ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 638331
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

赤岳 (県界尾根)

2015年05月13日(水) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
12:43
距離
17.1km
登り
1,461m
下り
1,528m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
10:50
休憩
1:37
合計
12:27
距離 17.1km 登り 1,462m 下り 1,528m
5:36
5:41
80
7:01
7:06
90
8:36
8:41
151
11:12
11:24
3
11:27
11:30
43
12:13
12:16
3
12:19
12:39
55
13:34
14:04
123
16:07
16:19
5
16:24
45
17:09
0
17:09
ゴール地点
天候 台風一過の晴天
稜線は西風強風
過去天気図(気象庁) 2015年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
タクシー 自家用車
たかね荘(美し森ファーム)
下山後はタクシーで美濃戸口→たかね荘(1万円強)
コース状況/
危険箇所等
県界尾根上部雪渓は要注意
その他周辺情報 たかねの湯は水曜休館…(;´д`)
4時半過ぎ、たかね荘の駐車場。おおよそ8度。風強め。
2015年05月13日 04:37撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
1
5/13 4:37
4時半過ぎ、たかね荘の駐車場。おおよそ8度。風強め。
出発〜。車は自分の車一台のみでした。
2015年05月13日 04:38撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
5/13 4:38
出発〜。車は自分の車一台のみでした。
まずは車道をトボトボ歩く。振り返ると/^o^\フッジッサーンが背中を押してくれていたw
2015年05月13日 04:53撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
3
5/13 4:53
まずは車道をトボトボ歩く。振り返ると/^o^\フッジッサーンが背中を押してくれていたw
車道終点。駐車車両なし。
2015年05月13日 05:14撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
5/13 5:14
車道終点。駐車車両なし。
2015年05月13日 06:02撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
5/13 6:02
この角度いいかも…w
2015年05月13日 06:28撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
6
5/13 6:28
この角度いいかも…w
3番通過
2015年05月13日 07:01撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
5/13 7:01
3番通過
近付いてきた。風強い〜
2015年05月13日 07:14撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
3
5/13 7:14
近付いてきた。風強い〜
アップで。
2015年05月13日 07:15撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
6
5/13 7:15
アップで。
徐々に登山道に雪が出始める。
2015年05月13日 07:55撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
5/13 7:55
徐々に登山道に雪が出始める。
4番通過
2015年05月13日 07:56撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
5/13 7:56
4番通過
徐々に雪の量が増える。踏み抜きも増える。数日前のものと思われる登りのトレースがうっすらあった。
2015年05月13日 08:15撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
5/13 8:15
徐々に雪の量が増える。踏み抜きも増える。数日前のものと思われる登りのトレースがうっすらあった。
5番通過。
2015年05月13日 08:35撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
5/13 8:35
5番通過。
だいぶ近付いてきた。
2015年05月13日 08:42撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
1
5/13 8:42
だいぶ近付いてきた。
残雪たっぷりです。
2015年05月13日 08:46撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
5/13 8:46
残雪たっぷりです。
行くぞおおおおおおお!!!!!!w
2015年05月13日 08:47撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
6
5/13 8:47
行くぞおおおおおおお!!!!!!w
2500mをちょい超えた辺りでストックをしまってピッケルを出す。
2015年05月13日 09:18撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
2
5/13 9:18
2500mをちょい超えた辺りでストックをしまってピッケルを出す。
【!!閲覧注意!!】と、その脇に数日前のものと思われる人糞。ルートのど真ん中。全く隠す気もない模様。トイレ無いのなんか最初から分かってるだろうがよ? 五百歩譲って出したブツはともかく、せめて紙は持ち帰れよ!こういうことする人は二度と山に登らないで頂きたい…
2015年05月13日 09:25撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
8
5/13 9:25
【!!閲覧注意!!】と、その脇に数日前のものと思われる人糞。ルートのど真ん中。全く隠す気もない模様。トイレ無いのなんか最初から分かってるだろうがよ? 五百歩譲って出したブツはともかく、せめて紙は持ち帰れよ!こういうことする人は二度と山に登らないで頂きたい…
天望荘の高さに近付いてきました。
2015年05月13日 09:34撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
1
5/13 9:34
天望荘の高さに近付いてきました。
気温が上がり踏み抜きがますますひどくなってきた… 股までズボッといきます><
2015年05月13日 09:34撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
1
5/13 9:34
気温が上がり踏み抜きがますますひどくなってきた… 股までズボッといきます><
夏道は残雪のはるか下。できるだけジャマな枝のないところを歩きたいのですが、下手なところにツッコむと踏み抜きまくりなので… 難しいです…
2015年05月13日 09:35撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
5/13 9:35
夏道は残雪のはるか下。できるだけジャマな枝のないところを歩きたいのですが、下手なところにツッコむと踏み抜きまくりなので… 難しいです…
上に来るにつれトレースがまあまあはっきりしてきてありがたかったのですが、このトレースがさっきの人糞の主のものかもしれないと思うと… 複雑です…
2015年05月13日 09:40撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
1
5/13 9:40
上に来るにつれトレースがまあまあはっきりしてきてありがたかったのですが、このトレースがさっきの人糞の主のものかもしれないと思うと… 複雑です…
振り返ると… /^o^\フッジッサーン
2015年05月13日 09:42撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
2
5/13 9:42
振り返ると… /^o^\フッジッサーン
さて、いよいよ核心部直下まで来ました。
2015年05月13日 09:46撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
5/13 9:46
さて、いよいよ核心部直下まで来ました。
まずは水平ハシゴ。
2015年05月13日 09:52撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
5/13 9:52
まずは水平ハシゴ。
6? (たぶんw)
2015年05月13日 09:55撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
5/13 9:55
6? (たぶんw)
有名な一枚岩のクサリ場を下から見た図。急斜面で日が当たるので雪は全くありません。問題ないです。
2015年05月13日 09:57撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
3
5/13 9:57
有名な一枚岩のクサリ場を下から見た図。急斜面で日が当たるので雪は全くありません。問題ないです。
上り切って上から見た図。
2015年05月13日 10:01撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
5/13 10:01
上り切って上から見た図。
次は問題の雪渓です。沢状地形の中の長いクサリが完全に雪に埋まっています。赤矢印の感じで左側の灌木に沿って登っていきます。右下(緑矢印)方向は切れ落ちていて、万が一落ちたらアウトです。雪は完全に腐っています。踏み固めようとしてもなかなか固まりません。
2015年05月13日 10:05撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
3
5/13 10:05
次は問題の雪渓です。沢状地形の中の長いクサリが完全に雪に埋まっています。赤矢印の感じで左側の灌木に沿って登っていきます。右下(緑矢印)方向は切れ落ちていて、万が一落ちたらアウトです。雪は完全に腐っています。踏み固めようとしてもなかなか固まりません。
雪渓の途中から上を見た図。頂上山荘がチラッと見えました。ゆるやかに左にカーブする雪渓を左側の灌木にそって這い上がります。
2015年05月13日 10:08撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
1
5/13 10:08
雪渓の途中から上を見た図。頂上山荘がチラッと見えました。ゆるやかに左にカーブする雪渓を左側の灌木にそって這い上がります。
なんとか切り抜けて上から見た図。ステップが固まらず元々大して無い体力を更に消耗しましたw 「下りろ!」と言われれば下りれなくはないですが、できればここは下りたくないですね…  ちなみに、もし自分がピッケル持ってなかったとしたらこの雪渓は登らずにUターンして下山したと思います。
2015年05月13日 10:23撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
6
5/13 10:23
なんとか切り抜けて上から見た図。ステップが固まらず元々大して無い体力を更に消耗しましたw 「下りろ!」と言われれば下りれなくはないですが、できればここは下りたくないですね…  ちなみに、もし自分がピッケル持ってなかったとしたらこの雪渓は登らずにUターンして下山したと思います。
大迫力にうっとり…
2015年05月13日 10:25撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
5
5/13 10:25
大迫力にうっとり…
天望荘へのトラバースルート。これをトラバースするんだったら一旦山頂まで行ってから稜線を下ったほうがいいでしょうw
2015年05月13日 10:27撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
3
5/13 10:27
天望荘へのトラバースルート。これをトラバースするんだったら一旦山頂まで行ってから稜線を下ったほうがいいでしょうw
看板落ちてしまっていました。
2015年05月13日 10:28撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
5/13 10:28
看板落ちてしまっていました。
その後もう一個雪渓。これも左寄りを登った後、上部でトラバース。さっきの雪渓ほど長くはないですが、落ちたらヤバいのは同じなので十分注意して切り抜けます。
2015年05月13日 10:44撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
5
5/13 10:44
その後もう一個雪渓。これも左寄りを登った後、上部でトラバース。さっきの雪渓ほど長くはないですが、落ちたらヤバいのは同じなので十分注意して切り抜けます。
9
2015年05月13日 10:48撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
5/13 10:48
9
もう一息。この辺はもうバテバテでしたw
2015年05月13日 10:58撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
3
5/13 10:58
もう一息。この辺はもうバテバテでしたw
シュプールなしw
2015年05月13日 11:05撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
1
5/13 11:05
シュプールなしw
天望荘よりだいぶ上までやってきて
2015年05月13日 11:05撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
5/13 11:05
天望荘よりだいぶ上までやってきて
県界クリアー!!!!!11
2015年05月13日 11:16撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
4
5/13 11:16
県界クリアー!!!!!11
2015年05月13日 11:16撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
1
5/13 11:16
気温1度。風裏の東面から登ってくるといきなりの強風は堪えますw 稜線は雪がないので問題ないですが、普通に立って歩けないぐらいの風は吹いていました。
2015年05月13日 11:18撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
5/13 11:18
気温1度。風裏の東面から登ってくるといきなりの強風は堪えますw 稜線は雪がないので問題ないですが、普通に立って歩けないぐらいの風は吹いていました。
登ったよー。おおよそ7ヶ月ぶり、18回目〜^^  そして!グランドスラム(全月登頂)リーチです!!!
2015年05月13日 11:28撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
14
5/13 11:28
登ったよー。おおよそ7ヶ月ぶり、18回目〜^^  そして!グランドスラム(全月登頂)リーチです!!!
いきなり文三郎道下山中www 後述の理由により山頂からこの辺まで写真が減ってましたw
2015年05月13日 12:46撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
1
5/13 12:46
いきなり文三郎道下山中www 後述の理由により山頂からこの辺まで写真が減ってましたw
2015年05月13日 12:48撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
5/13 12:48
びっくりするぐらい雪の無い文三郎道…
2015年05月13日 12:50撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
3
5/13 12:50
びっくりするぐらい雪の無い文三郎道…
雲が速かったです…
2015年05月13日 12:53撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
2
5/13 12:53
雲が速かったです…
手すり、新品でした。ありがとうございます^^
2015年05月13日 13:11撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
2
5/13 13:11
手すり、新品でした。ありがとうございます^^
行者小屋にてゆっくり休憩&補給〜
2015年05月13日 13:57撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
3
5/13 13:57
行者小屋にてゆっくり休憩&補給〜
バイバイ〜、また来るよ!
2015年05月13日 13:58撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
5
5/13 13:58
バイバイ〜、また来るよ!
昨晩通過した台風の影響か、
2015年05月13日 14:19撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
5/13 14:19
昨晩通過した台風の影響か、
びっくりするぐらい荒れた南沢上部。こんなわかりにくい南沢は初めて。(たぶん)頂上小屋支配人さんの登りのトレースがあって助かった…
2015年05月13日 14:19撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
1
5/13 14:19
びっくりするぐらい荒れた南沢上部。こんなわかりにくい南沢は初めて。(たぶん)頂上小屋支配人さんの登りのトレースがあって助かった…
下るにつれていつもの南沢に…
2015年05月13日 14:36撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
5/13 14:36
下るにつれていつもの南沢に…
2015年05月13日 16:07撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
5/13 16:07
ただいまー! 楽しかった〜^^
2015年05月13日 17:28撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
3
5/13 17:28
ただいまー! 楽しかった〜^^
www
2015年05月13日 18:43撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
4
5/13 18:43
www
撮影機器:

感想

赤岳が大好きです^^ これまで何度も登ってきたし、最近は1〜12月の全月での登頂を人生の目標wとして、「死ぬまでに達成できたらいいなぁ」と妄想しながら日々の仕事や社会のしがらみに耐え生きていますwww


残っていた3月と5月、登るだけなら美濃戸から登るのがもちろん楽なのですが、それでは面白くないし達成感もイマイチなのでまずは5月の県界尾根をターゲットとして計画をねり、今回無事楽しく登ってこれました〜


3ヶ月ぶりの登山でペースがあがらないであろうことや台風の通過待ちでスタートが遅れることを考慮し、頂上山荘泊で翌日真教寺を下山の一泊二日山行を想定し休みをGet! 真教寺は2年前の4月に登っており(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-283445.html)この時期の下山はおそらく大丈夫だとは思っていましたが、万が一東面へ下れなかった場合のことを考え美濃戸への下山も想定。小屋泊+タクシー代は完全に予算オーバーなので、美濃戸に下りるなら一日目に行者小屋まで行きマターリテン泊楽しんで帰ろうと幕営装備で望みました。


県界尾根は過去2回下りで通ったことがあり、特に昨年10月に通った際(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-539416.html)は「残雪期に」ということを意識して入念に下見をしました。今回の登り(とくに上部の雪渓)に関してですが、台風一過で気温が高いのとスタートが遅かったので通過時間が遅くなったため、想像以上に雪が腐っておりステップが作れずに苦労してバテましたが、ピッケルがしっかり効く所を丁寧に探して登っていけばそれほど怖い感じはなかったです。アイゼンはもちろん持ってましたが履いても意味が無いので履きませんでした。


誰もいない山頂では「うおおおおおおお!!!」と大声をあげてw久しぶりに「心からのガッツポーズ^^」 バテバテだったので「もう今日はこのまま泊まりでもいっか…w」とか考えつつ頂上山荘に逃げ込み温かいココアをいただきながら小屋番さんと少しお話。優しく丁寧にそれでもはっきりとした言葉で「(雪渓の雪が溶けるまでは)県界尾根、単独や特に下りは避けてほしい」と… すいませんm(_ _)m  休憩してたらそこそこ回復、時間も早いし行者小屋はやってないのでビールも買えないwとの情報を得たので今日中に真教寺を下ることします。「真教寺通ったことない人だったら「美濃戸に下りてください」って言うところだけど、通ったことあるなら、ね… でも気をつけてね」と送り出してくれました。ありがとうございます!


外トイレに行こうとすると単独の男性とすれ違う。聞くとなんと県界尾根を登ってきてピストンで県界を降りるという。なんとなく違和感を感じつつも、まさかこんな平日に自分以外にも県界尾根とは!驚きつつトイレへw 男性は小屋に入っていきました…


外トイレから戻ると男性も小屋から出てきたところで、「県界尾根は危ないので下らないようにと言われて…」と困った様子。「自分真教寺から下りるんですけど、一緒に行きますか?」というと「お願いします」と安堵の表情。このときさっきの違和感の原因が分かりました。所謂「軽装」です。夏用の軽登山靴に前爪の小さいアイゼンを履き、ザックは30-40Lぐらいの大きさはあるもののぺったんこに近くとてもビバーク装備なんて持っているように見えない。しかも、よく見ると…ピッケル持ってないんですw


 結局、彼(以後、N君)とはこの後ずっと一緒に行動するんですが、半日色々話してて彼に関して分かったことをまとめるとw、

  ・25歳
  ・登山歴は2年ぐらい
  ・農業をやるために川上村に引っ越してきて三週間ぐらい
  ・雪山経験はは残雪期の奥秩父をちょこっとだけ
  ・川上村の自宅から志木市少年自然の家まで自転車で行き、そこに自転車をデポして防火線の頭を通って登ってきた
  ・八ヶ岳は初めて!
  ・県界尾根はガイドブックで日帰りコースとなっていたのを見て来てしまった
  ・明日は朝から仕事w

という感じで、見事なまでの経験&情報収集不足なんですが、なぜか自分はこういう目に合いやすい体質らしくw二度目で慣れていた(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-531290.html)のもあって頭にくるとかはなかったです。N君自身もとても素直な性格なようで、決して舐めた考えで登ってきたのではなく、完全に情報収集不足で登ってきてしまったことを反省&後悔し続けていましたwww


真教寺尾根分岐に向かいつつ、ふと気が付きます。例の核心部の岩場の雪渓の雪がまだ残ってたら…? こんだけ雪解けの早い今シーズン、たぶんもう溶けてしまっているとは思う… でももし万が一残っててクサリが隠れてたら… 自分はたぶんまあなんとかなる。けど、ピッケルのないN君は… あのほんのちょこっとだけど…トラバース…できるか???  あそこが越えられない場合山頂まで登り返して美濃戸に下りるしかありません。そこまで一緒に行っておいて越えられないN君に別れを告げて一人でたかね荘まで下れ…ないよな…Orz


以上のことを掻い摘んでN君に説明し美濃戸に下りることを了承してもらいます。そう決めてしまえば何も不確定要素はありません。のんびりまったり楽しみながら下山します。初めての八ヶ岳のN君は阿弥陀支稜分岐から上の風の強さに驚いていましたw 文三郎道上部はびっくりするぐらい雪がないです。まるで夏山です。文三郎道下部はびっくりするぐらい踏み抜きまくりです>< 途中すれ違ったソロの方とお話、「上で泊まりですか?」と聞くとなんと頂上山荘の支配人さんでした! これ幸いと上で心配しているであろう小屋番さんに「県界の2名美濃戸へ下山」の情報を伝えてもらうようにお願いしました。


その後もN君と色々話をしながら下山しました、

 ura 「途中で引き返そうかとか思わなかったの?」
 N君 「不安で何度も思ったけど、真新しい足跡もあったのでもう少しだけと思いつつ結局ズルズルと…」
 ura (ちょw オレかwww)

 ura 「あの雪渓よく登れたね! もしオレがピッケル持ってなかったら絶対引き返してる」
 N君 「怖かったです。左手で灌木掴んで、右手を雪に突き刺してなんとか登りました」
 ura 「下りヤバいと思わなかった? その前にああいう雪渓を下ったことある?」
 N君 「ないです…」

N君は基本いいやつっぽかったです。放漫さなどは微塵もありませんw ただひたすら自分の経験と情報収集不足が原因でここまで来てしまったことを反省し、今日たまたまurayasuと遭遇したことが幸運だったし感謝していると何度も言っていました。


美濃戸口からはタクシーでたかね荘まで移動します。タクシー代は折半しましたw その後志木市少年自然の家までN君を送って別れました。N君には直接何度も言ったことだけどもう一度w 「今日の登山はとても褒められたもんじゃないけどw、ちゃんと調べて少しずつ少しずつ… いっぱい登山を楽しんでねー!」 八ヶ岳が間近に見えるところで暮らしてるなんて羨ましいです^^




以上、偉そうなことをたくさん書いてしまいましたが、自分の登山歴もたかだか5年ちょいです。自己流です。無謀な山行が問題になったり、残念ながら実際遭難事故も起こってしまっていますが、「全体無事自力下山!」&「撤退早め!w」を常に心がけ、身の丈を超えない範囲内での挑戦を楽しんでいきたいと思っています。


そして、赤岳全月登頂!最後に残った3月! 真教寺尾根(もしくはキレット)からの登頂を目標に5〜10ヶ年計画ぐらいで挑みたいと思います^^ 寿命で死ぬまでに達成できれば御の字ですwww







・追記
以前、県界尾根のレコで「残雪期事故多発。装備無い人は登らないで引き返して」みたいな看板があるというのを見た記憶があるのですが、今回自分は気付きませんでした。見落としたのか…?なくなっちゃったのか…? もしあれば情報不足でそうとは知らずに登ってきちゃう人は減ると思うのですが…

・追記2
ググったら出てきました。「この先大変危険です〜引き返しましょう」というやつ。頂上山荘さんで設置されてたようですね。見落としたとは思えないので、現在はない模様です…




お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2995人

コメント

はじめまして
何年か前の自分を思い出しました!
丁度登りはじめて二年目くらいでした
六月だったのでもう大丈夫かと思い行ってみようかと
当時の装備は軽アイゼン(六本歯)ノーピッケル
真教寺尾根を登り県界尾根を下るつもりでした
雪渓が出てきて行けるのかと思いつつ下ってしまい。。。
幸い無事に下山できたので今がありますが
つくづく自分の甘さを感じた瞬間でした
色々と考えさせられますね
また登ってみようと思いました
ありがとうございます
2015/5/16 23:42
Re: はじめまして
yamagaさん、はじめまして。

この時期、下界は既に最高気温30度とかですから、
知らないと普通に大丈夫そうに思っちゃいますよね。
(だからこそ残雪期の事故が多いんでしょうね…)
ご無事に下られたようでなによりです。

雪渓があると知っていてそこを通過するための準備をして、
踏み抜きを覚悟してw登る分には楽しいルートだと思います。
緩みにはだけは十分注意して楽しんできてくださいー^^

自分はまた、もう少し雪の締まってる早い時期に
チャンスがあれば行ってみたいと思ってます…

コメントありがとうございました〜!
2015/5/18 4:58
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

積雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [日帰り]
杣添尾根と真教寺尾根
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
権現岳→キレット→赤岳→美濃戸
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら