広河原-肩の小屋-北岳-間ノ岳-農鳥岳-大門沢-奈良田 テント泊(天空の縦走路は修行道でした…ライチョウ動画もあるよ！)

2023年07月15日(土) ~ 2023年07月17日(月)

• GPS: 17:42
• 距離: 27.1km
• 登り: 2,772m
• 下り: 3,486m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:32
• 休憩: 0:51
• 合計: 4:23

6:21 広河原・吊り橋分岐
6:24 6:26 広河原山荘
6:43 6:49 白根御池分岐
7:13 7:19 第一ベンチ(1880ｍ)
7:35 7:41 第二ベンチ(2059ｍ)
8:16 8:20 白根御池小屋
9:43 10:01 草すべり分岐
10:05 10:14 小太郎尾根分岐
10:44 北岳肩ノ小屋

2日目

• 山行: 7:45
• 休憩: 0:50
• 合計: 8:35

5:04 北岳肩ノ小屋
5:20 5:20 両俣分岐
5:41 5:48 北岳
6:04 6:05 吊尾根分岐
6:17 6:17 トラバースルート分岐
6:34 6:39 北岳山荘
7:13 7:13 中白根山
8:06 8:12 間ノ岳
9:06 9:10 農鳥小屋
10:06 10:06 西農鳥岳
10:42 11:07 農鳥岳
11:35 11:37 大門沢下降点
13:39 大門沢小屋

3日目

• 山行: 2:32
• 休憩: 0:07
• 合計: 2:39

5:51 大門沢小屋
7:15 7:17 早川水系発電所取水口
7:28 7:33 森山橋
7:59 7:59 大門沢ゲート
8:15 8:15 奈良田駐車場
8:24 8:24 奈良田バス停
8:30 8:30 奈良田湖バス停
8:30 ゴール地点

天候

7/15 曇り時々小雨 稜線は強風
7/16 霧→昼過ぎから晴れ　稜線上は強風
7/17 晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

奈良田公営第一駐車場に前日夜10時入り
第一駐車場は半分以上の埋まり具合
5:15の始発バスで広河原へ

コース状況／危険箇所等

全般で踏み跡は明瞭で注意が必要な場所にはペンキ等のガイドがしっかり有り道迷いの可能性は低い
稜線上は多少手足を使う岩場もあるが難所は無し
大門沢下降点から沢合流点までは岩、根っこ、ザレ、粘土の足元悪い急下降
沢沿いの奈良田までの道は渡渉や丸太橋、吊り橋などあり
天候、水量によって危険な可能性有り

その他周辺情報

奈良田の里温泉 女帝の湯 :朝9時から入れます
古民家カフェ鍵屋：女帝の湯のすぐ上にあるお洒落な古民家カフェ

写真

7/15 4:44

奈良田に前日入りして車中泊。始発で移動します。
30分くらい前にはもう結構な列になってました。

7/15 6:24

広河原に到着ー。久々だなー。天気は予報通り微妙。

7/15 6:27

いつもの橋を渡って北岳登山開始です。

7/15 6:29

広河原小屋はもう営業してないんですね。

7/15 6:43

序盤はもうずっと人の波が途切れません。譲ったり譲って貰ったり。みなさん早いので譲ってばかりですが。

7/15 7:59

急登をガシガシ登ると白根御池小屋手前の水平歩道ゾーンに。厳しさだけではない優しさがそこにはあります。

7/15 8:12

フウロの仲間だと思うんですが

7/15 8:12

こっちも

7/15 8:23

てな訳で白峰御池小屋到着ー。

7/15 8:27

結構雨がパラついてきましたがまだ視界は問題なし。

7/15 8:40

厳しさしかない草すべりの登りが続きます。まあ下りのアレよりは大分優しいのですが…

7/15 8:57

時々振り返ると高さが近くなる鳳凰三山が応援してくれます。

7/15 10:09

黄色いのは大体シナノとかミヤマとかそんな感じの名前

7/15 10:16

ようやく稜線に上がりましたがここからがずっと強風。油断すると体が持っていかれるくらいの風です。

7/15 10:20

小太郎山分岐。この向こうに甲斐駒がどーんと…見える訳がありません。

7/15 10:20

楽しい稜線歩きの始まりのはずですが霧と強風の修行道です。

7/15 10:43

お花畑は綺麗ですが暴風です。

7/15 10:43

お花畑は綺麗ですが濃霧です。

7/15 11:37

風に煽られ続けながらなんとか今日のお宿に到着です。

7/15 11:34

この強風下でおニューのテンと張るのは勇気が要ります。微妙に斜めってる所しか空いてませんでしたし。

7/15 11:48

強風に吹かれ続けて冷えた体に暖かい小屋メシがありがたいです。当然ビールも頂きます。

7/15 12:12

狭いながらも暖かい我が家。稜線から一段下がった所にあるこちらのテン場は強風の影響も殆どなく安心して過ごせました。以前泊まった時は下から上がってくる暴風でテント潰れそうになりましたが。

7/15 14:07

無駄に重くて動かしにくい冬靴。周囲からもアホと思われてたかもしれませんがこれもトレーニングの一環だからしょうがないのです…。

7/15 15:14

気が付いたら肩の小屋のテン場はみっしりのテント村。微妙と思ってた私の立地がかなりマシな部類に。

7/16 5:10

さあ天候の回復を期待して二日目スタートですよー！真っ白ですが。暴風ですが。

7/16 5:16

白いのを見つけるとキタダケソウ！と思って撮っちゃいますがほぼハクサンイチゲですね。時期ももう遅いのかな。

7/16 5:42

という訳で永遠のナンバー2、北岳にきただけー！…はい。
これで北岳山頂の天気は1勝3敗。

7/16 6:42

サクっと下って北岳山荘まで。もう稜線の間は風くっそ強くてあまり写真撮る余裕もありません。

7/16 7:39

これが憧れの天空の縦走路です。オロローン。風つええ。

7/16 8:13

なんとか成り上がりのナンバー3、間ノ岳に到着。暴風です。濃霧です。

7/16 8:14

これが天空の稜線の景色です。

7/16 8:44

間ノ岳から先はこの天候でも不安にならないくらいペンキのガイドがこれでもかとついてます。登山者を絶対に遭難させたくない親父さんの思いを感じます。

7/16 8:51

農鳥手前辺りでようやく視界が開けてきました。天空の庭園です！

7/16 9:07

農鳥小屋に到着ー。名物の親父さんは残念ながら今シーズンはご不在ですね。

7/16 9:07

お約束。

7/16 9:04

そして農鳥小屋で南面の視界が！

7/16 9:12

よく見るとギリギリ富士山が！やった！勝利！

7/16 9:20

まあすぐ霧に包まれちゃいましたが。

7/16 9:27

西農鳥への登りは結構ハード。でも道迷いする心配はありません。

7/16 10:07

こっちの方が高いのに「西」扱いされてしまう西農鳥岳。あっちが東つけろやとか思っているに違いありません。相変わらず暴風です。

7/16 10:48

そして縦走最後のピーク農鳥岳に到着ー。相変わらず濃霧です。結局最後までこれかい！

7/16 11:10

でも頑張ったご褒美かライチョウ君がひょこひょこ出てきてくれました。

7/16 11:05

オスメスつがいでこの辺でずっとぴょこぴょこやってました。ありがとう！癒されたよ！

7/16 11:42

大門沢の下降点まで降りてきました。結局最後までガスと風の修行道でした…。

7/16 11:43

そしてこのタイミングで晴れだします。

7/16 11:50

もうあとは樹林帯の下りだから晴れないでいいよ！くそ暑いわ！

7/16 12:16

しかし聞きしに勝る足元悪い急下降。軽量装備の時のように軽快にポンポン下れないのが辛い…

7/16 12:54

ようやく沢と合流で傾斜が緩みます。いやきっついわー。暑いわ。

7/16 13:25

沢沿いは渡渉ポイント多数です。ローカットは水没前提になりますね。

7/16 17:01

そんな訳で大門沢小屋に到着ー！いやーきつい下りだった。

7/16 13:52

時間的に頑張れば奈良田まで下れそうですがもうビール飲んでのんびりキャンプ気分で過ごしちゃうもんね。無駄に天気よくなりやがったし。

7/16 14:27

大門沢小屋ではビールも冷えてるしフルーツゼリーも冷えてます。ありがたや。

7/17 4:22

てな訳で翌朝の朝焼け富士ー。ぐっすり寝すぎて星空撮り忘れました。

7/17 4:32

今日はちょっと下るだけなのでのんびり過ごしてからスタートです。降りたら温泉入りたいですし時間調整。

7/17 6:01

が、結構ここから先の道もアドベンチャーです。

7/17 6:20

渡渉というか道が川です。無駄に重い厳冬期用の靴がここだけは無敵の頼もしさです。

7/17 6:34

後半に入ると気持ちいいトレイルに。しかし長いな…

7/17 7:21

不安しか感じない吊り橋です。高所恐怖症的にはここが一番の難所だったかもしれません。揺れるしこわい。

7/17 7:24

文明の息吹が感じられて登山終了…

7/17 7:31

かと思いきやもう少しあります。

7/17 7:46

ようやく下山完了ー。と思いきや奈良田までかなり歩くんですよね…

7/17 8:30

なんとか戻ってきました。意外と大門沢小屋から遠い！昨日無理しないで良かった…

7/17 9:06

奈良田温泉。雰囲気も泉質も素晴らしい温泉です。

7/17 9:44

古民家カフェ。築200年のリノベだそうでお洒落です。

7/17 9:51

ふぃーお疲れ様でした。修行だけど楽しかった！

撮影機器：

サイバーショット DSC-RX100M6 SONY

iPhone 11 128GB SIMフリー Apple

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 靴 サンダル ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル ライター 地図（地形図） コンパス ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 タオル ナイフ カメラ ポール テント テントマット シェラフ

感想

yfcyama

最近軽量装備のゆるハイクばかりで体が訛ってきてるんじゃなかろうか？
変な危機感から連休はテント背負って無駄に負担を増やして縦走しようと目論み
白峰三山に行って参りました。

天気予報では初日は悪いが二日目は回復傾向との事で良い方向に予想が早まれば
ワンチャンあるかなーと思っていたのですがノーチャンスでした…

稜線上はずっと強風が吹き荒れており油断すると体が持っていかれるくらいの
突風もありました。シェルが無かったら低体温症の危険があったかもしれませんね。
そのせいもあってか中々調子があがらずひたすら追い抜かれながらの登山でしたが
終始余裕を残したペースを守り続けられたので良しとしましょう。

なんだか本当にただの修行みたいになってしまいましたが、これはこれで貴重な
経験ですし、また来なきゃならない将来の楽しみが増えたと考えましょう。

あ、ライチョウも間近で見れたし。