白峰三山縦走
- GPS
- 23:18
- 距離
- 26.8km
- 登り
- 2,720m
- 下り
- 3,447m
コースタイム
- 山行
- 6:59
- 休憩
- 1:44
- 合計
- 8:43
- 山行
- 9:42
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 10:21
天候 | ☀️→☁️→☔️ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
〇P11:30で駐車率60%程度 〇奈良田から広河原までバス(運賃1,100円+協力金300円) バス時刻表 https://www.minamialps-net.jp/access/bus-3-1 |
コース状況/ 危険箇所等 |
〇広河原インフォメーションセンターで登山届を提出 〇広河原から北岳までは目立った危険箇所はありません 〇北岳から大門沢下降点までは時折、切れ落ちた場所あり 〇大門沢下降点から大門沢小屋まで激下り+切れ落ちた足場数か所 〇大門沢小屋から発電所まで里山風ではあるものの切れ落ちた場所数か所 〇農鳥小屋は休業(大門沢小屋HP参照)のため水場もありません https://www.daimonzawa.com/news/35.html ※基本的にはよく整備されており、崩落個所もきちんと補修されています |
その他周辺情報 | 〇北岳山荘 予約制 https://www.minamialps-yoyaku.jp/MountainHutInfolists?mountaionGroupId=1&date=20210508 〇大門沢小屋 予約制だが、空きがあれば当日可 https://www.daimonzawa.com/ 〇しもべの湯 町外1,080円(入湯税150円込み) https://shimobenoyu.com/ ※7/31追記 北岳山荘・大門沢小屋にWi-Fiの設置あり |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
無線機
バーナー
クッカー
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感想
かねてから、行きたいと思っていた白根三山縦走。
コロナ後規制のない初の登山シーズン。どこの山小屋も軒並み予約制。5月の予約開始に合わせて、北岳山荘・大門沢小屋を予約した。いつもの登山は仕事の都合やお天気を優先して直前に計画を立てていたが、今年は早くに予約をとらなければ、行くことすら叶わなくなってしまいそうだったので、一か八かで予約した。
梅雨明けの予報や仕事のスケジュールに一喜一憂しながら、この日を待ちわびていた。幸い、梅雨は7月22日に明け、仕事も何とか都合がつき、いよいよこの日を迎えた。
思えば数十年前、登山を始めたのはこの北岳だった。いつかは縦走してみたいと思いつつ、なかなか行動を起こせずにいたが、ついぞ実現することができた。
奈良田界隈は、高速道路も延伸され、リニア新幹線の工事のためか、道路も広く、きれいに舗装されていた。
マイカー規制のため、奈良田駐車場に車をとめ、5:30のバスに乗車。マイカー規制がなければ、縦走後、広河原に車を回収しにいかなければならないところ、規制とバスのおかげで、縦走が容易になった。
いよいよ広河原に着くと、登山届を提出し、登山開始。昔の記憶はあまりはっきりとしていないものの、昔よりも整備が行き届いて登り易くなった気がする。
白根御池で休憩を入れ、無料の水場で喉を潤す。冷たくておいしい南アルプスの天然水だ。
草すべりの急登を上り詰め、小太郎分岐まで来ると急に視界が開ける。鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳が目の前に見え、テンションが上がる。
また、肩の小屋までの途中、ライチョウの親子が砂浴びをしているのを目の前で見ることができ、癒される。こうした光景もアルプスならではである。
北岳山頂に到着するとガスガス。残念ではあるが、雷鳴も聞こえ始めたので、急いで北岳山荘へ。
北岳山荘に到着すると、生ビールにありつく。本当にうまい。
賛否両論あろうが、一人一枚の布団で寝られるのは予約制の副産物というか、コロナ前の山小屋では考えられない贅沢である。今年は、課題の洗い出しと今後の対策のテストの年になりそうだ。
2日目の朝、起きると外はガスガス。縦走をやめて広河原に降りようかとも考えたが、何分もしないうちにガスが晴れた。南アルプスがモルゲンに染まり、日帰りでは味わえない、マジックアワーを堪能した。
縦走路は「天空の縦走路」として紹介され、いかにも平坦な道を想像させるが、実際はかなりのアップダウンがあり、ダメージをくらう。
加えて、縦走路では給水できないため、北岳山荘で3.5Lの水を補給したため、負担増となった。
しかし、ハイマツの緑と、灰色の岩、空の青、雲の白が織りなす絶景は、高山に来なければ、決して見られず、登山が辞められなくなる。
大門沢下降点に来ると、またも雷鳴が聞こえ、名残惜しいが、稜線に別れを告げ、急いて下山する。
大雨に見舞われ、足元は滑る上、切れ落ちているため、スピードダウンを余儀なくされる。
大門沢小屋に着いたのは、最後の方であったが、自分のペース的にも、ここに小屋があるのは本当にありがたい。
また、貴重な燃料を使い、乾燥室を使わせていただき、雨で濡れたカッパや靴を干すことができた。
最終日、小屋から発電所までは里山のような、下草の生えていないきれいな森が広がっているが、目印はしっかりとしており、道迷いの心配はない。
しかし、時折急降下する場所や、切れ落ちた場所があるので気が抜けない。
吊り橋をいくつか渡ると、舗装路になり、山から里へ降りてきたことを知る。
駐車場までのロードが長いと感じる人もいるそうであるが、私は少しずつ、グラデーションのように山から人里になっていくこの道も好きである。
途中なかなか振り返る人もいないと思うが、これから行く人は、この道を振り返ってほしい。山と山の隙間から3,000メートルの稜線が見送ってくれている。
駄文にお付き合いいただきありがとうございました。最後に途中、情報をくれた方、道を譲ってくれた方、写真を撮ってくれた方、山小屋の方々、ありがとうございました。
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