冬の神室連峰稜線を行く!まさに東北アルプス😆
- GPS
- 15:42
- 距離
- 26.0km
- 登り
- 2,379m
- 下り
- 2,365m
コースタイム
天候 | ◆2日間とも快晴! ◆気温 1日目:スタート時 -4℃、太陽が出るまで -8℃、山頂 -4℃、神室山~小又山稜線 0℃前後、小又山 -3℃、小屋内5℃ 2日目:小屋内 -1℃、神室山 0℃、標高が下がるとぐんぐん気温が上がり下山時 6℃ ◆風 1日目:微風、3~4m/sくらいかと 2日目:深夜~早朝は10m/sくらい、標高下がると風は無し ◆備忘録 2日間とも晴れ予報でしたが、1日目のお昼は山頂0℃、2日目のお昼は5℃くらいの予報だったので、1日目は早出して小又山へ。 2日目はまだ雪が締まっている間に下山という計画でした。 (とにかく雪庇崩壊と雪崩が心配だったので) 心配なのは小又山往復の体力ですが、最初から最後まで亀さんペースで歩いたので筋肉痛もなく無事歩けました。 その代わりに1日目の夜の食欲は凄まじく、どんだけお腹空いているんだと自分でも😲です。 夏は水分(熱中症)冬はカロリー消費(低体温症)に気をつけないといけない事を痛感しました。 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
工事のために除雪もされ、広くてかなり停められます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆鬼首道路~P1035 のっけから急登です! 雪が締まっておりスノーシュー(リフター)で体力温存しましたが帰りはグズグズでした。 登りは真っ暗でわかりませんでしたが、かなり急なので下りはアイゼンをオススメ。 それでも2~3回滑ってシリセード💦 一回はツリーホールに落ちちゃいました・・・反省 ◆P1035~P1154 約120mアップ、先行した方のトレースが有り難い。 雪庇はまだ大丈夫そうです。 スノーシューで。 ◆P1154~P1115.4 手前にあるテラスと呼ばれるところは真っ直ぐの尾根を進んでしまいがちなので要注意! ここもスノーシュー。 ◆P1115.4~P951~P1160 細尾根の危なくもとても楽しい箇所(ここ以降ずっとです!) 特にP1160手前にある吹き溜まりが1つ目の核心部。 ここは左から巻けたが、まだ表面がサラサラしていて普通にトラバースしたら滑り落ちるのでシューで一歩一歩サイドステップ切り慎重に行きました。 クロスステップだと足場が作れず危険なのでアイゼンの方が良かったかも?! でも2日目の帰りにはしっかりとしたステップが出来ていました。 天候と状況によるようです。 ここもスノーシュー。 ◆P1160~十里長峰分岐 分岐点手前の雪壁が2つ目の核心部ですが・・・ ここでシューからアイゼンに換装し、キックステップとダガーで3点支持を守ればさほど危険ではありません。 標高が高くなくクラストしていないので、4発ぐらい蹴り込めばしっかり足場が確保出来ます。 ただ状況によっては異なると思うので今回はっという限定付きです。 分岐を過ぎれば山頂までは難しい箇所はありません。 ◆縦走分岐~天狗森手前の鞍部 ここがかなり歩きにくかったです。登りも下りも・・・ モコモコしていて特に帰りの登り返しが体力的に一番手強かったです。 ここもスノーシュー。 ◆天狗森~小又山縦走路 一部雪庇が落ちていますが、まだ大半が残っていました。 ただ、明らかにクラックと思われるところ、雪質の違い目がに見えてわかり樹林帯側を歩くという鉄則を守ればまだ危険度は低かったです。 その分歩きにくいですが、何よりも安全優先です。 帰りに一箇所「ズンッ」と雪庇から聞こえた時は本当に肝を冷やしました。 ほとんど誰も歩かないところなので、繰り返しになりますが慎重に!安全に! ここもスノーシュー。 ◆神室山避難小屋 誰も入っていないのか入り口は外開きに対して、氷とガチガチの雪で開けられませんでした。 ピッケル使ってガシガシ崩して入りました。 避難小屋泊のソロは慣れているので貸切で快適でした! |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
防寒着
ゲイター
サングラス
ゴーグル
バラクラバ
毛帽子
着替え
冬靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
スノーシュー
トレッキングポール
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
ライター
ハクキンカイロ
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
ロールペーパー
保険証
スマホ
時計
タオル
ナイフ
ココヘリ
ピコシェルター
レジャーシート
クッション
デジカメ
三脚
熊鈴
AppleWatch
温度計
コッヘル
マット
シェラフ
耳栓
歯ブラシ
ビール(350ml 2本)
八海山400ml
アルファ米
カセットボンベ
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---|---|
共同装備 |
総重量は約16kg。いやアレを持っていかないと軽くなるんですけどね😅
|
感想
始めに!
長文なのでお暇な方だけどうぞ。
自分の記録・思い出・備忘録なのでつまらないです(笑)
神室連峰・・・
人生初の一泊二日で縦走した思い出と、想いがある山域です。
某T◯Yがいぶし銀なんて言うから、それが枕詞によく付きますが自分は全くそうは思いません。
それぐらい奥深く、そして主役をはれ、楽しい山域です。
そしてここを整備してくださっている方々います。
本当に歩ける事に感謝の言葉しかありません。
そして冬山を初めてから何時しか冬の神室連峰を歩きたい!
っという気持ちがずっとくすぶっていました。
並大抵のことではないのは重々承知です。
そこがまた魅力の一つです。
そして機は熟しました。
ここしかないというタイミング!
暖冬であり、神室山までの山行記録も上がっています。
先人の方々の情報が本当に有り難い😂
そして安全でかつチャレンジングな山行へ・・・
こんなワクワクは剱岳の早月尾根以来かも?!
当日、登り口の駐車場へ着くと先行の方がお一人。
この時間なら絶対同じ神室山だよなぁ~っと思って準備をしているとなんととっても綺麗な女性ではないですか😲
自然な流れでご一緒しましょうか~っという流れになりましたが、この方、只者ではありません。
最初の急登を物凄いペースで登っていくのでとても着いて行けず先行してもらいました💦
その急登を登り切るとヘッデンの灯りがもう遥か彼方へ・・・
世の中凄い人がいるもんだなぁ~っと思いながらも自分のペースは崩さず一歩一歩。
泊まりで約16kg担いでいようがいまいが着いていけないので(笑)
テラスと呼ばれるところへ着く頃には日が昇り景色は最高!
そして先行されている方と偶然再合流。
写真が好きとの事で撮りまくっていました📷
自分は・・・その間に追いつき同じようなペースで😅
そのまま同じペースでナイフリッジ区間へ。
ちょっと怖いっというのでお断りして先行させていただく。
大好きなノートレースです😍
ありがとうございます!
素晴らしい景色を堪能しながら、核心部を二人でこなしながら山頂へ!
予定通り5時間で到着。
その方とは山頂でお別れし、自分は避難小屋へ。
しかし!
最近誰も来ていないのか入り口がガチガチの氷と雪で開かない・・・
スコップは荷物になるから持ってきていないけどこれも想定内っと言えば想定内。
山形の早朝の除雪後の雪の塊から見たら赤ちゃんみたいなもの。
ピッケルでガシガシ削って入る。
ここで今晩の水を作りながら泊まりの荷物だけを下ろして大休憩。
のんびりとストレッチしながら補給していざ小又山へ!
もうここからは言葉で表せない素晴らしい稜線と青空、景色、シチュエーション。
ここは山形か?っというのを忘れるくらい。
でも楽しさと苦しさは背中合わせ、帰りの登り返しの辛い事辛い事。
それだけ苦労する価値がある縦走でした。
無事戻ってきた後はカムテン君と一緒に🍺と🍶をいただく。
神室山の避難小屋はマット、毛布があるので3シーズンシェラフでも問題無し!
カセットガスのヒーターがある事も確認済みなのでボンベ持参でポカポカ。
日本酒も美味しかったなぁ~
そして19時過ぎに寝袋へ💤
翌朝3時に自然に目が覚める。
睡眠時間6時間、十分です!
それからは朝ごはんの準備や片付けをして、最後はまったりと☕飲んで日の出を待ちます。
そして予定通り6時過ぎに出発。
風は昨日より強く10m/sはあるかな?
時々体を持っていかれそうになりながらも東側に行くと大分弱くなる。
核心部の下りがあるから心配してたけど運良く風無し!
そこを下るとまだ6:40なのにお一人登ってくる方が😲
しばし談笑するとよく拝見していたao_hachiさんでした。
情報交換やらちょっとお話させていただきました。
そこからはひたすら我慢?いやいや楽しみながらの稜線歩き。
長いことは長いけど景色が良いからアイゼンからシューに履き替えて1人染み染みとしながら下る。
数名とスライドしながら激下りへ。
ここはシューは危険なのでアイゼンへ換装。
それでも楽しくて下っていくと数回シリセードに😅
固いところと柔いところがありムズい・・・
一回だけツリーホールへドボン。
でも焦らず落ち着いて様子見してたらストンと止まる(笑)
焦ったらダメよね~っとブツブツ言いながらゆっくり安全へモード切り替えへ。
ココココ、これが大事よねぇ~っと言い聞かせて無事下山。
とにかく今回は全てが上手く行き過ぎの山行。
条件が揃いすぎていてもう同じ山行は無理だろうなぁ~っというバッチバチの大当たりでした。
一緒に登ってくれた女性の方、スライドした方、行かせてくれた家族、山の神様に感謝感謝です!
コメント
この記録に関連する登山ルート
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この山域、ルートへの熱き思い熟成させましたね。
そして、この絶好な土日にぶち当てるヨミの鋭さも流石です!
ルートの状態、天候、自分の体力と気力の状態、全て揃わないと達成が困難。
素晴らしい山行であり、レポでした。感動をありがとうございました^^
コメントありがとうございます!
神室の隠れファンとして温めてきたので小又山に立った時はそれはそれは・・・
自分自身でもよく来たなぁ〜っと。
残念だったのは山頂看板が出ていなかった事ぐらいですかね(笑)
登った証として一緒に撮りたかったです。
これでまた登る目的が・・・ってしばらくはゆっくり登りたい気分です😆
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