木曽駒ヶ岳(千畳敷泊)
- GPS
- 04:50
- 距離
- 3.9km
- 登り
- 481m
- 下り
- 477m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
駒ケ根駅⇔しらび平ロープウェイ(1050円×2=2100円) ロープウェイ往復(モンベル割1830円) ホテル千畳敷2食付き2泊(14300×2=28600円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
稜線はアイスバーン箇所あり、乗越浄土直下の急坂は午後の気温上昇で雪が柔らかくなるので午前中の下山が望ましい。終始雪崩に注意。また、日帰り登山者でロープウェイ到着出発前後は混雑するので注意。 |
その他周辺情報 | ホテル千畳敷はレストランあり。売店あり(カップ麺、パンあり)。有料ロッカーあり。宿泊者のみ専用の荷物置場あり。 |
写真
装備
個人装備 |
ハードシェル
タイツ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
アイゼン
ピッケル
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
ライター
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
常備薬
携帯
サングラス
ツェルト
ヘルメット
ストック
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感想
初の中央アルプスです。憧れの千畳敷カールへ。これはこれは、見上げると、、、登りはかなりの難儀を予想しました。おりしも当日は関東に強風が吹き荒れてました。翌日はもっと強い風の予想が、
天候による延期を想定して前日と予備日も前泊することにしてホテル千畳敷2泊を予約。1泊14300円だが2食付いてればそれほど驚く金額でないんですが、ここはともに日本一と語るロープウェイ&ホテルなんで紅葉シーズンは予約が取れない人気の宿泊施設です。風呂もあり、宿とか山小屋でなくマジホテルなんです。宿泊費もろもろ電子マネーやカードでも支払えます。
という前置きはいいとして、到着当日は強風と低気温、顔にミクロな氷がビシビシ当たって痛い、ゆえにゴーグル必須。カールの急斜面をみてびびって明日のヤマテンを。−18度&風速20m予報。マジかよ。翌々日は穏やかになるらしいヤマテン&テレビの予報。この夜の段階で2日目にアタックすることに。
翌日はやはり強風。風が収まれば出発しようと準備も試みましたが、やはり翌日に延期することに。でもロープウェイ到着して日帰り登山者が続々と。強風予想ももろともせず出発してました。ひとり悩んで戻った?人もいるにはいました。
中止にしても当日は暇ですね。カフェで登山者を観察、やはり先頭などはかなりもたついている様子。強風がうざかったの途中で座り込んでいる人も。ちなみに前日はプチ雪崩があたようでデブリが観察できました。ホテル内では注意喚起の放送が何度も。みなさん頑張ってください、と部屋に帰って昼寝。
起きてはカール下まで散歩したりして時間を潰しました。午後になる続々下ってくる人が、風も朝よりは収まっており、なんだいけたんじゃねええっかああああああ!と思いながらも冒険家は臆病でなければの決まり文句で自分を慰めてました。
さてのんびり食事して風呂入って明日の準備です。明日は部屋内に荷物置いて置けません。宿泊者用に荷物置場がありますので予備荷物は翌朝はそこに。食事時間後に宿代を精算しました。食堂では明日はいつ頃出発しますかと単独と思われる登山者の女性に聞かれましたが、起きれたら6時には出発したいと言いました。何のためにそんなこと聞くんだろうと思いながら.....起きれたらね〜。この女、YAMAPに人の事アップしてたな〜チッ。
さて当日は逸る気持ちで4時に起床。もう準備はほぼ済ましていたのでゆっくり歯を磨いてカップ麺を食べて着替えて準備をします。6時前には出口へ。アイゼンを装着して外に出ます。風は穏やかです。ときおり強く拭きましたが、気温は-10℃を下回っている程度。いよいよ出発、ひとりぼっちでした〜
雪は締まっており、時折ツボりましたが、あ〜スノーシュー持参してましたがいらなかったようです。ホテルにデポしましたが。登っていく途中で日の出となりました。
ちょうど日の出直後に急斜面へ、前日のトレースはかすかに残っていましたがツボ穴はありません。フラットフッティングで登ります。登るほどに傾斜がきつくなってきます。同時に自分の体力も減退していくような、
なによりいいのは後進者がいないので自身のラッセルもどきによる雪の落としを気にする必要がないのでいろいろ試しながら登りました。その意味ではぼっちは気楽でした。時折の強風はピックを刺して膝をついて耐えました。
やれやれ頂上直下は一番の急登。結構難儀しました。振り返って見下ろすとやはり、、、想定はしてましたが下山はかなりの注意が必要です。雪が気温で溶けないうちに降りたいです。
乗越浄土はいい景観です。ぼっちですのでひろい稜線独り占め。風もそれほどではないです。予報どおり。やはり早朝に先人切りたかったので翌日にして正解だったと思います。でも宿泊者に相当登山者がいたようですが早朝出立する人は数名しかいなかったようです。
中岳を登り乗り越え気持ちい景観を堪能して進みます。なぜか上り下りでルートを誤ります。夏道はロープで囲まれてますがそのロープがかすかに見えている所はあるんですが、見逃してしまいます。もともと夏道は眼中にないんですが、いやいやいければそのルートにするほうが安全です。危険なルート外れではないですが、でも急坂のルート外れは雪山では雪崩を誘発したり危険ですよね。まあ大事には至ってませんが。
頂上山荘を通過し、いよいよ本峰を見上げます。ここでも何度かルートを誤りますが。いいかげんにしろって。ここの稜線は広くてのんびり気持ちいいです。稜線ですので常時風も吹き荒れて一部アイスバーンになっている所もあるので注意です。
ゆっくり登って鳥居や祠がみえてきます。とうちゃこです。もちろん頂上一番乗りひとりじめです。御嶽山が美しい。360度のパノラマを楽しみました。風はそれほど強くはありありませんがそこそこありました。でもがんばればお約束のカップ麺食べれるかな。当日は持参してませんでしたのでお湯とヨーカンを頬ぼります。こういうところのお湯はどうして美味しいんでしょうかね。
ちなみにちょっと催してしまい、一時は本気でそこで雉撃ちしようかと(もちろん持って帰りますので袋など準備してました)思いましたがそうこうしているうちに気は消えました。、、、そんなこんなで暫くの時間頂上いました。
さて頂上を堪能したらいよいよ下山です。ふと見下ろすと登山者が、当日はじめてみました。例によってまたルートを外れたりもたついている急坂を下山中にすれ違いました。のちに核心部の急坂で追い越されます。どんだけおまえ遅いんだよって。
さてさて余裕があれば宝剣岳にも挑戦するつもりが中岳の上り下りなどで思いがけず疲労してしまい、断念しました。ってか当たり前だよお前の技量で厳冬期にいけるわけないだろって、
いよいよ〜急斜面を降ります。おや、続々と登ってきます。これはこれは、しばし観察後に慎重に下ります。うーんやはり正面からのフラットフッティングは表層を痛めて雪が大量に落ちてしまいます。登りよりも溶けてしまってきているのもあります。うーん背がひょろっと重心が高くなってしまう自分には危ないと判断してバックステップでいくことに。
途中からトレースは登りの方々に譲ってほぼ並列したノートレースをバックステップで下って行きました。このほうが雪の表層を痛めないと判断したんですが、後進の下山者はそれほど気にしていないのかボロボロ落としてました。そんなこと考えるの俺だけなのかもな〜、まあやはり登りも下りも苦戦している人はいました。
あれれ自身がつけたトレース利用してるよって思いもしましたが、まあ当然といえば当たり前なんですよね、おまえだって人の利用してるだろって。悪く言う人はおまえは人のトレース辿ったことないのかよ、とも思ったりしますが。まあマナーとしてラッセルは見ず知らずでも交代しながらということもあるんですが。
まあ雪ごとき少しならボロボロ落ちてもそれほど危険はないんですけど、自分自身や他の物を落としたり雪崩を誘発する恐怖もあり、普段平日の閑散として、ほぼ誰もいない所を上り下りしている自分にとってはかなり気を使う下りとなりました。相当時間かかり下山なのにほぼ登りと同じ時間かかったような?
ひとりバックステップで下りるさまは奇異に映ったかもしれません。いや膝痛がひどくなってさ、やれやれ、人巻き込む恐怖がとにかくでかくて、
やれやれ傾斜もゆるくなりようやく正面からフラットフッティングで下ります。結構これも時間かかったような。例によって下りの膝痛も出てきてより慎重になってきます。カール下からホテルまでのプチ急登もきつく感じました。そして下山終了。
やっぱり記録は標準より遅い1.2〜1.3という結果となりましたが計画よりは遅かったですが遅延予想よりは速かったです。
なにより無事が一番です。速さは副次的な結果なんですけどね。
初の中央アルプス、冬季ということもあり、自分自身の最大の技量発揮と警戒注意した山行となりました。またいろいろいい経験になりました。
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