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Yamareco

記録ID: 5257544
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
栗駒・早池峰

禿岳西面 小牧森尾根〜北峰〜主峰〜銚子口

2023年03月11日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
09:13
距離
14.0km
登り
1,197m
下り
1,178m

コースタイム

日帰り
山行
8:22
休憩
0:48
合計
9:10
5:42
26
スタート地点
6:08
6:08
112
小牧森尾根取り付き
8:00
8:10
95
小牧森
9:45
9:45
35
県境尾根合流
10:20
10:20
72
禿岳北峰
12:06
12:35
97
14:12
14:14
38
14:52
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
前森高原牧場除雪終了地点。
コース状況/
危険箇所等
今回登りに使ったルートは、小牧森のピークを経由して県境尾根に乗り北峰に至るバリエーションルート。
今回はザイルを出すような場面はなかったが、細尾根のギャップなどもあるので雪の状態によっては補助ロープくらいは持ってた方が安心。
そして急登の登り返しもあり体力的にもタフなルート。

北峰から主峰に至るルートは、東側に恒例の大雪庇あり。特に北峰から新中峰トップに至るルートはバリエーションであり、東側はスッパリ切れ落ちた断崖絶壁である。絶対に東側に寄ってはいけない。

下山のルートは銚子コースと呼ばれる夏道がある一本尾根だが、ここも雪のあるこの時期は難所が多い。
特に1000m付近にある岩峰の通過が核心。今回は巻いて降りたが、腐れ雪のクライムダウンやトラバースはかなりいやらしい。ここも懸垂なども考慮に入れてザイル携帯が望ましい。
そして一本尾根と言ったが、下山時は岩峰を巻きながら下ると支尾根に誘い込まれる恐れもあるので注意が必要である。
その後も急な尾根が続くので最後まで油断は出来ない。

前森高原牧場の除雪終了地点からスタート。禿岳が輝いて見える。
2023年03月11日 05:44撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
3/11 5:44
前森高原牧場の除雪終了地点からスタート。禿岳が輝いて見える。
今日も早々にワカン装着。
2023年03月11日 06:06撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2
3/11 6:06
今日も早々にワカン装着。
ここから取り付きます。今日も急登からスタート。雪は腐り気味。
2023年03月11日 06:11撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
3/11 6:11
ここから取り付きます。今日も急登からスタート。雪は腐り気味。
雪がない箇所もある。この時期にしては少ないよね。
2023年03月11日 06:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 6:34
雪がない箇所もある。この時期にしては少ないよね。
雪が安定してきました。
2023年03月11日 06:52撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 6:52
雪が安定してきました。
禿岳と下山で使う銚子尾根。銚子尾根は3年前の同時期に登りで使った事があるが核心があるのよね。下山ではどうかな。
2023年03月11日 06:54撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/11 6:54
禿岳と下山で使う銚子尾根。銚子尾根は3年前の同時期に登りで使った事があるが核心があるのよね。下山ではどうかな。
雪庇帯が続きます。
2023年03月11日 06:56撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/11 6:56
雪庇帯が続きます。
スッキリしてきましたね。歩きやすいです。
2023年03月11日 07:12撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 7:12
スッキリしてきましたね。歩きやすいです。
なんか4月くらいの感じだな。
2023年03月11日 07:18撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 7:18
なんか4月くらいの感じだな。
左には神室連峰が綺麗に見えています。
2023年03月11日 07:21撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 7:21
左には神室連峰が綺麗に見えています。
登山道はない尾根だが、林業の作業道にはなってるみたい。
2023年03月11日 07:26撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 7:26
登山道はない尾根だが、林業の作業道にはなってるみたい。
この辺りは実に爽快。気持ちよく進みます。
2023年03月11日 07:49撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 7:49
この辺りは実に爽快。気持ちよく進みます。
二重尾根。
2023年03月11日 07:57撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 7:57
二重尾根。
小牧森のピークで小休止。虎毛が綺麗に見えました。肉眼では小屋もバッチリ。
2023年03月11日 08:12撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 8:12
小牧森のピークで小休止。虎毛が綺麗に見えました。肉眼では小屋もバッチリ。
こちらは神室山。東稜が綺麗に見えますね。誰か歩いてるかな?
2023年03月11日 08:12撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 8:12
こちらは神室山。東稜が綺麗に見えますね。誰か歩いてるかな?
さぁ、行きましょう。
2023年03月11日 08:13撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/11 8:13
さぁ、行きましょう。
最初右の尾根が辿るルートかと思ったが、どうやら左の尾根っぽいな。右だったらちょっとヤバかったか。
2023年03月11日 08:20撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 8:20
最初右の尾根が辿るルートかと思ったが、どうやら左の尾根っぽいな。右だったらちょっとヤバかったか。
細尾根区間に入って行きます。
2023年03月11日 08:26撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/11 8:26
細尾根区間に入って行きます。
邪魔な木だな。なんて言ったらバチが当たります。
2023年03月11日 08:32撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 8:32
邪魔な木だな。なんて言ったらバチが当たります。
この区間、地形図を見てた時はナイフリッジになってるんじゃないかと期待してたが、ちょっと時期が遅かったか。
2023年03月11日 08:35撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 8:35
この区間、地形図を見てた時はナイフリッジになってるんじゃないかと期待してたが、ちょっと時期が遅かったか。
ギャップです。急下降します。
2023年03月11日 08:37撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 8:37
ギャップです。急下降します。
ここでアイゼンにチェンジ。
2023年03月11日 08:47撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 8:47
ここでアイゼンにチェンジ。
雪を繋いで歩きます。
2023年03月11日 08:55撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 8:55
雪を繋いで歩きます。
細尾根を抜けて広尾根に出ました。ここの登りがキツかった〜。雪は締まってましたが急なのでジグで登ります。
2023年03月11日 09:06撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 9:06
細尾根を抜けて広尾根に出ました。ここの登りがキツかった〜。雪は締まってましたが急なのでジグで登ります。
ようやく県境尾根に乗りました。
2023年03月11日 09:45撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 9:45
ようやく県境尾根に乗りました。
左は大鏑山、軍沢岳を経由して神室山へ続く県境尾根。これを見たかったのよね。アップダウンがエグい。
2023年03月11日 09:45撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 9:45
左は大鏑山、軍沢岳を経由して神室山へ続く県境尾根。これを見たかったのよね。アップダウンがエグい。
進路は右へ。禿岳北峰を目指します。
2023年03月11日 09:50撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/11 9:50
進路は右へ。禿岳北峰を目指します。
カモシカトレース。このカモシカトレース、実は序盤からずっとあるのよね。細尾根区間もあったし。人は歩かないルートだけに、ちょっと心強かったり悔しかったり。
2023年03月11日 10:02撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 10:02
カモシカトレース。このカモシカトレース、実は序盤からずっとあるのよね。細尾根区間もあったし。人は歩かないルートだけに、ちょっと心強かったり悔しかったり。
禿岳東壁稜線に合流しました。もうちょいだ。
2023年03月11日 10:16撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 10:16
禿岳東壁稜線に合流しました。もうちょいだ。
おそらくこの辺りが禿岳北峰です。東から尾根が一本あるのでもうちょい東側に行けるはずですが、雪庇が怖くて近寄りたくない。
2023年03月11日 10:20撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 10:20
おそらくこの辺りが禿岳北峰です。東から尾根が一本あるのでもうちょい東側に行けるはずですが、雪庇が怖くて近寄りたくない。
こちらは北側。以前kamadamさんがこちら側に周回されてましたね。気持ち良さそう。
2023年03月11日 10:21撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 10:21
こちらは北側。以前kamadamさんがこちら側に周回されてましたね。気持ち良さそう。
しかし私はお次は主峰なのでこちらへ。ん〜、デンジャラス。
2023年03月11日 10:24撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 10:24
しかし私はお次は主峰なのでこちらへ。ん〜、デンジャラス。
栗駒山。ちょっと霞んできました。
2023年03月11日 10:27撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 10:27
栗駒山。ちょっと霞んできました。
新中峰トップまでが緊張の区間。とにかく東側には近寄らないように。
2023年03月11日 10:32撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 10:32
新中峰トップまでが緊張の区間。とにかく東側には近寄らないように。
崩壊が始まってます。この気温の高さじゃ一気に崩落しそうですね。
2023年03月11日 10:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 10:34
崩壊が始まってます。この気温の高さじゃ一気に崩落しそうですね。
おのずと樹林側をトラバースする事になりますが、急で歩きづらい。
2023年03月11日 10:41撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 10:41
おのずと樹林側をトラバースする事になりますが、急で歩きづらい。
限界ギリギリから恐る恐る撮る。写真を撮るのも命がけです。
2023年03月11日 10:43撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 10:43
限界ギリギリから恐る恐る撮る。写真を撮るのも命がけです。
落ちそう!
2023年03月11日 11:11撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 11:11
落ちそう!
禿岳主峰はあのピークのさらに奥。また登り返しがあります。ちょっとゲンナリ。
2023年03月11日 11:12撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/11 11:12
禿岳主峰はあのピークのさらに奥。また登り返しがあります。ちょっとゲンナリ。
ようやく新中峰トップまで来ました。ここからは歩き慣れたルートなのでとりあえず一安心。
2023年03月11日 11:17撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/11 11:17
ようやく新中峰トップまで来ました。ここからは歩き慣れたルートなのでとりあえず一安心。
ダイレクト尾根。禿岳を代表する素晴らしいバリエーションルートです。アルパインになります。
2023年03月11日 11:21撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 11:21
ダイレクト尾根。禿岳を代表する素晴らしいバリエーションルートです。アルパインになります。
火ノ沢トップ。雪崩の巣です。ここからドロップする頭の飛んだ人を見てみたい。
2023年03月11日 11:21撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 11:21
火ノ沢トップ。雪崩の巣です。ここからドロップする頭の飛んだ人を見てみたい。
振り返って禿岳北峰。北峰は初登頂でした。ちなみに登山道はありません。
2023年03月11日 11:37撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 11:37
振り返って禿岳北峰。北峰は初登頂でした。ちなみに登山道はありません。
主峰へ向かう途中の雪庇帯。薄いトレースがあるな。どなたかのダイレクト尾根の帰りのトレースかな。
2023年03月11日 11:41撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 11:41
主峰へ向かう途中の雪庇帯。薄いトレースがあるな。どなたかのダイレクト尾根の帰りのトレースかな。
神室山。
2023年03月11日 11:44撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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神室山。
小又山と天狗森。
2023年03月11日 11:44撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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小又山と天狗森。
火打岳。
2023年03月11日 11:44撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 11:44
火打岳。
禿岳主峰へ。ここももちろん樹林側を歩きます。
2023年03月11日 11:50撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 11:50
禿岳主峰へ。ここももちろん樹林側を歩きます。
はぁ〜、ようやく禿岳主峰です、疲れたよ〜。
2023年03月11日 12:05撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 12:05
はぁ〜、ようやく禿岳主峰です、疲れたよ〜。
禿岳主峰。この時期は4年連続だが、一番雪が少ない。いつもはすっぽり埋まって禿の文字も見えません。
2023年03月11日 12:06撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 12:06
禿岳主峰。この時期は4年連続だが、一番雪が少ない。いつもはすっぽり埋まって禿の文字も見えません。
神室連峰。ゆっくり大休止しましょう。
2023年03月11日 12:06撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/11 12:06
神室連峰。ゆっくり大休止しましょう。
来た道。風も弱くポカポカです。
2023年03月11日 12:06撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 12:06
来た道。風も弱くポカポカです。
ご馳走さまでした。
2023年03月11日 12:25撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/11 12:25
ご馳走さまでした。
さぁ、下山しますか。下山は西の銚子口へ。まだ油断は出来ません。
2023年03月11日 12:35撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2
3/11 12:35
さぁ、下山しますか。下山は西の銚子口へ。まだ油断は出来ません。
難所来ました。雪の状態も悪くて正直面倒くさい。
2023年03月11日 12:56撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2
3/11 12:56
難所来ました。雪の状態も悪くて正直面倒くさい。
トラバースします。この後右の支尾根に誘い込まれて、少しロスト。際どいトラバースで復帰しました。
2023年03月11日 12:59撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/11 12:59
トラバースします。この後右の支尾根に誘い込まれて、少しロスト。際どいトラバースで復帰しました。
さらに核心。懸垂しようか悩んだけど巻き下ります。
2023年03月11日 13:03撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/11 13:03
さらに核心。懸垂しようか悩んだけど巻き下ります。
グズグズの雪をクライムダウン。アイゼンじゃ踏み抜くのでワカンを蹴り込みながら降りました。
2023年03月11日 13:16撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 13:16
グズグズの雪をクライムダウン。アイゼンじゃ踏み抜くのでワカンを蹴り込みながら降りました。
この後は下るにつれ雪も薄くなってきたのでツボ足で。
2023年03月11日 13:36撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/11 13:36
この後は下るにつれ雪も薄くなってきたのでツボ足で。
左眼下には矢櫃沢。この沢、記録もなくすごく気になってるので、次シーズン沢登りで入りたいと思います。
2023年03月11日 13:58撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/11 13:58
左眼下には矢櫃沢。この沢、記録もなくすごく気になってるので、次シーズン沢登りで入りたいと思います。
無事降りて来ました〜。
2023年03月11日 14:13撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/11 14:13
無事降りて来ました〜。
林道歩きがツボじゃ歩きづらくてまたワカンをつける。今日は装備チェンジが忙しかったなぁ。
2023年03月11日 14:23撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 14:23
林道歩きがツボじゃ歩きづらくてまたワカンをつける。今日は装備チェンジが忙しかったなぁ。
牧場から禿岳を振り返る。そして14時46分・・・黙祷・・・。
2023年03月11日 14:46撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/11 14:46
牧場から禿岳を振り返る。そして14時46分・・・黙祷・・・。
お疲れ様でした。かなり歩きごたえのあるバリエーションルートでした。疲れた〜。
2023年03月11日 14:49撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/11 14:49
お疲れ様でした。かなり歩きごたえのあるバリエーションルートでした。疲れた〜。

装備

個人装備
ビバーク装備 ワカン アイゼン ピッケル 行動食 補助ロープ

感想

積雪期は人を寄せ付けない鬼首の禿岳。

毎年この時期が楽しみになる程この山に魅せられてしまっている。
私は基本、同じ山に同じルートから登るのはあまり好きではない。
以前は、一度登頂した山は中々足が向かなかったが、バリエーションを登るようになってからは、登頂よりも辿るルートの方が重要に思うようになった。
「どこに登る」より「どこを登る」かである。
それは下山ルートも同じ考えであり、まだ歩いた事のないルートを見繕うのが楽しいので、ピストンで下山する選択は最後の最後までない。

この禿岳は、そういった意味ではバリエーションの宝庫であり、且つどこから取り付いても登りごたえ充分で毎回自分の実力を試されているような、そんな山である。
これは禿岳の沢登りでも同じ事が言える。

もちろん積雪期は危険極まりない山であり、雪庇の崩落や雪崩には充分な注意が必要である。麓の集落に住み方々は、禿岳の雪崩の音を聞いて春の訪れを感じると聞いた事がある。

同じ山に何度も登るのを嫌う私だが、実はこの禿岳が今までで一番登頂回数が多い。
そして、これは自分でも後から知った事だが、2本の一般登山道コースからの登頂の他は積雪期と沢登りで毎回違うルートから登頂している。
1300mちょいの一つの山でこれだけ魅力あるルートを持ってる山もそう多くはないだろう。

今回辿ったルートもまさに禿岳の醍醐味を感じる事の出来る好ルートであった。
積雪期にしか行けない禿岳北峰は、ダイレクト尾根や南峰リッジの帰りに寄ろうと思っても中々行けず終いだったピークであり、ようやくその頂きに立つことが出来て嬉しかった。

そしてこの大好きな禿岳と大好きな神室連峰を結ぶ県境稜線は、私にとって何よりも特別な旅である事は間違いない。
その一部から見る県境稜線の先にある神室山は、近いようで遠く、どんな困難や喜びをその道中で見せてくれるだろう。
いつか・・必ず・・。

そんな事を妄想すると夜も眠れない。

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コメント

mooreeさん、こんばんは。
禿北峰から主峰への断崖絶壁ルート、よく踏破されましたね流石です!
私には人が歩けるルートには見えませんでした
樹林側を歩くといっても、相当傾斜が強かったのでは?

どこに登るかよりどこを登るか・・
自分が選んだルートの登り・下り共に充実感と喜びを感じられたら最高ですね
2023/3/13 22:34
kamadamさん、コメントありがとうございます😊
積雪期の禿岳北峰は念願でしたので登頂出来て嬉しかったです。
私も当初は東側からと思ってました。kamadamさんが以前登られたルートも魅力ありましたし、中ノ沢左岸尾根なんかは最短で登頂出来ると思います。
ただやはり、地形図を眺めてると色々妄想が膨らみ欲が出てきますね😁
北峰から主峰の断崖絶壁ルートのトラバースは、雪質がイマイチでしたので少々難儀はしましたが、下りだったのでそれ程でもなかった印象です。
今年は低山のバリエーションは藪が出るのが早い気がしますね。
もう少し楽しみたいところですね。kamadamさんの記録、また楽しみにしております😊ありがとうございました。
2023/3/14 11:58
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