃんと戻ります

12/30 18:41

鍋の素を入れて雑炊にするのが冬の定番です
今回はダイソーの鍋キューブキムチ味

12/31 5:11

2日目
底冷えしてあんま眠れなかった

12/31 5:35

朝はチキンラーメン
冬は燃料節約のため茹でる系はやめて、
お湯入れるだけのもの食べてます
茹でて汚れた鍋で水作るのも嫌だし

12/31 7:27

大晦日も快晴

12/31 7:31

階段を上ってく

12/31 9:47

雪が多くなってきた
ピンクテープ助かる

12/31 10:23

アイゼンで脛くらいまで埋まります

12/31 10:31

しかしいい天気だ

12/31 12:23

2300地点でスノーシューにはきかえる
このあとスノーシューのテールが壊れた
アトラスのヘリウム、軽くていいけど1シーズンしかもたなかったな

12/31 14:21

2500メートル地点で突然わかんのトレースが現れる
このトレース主はどこからきたの？

12/31 14:37

トレースあると楽だわ

12/31 14:43

あの特徴的な凸凹は小日影山せんぱいじゃ？？
大晦日に2022年一番頑張った山にあえてテンションあがる

12/31 14:48

山頂まであともうちょっと。。。

12/31 15:05

徳右衛門岳に到着。2500峰131座目
2022年徳右衛門岳、ドベ到着

12/31 15:06

山頂は展望なし！
このちょっと下にテント設営

12/31 16:18

荒川岳を見ながら2022年が終わる

12/31 16:48

本日も水作り
冬山はたいてい水作り

12/31 17:56

大晦日なので年越しそば
リフィルのどん兵衛が売って無くなったので、
カップラーメンの中身だけ持ってきた

12/31 18:39

テント内は結露の雪が降る

12/31 19:04

モンベルの歩けるテントシューズカバーを買ってみた
邪道だと思ってたけど便利
冬は靴についた雪をきれいに払ってテント内にしまうので、
所要の時はこれで外に出る

12/31 19:17

冬は特にティータイムが大事
さようなら2022年

1/1 3:17

おはよう2023年
今日も床が寒くてあまり寝られなかった
前までマイナス8度くらい余裕で寝れたのに、
サーマレストのZライトがへたっているせいだと思い、
シュラフ内よりニーモのスイッチバックを注文

1/1 3:43

餅入りのチカラカップヌードル
インスタントのお雑煮って存在するみたいなので買えばよかった

1/1 4:47

テントは無理やり設置してます

1/1 5:42

ヘッドライトで蝙蝠岳を目指す
徳右衛門付近にあったトレースは消えてた
あのトレース主どこからどこに行ったんだろう
追記：kaikaireiさんでした。

1/1 5:44

ピンクテープとGPSを頼りに進む

1/1 6:02

スノーシューで脛まで沈むなか年明けラッセル

1/1 6:02

ゲボ吐きそう

1/1 6:18

夜明けが近づいてきた
はやく森林限界に急げ

1/1 6:18

兎の足跡あるけどゲボ吐きそう

1/1 6:18

踏み抜いてゲボ吐きそう

1/1 6:52

森林限界は超えられなかったけど
富士山のビュースポットまで上がってこれた

1/1 6:53

2023年ご来光

1/1 6:54

いえい

1/1 7:21

あと少しで森林限界突破だ

1/1 7:35

稜線に登ってきたぞ！
ここでスノーシューを外して進む

1/1 7:52

蝙蝠岳山頂をとらえた

1/1 8:05

岩場歩くのめっちゃ楽なんですが。
ずっと岩場でいいんじゃね？
(じゃあ夏行けばいいんじゃね？)

1/1 8:16

あと少しだ

1/1 8:37

蝙蝠岳に到着！
やったぞ！！！

1/1 8:38

荒川岳がドーン

1/1 8:41

赤石岳もちょこっと見える

1/1 8:41

2022年一番がんばったルートもドーン

1/1 8:41

農鳥岳がドーン

1/1 8:43

そして塩見岳と蝙蝠尾根

1/1 8:45

今年も快晴に恵まれて最高の南アルプス！

1/1 8:52

じゃあ帰るか

1/1 9:20

トレース下ってくの楽だ

1/1 9:27

テールが壊れているスノーシュー回収

1/1 11:10

おうちに戻ってきた
予定では今日下山だったけど無理
予備日に下山するとして、とりあえず標高下げるべく撤収

1/1 12:14

2023年徳右衛門、一番乗り

1/1 13:13

ゾンビのように歩いてく
疲れすぎて写真撮ってないけど2200m付近に無理やりテント設営

1/1 16:15

メイン食料尽きたので予備食としていつも持ち歩いている
カモシカスポーツオリジナルの山飯を食べる
廃番になると困るのでみんなも買って！

1/2 5:04

いきなり次の日の写真から始まる
疲れすぎてて写真どころじゃなかった
もう水作らなくていいので鍋汚してギョニソ入りラーメン作る

1/2 6:31

テント設営跡地

1/2 6:49

管理棟まで降りてきた

1/2 6:55

朝焼け

1/2 7:31

最後に待ち構えている下り
登りでつけたトレースが消えてて道がわからん

1/2 7:48

ちらっと写っているけどオレンジテープがあって
そっちはなんか違うルートみたい

1/2 7:51

どこいくルートだよ
すっごいトラバース地帯に迷い込んで必死で脱出

1/2 8:11

最後に嫌な汗かきつつ正規ルートに戻ってこれた
もう少しで登山口だ

1/2 8:14

着いたぞー！

1/2 8:15

冬期蝙蝠岳無事登頂成功
やったぜ！

1/2 8:21

大井川

1/2 8:22

嫌な汗かいて喉渇いてたので飲んでみた
キンキンに冷えてて頭痛い

1/2 8:44

二軒小屋のゲートまで戻ってきた

1/2 8:49

二軒小屋ロッジ方面は除雪されてなかったのでラッセルしてまで入る気力がなく、
冬期小屋跡地と思われるとこまで上がってみた

1/2 9:09

スケートリンクみたいになってる道路

1/2 9:25

自転車回収

1/2 9:28

ここでドーピング
登山は完了してるからセーフ
お尻が痛すぎて漕げない対策です

1/2 9:37

ついでにサドルにタオルを敷いて、
手持ちのスリング全部使ってフリクションノットで固定してみた
創意工夫が大事

1/2 10:01

クソダサスタイルになるけど、凍結路面で足着くと意外と乗れることに気づく
でもケツイタイから多用はできない

1/2 10:03

まっすぐ突っ込むと意外と滑らない
けど怖い

1/2 10:31

千枚大つり橋まで戻ってきた
2hの区間を1hで通過したから
帰りは下り基調だから早いな

1/2 10:39

椹島も素通り

1/2 10:55

赤石岳せんぱいさようなら
今年もよろしくお願いします？

1/2 11:07

聖岳登山口

1/2 11:18

赤石ダムあたりでケツイタ対策が崩壊
付け焼刃はいかんね

1/2 12:27

畑薙大つり橋
去年はここを死にそうな顔で戻ってきたんだけど、
まさか1年後は二軒小屋から戻ってくることになるとは想像しても無かった

1/2 12:36

沼平ゲートに到着
駐在されている方、今年もお世話になりました！

1/2 12:41

2022年年越し山行無事終了
めっちゃ疲れた
鬼のように疲れたけど、無事成功出来てよかった

撮影機器：

OLYMPUS Tough TG-5 オリンパス

感想

yuin

蝙蝠岳は2021年の2月に伝付峠から挑戦されている方の記録を見て、
すげえなと思ってましたが一方で自分には無理だなと思い、
2021年の夏に塩見岳側から登頂しました。
2022年に百高山が終わって、次の2500峰を見据えた時、
蝙蝠岳の隣の徳右衛門岳の存在を知りました。
同じようなとこまた行くのやだなぁと思いましたが、伝付峠からアタックした記録を思い出して、
「沼平から二軒小屋経由なら行けるんじゃね？」「冬行くの挑戦的で面白そうじゃね？」と思いつき、しかも今年の年末も快晴予報。
これは行くしかないなと思い、2022年の年越し山行も南アルプスに決定。

まず二軒小屋まで行くのが大変。
自転車乗るの久しぶりだったのでケツイタ対策しておらず、
ろくに漕げない＋太もも吊りそうになる。
8hのコースを6hという短縮できてるかわからないようなタイムで何とか二軒小屋までたどり着きました。

蝙蝠岳登山口は出だしが核心です。
岩や木の根にうっすら雪が積もった急登なので、アイゼンワークやルーファイが試されます。
標高が上がるにつれて積雪量も多くなり、ソロラッセル祭り状態。
幸い、キレッキレの箇所はないのでただひたすら黙々と雪を踏み固めて登っていくだけ。
樹林帯の登りなので風景が変わらないというのもあり、本当に己との闘いになります。
いつもは頭の片隅でやめる理由を探していることが多いですが、
今回はまったくそんなことがなく、時間かけてもいいから行くぞ！という意思のみでした。
予備日を使って4日の山行となりましたが、意思を貫き通せて満足しています。

蝙蝠岳ありがとう！
沼平ゲートの方も年末年始に常駐してくださりありがとうございます！
とても楽しい正月を過ごせました。

2022年は南アルプスで正月を迎えて、南アルプスで大晦日を過ごしました。
2023年の目標は
1.硫黄岳(北ア)、2.北方稜線からの池ノ平(北ア)、3.北鎌尾根(北ア)
北アづくしな予定ですが、今年もできる範囲で冒険していきたいと思います。