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Yamareco

記録ID: 5763341
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

白峰三山縦走

2023年07月26日(水) ~ 2023年07月28日(金)
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
23:18
距離
26.8km
登り
2,720m
下り
3,447m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:59
休憩
1:44
合計
8:43
距離 7.0km 登り 1,719m 下り 357m
6:39
6:40
17
6:57
6:58
30
7:28
7:37
22
7:59
8:05
46
8:51
9:08
118
11:06
11:18
8
11:26
11:51
45
12:36
12:42
23
13:05
13:11
29
13:40
13:58
28
14:26
14:28
24
14:52
14:53
24
15:17
2日目
山行
9:42
休憩
0:39
合計
10:21
距離 10.6km 登り 751m 下り 1,924m
5:57
49
6:46
77
8:03
8:15
84
9:39
9:40
81
11:01
11:02
46
11:48
11:53
48
12:41
13:01
197
3日目
山行
3:45
休憩
0:04
合計
3:49
距離 9.2km 登り 264m 下り 1,183m
5:44
128
8:14
37
8:51
2
8:53
8:54
18
9:12
9:13
12
9:25
7
9:32
9:33
0
9:33
ゴール地点
天候 ☀️→☁️→☔️
過去天気図(気象庁) 2023年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
〇奈良田駐車場は分かりづらいです。駐車場の看板を右→右です。
〇P11:30で駐車率60%程度
〇奈良田から広河原までバス(運賃1,100円+協力金300円)
 バス時刻表 https://www.minamialps-net.jp/access/bus-3-1
コース状況/
危険箇所等
〇広河原インフォメーションセンターで登山届を提出
〇広河原から北岳までは目立った危険箇所はありません
〇北岳から大門沢下降点までは時折、切れ落ちた場所あり
〇大門沢下降点から大門沢小屋まで激下り+切れ落ちた足場数か所
〇大門沢小屋から発電所まで里山風ではあるものの切れ落ちた場所数か所
〇農鳥小屋は休業(大門沢小屋HP参照)のため水場もありません
 https://www.daimonzawa.com/news/35.html
※基本的にはよく整備されており、崩落個所もきちんと補修されています
その他周辺情報 〇北岳山荘
 予約制
 https://www.minamialps-yoyaku.jp/MountainHutInfolists?mountaionGroupId=1&date=20210508
〇大門沢小屋
 予約制だが、空きがあれば当日可
 https://www.daimonzawa.com/
〇しもべの湯
 町外1,080円(入湯税150円込み)
 https://shimobenoyu.com/
※7/31追記
 北岳山荘・大門沢小屋にWi-Fiの設置あり
みんなが撮る吊り橋。北岳を入れてみました。
登山届はこの手前のインフォメーションセンターにて対面で提出します。
2023年07月26日 06:36撮影 by  iPhone XS, Apple
6
7/26 6:36
みんなが撮る吊り橋。北岳を入れてみました。
登山届はこの手前のインフォメーションセンターにて対面で提出します。
白根御池
2023年07月26日 09:05撮影 by  iPhone XS, Apple
4
7/26 9:05
白根御池
オベリスクが見えました
2023年07月26日 11:11撮影 by  iPhone XS, Apple
2
7/26 11:11
オベリスクが見えました
ライチョウの親子が砂浴びをしていました
2023年07月26日 12:26撮影 by  iPhone XS, Apple
6
7/26 12:26
ライチョウの親子が砂浴びをしていました
北岳肩の小屋
2023年07月26日 12:33撮影 by  iPhone XS, Apple
4
7/26 12:33
北岳肩の小屋
北岳山頂
2023年07月26日 13:39撮影 by  iPhone XS, Apple
5
7/26 13:39
北岳山頂
モルゲンの北岳
2023年07月27日 05:03撮影 by  iPhone XS, Apple
8
7/27 5:03
モルゲンの北岳
北岳山荘から間ノ岳、農鳥岳
南アルプスは山が大きいとよく言いますが、こんなに近くに見えるのに、なかなか近づきません
2023年07月27日 05:06撮影 by  iPhone XS, ARYamaNavi
6
7/27 5:06
北岳山荘から間ノ岳、農鳥岳
南アルプスは山が大きいとよく言いますが、こんなに近くに見えるのに、なかなか近づきません
中白根
2023年07月27日 06:44撮影 by  iPhone XS, Apple
4
7/27 6:44
中白根
間ノ岳
2023年07月27日 08:07撮影 by  iPhone XS, Apple
5
7/27 8:07
間ノ岳
休業中の農取小屋
有名なウケケケ
水場もないそうです
(天水が貯めてありますが、大丈夫な方は・・・。ただし、「犬1」と謎のメッセージが書いてあります。素直に受け取ると、親父さんが飼っている甲斐犬用の水かな?)
2023年07月27日 09:34撮影 by  iPhone XS, Apple
3
7/27 9:34
休業中の農取小屋
有名なウケケケ
水場もないそうです
(天水が貯めてありますが、大丈夫な方は・・・。ただし、「犬1」と謎のメッセージが書いてあります。素直に受け取ると、親父さんが飼っている甲斐犬用の水かな?)
宿泊の注意書き
2023年07月27日 09:36撮影 by  iPhone XS, Apple
3
7/27 9:36
宿泊の注意書き
天空トイレ
2023年07月27日 09:37撮影 by  iPhone XS, Apple
4
7/27 9:37
天空トイレ
西農鳥
通過点と考えていましたが、なかなかの名峰でした
2023年07月27日 10:56撮影 by  iPhone XS, Apple
4
7/27 10:56
西農鳥
通過点と考えていましたが、なかなかの名峰でした
農鳥岳
三山踏破
2023年07月27日 11:47撮影 by  iPhone XS, Apple
4
7/27 11:47
農鳥岳
三山踏破
大門沢下降点
事故の教訓からご遺族が建てたようですが、お陰様で安全に降りられました
行けば分かりますが、とても広いところなので、この標識がなければ下降点を見つけるのは難しいかもしれません
2023年07月27日 12:42撮影 by  iPhone XS, Apple
7
7/27 12:42
大門沢下降点
事故の教訓からご遺族が建てたようですが、お陰様で安全に降りられました
行けば分かりますが、とても広いところなので、この標識がなければ下降点を見つけるのは難しいかもしれません
大門沢小屋
この場所に小屋があるのは本当にありがたいです
2023年07月27日 17:00撮影 by  iPhone XS, Apple
5
7/27 17:00
大門沢小屋
この場所に小屋があるのは本当にありがたいです
吊り橋
この少し先からアスファルトのロードになります
2023年07月28日 07:51撮影 by  iPhone XS, Apple
5
7/28 7:51
吊り橋
この少し先からアスファルトのロードになります
工事中はこのように進みます
2023年07月28日 07:58撮影 by  iPhone XS, Apple
2
7/28 7:58
工事中はこのように進みます
ゲートです
2023年07月28日 08:53撮影 by  iPhone XS, Apple
3
7/28 8:53
ゲートです
この駐車場はA9:00からP7:00までの利用となっています
身延から来ると、トンネルを出てすぐ右の駐車場が一般的に皆さんが停める場所です
2023年07月28日 09:20撮影 by  iPhone XS, Apple
2
7/28 9:20
この駐車場はA9:00からP7:00までの利用となっています
身延から来ると、トンネルを出てすぐ右の駐車場が一般的に皆さんが停める場所です
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 日焼け止め ロールペーパー 携帯 時計 サングラス タオル ストック カメラ 無線機 バーナー クッカー

感想

 かねてから、行きたいと思っていた白根三山縦走。
 コロナ後規制のない初の登山シーズン。どこの山小屋も軒並み予約制。5月の予約開始に合わせて、北岳山荘・大門沢小屋を予約した。いつもの登山は仕事の都合やお天気を優先して直前に計画を立てていたが、今年は早くに予約をとらなければ、行くことすら叶わなくなってしまいそうだったので、一か八かで予約した。
 梅雨明けの予報や仕事のスケジュールに一喜一憂しながら、この日を待ちわびていた。幸い、梅雨は7月22日に明け、仕事も何とか都合がつき、いよいよこの日を迎えた。
 思えば数十年前、登山を始めたのはこの北岳だった。いつかは縦走してみたいと思いつつ、なかなか行動を起こせずにいたが、ついぞ実現することができた。
 奈良田界隈は、高速道路も延伸され、リニア新幹線の工事のためか、道路も広く、きれいに舗装されていた。
 マイカー規制のため、奈良田駐車場に車をとめ、5:30のバスに乗車。マイカー規制がなければ、縦走後、広河原に車を回収しにいかなければならないところ、規制とバスのおかげで、縦走が容易になった。
 いよいよ広河原に着くと、登山届を提出し、登山開始。昔の記憶はあまりはっきりとしていないものの、昔よりも整備が行き届いて登り易くなった気がする。
 白根御池で休憩を入れ、無料の水場で喉を潤す。冷たくておいしい南アルプスの天然水だ。
 草すべりの急登を上り詰め、小太郎分岐まで来ると急に視界が開ける。鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳が目の前に見え、テンションが上がる。
 また、肩の小屋までの途中、ライチョウの親子が砂浴びをしているのを目の前で見ることができ、癒される。こうした光景もアルプスならではである。
 北岳山頂に到着するとガスガス。残念ではあるが、雷鳴も聞こえ始めたので、急いで北岳山荘へ。
 北岳山荘に到着すると、生ビールにありつく。本当にうまい。
 賛否両論あろうが、一人一枚の布団で寝られるのは予約制の副産物というか、コロナ前の山小屋では考えられない贅沢である。今年は、課題の洗い出しと今後の対策のテストの年になりそうだ。
 2日目の朝、起きると外はガスガス。縦走をやめて広河原に降りようかとも考えたが、何分もしないうちにガスが晴れた。南アルプスがモルゲンに染まり、日帰りでは味わえない、マジックアワーを堪能した。
 縦走路は「天空の縦走路」として紹介され、いかにも平坦な道を想像させるが、実際はかなりのアップダウンがあり、ダメージをくらう。
 加えて、縦走路では給水できないため、北岳山荘で3.5Lの水を補給したため、負担増となった。
 しかし、ハイマツの緑と、灰色の岩、空の青、雲の白が織りなす絶景は、高山に来なければ、決して見られず、登山が辞められなくなる。
 大門沢下降点に来ると、またも雷鳴が聞こえ、名残惜しいが、稜線に別れを告げ、急いて下山する。
 大雨に見舞われ、足元は滑る上、切れ落ちているため、スピードダウンを余儀なくされる。
 大門沢小屋に着いたのは、最後の方であったが、自分のペース的にも、ここに小屋があるのは本当にありがたい。
 また、貴重な燃料を使い、乾燥室を使わせていただき、雨で濡れたカッパや靴を干すことができた。
 最終日、小屋から発電所までは里山のような、下草の生えていないきれいな森が広がっているが、目印はしっかりとしており、道迷いの心配はない。
 しかし、時折急降下する場所や、切れ落ちた場所があるので気が抜けない。
 吊り橋をいくつか渡ると、舗装路になり、山から里へ降りてきたことを知る。
 駐車場までのロードが長いと感じる人もいるそうであるが、私は少しずつ、グラデーションのように山から人里になっていくこの道も好きである。
 途中なかなか振り返る人もいないと思うが、これから行く人は、この道を振り返ってほしい。山と山の隙間から3,000メートルの稜線が見送ってくれている。

 駄文にお付き合いいただきありがとうございました。最後に途中、情報をくれた方、道を譲ってくれた方、写真を撮ってくれた方、山小屋の方々、ありがとうございました。

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体力レベル
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技術レベル
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体力レベル
4/5

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