燕岳〜贅沢山行
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- GPS
- 07:37
- 距離
- 6.1km
- 登り
- 1,545m
- 下り
- 289m
コースタイム
- 山行
- 5:16
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 6:33
天候 | 1日目:晴れ時々曇り 2日目:曇りのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
夜行バス 竹橋22:40→中房温泉5:45 ☆アルプスに行く際はいつもお世話になっている登山用夜行バスです。竹橋での係の方はとても親切です。夏のオンシーズンになると大型バスになりますが、今は小さめのバスなので、あまり乗り心地は良くないかもしれません。 帰り:中房温泉から有明荘に徒歩10分弱 バス 有明荘12:38→穂高駅13:30 ☆中房温泉が始発なので、そこでいっぱいになってしまったらどうしようかと思いましたが、有明荘のHPに満員でバスが乗れない場合はすぐに増便されるとの説明があったため、安心して有明荘を利用できました。当日の混み具合は、満員になることもなく、余裕をもって席に座れました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所なし。安全に登ることができる山です。 行く前に一番心配した積雪状況は以下の通り。 ○登山口〜合戦小屋:合戦小屋の少し前あたりから少し残雪がありますが、アイゼン等は不要だと思いました。 ○合戦小屋〜燕山荘:合戦小屋以降、かなりの残雪があります。私は合戦小屋でアイゼン(12本爪)を装着しました。他の方達はほとんどが軽アイゼンでした。 ※行く前に軽アイゼン+夏靴を準備していたのですが、燕山荘やヤマケイの山の情報、例年の5月末の積雪情報から前爪のあるアイゼンと雪靴を推奨していたので、単独行ということもあり、安全のために12本+雪靴にしました。結果、雪の腐り具合や傾斜を考えれば軽アイゼン程度で十分だったかなと思いました。ピッケルが必要になる場面はなく、ダブルストックでバランスをとる程度でした。ただし、今年はかなり雪解けが早く進んでいるようなので軽アイゼン、ダブルストックでいけましたが、雪が多い年ではまだまだ5月下旬は雪山装備が必要になると思います。 |
その他周辺情報 | <下山後の温泉> 有明荘:行くまでは中房温泉を利用しようと考えていましたが、レストランのランチで地ビール(ジョッキ)と山賊焼が食べられるという情報を入手し、バスで帰る際にも不便がないことを確認して、有明荘を利用することにしました。 燕山荘に割引券があるので、そちらを利用すれば100円引きの520円で利用できます。 スタッフの方がとても親切で、お風呂や他の施設もかなり清掃が行き届き、快適に過ごすことができました。もちろん、地ビールと山賊焼定食もおいしくいただき、大満足です。 穂高駅周辺にコンビニは見当たらず、そばやコーヒー等の軽食をいただける食堂があります。 |
写真
これこれ、地ビールのジョッキ生!!色が琥珀色でしっかりした味なのかと思いきや、コクはありつつすっきりした感じ。
帰りのバスまで時間がたっぷりあったので、食事の後は無料の休憩所で北アルプスの写真集を見ながら時間つぶし。今回の山行で時間つぶしには全然困りませんでした。
装備
個人装備 |
半袖Tシャツ
メリノウールタンクトップ
アームカバー
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備考 | 残雪時は日焼け止めがマストなのに、残量がかなり少なくなっていて思い切りは使えなかった。今後は残量管理をしっかりと! |
感想
数年前の夏、大天井、常念、蝶に縦走した際、私が合戦尾根の急登で完全にばててしまい、時間が押してしまいピークを踏めなかった燕岳。
そろそろもう一度チャレンジしてみようと思いついた残雪山行です。夏になると人が多くなりすぎるので、行くなら今だと思って3日前に行くことを決めました。
日帰りにするか、燕山荘に泊まるか、かなり迷いましたが、以前の記憶からかなりきつい坂というイメージがあったため、ゆっくり登ろうと燕山荘泊を決めました。以前から泊まってよかった山小屋ランキング常連の燕山荘には興味があり、ぜひ泊まってみたかったということもあります。
まず登山については危険箇所もなく、気温も夏ほど高くないということでかなり楽に、リラックスして登れました。今年は積雪ピークハントは谷川岳にしか行けなかったので、アイゼンを履いての雪面歩行でトレーニングにもなったと思います。燕岳の山頂からは、360度のすばらしい絶景を堪能でき、心が解放されて行く感覚がありました。花崗岩、奇岩もとても美しかったです。
燕山荘は噂通りのすばらしい山小屋で、トイレは水洗で清掃が行き届き、談話室の本、絵などの調度品、ケーキや夕飯のおいしいメニューなど、オーナーやスタッフのこだわりがつまった山小屋です。人気の意味がわかりました。ただ、個人的には、寝るところが辛かったかなあ(山小屋なので当然なのですが、やはりプライバシーがないですし、自分は単独で来ているので余計に気になったのかもしれませんがグループで来ている方達が大きな声で話していたり、二階の寝床で足音や物音をがんがん鳴らしているのはあまり気持ちがいいものではありませんでした。自分にはやはりテント泊が合っているのかもしれません)
夕飯の際には同じテーブルについた男女ペア、ご夫婦、二人の単独行男性と楽しくお話させていただき、時間があっという間に過ぎてしまいました。うちの男女ペアとご夫婦とは夕日に染まる山をバックに記念写真までご一緒させていただきました。
終わってみれば大満足の山行となり、自分にはかなり贅沢だったなあという気持ちです。頂上でケーキとコーヒーをいただいたり、寝具とご飯付きの山小屋に泊まったり、下山後は地ビールと食事といただいたりと、本来の登山というメイン目的とは違うところでの贅沢です。テントをかついで歩けるうちは、やはりテントを担ごうと思いました・・・(贅沢が落ち着かないのです、悲しい!)さらには、例えば常念〜大天井からの縦走を経ての燕山荘泊であれば、贅沢したことにこれほどの罪悪感は持たなかったかも。プランニングがある意味甘かったです。
とはいえ、テントを担ぎ、時間を気にしながらの登山ばかりではなく、こうした余裕のある山旅もステキだと思いました。
さらにさらに、今回の山で嬉しかったのは雷鳥に会えたこと!
以前白馬で一度だけ姿を見たことはあったのですが、今回のようにしっかりと姿を確認し、写真を撮って、観察ができたのは初めてだったので、かなり興奮しました。
すっかり雷鳥に心奪われて、有明荘で雷鳥ストラップ(ランプ付き)を購入してしまったのは、旅の締めくくりの最後の贅沢となりました。
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