尾瀬に佇む神秘的な存在の景鶴山!
- GPS
- 10:26
- 距離
- 25.0km
- 登り
- 958m
- 下り
- 960m
コースタイム
- 山行
- 9:14
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 10:27
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
早朝に出発して鳩待峠P待ちの列に並ぼうかと思いましたが・・・。 実質的にゴールデンウィーク初日に当たり、 鳩待峠Pは早朝乗り入れ台数制限があるため、 安全を取って前日乗り入れ車中泊にしました。 駐車料金2500円(17:40現在は係りの人が不在だったので、下山時に支払) ※前日17時45分、下の鳩待峠Pは6割駐車! |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 鳩待峠にあります。 【鳩待峠〜山ノ鼻】 鳩待峠から山ノ鼻へは180mほど標高を下げます。 早朝気温低下の為、安全を取ってアイゼンを装着 【山ノ鼻〜牛首三又路】 積雪はまだ多くありますが、 踏み抜くような場所は無いのでノーマルで普通に歩けました。 【牛首三又路】 雪融けが進んで木道が浸水している場所もありましたので、 落とし穴に落ちないよう迂回して進行! 【ヨッピ吊橋】 ヨッピ吊橋は板が外されていて鉄骨上を歩行! 【尾根取付〜景鶴山】 アイゼンを装着して標高を上げて行くと目印テープが随所にあるので安心! 途中数か所、樹林帯を跨ぐ場所がありますが、わかりやすい山道! 景鶴山直下は急なやせ尾根なので、滑らないよう注意を払って登って行きます。 途中岩や樹林帯を巻く感じで登って行くので、スライド時要注意! 帰路の尾瀬ヶ原〜鳩待峠の比較的平坦歩きは、 気温上昇の為、雪が緩んでいて歩き辛く疲労を感じた。 |
写真
感想
前々から訪問しようと思っていた尾瀬に佇む景鶴山は、
秘峰的としての存在も拒めない?積雪時限定の
日本三百名山orぐんま百名山の一座です。
山道の要所に目印テープが付けられて意外と明瞭なコースでした。
ようやく日程的に訪問チャンスが訪れましたので
尾瀬交通機関の情報収集をすると、夜間通行止め制限がありました。
朝一でゲートに並んで仮眠と思いましたが、
nadesikoさんが安全を取って固い作戦でお願いしたいと!
積雪時に訪問する尾瀬は初めてで
何時もと違って静かな神秘的な雪原が広がっていました。
鉄骨ヨッピ橋を渡るとケイズル沢直登りと、
与作岳経由の通常コースと別れますが、
ピークハント目的ではないので、予定通りのコースで向かいます。
尾瀬より望む景鶴山は近くに見えましたが、
尾根筋に登って行くとそれ程簡単には着きませんでした。
山頂直下はザックがデポだらけで、やせ尾根は難易度が高いのかな?
と思いましたが、それ程では無かった感じです。
狭い山頂からは平ヶ岳が隣の山に感じる位の距離で、
この頂でしか見られない、素晴らしい景色を拝む事が出来ました。
帰路はケイズル沢のショートカットで下がる予定でしたが、
ケイズル沢を登って来た方が、
今日のコンディションでは積雪が緩んでいるので
下山はしない方が良いとアドバイスを頂きました。
交通機関も含めて、アプローチに難がありましたが、
それを上回る充実感と達成感を得られた景鶴山の訪問となりました。
尾瀬林業では、積雪期でも入ってもらいたくないようですが、
入山禁止の立札や注意書きは全く見当たりませんでした。
ゴールデンウィークの山行に
sunset33氏より「景鶴山」をご提案頂きました。
最初は、どこへ移動するのも高速道路は渋滞しますから、
尾瀬なら比較的アプローチもよいので穴場かも!と思いました。
しかし、鳩待への車の乗り込みは6時~18時との時間規制があるそうです!
他の方のレコを見ると歩行距離も長く、
歩行タイムも12時間を回っている方も多いので躊躇します。
鳩待からの尾瀬入りは10回以上の馴れた道のりではありますが、
東電小屋まで往復するだけでも17前幣紊呂△蠅泙后
そこから景鶴山まで標高を約600m上げ、
しかも、帰路の最後は鳩待まで登りになりますので、
タイムリミットのある行程では体力が心配です。
通常でしたら車中泊する程の距離でもないのですが、
ゴールデンウィークの為、鳩待の駐車場は一杯になる可能性があるかも・・・・
ということで車中泊ということになり、
私の問題はとりあえず解決しました。
時間は確保出来たので、出来得る限り早出すれば大丈夫と
何とか見通しがつき、ホッとしました。
<当日の様子>
積雪の鳩待からの下山は比較的雪も締まっていて
とても歩きやすかったです。
安全を期して12本アイゼンで下ります。
(sunset33氏は10本アイゼン)
山の鼻からは軽アイゼンに付け替えます。
(sunset33氏はノーマル)
初めて雪で埋もれた真っ白な尾瀬湿原を見ましたが感動的です。
遠方には冷気が白いベールとなり、
朝もやが太陽の光線を霞ませて巨大な輝きとなり、
何とも言えない神秘的な風景です。
四方を山に囲まれた1400mの尾瀬湿原に春の訪れが感じられます。
この風景が見られただけでも大満足です。
鳩待の夜が寒かったので寒さを警戒しましたが、
お天気に恵まれ穏やかな日でしたので意外に暖かく、
すぐに長袖シャツ一枚で歩きます。
ヨッピ橋は開通がまだなので、
軽アイゼンをつけたまま橋の淵につかまりながらつま先だけで渡ります。
(sunset33氏は橋の真ん中を器用に歩きますが、
身長160cm未満では両サイドに手が届きません)
ヨッピ橋を渡ると景鶴山の直下です。
勾配のきつい沢から尾根へ抜ける直登坂に魅了されますが、
東電小屋付近まで周りこみ、
与作岳などいくつかのピークを越えていく通常のルートを選びます。
距離とアップダウンに抵抗を感じながらも、
「急がば回れ!」との諺を思い出して何度も言い聞かせます(笑)
雪山は直登りになるので距離は短くなりますが、
疲労度が増します。
景鶴山のアプローチで既に?帰路の体力を残す余裕もなくなる程でしたが、
標高を上げる度に広がる景色に感動し、身体と反して気持ちはパワーアップです。
共に高度を上げて見える「燧ヶ岳」
上空から左右に眺める「尾瀬ヶ原」
まだまだ雪に埋もれている「会津駒ヶ岳」
すぐお隣りには天空の湿原をもつ「平ヶ岳」などなど・・・。
山頂近くになるとザックをデポしている方も多く、
下山してくる単独男性に
「やせ尾根、藪こぎもあるから、ザックをデポした方がいいよ」と
声をかけて頂いたのですが、山頂で食事を予定しているので、
命の次に大切なザックを手放すわけにはいかない!
と思い、そのまま登ります。
なるほど・・・急な勾配で低い木の枝を潜りぬけるときに、
ザックが引っ掛かります。
体の大きな男性はちょっと苦労するかもしれませんが、
こんな時は体が小さい方が有利ですね。
急勾配の最後の登りは、雪が解けたら危険な道であり、
雪がなければ登れなそうな木の枝?根?の道でした。
山頂ではヨッピ橋から直登ルートで来られた単独男性と一緒になりました。
同じ鳩待から私達より30分早く出てこられたそうですが、
傾斜がきつく雪もゆるくて大変だったそうです。
登りながら雪が緩むと下山が大変だと思い、
狭い山頂でノンビリ食事をする気にもなれず、
危険な場所から降りた眺望の良いところで食事をしました。
当初予定していた帰路の直下ルートは止め、
やはり急がば回れで、来た道を下がります。
帰路の尾瀬ヶ原に出てから山の鼻までがとても長く感じました。
山の鼻で休憩を取ります。
sunset33氏は生ビール、私は珈琲と塩豆大福を頂きます。
sunset33氏は生ビールがうまい!と何度もしみじみと言ってました。
一息入れてから鳩待までの3.3キロの登りに気合いを入れて登りました。
ゴールデンウィークの山小屋もテン場も鳩待への登りも、
鳩待山荘前も若者から高齢者までとても賑やかで驚きました。
改めて尾瀬の人気の高さを感じました。
久しぶりに足が棒になる程の疲労感でしたが、
雪解けの始まった沢山の素晴らしい風景と大自然からパワーを頂き、
とても充実した一日となりました。
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