宝剣 中央稜 素晴らしいビバーク
- GPS
- 80:00
- 距離
- 3.7km
- 登り
- 502m
- 下り
- 496m
天候 | 晴れ 強風 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
感想
日程に余裕の無い正月合宿の為
登攀色の強いものにしようと思ったが
想像以上に風が強く、西面の各ルートはすべて敗退した。
宝剣山荘前のエスパースドームも建ててはポール抜けを起こし
3日にBC撤収した。
私はBCを立てた後、M君と中央稜にビバーク前提で出かける。
トレースは無く楽しめそうだ。
雪かき、チリ雪崩、を楽しみ、3,4p登ったところでビバークに入る。
座れるテラスを確保しビレーを取ってツエルトを被れば天国。
東面は風も弱い。
モンブランのツールルージュのビバークもこんなかな?
と、行ったこともないのに、一人悦に入る。
眠くなったら、寝ればいいし、寒ければ、お茶を沸かして飲めばいい。
去年の正月のビバークは拷問の様だった。
利尻からペラペラDジャケットを使うようになって寒さが楽になった。
M君とは良く登ったが就職したら一緒に登れなくなるかな?
なんて話をしながら夜は更けてゆく。
星がキラキラ、駒ケ根の町が?きらきら
そうこうしているうちに、太陽が登る。
山ごと自分たちも赤く染まっていく
最初の日差しからその暖かさが感じられる。
素晴らしい光景が、足下から広がっている。
生きているな と感じる 瞬間
紅茶とビスケットを摂りながら景色に見入る。
暖かい日差しを浴びて出発。
途中、チリ流れに雪に刺しておいたバイルを流されてしまったが、
仕方ない。
ブンリンのおっちゃんから3000円で「もってけどろぼー!」(笑)
と言われて持ってきた。ホープのウッドシャフト。
おっちゃん元気か?
重くて、不細工で、でも30年たった今でも覚えているそのデザイン。
バイルとしてよりもテンバでつるはしに使ったな。
おけらクラックをブレードとアイゼンのジャミングで登り、
ウイニングロードの雪稜を辿る。
M君と登れて良かった。
僕の山登りの一つの幕が終わった気がした。
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